I don't care how mauch money I got to spend

 健康的に起床、5時。入浴、ベッドで本を読んだりスマホを弄ったり、だらだら。
 何人かの首長が変わるまではこの地にはお金を落としたくないというのが本音なんです(と言いながら、9月にも高橋真梨子のライブで訪問するんですけれども)。だから今日も朝イチでK市に戻ろうかと考えていたんですけれども、出立直前にふと検索をしてしまったのが運の尽き、市立美術館にフェルメールが来ています。結局、午前中に美術館にだけ行くことにしました(昨日の朝の「みどりの窓口」で、朝イチで予約していた帰りの新幹線の時間を12時に変更しています)。
 8時にホテルをチェックアウトして、御堂筋線(絶対に欧陽菲菲の歌が頭に流れるか最悪口をついて出ます)で梅田から天王寺。5番出口を出たら直ぐに美術館・動物園のある公園(大体、上野動物園を想像したら良いかと)なので、隣の6番出口近くのコインロッカーに大きな荷物を預けます。美術館のオープンは9時半なので、8時半に公園に入ったら先ずは「Tully's」に入ってモーニング珈琲(サンドイッチ・ミニサラダ)。

 『フェルメールと17世紀オランダ絵画展』@大阪市立美術館
 フェルメール初期作「窓辺で手紙を読む女」の背景の大きな壁、ここに本当はキューピッドを描いた画中画が描かれており(だから手紙は恋文です)それが後に壁様に塗り潰されていたこと、これは1979年の調査段階で分かっていたそう。それがフェルメール自身の手による所業か否かが判明したのは2017年で(画材の劣化具合から年代測定、自然科学凄い!)、答えは否(第三者の手による蛮行)でした。ということで、2018年からその修復作業が開始されたとのこと。
 で、2021年に修復が完了したフェルメール「窓辺で手紙を読む女」が本邦初公開、これを目玉に「ドレスデン国立古典絵画館」所蔵の絵画・版画70点強が2022年の日本各地を巡回していきます。その大阪会場、お盆明けの平日火曜日と雖も訪問者はきっと多いでしょう。ホームページで出品目録を確認したら、フェルメールは当然の如く最後(出口直前)のコーナーに特別室を設えて1点展示されているということ。

 こういうタイプの特別展には「勝利の方程式」がある。

 「Tully's」を8時12分に出て、勝利の方程式の準備。
 ①平日の開館15分前に並ぶ(この時点で大体、前から15~20番目。開館時には100人程度の行列が出来ていました)。
 ②開館・入場と同時にゴール(フェルメール修復原画専用ルーム)に直行する。
 ③「窓辺で手紙を読む女」を20分以上独占する。
 ④部屋を一つずつ遡って、後半の展示部分をゆったりと観賞する。
 美術館に通い始めた初期も初期(10年くらい前)から、入場者が決して列を乱すことなく誰を追い越すこともなくただひたすら牛歩を続ける理由が解らず、ある日とある特別展で係員の方に「ゴールから遡ったら駄目ですか?」と伺ったら「ご覧になる順番は自由です」と折り紙、以来(展示の内容次第で)採用している「勝利の方程式」が上記①~④です。そうすると、入口近くの(「第一章」的な)エリアの絵は遠巻きにしか観られないんですが、私は背が高いのでそれでも困ることはあまりありません。新幹線の時間の都合もあって滞在は1時間強でしたが、本日も鑑賞、完勝。図録その他をササッと購入して退散。公園近くの郵便局で、恩師先生にお手紙・お守りをお送りしてから地下鉄に乗りました。

 11時30分に新大阪着、新幹線の改札を潜ってお土産(Hさん・「もりき」マスター)を購入。12時過ぎ大阪市発の「さくら」の中では、本を読んだりスマホを弄ったり音楽を聴いたり(「さくら」は「のぞみ」と違って車内販売が無いのが残念)。
 K駅まで直通、タクシーで帰宅。タクシーに乗った直後に土砂降りになったのですが、運転手さんによれば今日のK市は朝から断続的に豪雨が続いているそうです。自宅に戻ったら、リビングの除湿機は満水、湿度が70%を超えていました。

 荷解き、入浴、書き物。あまりゆっくりする暇は無く、本日は夜に飲みごとが入っています。お相手は56回生Sくん、金融工学を修めて現在は証券会社、滞在中のロンドンから実家のK市に一時帰国中ということで「焼き鳥」を所望されました。ならば二日市です。「月空」のマスター(63回生Mくんパパ)に昨日カウンターの予約電話を入れたら、私を含めて2組しか予約が入っていない珍しい日で、而ももう1組が63回生(マスターご子息のMくんたち3人)だということでした。
 西鉄電車内で落ち合ったSくん、2年ぶりの日本の電車(暫く使ってなかったせいでSuicaが使用不可能になっていたそう)内で割合大きな声で話すのでちょっとびっくりしました(「黙●」という概念はなさそう)。「コロナ」に対する態度は彼我で大きな差がありそう(批判・非難ではありません)。

 8/16は自粛御膳をお休み、二日市「月空」で56回生Sくん(ロンドンから一時帰国)とサシ飲み。
 つくねポン酢~和牛モモ肉タタキ風カルパッチョ~タン串~馬刺し~烏賊アスパラ炒め~なめろう~納豆御飯。
 2年ぶりの日本というSくん、外つ国でも大抵の日本食は食べられたそうですが、焼鳥と焼酎が無い(焼鳥屋はあっても極々少種類のネタしかない、焼酎は日本の価格の5倍)そうで、鶏皮(塩)を旨い旨いと4、5本注文してたのが印象的(黒霧島のロックもグイグイ)。喜んでいただけたなら何よりでした。
 マスターのご子息であるMくんたち63回生3人組も(前述の通り)予約来店。カウンターと座敷とで離れていたので最初と最後にちょっとご挨拶しただけですが、大人なんで一応最初のドリンクは奢りました。お店は予約が2件だけという話でしたが、飛び込みのお客さんが続々で結局ほぼ満席状態でした。

 旅行中に2冊。
 水木しげる『総員玉砕せよ!』読了、★★★★★。
 平松洋子『ひとりで飲む。ふたりで食べる』読了、★★★★★。