君に会えるよ どどどどどどどどど

 ホテル起床、朝風呂。素泊まりのプランなので朝食を外で摂ることにして、ホテル徒歩5分のおされカフェでサンドイッチと美味しいコーヒーと。私、半年前くらいから、スマホの音声検索で「近くのカフェ」とかいうのが出来るようになったんです(ずっと以前、オツカル様がスマホを口に充てて音声検索をした姿を「どどどどどど、ドラゲナイッ!」と驚愕の目で見た時から比べたら格段の成長です)。
 ホテルに戻ってチェックアウト、博多駅から地下鉄で空港に移動して(地下鉄から空港の連絡のスムーズさに驚きました)、手荷物検査。私、薄いシャツ1枚の上にジャケットを羽織ってその上にロングコートという格好なので、ゲートを潜るときにはシャツ1枚にならないといけません。飛行機にはだいぶ慣れました。離陸着陸のことを以前は発射墜落と呼ぶほどに恐れていたのですが、今は多少手汗をかく程度で済みます(一人親をお見送りしたので、今生に残した義務もありませんしねぇ)。機内では、旅行気分高揚にうってつけのBGMとして『GR8EST』を選択、ドリンクは旅行時にのみ自らに許すコカ・コーラ

 羽田着。先ずは電車で品川駅に出向き、構内の「サザコーヒー」実店舗でHさんへのお土産(お歳暮)を購入。箱詰めにしてご自宅に郵送の手続き。私のスマホの電話帳には、Hさんの住所の番地が登録されています。
 品川駅から五反田、宿は駅徒歩5分の立地でちょっと高級なところ。フロントに荷物を預けてから、本日最初の観光地(聖地)に向けて歩きます。初訪問の酒屋「内藤商店」は、100蔵超が並ぶカップ酒の専用の棚を一通り眺めただけで未踏破の蔵が5蔵「も」あるという充実ぶり。買いはしませんでしたが新潟「醸す森」も置いてありました(売り切れ寸前でした、やっぱり人気なのね)。日本酒好きには天国みたいなところでしたが、それよりも更に焼酎のラインナップが充実しているという底の深さです。自分用にカップ酒5種、4合瓶2種を購入して自宅に配送手続き。そして、東京の蔵で「屋守」以外の(「もりき」で仕入れていない)ものを1本選んでいただいて、これは「もりき」店舗に配送をお願いしました。「もりき」での常連忘年会に先約があって参加できないのですが、珍しいお酒の1本でも(上京土産代わりに)差し入れ出来れば、と。
 酒屋から五反田駅まで戻る途中で、「もりき」マスターとHさんとにそれぞれお酒・珈琲豆をお送りした旨をメールでご連絡。実はお二人、秋にお店で大喧嘩をしたらしく完全に断絶状態だったのですが、25日にHさんがお店を訪問して雪どけしたばかりだったことを伝えられました。現場には居合わせなかったけれどもHさんは無茶苦茶怒ってたからもう無理かなぁ、と思っていたので安堵。Hさん、忘年会にも行かれるそうです。

 五反田駅からは山手線で池袋、日本酒の後は紙の書籍の「聖地」に向かう巡礼梯子です。「ジュンク堂本店」、2時間ばかりの店内逍遙、「背表紙読書」で気になった本をポイポイと籠に放り込みます。10000円購入するごとにコーヒーチケット(4階のカフェ)というのが無くなっていましたがこれは随分昔の話なのかな。無人レジが有人レジより推されている(有人レジの窓口が絞られている)のも昔の話?(私は、購入した本を自宅に配送するお願いをしなければならないので有人レジ一択です)

 2軒の「聖地」を回ったら時刻は既に16時。一旦五反田に戻ってホテルにチェックインします。部屋ごとのアメニティは廃止されているとのことで、フロント横に積まれたコーナーから必要分を各自が持って行く方式だそう。昨今定着した「プラ削減」の方式なんでしょうが、フロントの方の口から出てきた「アメニティ・バー」という言葉は初耳でした。新語、生まれますねぇ(ホテル関係では、「黙浴」という言葉を初めて聞いた時もちょっと驚きました)。
 入浴後に着替えて五反田駅へ。夜の約束の時刻までにもう一ヶ所くらい観光をねじ込もうかとも考えたのですが、60分程度なら(年も年だし)ゆっくり休もうと考えを改めました。約束の場所は神泉駅、渋谷駅構内で山手線~井の頭線と移動する道が大幅な迂回をするものに変えられたと(前回の上京で)知ったので、今回はハチ公口から駅の外に出て、スクランブル交差点(凄い人出!)を横断してからマークシティエスカレーターを上りました。神泉駅到着の後は、駅近くのレトロな喫茶店でカフェオレを2杯飲んで読書。

 12/26の夜は、神泉のダイニングバー「ぽつらぽつら」のカウンターに3人が並びました。TQC東京大学クイズ研究会)18期の会長がっ様(ゲーム会社)、副会長池ノ都(一貫校教諭)、会計でっくん(病理医)。がっ様はご結婚なさってお子様がお生まれになり、でっくんはスウェーデンへの研究留学を経て立派なお医者様になり、と人生の歩みを進めているのですが、お酒を囲めば精神年齢は20歳当時のまま……これは当時に戻っているのではなくて恐らくそもそも変わっていない……なのです。顔面を殴打されたという話(どんな話や)の比喩に「7巻収録の『タヌ機』レベルの顔面殴打」とか使っちゃうんです。その場の笑い以外に益のない(本当に楽しい)話をしながらお互いの無事を確認。
 さて、私は大好きな「ぽつらぽつら」ですが、コロナ禍を経た再訪でコースの構成が大きく変わっていました。絶品の一言だった野菜のテリーヌが無くなっていたこと、八寸の皿数が減っていたこと、は大変残念でしたが、その分1品1品の料理には益々の工夫が施されていました。このコースだったら、野菜無用のオツカル様でも誘えるなぁ、とか考えながら。

 開始が若干遅かったので、1軒に3時間の長居をして(コース終了後に単品のおつまみを追加)から解散。
 ホテルに戻って健康睡眠。