蒼く浮かぶ宇宙 時を超えろ 空を駆けろ

 高3のとあるクラスの10分休み、次の授業の板書準備をしていたら、生徒2人に話しかけられる。
 生「先生、先生のお給料は幾らなんですか?」
 私「えっと、年功序列なんで僕がバラすと他の先生、例えば主任体育先生とかの給料まで解っちゃうから詳しくは(←あるあるの質問なのでこの件、淀みなし)……で、何で?」
 生「ウチの担任が、仕事量に比べて月給が安すぎるとボヤいてて」
 確かに、高3の授業をやりながら担任業務までというのはお大変かも知れませんね(その先生、両方とも初経験でらっしゃるし)。板書準備をしつつ、背中越しに会話を続ける。
 私「えっと、お給料というのは、税金を引かれる前の状態と、税金を引かれた分の状態とがあって、後者を『手取り』というのは」
 生「知ってます」
 私「その手取りが、月給で年齢万円、例えば僕は41歳だから41万円あったら相当な高給取りだと思うんですけど、ウチで働いてたらそんなのは夢のまた夢だよねぇ……」

 ……と、言った途端後ろが急にシーン、となったので何よと振り返ったら、お生徒さんたちの猜疑驚愕憐憫の瞳、瞳、瞳。
 生「嘘……」
 私「いやいやいやいやいやいやいや、そんなの当たり前じゃないですか」
 生「F校って、そんなブラック?」
 私「いやいやいやいやいやいやいや、そこそこの金額は貰ってますってちゃんと」
 生「……えっと、でも、特講をやるとその分のお給料が出るんですよね?」
 それを受けて矢継ぎ早に、部活手当は?(出る)とか、担任手当は?(出るわけない)とか、時間割手当は?(出るわけない。くれ)とか、なんで私が憐れまれる流れになってんだ。
 っつか、きみら、ひょっとして金持ちだな?

 1・2限が授業、机仕事、昼休みを利用した自宅往復で入浴とちょっとした家事と、学校に戻って机仕事、放課後は東大文系現代文特講(00年加茂直樹)。特講が重たかったので、今夜は外で上げ膳据え膳。

 10/6は「自粛御膳」をお休み、居酒屋「もりき」で独酌。
 がめ煮・ホッケ焼き・もやし鉄板。
 市内の殆どの店が(県からの対策済み認定証が届かず)20時閉店という中、マスターの手管で「もりき」だけは認定済の21時閉店。18時過ぎまで特講をやった後の外飲みは20時閉店だとちと辛いので有難く。焼き場の機材を入れ替える(ホッケで試運転でした)などマスターの勤労意欲も上々でいらして常連としては嬉しく。日本酒は準・定番を3種類。