わたしは水色の翼 大空に広げ

 ラリー遠田『教養としての平成お笑い史』読了、★★★。明石家さんまバツイチ会見(1992年)からピコ太郎『PPAP』(2016年)まで全14章、基本的に1章1人の列伝を並べる形で、通読するとぼや~っと「平成お笑い史」が見えたような気になる、かも。章立てられてないのは志村けん所ジョージ。それから舞台・落語はほぼ一切無視で、筆者の興味はTVに集中しています。ということで、「平成お笑い史」というよりもバラエティを中心とした「平成TV史」という風に考えると、この本が全14章を通じてやっていることは死にゆくメディアとしてのTVへの弔いなのかも知れません。あ、TVに興味を集中させるなら、ウッチャンナンチャンに1章を割いて、番組収録中の死亡事故について述べるというのもアリだったんじゃないかな、とも。
 平松洋子平松洋子の台所』読了、★★★★★。お腹が空いてきますし、本当に本当に烏滸がましいですけれども、何かちょっとしたものを作ってみたくなったりもします。本当に本当に烏滸がましいんですけれども。
 田村由美『ミステリと言う勿れ(11)』読了、★★★★。
 おつじ『通りがかりにワンポイントアドバイスしていくタイプのヤンキー(8)』読了、★★★★。本当は★★★にしようと思ったんですけれども、最後の最後で主人公のヤンキー氏が超簡単な副菜の作り方を教えてくれたので★★★★。

 フレックス出勤前に昼酒回避の朝食(これを夏の日課にしたら確実に肥るな)、今日は大手町の中華粥「S」へ。「さわやかな朝粥の味」なんていうと高橋和巳気取りかって話ですが、中華粥に干しエビのトッピング、食後には豆花と工芸茶とを注文。「心心相印」と名付けられた工芸茶、千日紅とジャスミン。蕾のように閉じた工芸花をお湯に入れるとふわぁっと開いてメルヘンな……というのを期待したのですが、それとは少しずれた思わぬビオランテ感に若干たじろぐなど。

 10時過ぎにゆったりと学校入り。今日のお仕事は、俳句を1句選ぶ「だけ」。進路指導室がご退職の先生方に年に1度(合格実績一覧の冊子とともに)お送りするお手紙、その冒頭に付す俳句を決めるのを頼まれているのです。明るく、卒業生の旅立ちや学びの日々に相応しいもの。大体、毎年、正岡子規辺りから平成(或いは21世紀)のものまで3~4種候補を選び、進路指導部長(そうそう、同窓同僚数学、今年度から部長ですわ)と事務嬢さんとに決めていただくのです。今年は子規、2年連続です。個人的には、最も新しい(21世紀の)句として出した「両の手は翼の名残青嵐」(掛井広通)が気に入られるんじゃないかなぁ、と踏んでたんですけれども、でもって同窓数学はかなり食指がという雰囲気だったんですけれども、お送りするお相手の年齢層を考えて流石の冷静さ。
 さて、それ「だけ」のつもりで出勤したのですが、職員室の机上に浪人70回生からの添削依頼の封筒(東大現代文・漢文)が3通届いています。それを添削して、新しい問題と一緒に返送する作業を行ったら、途中からちょっとやる気が出てきてしまい、終わった後には既に作成済みだった校内模試の解答用紙及び解答解説プリントを作成するなど。そうしたら時間割の仕事も気になり出して、など結局5時間以上の机仕事をこなしてしまっており。やっぱり、行くと「駄目」ですね。

 帰宅後は入浴、お炊事。4日の夜は70回生Nくんとの会食が決まっており、3日が賞味期限の牛肉、2日が賞味期限の鱈、今日(だと思ったら昨日)が賞味期限の豚肉、と揃っているので3日までは「自粛御膳」ですね。明日(鱈)と明後日(牛肉)とはこのクソ暑い中で「鍋」をやるつもり。しかも、明後日は卓上コンロまで出そうと考えています。有田焼の買い出しで、大きめの深皿としても鍋としても(直火・オーブン・電子レンジ全てOK)使えるテーブルウェアを購入したので。

 8/01の「自粛御膳」。
 肉野菜炒め~烏賊照り焼き~一汁一菜~野菜3種。
 589蔵目・山形「吾有事」(特別純米)。
 野菜炒めを作るのは初めて、日本酒(大さじ1)と醤油(大さじ1弱)とをベースに、中華風の調味料をドパッと。辛いのでビールに合います。有田焼の初お目見えは日本酒器で、升付きのグラスを購入するのは初めてでした。美しい水色、お店で調べて戴いたところ、グラスと升とで240ml入るとのこと。今日はそれに並々2回注いだから、2合6尺くらい飲んでることになりますね。気をつけよ~。