キミガココニイルカギリ

 台風の朝、曇天、風はやや強く。ただ、K市への影響はそれ程のものではない様子で、テレビニュースの天気図を見る限り昼過ぎには晴れ渡りそうです。

 4月のライブ予定全てが直前で急遽キャンセルになり、それ以降ホームページの情報更新が突然ストップ。最初は新型コロナかと案じたのですが更新停止が1ヶ月を過ぎた辺りから別の不安が増し、不安が予感確信に変わる暇を与えまいと1日に2度はホームページを確認していました。それでも、5月にリリースされた最新アルバムでの歌唱は素晴らしく、それと同じ声をいつかまた舞台で聞ける日が来ると信じよう信じようと思い続けていたのです。
 95年の『VOICI VOILA』に衝撃を受けて以来四半世紀超、今年5月の最新作『おとづれ』まで全てのアルバムを愛聴してきました(勿論、これからもです)。万華鏡の歌声は勿論、にほんごであそぶ作詞(詩)世界の豊穣も無二。素晴らしい歌い手だった、と過去形で語らなければならないのはただただ淋しい。

 1年半前に頂いた直筆のお手紙と共に過去作を本棚から持ち出してきて、午前中はCDを聴きながら居間で仕事をしました(中3のテスト採点・浪人生の答案添削)。12時を目処に切り上げて、献盃の準備を。
 昨年春の神戸旅行(林遣都大竹しのぶの舞台鑑賞)の途中でふらりと入ったお洒落な線香屋さんで何となく購入した花蝋燭2本。そう言えばと引っ張り出してきて1本を蝋燭立て(小皿)に。萩焼ぐい呑みに日本酒を注ぎました。CDアルバムを2枚、蝋燭立て、ぐい呑み、を塗り盆に並べて即席の献盃台。そう言えば以前どこかのお店で手鞠(小さな手鞠幾つかが糸で繋がれた飾り物)を買っていた、と引き出しを漁って取り出したら、献盃台の「らしい」飾りになりました。
 花蝋燭に火を付けて、私もぐい呑みに日本酒。「鎮魂詠歌」から「上を向いて歩こう」という曲の流れはちょっと出来過ぎな気もしますが。そうそう、私、9月下旬に長門湯本温泉の旅行を決めていたんでした。あそこを流れるのは音信(おとずれ)川です。川の畔を、静流さんの『おとづれ』を聴きながら歩きましょうかねぇ。

 9/6の「自粛御膳」。
 秋刀魚塩焼き~茄子豚肉煮~冷製チキン南蛮~大根ポン酢漬け。
 早い時刻に独酌。夜遅くに小腹が空いたのでフラッと近所を歩いてみたのですがどこも閉店。唯一元気に営業していたラーメン「R」に初入店して、昭和酒飲みのラーメン(500円)を啜りました。