信じる? 信じない? どっちなの? ホラホラ奇跡が起る

 朝、お風呂にお湯を溜めている間に自宅近くのセブンイレブンでロールパン(4個入り)を買ってきて、昨日の卵サラダを挟む。簡易の卵サンド2個に、野菜ジュース1パックで朝食。マヨネーズと燻製黒胡椒ですから、割合にハイカロリーなんでしょうね。夜(67回生とさし飲み)までは食わんぞ。
 入浴後、書斎で2時間程書き物と机仕事と。昼前に着替えて自宅を出発。

 西鉄K駅→(西鉄急行)→西鉄天神駅→(地下鉄空港線)→西新駅
 というのが正しいルートだと知っていたはずなのに何を勘違いしたのか薬院駅で急行を降りてしまうミス(薬院空港線の駅ではないのに)。結局、薬院から天神まで歩いて、そこから空港線に乗りました。西新を通ったことは何度かありますが、西新駅で降りるのは初めてかも知れません。
 西新小学校・修猷館高校・西南学院大学のある通りは「サザエさん通り」と呼ばれているんですね、全く知りませんでした。長谷川町子が近辺を歩きながら頭の中でキャラクター造形をしたということから「発案の地」を自称しているらしいのですが、「発祥の地」ならぬ「発案の地」というフレーズは珍しいのでは。駅周辺にはキャラクターや長谷川町子銅像があったので、通りすがりに写メ。

 西新訪問の目的は、まっぴぃから教えてもらった特別展(ぴぃ氏は東京在住なのに、アンテナが凄いですね)。
 「西南学院大学博物館」にて、特別展「創られたキリシタン像 排耶書と実録のなかのキリシタン」を観てきました。特に島原の乱以降を中心に、禁教時代の日本人のキリシタンに対するイメージの流布に貢献(?)した排耶書・実録を展示。人は知らない・見たことのない物に関しては手近な情報を盲信しがちなようですが、キリシタンの異様凶暴愚昧が強調(というか捏造)されて広がる歴史の愚を、SNS時代の歴史修正主義者は嗤えるか、という企画者のメッセージが聞こえてきそうな展示の仕方でした。
 因みにこの博物館、福岡県の文化財に指定されている100年物のレンガ積み、建物自体が大変に立派なものでした。

 「福岡市博物館」の『古代エジプト展』にも食指が動きかけたのですが、時間が気になったので今回はパス、天神に戻ってから歩いて「福岡県立美術館」へ。特別展『杉浦非水 日本のモダンデザインのパイオニア』を観てきました。
 寡聞にして名前を知らず、三越と共に歩んだ「日本初の広告デザイナー」と聞いて「じゃあミュシャっぽいのかね、なら好きになれそう」程度の興味で出かけたら果たしてミュシャでした。作品素敵、物量膨大。そしてここでも出てくるか黒田清輝に白馬会(ミュシャに傾倒する非水に、それまでの日本画を止めて図案家パイオニアになる道を示唆したそう)。
 日本の広告デザインの黎明にして完成(普遍)という作品群は戦前期まででほぼ終わり、パイオニアの宿命として後年(時期的には特に戦後)は教育(後世育成)に心血を注ぐ……にあたって、多摩美を創って初代学長になってたってのが私にとって最も重要な情報でした。ユーミンに縁がある方なんじゃないの、っつか多摩美のデザイン科ならこないだ展覧会に行ったばかりの和田誠の支障なんじゃないの?(後で調べたらその通りでした) いや、これは行っとかなかんやつやった。無知反省。

 「ジュンク堂」経由で(今日は1時間弱店内逍遙をしましたが、収穫は3冊だけでした)薬院まで歩き、駅近くのおしゃれなカフェで荷物を整理したり、SNSに文章・写真を投稿したり、読書をしたり。
 本日のお相手である67回生Kくん(九医3年)とは17時45分に薬院駅で待ち合わせ、ショートメールで河合塾の前のLAWSONで待っててと送ったら、返事に「通称『浪村』ですね」とあって下らない知識が増えてしまいました。

 5/5も「自粛御膳」をお休み、薬院「酒と肴 ふじ」にて67回生Kくんとサシ飲み。
 554蔵目・三重「天遊琳」(特別純米酒)。
 メールで誘われた時に場所の希望はある? と返したら秒で「天神!」と来て学部生の若さに微苦笑、誘った側が「そっちが足を伸ばせや」と言うか(とまぁ、希望を聞いたのは私なんですし、お陰で博物館・美術館にも行けたんですけど)。厄年の老いは酔って電車に乗るのを恐れさせるのに~。というわけで、カウンター着席直後に先ずは金を取って(電車賃の1000円)、帰りは薬院駅まで「介護」(案内)してもらいました。因みに、私が知らなかっただけで九医にも「シケ対」はあるそう。へぇ。

 K市なら色々なお店を知っているのですが、天神・博多エリアは弱いんですよね。本当は薬院の「なかむた」を取りたかったのですが予約が埋まっていました。ということで、突き出しのさつま揚げ(唇の形に居られた赤い折り紙に包まれているもの)を出される時に「キスするように食べて下さい」と言われるのが毎回ちょっと恥ずかしい「酒と肴 ふじ」に。料理は上等、日本酒の新しい蔵は期待していなかったのですが、1つだけあってラッキーでした。