白って200色あんねん

 姫野カオルコ『ケーキ嫌い』読了、★★★★。最も共感したのは「逆コース」の話。酒はビールから日本酒という順番で行きたいのに、大抵の和食では最初に日本酒に合う小鉢や刺身が出てきて、最後にビールに合う揚げ物が来るからそれを逆にして欲しい(大意)というもので、これは得たり。筆者は単品で注文するのかな。私は、例えば今夜がそうですが自分で一品ずつ出すときはビール→日本酒、という酒に合わせて順番を決めます。

 7時半出勤で板書準備、本日は授業が4コマで中3の現代文、教科書教材は港千尋「無彩の色」。「利休鼠」を好む筆者が論じる、日本文化における灰色の美。瓦の灰色の濃淡の多様さ、自然天候に応じその見え方が無限に変化する様子、近代以前の日本に灰色系の色名が多かったこと……と板書計画する頭の中ではアンミカがずっと「白って200色あんねん」タオル褒めてます。

 6/6の「自粛御膳」。
 明太マヨ冷奴~烏賊里芋煮~冷汁ぶっかけ素麺~野菜2種。
 569蔵目・山形「山法師」(純米吟醸 美山錦 生酒)。
 明太マヨを作ったのと素麺を茹でたのと以外は作り置き(煮物はスーパーのお惣菜)。薄切りにした豆腐に明太マヨをかけて大葉の千切りを散らす。周囲にミニトマトと明太子一腹を添える、これはビール。烏賊里芋の途中でビールから日本酒に移って、最初に〆の素麺を。まだ日本酒が行けそうだったので野菜のおつまみを2品。自宅でできる「逆コース」ですね。
 最初はイマイチだなと思った「墨廼江」は、日数が経ったら(あと、少し温度を上げたら)嫌いではない風味になりました。