アソレ グイチョ グイチョと 有田へござれ

 昨日の日記の最後に書いた「健康で文化的な最低限度の生活」、私が休日にこれを決行するためには、兎にも角にも11時には自宅に居ない、というのが絶対。自炊を始めて以降、冷蔵庫の中には必ず何某かの作り置き(野菜)があるため、それを肴にちょいと1杯と思ったら2分後には「かしゃぷしゅ~」が出来てしまうからです(そうなると、もう一日は「仕舞い」です)。
 ですので、本日は朝の9時過ぎに自宅をタクシーで出て、六ツ門にあるお気に入りのカフェで朝食を摂ることにしました。昼酒回避!

 六ツ門のカフェ「N」にて遅めの朝食。
 Big Brekkie(1200円)とホット(400円)、食後に珈琲のお代わりでアイスのラテ(450円)。
 「Brekkie」というのは「Breakfast」のこと、大きな木皿1枚の上には、ハードタイプのパンが3枚・目玉焼が2枚・トマト・アボカド・ポテト・ベーコン・ソーセージ。満腹どころではありません。
 遅めの朝食で夜まで腹をもたせ、カフェから徒歩3分のバス停で西鉄バスに乗る。11時の私は佐賀駅に向かうバスの中、これで第1ステップはクリアです。佐賀駅バスセンターからはタクシーで目的地へ。

 佐賀県立美術館「どがんなっとっと展」。錯視の世界は子どもたちを魅了するようで、夏休みの日曜ということもあって駐車場満車、家族連れ大勢。個人的な興味はこちらの特別展ではなく、岡田ROOMで小規模開催中の「岡田三郎助の色彩」の方にあったのですが、一応サクッと楽しんで来ました。宣伝にも使われていたカフェウォール錯視は、F校の高校棟中庭にも使われています(3階・4階から覗き込むと目眩転落の気分が味わえるのは関係者にとって「あるある」です)。
 個人的なメインだった「岡田三郎助の色彩」は、初期作「矢調べ」や後期の「薔薇」が観られるということで楽しみにしていたもの。東大入試92年現代文(粟津則雄『日本洋画22人の闘い』)では、明治時代の洋画家が己の心身の中で和洋の止揚を如何に成し遂げたかということが語られ、私も高3現代文で何度も講義したのですが、例えば岡田三郎助が日本画の金箔金泥をどのように西洋画に取り入れたのか、などは正にその実例と言えましょうかね。

 美術館を出てバスに乗り、佐賀駅着が1時間に1本の電車に間に合ったら有田に向かうという賭け、結果的に間に合ったので、鈍行に乗って佐賀~肥前山口~有田。
 伊万里への乗り換え駅、波佐見へのタクシー乗り場、としての利用はありましたが、有田を直接の目的地に選んだのは初めてです。駅前からタクシーで5分の「アリタセラ」で幾つかの陶器を購入しました。有田陶器の専門店が20軒以上集まったショッピングモール、どの店でも正札の2~3割引で購入できるのは現地ならではです。箸置きや刺身皿、日本酒グラス等々の普段遣いをここぞとばかりに。夏休みの日曜日でしたが訪問客は疎ら、コロナの影響なのでしょうか、それとも陶器市の時以外はこんなものなのかな。有田焼こそ全国至る所で購入できる訳ですから、態々現地まで出向かなくても、となるのかも知れませんね。
 有田~鳥栖~K駅、というのが1時間半の電車旅で、覚悟の上ではありましたが結構疲れました。因みに、有田駅Suicanimoca等々に非対応、陶器市の時には万単位の客が訪れる駅だとはとても思えません。

 JRのK駅からバスに乗って西鉄K駅、構内のスーパーマーケットで食材を買い込んで、最後はタクシーで自宅まで直行。入浴後、新しい有田焼を出すのは明日にして「もりき」で夜を済ませることに。電車・バスの長旅の疲れもありましたが、一昨日お土産に持って帰った茶碗蒸しの容器(あれも有田焼っぽい)をお返しするのが主な目的です。

 7/31は「自粛御膳」をお休み、居酒屋「もりき」で独酌。
 小鉢2種・冷製パスタ~小鉢(自宅)。
 パスタは冷製で適当に、とお願いしたら冷やし中華風が出てきました、斬新。