手袋をさがす

 今日はプレの監督に入っていなかったのでノルマは無し、小論文や大学二次の添削・時間割業務。午前中の仕事の後、午後から年休を取って学校を出ましたが、年休届けに「鬼太郎はんこ」を押す勇気は出ませんでした(使うのが勿体ないというのもあります)。
 昼食は摂らず、西鉄K駅のミスドでコーヒー読書を1時間。その後、西鉄特急で天神へ移動、ジュンク堂で本を買い漁り、岩田屋をウィンドウショッピング(手袋を探したのですが、ここでも私のサイズに合う大きい物はあらかた売り切れていました)。

 薬院駅のホテルにチェックインしてから入浴、ベッドでだらだらと本を読んで時間を潰してから、18時に予約の店に着くよう部屋を出ました。店の場所は桜坂、お洒落な住宅街みたいですが訪問は初です。コロナ禍真っ最中の訪問、何せ予約したのが一ヶ月半も前だったので現状の予見は不可能だったのです。一年前からずっと行きたかったお店に念願叶って初訪問、ドキドキ。

 1/13は「自粛御膳」をお休み、夕食は桜坂の割烹「T」のカウンターで独酌。
 ・すり流し(蕾菜・山椒)
 ・前菜(安納芋・塩メレンゲ対馬穴子握り・土佐酢ジュレ・花紫蘇/食パン・バター・金柑バニラ甘露煮/炙り〆鯖・生姜・紅白なます
 ・椀物(鯛蕪蒸し・零余子・銀杏・生木耳・唐墨)
 ・焼物(鰆・カーボロネロ・人参)
 ・茶碗蒸し(牡蠣・ルッコラ
 ・揚物(鱈雲子・大根・春菊・ポン酢黄身ソース)
 ・糸島野菜サラダ
 ・土鍋リゾット(浅蜊馬鈴薯シンシア・ドライトマト・チーマディラーパ)
 ・和菓子(煉切)
 ・洋菓子(焙じ茶ブリュレ・牛乳アイス・生姜ゼリー・苺)

 そら1ヶ月の予約待ちな筈やわ、美味しかった~! 個人的に知る中で、料理の満足度ではK市一の懐石「G」の次でした(土鍋リゾットのお供なんて工夫ですね、塩コショウとオリーブオイルとで和が洋に変わったのには瞠目!)。料理人さんもお弟子さん(?)も人当たりがよくてお店の居心地が良いし、コロナがあけたら再訪必至です(予約、取り難いだろうけど)。
 デザート(和洋とも手作り)の前に焙じ茶、和菓子には煎茶、洋菓子にはコーヒーがついてきました……という〆の心尽くしに象徴される通り、全11品は和洋融通無碍で至れり尽くせり。「和」の方で言えば、椀物の蓋に霧吹きをかけるのを見たのは京都「いわさき」以来。作法なんですね。
 日本酒は福岡縛り(一蔵だけ長崎が)、野菜や蜂蜜やに糸島のものを使っていた料理人さんはやっぱり糸島出身なのだそうですが、糸島の「あの」日本酒は使われないのですか? と伺ったら「あ~、あれは……」とゴニョっておられました。

 タクシーでホテルに戻って、缶ビール1本だけ飲み直して就寝。