遠い将来がこんなに 早く来るとは 思わなかった

 70回生Yくん(理三1年)からのメール、来週末(土日)の「五月祭」オンラインのクラスイベントをF高の後輩に宣伝して欲しいとのこと。諾、で、何すんの? と訊けば、将棋イベントや、クイズ、受験生からの(大学生活や受験に関する)質問受付を、Zoom・LINE・「みんなで早押しクイズ」でやります、と。学生が大学のPR部隊を買って出てるのね、ただただ食品売って儲けよう・遊ぼう、って考えてた我々の時代とは倫理観が大きく違います。
 でもって時々TLで見る「みんはや」はやっぱそれの略なのね。

 本日から学校は通常営業。黄金週間が終わったら、暫くは祝祭日が無い日々が続きます。あまり居ないと踏んでいますが、現役のF校生でこれを見ておられる奇特な方々に、教員からアドバイス。5~6月の教員は機嫌が悪い(キレやすい)から気をつけてね。
 中1の生徒はだんだん慣れてきて最初の緊張感が薄れる結果、教員の前で「ヘマ」を犯しやすくなります。高3は「男く祭」が終わり受験に向けてピリピリ、生徒のピリピリは教員に伝染りますし何より添削の分量が増えてきて身体がやられます。その他の学年担当教員も6月には中高の保護者面談が控え、5月はその前準備として休み時間を全て使った生徒面談があり、担任をお持ちの先生方は多忙のピークを迎えます。そのような状況の中で祝祭日の喜びが無いまま走り続ける苦行、かてて加えて徐々に暑くなる陽気、もっと言うなら梅雨がやって来たら濡れる湿気る不快指数の上昇。
 機嫌良く居ろ、っつー方が無理でしょ。

 さて本日、私は中3の授業4コマがありますが、これは事前に予告した作文を書かせるだけ(監督のみ)なので端的に楽。授業中に仕事をしない教員に生徒が頭を下げたり「宜しく」だの「有難う」だの言ったりしたら首がもげるし口が腐るという理由で号令は禁じました。
 作文のテーマは「私の好きな歌」。昔から折に触れて書かせているのですが、好きな歌を1曲選んで歌詞を写経し、その歌詞のプレゼン(客観的批評でも、主観的体験談でもOK)を200字で書くというもの。

 20代の頃(具体的に言うと、同じ年の志村正彦が亡くなって呆然とした年です)は、生徒が書いてくる歌の多くを知っていたんです(曲は知らなくても少なくともアーティストは分かりました)。でも、生徒と二回り以上の年齢差が生まれ、彼我の音楽の聴き方自体(メディアそのもの)に大きな断絶が生まれた今は、情報に全くついて行けなくなりました(そういう歌詞や文章を読むこと自体は面白いことなんですけれども)。
 案の定、添削をしながら唖然呆然大混乱。覚悟はしていましたが、生徒の取り上げる歌手や曲、もう全く分かりませんし、30年前のJ-POPと同じ読み方で歌詞を読んでもついて行けません(その点、米津玄師は偉大だ、と言いたい)。大体、人間が歌っている曲の割合がかなり減ってますからね。
 50人分ほど読んだ現時点でいちばん抉られたのは、ZARDを選んだとある女子が「祖父がよく聴いていて私も好きになりました」というの。

 5/9は「自粛御膳」をお休み、二日市の焼鳥「月空」で読書独酌。
 蛍烏賊沖漬け~ゴマカンパチ~串7本~焼きおにぎり。
 散々っぱら食って帰ったのに、冷蔵庫の冷ご飯を温めて(昨日のタマネギすき焼き風と生卵を乗せて)丼飯食うてもうたよ。だって、「月空」のマスターがお土産に大量の混ぜご飯を下さったんですもの。明日も米を食いまくりですよ。