日暮れの空に筆を投げて 画家が行方をくらます夜

 4時起床、書斎で書き物、7時学校入り。1限の授業は東大文系(小池昌代)で、その板書計画を30分ほど。1限の授業後は、半ドンの下校時までをタイムリミットとする添削。放課後、掃除監督まで行ったら終業です。ノー残業で一旦帰宅、入浴後に着替えて半日旅行に出発。

 西鉄電車で天神、先ずは徒歩10分の場所にある「福岡県立美術館」へ。
 『近代日本絵画の名作展』を鑑賞、第1特別展の「ひろしま美術館コレクション」と第2特別展の「福岡県立美術館コレクション」の章立てを揃えて比較するという荒ぶった(?)趣向で愉しかったです。因みに、会場を出た後で、今回の展示2作で完全に「沼落ち」した鴨居玲の画集(没後35年の展覧会図録)を、「笠間日動美術館」HPから購入手続き。(以前小倉で観た)自死直前の自画像からも目が離せませんでしたが、今日観た酔払いの絵も素晴らしいものでした。

 夜のメインは「福岡国際会議場」、折坂悠太『心理』ツアー。抽選販売で2列目中央、しかも感染対策格子模様座席で前が空席という事実上の最前列、運を使い果たしました。ですが、折坂氏がMCで「両隣の会場でドリカム・宮本浩次がライブという熱い夜に折坂を選んだ皆様の来年に、私が良いことを起こします!(大意)」と熱く宣言して下さったので未来に希望が。ライブのクオリティは言わずもがなですね。
 MCは少なめで曲を詰め込んだジャスト2時間。先般のフェス欠場コメントでは心配になる程直截に葛藤混乱不安焦燥が吐露されていて今回のステージではどうするのかと思っていましたが、新譜『心理』のほぼ全曲披露を以て加えること無し、折坂悠太の歌にはやはり「浄念」の力がありました。セットリスト、以下。
 01.kohei 02.爆発 03.心 04.悪魔 05.みーちゃん 06.トーチ 07.朝顔 08.針の穴 09.口無し 10.安里屋ユンタ 11.夜学 12.鯱 13.荼毘 14.焔 15.星屑 16.ユンスル 17.春 18.坂道 19.さびしさ 20.鯨

 11/20も「自粛御膳」をお休み、福岡からの帰り道に二日市「月空」に寄り道して読書独酌。
 しょうが奴・イカ納豆・串6本・肉うどん~味噌汁(帰宅後)。
 478蔵目・福岡「筑紫の誉」(特別純米酒)。
 12/30(木)に63回生(担任を務めた我らA組)3人から飲みに誘われたのは年末年始無休のここを押さえました(マスターは63回生の保護者でもあります)。突き出しに八寸だけお願いして後は適当に単品注文。密の小上がりテーブル席は避けて入口カウンター、L字を底辺3人・折れて1人なので事実上テーブルと同じ対面配置ですし、焼き場を観ながら飲めるのも良いかな、と。
 音楽大好きのマスターに折坂悠太のライブ帰りだとお話したら「ライブ! 羨ましい!」と仰いつつ、「重奏ですか? 2年前の海浜公園フェスで演奏を観た後で浜辺で飲んでたら、メンバー全員が目の前の海でキャッキャ遊んでました」と無邪気なマウントが。

 山口恵以子『婚活食堂6』読了、★★★★。夜の「月空」カウンターで読み終わったんですけれども、顔なじみになったアルバイトの女性に「とっても興味深いタイトルのご本をお読みですね」と言われて一瞬返す言葉を失ってしまいました。