働いたり 微笑んだり 夜の帳が 降りるまで

 定期テスト3日目。

 早朝出勤で高3漢文の定期テストデータの集計。文系と理系とで別問題でしたが、どちらも平均が90点弱ですので、解説等々は一切必要ありません。授業で返却が出来ない(返却〆切まで授業がない)ので、担任団の先生方に預け、定期最終日の明日の帰りのSHRで返却していただくことにします。

 次の仕事は中学3年生の定期テスト作成(出題は最終日の明日)。教材は評論文5種類(鈴木忠志平野啓一郎林達夫梨木香歩中村桂子)で、既に頭の中には設問のアイディアがあるのですが、何しろ中学3年生の国語Ⅰ(現代文)というのが10年ぶりなので、どの程度の難易度の問題を出せばどの程度の平均点になるのか(赤点の45点を下回る生徒が出ないように出来るのか)という感覚がすっかり蒸発してしまっています……というか、10年前の感覚で作問をしたところでその間に生徒の方が変わってしまっているかも知れません。要するに、ノーヒントでやってみろってことですね。そういう時は、拘らずに出したい問題を出すのみです。
 先ずは、漢字の書き取りを10題。それから漢字の読み、熟語・成句の漢字穴埋め、等という1題1点の知識問題。これはきちんと本文を読んでから受験する人には得点源、全然勉強していない人でも常識で解ける問題が散っているので拾ってもらえば赤点は回避できる。続いて、本文中の概念の分類の問題……例えば、林達夫の「理性の言語」「命令の言語」という対立概念があるとして、本文中の幾つかのフレーズがそのどちらに相当するかというのを選ばせる二者択一の問題……を20~30点分。これは読解力で大きく差が出る出題ですが、何しろ二者択一ですから勘で埋めてもある程度の得点はやって来ます。こういう「トラップ」のような問題……テスト勉強をしていない等という下らない理由でそう簡単には赤点を取らせない問題……を50点分も作っておけば、後の配点は記述の問題に回して、多少「荒ぶった」設問でも大丈夫だという見当。
 記述の問題は、5つの文章それぞれの単独の理解を問うものが5題(4点ずつ)、2つの文章の概念を関連付けて考える(共通テスト、っつーかF校国語科30年来のお家芸みたいな)問題を3題(6点ずつ)。前者5題は高校レベル(中3が使っている教科書は高校用です)、後者3題は大学入試レベルの問題ですね。

 さて、上記の設問、全て頭の中では煮詰まっていたので、後はそれを紙の上に再現するだけ。今日は定期テストの保健室受験者の監督があったので、受験者から離れた広いテーブルの上で、先ずは解答欄の作成をシコシコと。完成した解答欄を中3の4クラス分コピーして、このくらいの分量の問題を出しますよ、と帰りのSHRで事前に告知してもらいました。私の定期テストを初めて受験する生徒へのサービスです。後で聞いたら、「意外に問題少なくね?」「ヌルゲーじゃね?」という反応が散見されたそうです……逆効果だったかね。
 予想平均点は70~72点。中3の定期にしては低い得点になるでしょうが、年間を通じて難易度を変えずに、これが中3の終わりに80点弱くらいまで上がったら、まぁ高校からの大学入試に向けた勉強で困ることはないんじゃないかな、と(ざっくりした、勘レベルですけれど)。
 本文を切った貼ったしたり、設問を「一太郎」で打ち出したり、出来上がった問題用紙・解答用紙の印刷と折り込みとを行ったり、と作業は15時過ぎまで。その後、定期テスト後の最初の授業のプリント準備まで終わらせました(江國香織吉本ばななと、センターの過去問を解いてもらいます)。

 5/23の「自粛御膳」。
 ポテトサラダ・海老厚揚げトマト煮~小鉢2種~鯛アラ煮~一汁一菜。
 トマト煮・小鉢の板わさは昨日の「もりき」からのお土産。一汁一菜には花海老とゴボウとを炊き込んだご飯(真っ赤!)、その炊き上がりにはバターを混ぜ込んでGuilty。明日からは外食連打なので今夜は冷蔵庫の整理、ビールは瓶が切れていたのでコンビニで購入した缶を。食事中に、我が家の「三河屋」さんから1ケース20本が届きました(セラーで冷やして次回の御膳に出します)。