踏みしめた足跡を 何度も見つめ返す

 本日は高校卒業式。コロナ感染対策で高2(在校生)の参加は見送られ、送辞を読む生徒会長のみの出席。保護者の参加は生徒一人につき一人まで。ただし、業者が入ってオンライン配信がされるそうです。式典にかける日本人の思いというのは凄いもので、来賓を招かない代わりにメッセージ映像を流すという。役職を持っているとそうまでして喋りたくなる(或いは周囲が喋らせたくなる)のかと驚きましたし、撮り直し可能な映像メッセージで「新型コロナウィルス」の形容に固有名詞が使われた時には本当にギョッとしました。前生徒会長による答辞は満点。
 卒業式に両親どころか一家総出で参加したいという心情は私の(というか母君の)ものとは大きく異なるのですが、最近はそういうご家庭が多い(というか殆どがそう)みたいで。私の母君は介護職でしたので小中高の学校行事には(母君が日時を指定できる保護者面談以外は)一切参加なさいませんでしたし、私もそれが自然だと思っていました。それどころか、私の大学の卒業式に体調不良をおして参加なさった時には、体調優先で上京を止めるべきだと主張した私と割と大きな喧嘩になった程です(結局その体調不良は入院レベルの話だったので、就職直後の母君の入院は新米教師の心身の負担を増やすことになりました)。
 とは言え、卒業がお目出度いことであるのは間違いありません。私は担任団ではないのでそこまで「密」な関わりはありませんでしたが、それでも花束を頂いたり、式典の後に何人かの卒業生と写真を撮ったり寄せ書きを書いたり。前期入試が終わりその合格発表が始まる前という時期ですから笑うも泣くも派手にできないなんだか中途半端なタイミングではありますが、70回生の晴れやかな門出に拍手を。

 さて、その夜ですよ。コロナ禍以前なら、ホテル大広間で高3保護者主催の慰労パーティー、その後は担任団全員で二次会以下エンドレス(幹事やりまっせ!)、という流れだったのですが、そのパーティーも3年連続で中止に。卒業生が出来ただけでも御の字というべきなのでしょう。
 ですが、特に学年主任体育先生以下担任団の先生を慰労したい思いは強く、そこで、少人数の慰労会を決行すべく、幹事を務めました。

 3/1は「自粛御膳」をお休み、焼肉「S」にて佐賀牛のコースを。
 良い夜でした。後は、70回生大学受験の合格発表を待つだけです。