名乗るほどの者じゃないけど

 何でもかんでも数撃つのはどうよ、という向きはあるやも知れませんが、知らない蔵のお酒がそうでもなかったら「やっぱり昔から好きなやつが良い!」という相対化が出来ますし、稀に知らない蔵のお酒が好みに合ったら「新しい好物が出来た!」と人生が明るくなりますし(今回なら、群馬「聖」は気に入りました)。数撃つのも悪くないですよ、暇な独身なんで少しは使えるお金がありますし(←開き直り方が下品になって参りました!)。さて、コロナ禍の哀しい娯楽「日本酒チャレンジ」、15回目の更新は421~450蔵です。
 辛口やキレはノーサンキュー、上善如水とか言うなら水飲んどけと思う人間です。甘くてトロッとしてたり、酸が残ってたり、という王道off courseなタイプの酒に惹かれる人間ですので、集めた銘柄も評価もそういうものです。悪しからず。
 ★★★★★ 畏、飲んだら減るのが唯一の欠点、畏れ多過ぎて近寄れない。
 ★★★★  秀、家のセラーに1本あれば最高、背伸びして買っちゃおう。
 ★★★   優、居酒屋に置いてあったら信頼、普段使いはちょっと贅沢。
 ★★    可、1杯だけ飲んで次からは焼酎、世界線が当方とは異なり。

【★★★★】
群馬「HIZIRIZM」(雄町 生酛 純米大吟醸

【★★★】
青森「作田」(特別純米酒 ひやおろし
青森「六根」(秋あがり 特別純米
秋田「山内杜氏」(純米)
福島「ハツユキソウ」(RICE FRUIT WINE)
千葉「鳴海」(きもと 純米 スパークリング うすにごり)
新潟「謙信」(純米吟醸
群馬「咲耶美」(純米吟醸 直汲み 荒ばしり)
群馬「分福」(純米 生酒 ワイン酵母
群馬「悠」(unusual strong)
静岡「英君」(特別純米誉富士槽口詰め)
静岡「國香」(特別純米酒
静岡「志太泉」(Shida Cidre 純米発泡酒
静岡「萩錦」(土地の詩 Summer Limited Edition)
長野「井筒長」(特別純米酒
長野「鏡花水月」(純米吟醸
長野「十九」(Arcobaleno 火入)
長野「中乗さん」(特別純米
滋賀「大治郎」(純米生酒)
京都「英勲」(古都千年 純米吟醸
京都「KAGUYA」(スパークリング清酒
京都「白木久」(黒麹仕込 特別純米酒 BLACK SWAN)
島根「全鳳」(純米酒
岡山「庵」(特別純米酒
福岡「萬屋荒神」(純米吟醸
佐賀「瀧」(純米吟醸生)
大分「山水」(純米吟醸酒
大分「鷹来屋」(特別純米酒

【★★】
佐賀「窓乃梅」(本醸造 冷酒用)
大分「千羽鶴」(本醸造

 以下、本日の日記。

 ホテル起床は4時30分、入浴後に荷物を纏めて、博多駅6時台の新幹線でK駅に戻りました。自宅経由でお土産を持って通常出勤。小倉や新下関、遠いところでは鹿児島から新幹線通学をしている生徒が居るのですから、大した話ではないですね(遊び帰りですし)。
 高3は昨日に続いて校内模試ですので授業は無し、監督の合間に「添削堂」(高3A組のロッカーの上に置いている添削提出・返却BOX)に溜まっていた添削答案を赤青ペンで汚して返却。休み時間には、高3の(卒業アルバム用の)集合写真撮影も。今年度の私は昨年度までと違って70回生高3の副担任ではないのですが(時間割係は学年所属無し)、高3以外に授業が無く保護者会やテスト監督などを手伝っている準学年団という扱いで写真の中にちゃっかり。

 高3が模試をやっている傍らで、高2以下の学年では第3回定期テストが行われています。で、中1の学年団の先生方が(修学旅行の下見出張で)学校に居らず、どうしても中1の試験監督が足りないということで、授業その他中1と一切関わりのない私がヘルプで試験監督を手伝うことに(学年所属無しの時間割が使い勝手が良かろうと)。
 一面識も無い生徒ばかりなので急に入ったら不審に思うだろうなぁ、不安にさせてテストの出来に影響が出たらどうしよう、などと心配しながら中1某クラスに入室。中1の教室に入るのは13年ぶりです。お生徒さんたちは一瞬ギョッとしたようですが、まぁ直後の試験の勉強の方が大事だと気を取り直したようで勉強に集中。そのまま試験、終了。
 したら、答案回収終了後に最前列の元気な男子が「誰っ!?」と無邪気。「担任団出張につき、職員室より代理で監督に参った者です。不審者ではありませんので、それでは」と辞そうとしたら「自己紹介はっ!?」 ですよね~。

 終業後はタクシーで血痰ネーミングショッピングモール「You Meタウン」に出て買い物。帰宅後は入浴、炊事。二十八穀を米に混ぜて炊いたのを一膳だけ食べます(残りは冷凍してお供え用に)。他に、鯖の余りを解して混ぜた卵焼きと温サラダとを作りました。温サラダは51回生O氏@北海道のお野菜。パプリカ1個・玉葱半玉をツナマヨと和えてポン酢で味つけ(和える前に、レンチンで熱を通しています)。食事の最後には、余った玉葱と規格外の馬鈴薯とで久々に味噌汁も。

 10/12の「自粛御膳」。
 小鉢3種~パプリカツナサラダ~鰺南蛮~とろろご飯・味噌汁・塩辛。
 454蔵目・大分「花笑み」(特別純米)。
 南蛮は惣菜屋で購入したものしたが、北海道直送の玉葱と比べると断然北海道の方が美味だと解ります。

nada y nada

 もちぎ『ゲイ風俗のもちぎさん(4)』読了、★★★★。

 ホテル起床は4時、布団の中で漫画や小説やを読んで5時を待ち、朝一番の露天風呂へ。小雨の露天風呂、風情。午前中からガッツリ観光の予定ですが、この程度の雨なら気にならないかな、というレベル。
 朝食は豪華で、JR関係の宿泊施設なのでTKGは「うちのたまご」でした。食事は広間(やっぱり私以外の客は女性グループとカップル・夫婦だけです)、アフターコーヒーは自室にて。8時に2度目の露天風呂、雨は上がっています。

 宿の土産物屋で幾つか品物を購入後にチェックアウト、別府駅のコインロッカーに大きな荷物を入れたら、9時過ぎ発のバスツアーで別府「地獄巡り」を30年ぶりの観光。
 亀の井バスツアーは、日本初の女性バスガイド付きツアーとして知られています。別府の町並みを紹介しつつの「夜は不夜城で御座います」、七五調が嘗ては大ブームになったそう。
 月曜平日の午前中(3~4時間)で参加者は7名、ガイドさんを先頭にした8名様ご一行で、7つの地獄を巡ります。鬼をイメージしたデザインの専用バスには確りと角までついています(かわいい)。
 小学生の時の記憶は割と鮮明だったつもりでしたが、改めて実物の迫力に触れて愉しく。嘗ては大きな一つの池だった「鬼石坊主地獄」が4つの池に分割されていたり、「かまど地獄」がいつの間にか『鬼滅の刃』の聖地っぽくなっていたり、変化も色々とあった様子。
 亀の井バスが嘗て発売していた「七五調解説CD」が終売だったのだけは少し残念でしたが、代々受け継がれているのであろう節を生で聴けたから良しとします。3900円、お得。

 因みにこの「地獄巡り」、嘗ては「山地獄」を含む8つの地獄だったそうですが、そこが「大人の事情」で地獄組合を脱退して今は7つの地獄に。各地獄は総て個人の所有・経営で、社長7人が組んで営業をしているのだそうです。
 「大人の事情」と言えば、別府駅前に銅像もある亀の井バス創業者(別府観光の祖)油屋熊八は、バスやホテルに名を残す「亀の井」の屋号を愛人の名前に因んでつけたそうで、8つ目の地獄にはそっちの方が相応しいのでは、などと思ったりも。

 昼食は摂らず、別府駅に戻った直後に今度は路線バスに乗って別府大学方面へ。大学の隣にある「大分香りの美術館」には是非行きたかったのです。美術館あるあるの「月曜休館」ではなくて本当に良かった。
 天然資源の分布は地理学的に、人間と香りとの付き合い方の変遷については歴史学的に解説展示。勿論、中世以降の香りの文化の主軸となった香水については、調香の手順から膨大な瓶のコレクションまで詳細圧巻。「試嗅」(←一般名詞?)も充実しており、モンローのお召し物がどんな香りだったのかを初めて知れました。
 ミュージアムショップでは素敵なお線香を沢山購入、これも訪問の目的の一つでした。

 ミュージアムからはタクシーで駅まで、のつもりでしたが予定の電車まで30分強時間があったので、駅ではなく近くの「八幡朝見神社」に。旅行に出たら土地の神社にお詣りすることにしているので、時間が余ったのはラッキーでした。神社から駅までの徒歩移動では汗を掻いたので、博多のホテルにチェックインしたら先ずお風呂ですね(故あって今夜は博多泊です)。

 別府駅から小倉着、ここで新幹線に乗り換えるのは往路と同じなのですが、復路はK駅まで行かずその手前の博多駅で下車。今夜は、博多で飲み会の約束があるのです(博多泊ですが、明日は早朝にK市に戻って通常出勤です)。
 先ずは博多駅そばのホテル(予約済み)にチェックイン、お風呂で汗を流してからタクシーで約束のお店へ。「西中洲」(食事・飲みの場所)と「中洲」(おねえちゃんと遊ぶ場所)との違いすら知らない繁華街素人、タクシーの運転手さんから色々と事情を教えて頂きます……というか、コロナ禍の一年半で中洲のお店の2/3が閉店に追いこまれた(2700軒が900軒に)、という話に吃驚。誘われてほいほいと出掛けた先は西中洲の割烹、博多駅周りの店は「太郎源」「ゴーサイン食堂」程度しか知らない私は勿論初訪問で、幹事ではない飲み会は新鮮味がありつつ据わりの悪さも。

 10/11も「自粛御膳」をお休み、予てお約束だった高校同期(47回生)お二人と西中洲「進しん」で飲み会。
 小鉢・前菜・刺身・蒸物・焼物・揚物・温菜・麺(コースに蟹味噌だけ追加)。
 453蔵目・高知「安芸虎」(純米酒)。

 Facebookの機縁で繋がった同期とオフでお会いするのは2回目。お相手は精神科医O氏・弁護士K氏で、幹事はO氏。人生が懸かった依頼者と同じく職を懸けて対峙する日々を想像、お子ちゃま相手に世間話という我が身(社会人未満の「舎界人」です)を見窄らしく思いつつ、話してみれば意外に座が保つ(何しろお二人のお子様が受験生なので)のに驚きました。雑居ビル2階の(看板無しの)隠れ家はお二人それぞれの行きつけだそうです。
 4人テーブル個室。魚介メインのお料理はどれも衒い無く誠実で、お酒の進む味。割烹の荘かさは無くリラックスした雰囲気ですが、普通の居酒屋では絶対に出ない質でした(普段遣いのお店選びの塩梅に社会人スキルが出ますね)。未踏破のお酒も1蔵。
 近況交換……お二人は公私の、私は「私」が無いので公(要は3人の母校)のお話を。前述の通り、お二人のお子様の中学受験がお近く、話すネタがあるか心配していた私ですが意外にも座を保たせられました。北九州にご勤務のO氏の受け持ち施設に、母が四半世紀勤務した介護施設「A」があった等のご縁も。

 Facebookを通して私の毎日の生活をご存知でいらっしゃる精神科医Oくんから「池ノ都くんはアルコール依存だよ」と断定されたのは爽快でした……あれは診察診断なのかな、私、お金払わないといけないのかな。というか、「進しん」のお会計、引くほど安かったんですけれど、あれはOくん・Kくんが先に店に幾らか払って下さってたんじゃないのかな。次にお会いした時に確認しないと、というか次はあるのかなぁ。

 御時世柄の一次会解散、ホテルで健康睡眠。

夜は不夜城で御座います

 5時前に起床、未明という程ではないですがまだ薄暗いうちから特講の添削を始めました。仕事熱心だから、ではなくて昼から遊びたいからというのが動機で、実は本日から1泊2日の別府旅行を挙行するんですね(明日月曜は校内模試で授業が無く、年休にしています)。昼前には添削を終えたので、旅行鞄と答案とを持って一度学校に行き、月曜朝に返却してもらえるよう添削答案を各クラスの先生方の机上に。

 K駅~小倉駅別府駅。1泊2日の別府旅行ですが、夕方入りなので今日の観光は殆ど出来ないかな、という覚悟。先ずは駅から5分ちょっと歩いて、宿泊予約を取っていた「竹と椿のお宿 花べっぷ」へ。
 別府伝統の竹細工を全面的に取り入れた作りで、テラスの壁は「やたら編み」という身も蓋もない名称の技法だそう。床も柔らかい竹で出来ていて基本は裸足か足袋か。部屋や施設の名称は全て椿の品種、女性デザイナーが全館をプロデュースしたとのこと。10年前にJR社員の保養所を改装したそうで、新しさ・清潔さ・雰囲気の優しさで女性人気が高いというのも頷けます。私以外の客はカップルと女性グループばかりで、部屋まで案内して下さった仲居さんに「男独りって珍しいですよね?」と訊けば曖昧な笑みでした。

 チェックインは夕食(居酒屋予約)まで2時間強という微妙な時間だったので、取り合えず宿の露天風呂に30分程浸かって旅気分を味わい、その後は別府駅周辺を目的無くそぞろ歩き……していたら美術館が見つかったのは運が良かった。
 「別府アートミュージアム」、知らずに普通の美術館だと思って近づいたら「芸能人の作品に出会える美術館」「話題沸騰中! 写真撮影OK! SNSにアップ!」と大書の看板が下世話極まりなくて思わず笑ってしまい、笑ったらもう負けなのでそのまま突入。
 ピカソシャガールから平山郁夫竹久夢二等々本職の(って言い方が無礼ですが)画家の作品が半分、芸能人文化人の作品が半分、総てがごった煮のようにノーコンセプトで並べられていて所謂「美術館」とは全然違います。全所蔵品が撮影OKというのは、例えば高島野十郎の「蝋燭」も坂本繁二郎の諸作も写メることが出来るということで、実は意外な良スポットなのでは、と。歴代総理大臣の揮毫が並んだコーナーとか意外に面白い(クイズ屋の勘所に引っかかりますね)。芸能人の作品も意外性があってみーちゃんはーちゃん垂涎、水森亜土八代亜紀工藤静香片岡鶴太郎等々の「あるある」だけではなく、国広富之の役者絵だったり北大路欣也のぬいぐるみ絵(!)だったり、黒澤明倉本聰やのラフスケッチだったり。

 意外なボリュームを堪能出来て満足の退館(にしても、総ての絵の中でぶっちぎりに可愛かったのが北大路欣也水森亜土との作品だったというのが凄い)。そのまま、予約の居酒屋へ足を運びました(途中、別府商店街名物で火除けの縁起物だという「弥生天狗」と、別府タワーとを見物)。

 10/10も「自粛御膳」をお休み、別府の人気居酒屋「ろばた仁」で独酌(からの二人酒)。
 刺身2点・ヒオウギ貝網焼・だんご汁・牛串・オイスター・冷奴・漬物。
 449蔵目・大分「千羽鶴」(本醸造)。
 450蔵目・大分「鷹来屋」(特別純米酒)。
 451蔵目・高知「美丈夫」(純米吟醸 純麗たまラベル)。
 452蔵目・鳥取「鷹勇」(強力 純米吟醸)。
 事前予約でカウンター(魚介ズラリ壮観)の隅、3階建てが17時半には満席の超人気店で次から次のお客さんが悉く断られていました。刺身もだんご汁もハーフOKのお一人様歓迎スタイルが嬉しく、土地の名物中心の料理は言わずもがなの味。瓶ビールが「秋味」だった時点で大勝利、日本酒のラインナップも素晴らしく、今夜は未踏破4蔵の他、新潟「村祐」・岐阜「射美」を。
 コロナ意識で隣の方(同じく独り客の男性、人生の大ベテラン)に遠慮しつつ……と思っていたのですが「どちらから?」と訊ねられて答えたら同郷と判って意気投合、「えっ、あんなに大きな薬局チェーンの会長?」「えっ、F校の先生?」とお互い珍しいものを見つけた興奮で、掻き捨ての話が盛り上がる盛り上がる。

 ホテル帰還、本当はもう一回露天風呂に入ろうかと思っていたんですが、ま~無理、ベッドに吸い込まれました。

手としての人間

 土曜半ドン、1限は文系東大コース(今日は09年文系の竹内敏晴)、その後帰りのSHRで返却するために3時間のノンストップ添削。終業後13時に一旦帰宅して入浴・家事・書き物。学校に戻るのは15時半で、今日の東大理系現代文特講は04年の伊藤徹で最強クラスに「重い」講義と添削。添削のマッチポンプ感が半端ではないですが、土曜の特講だと添削は日曜にゆっくりやれるので楽ではあります。
 18時過ぎに特講を終え、添削答案と本を数冊とを携えて職員室を出たら、徒歩10分弱で着、今夜の上げ膳据え膳は肉料理です。

 10/9は「自粛御膳」をお休み、肉料理「I」にて読書独酌。
 牛タン茶碗蒸し・US牛ザブトンカツ・もつ鍋。
 単品飲み放題で、ビールから焼酎の水割り。焼酎は、「イケノト様飲み放題用」と書かれた瓶、私「コロナを経ても健在なのね」 店「勿論です!」 恥。

背広の中に金銭があふれてた 真夜中のダンディー

 今日は午前中を年休にして、行きつけ「G」で髪を切ってもらいます。
 早起きをして、先ずは「御膳」用のトマトマリネを作成。勿論、北海道から届いたトマトを使っています。後輩(とリュウジおにいさんとに)万歳。
 9時開店直後に飛び込んだ「G」では、家事大得意のワンオペ店長Kさんと自炊談義。器に凝っている(凝っている自分に凝っている)ので各地旅行、というお話を興味深く聴いて下さるのが心地よく。店長さんの、小学生男子2人を連れての家族キャンプ・釣りというのも愉しそうです。「G」は西鉄K駅から徒歩5分の距離なので、散髪の後はK駅構内のスーパーで買い物をしてから一旦帰宅。お刺身と鉄火巻きとを購入して、これは今夜の御膳に乗ります。

 正午過ぎに徒歩通勤、の途中にあるのが肉料理「I」なのですが、ここはコロナ対策の福岡県認定がまだで20時閉店を余儀なくされているので、特講終わりの18時半入店だとちょっと落ち着けないんだよねぇ……と通り過ぎた視界に、店内でマスターと背広の人とが何やら話していたような残像が。ピン! ときて引き返し、中を覗いて目が合った馴染みの店員さんを手招き。
 私「これはもしかして、認定下ります21時まで営業OKモード? いつから?」
 店「即日です!」
 その場で明日の予約を取りました。本当に確りと立ち入り検査をするんですね。聞けば、K市も今週末にかなり検査(認定)が進んだとのこと。

 午後の学校では会議(教務部)が1件、明日の授業の板書計画他机仕事、掃除監督等雑務。

 11/8の「自粛御膳」。
 野菜2種~トマトツナマリネ・冷製トマトスープ~鰤刺し~鉄火巻き。
 448蔵目・京都「白木久」(黒麹仕込 特別純米酒 BLACK SWAN)。
 コース仕立ては悲しみのひとり遊び。野菜2種(惣菜屋)は「秋味」で、北海道トマトのマリネ・スープ(昨日の鍋から取り分け)は白ワインで、魚系は白ワイン風味の京都の日本酒で。グラスも、備前びーどろ・木村硝子店・漆切子(杖立温泉で購入)、と使い分け。そりゃ愉しいわい、そして飲み過ぎじゃい(自宅でちゃんぽんて)。布施明様のCDを流し、初めて購入した作家の短編1作を読み。

トマトジュースのかん にぎりしめて いきどおりすら

 2000年東大入試現代文の加茂直樹、それに続く04年伊藤徹、の2題は「重い」ので講義も添削も大変(勿論、いちばん大変なのは解答をして解説を聴く高3生ですが)。文系約40枚の答案を添削する(朝のSHRで返す)なら3時起きでも間に合わないくらいです。目覚ましは2時半、21時就寝なので眠くはありません。
 起床後に先ずお風呂にお湯を貯めるスイッチ、40分強かかるので、その間に漢字と問一との採点を40分、その後でお風呂に長めに浸かって、温まった身体で添削の続き。途中で場所を職員室に移して(今日は徒歩ではなくタクシー通勤で、これも添削の「重さ」を考慮した選択)、8時25分に添削・集計までの作業が完了。ギリギリになることも少なくないですが、間に合わなかったことはありません。

 授業が3コマ。第4回校内模試の問題検討をする国語科会議が1時間、私は第一問の評論を出題するのでそのプレゼンでしたが、ぶっちゃけて言うとケチがつくことはあり得ないものだったので殆どノーガードで。他の先生の問題もすんなり通って今日の会議はスムーズに終わりました……

 ……その会議の前に、後輩先生が私のもとに。検討会議の前に下見(チェック)をして欲しい、と或る文章を。
 私「……駄目」
 後「えっ、読む前からですかっ?」
 私「この筆者、何年も前から問題作ってストックしてるの」
 後「5月の会議で、僕も買ってた伊藤亜紗『手の倫理』を先生が」
 私「分かってますよ読みますよ読みましたよ良い問題ですよクソ~ッ!」
 後「やった!」
 ストック、一つ没になりました。

 さて、北海道の農家さん(51回生O氏)から届いたパプリカ・トマト・ミニトマト。ご実家が大農園の事務嬢さんからは一目で「これはいいやつ!」と折り紙でしたので、今月から暫く月イチで色々な野菜(中身お任せ)の定期便を注文することに。Hさん・事務嬢さんにもお裾分けして日頃のお礼を。

 10/7の「自粛御膳」。
 トマト鍋・小鉢3種。
 北海道から届いたトマト・パプリカを使った洋風鍋がQOLを爆上げしてくれました。具材は他に、豚肉・ソーセージ・玉葱・白菜・榎茸。〆は豆腐と卵と。具材を煮込んだ後、食べ始める前にスープだけを取り分けてタッパー、これは明日以降に冷製のスープとして御膳に出します。

蒼く浮かぶ宇宙 時を超えろ 空を駆けろ

 高3のとあるクラスの10分休み、次の授業の板書準備をしていたら、生徒2人に話しかけられる。
 生「先生、先生のお給料は幾らなんですか?」
 私「えっと、年功序列なんで僕がバラすと他の先生、例えば主任体育先生とかの給料まで解っちゃうから詳しくは(←あるあるの質問なのでこの件、淀みなし)……で、何で?」
 生「ウチの担任が、仕事量に比べて月給が安すぎるとボヤいてて」
 確かに、高3の授業をやりながら担任業務までというのはお大変かも知れませんね(その先生、両方とも初経験でらっしゃるし)。板書準備をしつつ、背中越しに会話を続ける。
 私「えっと、お給料というのは、税金を引かれる前の状態と、税金を引かれた分の状態とがあって、後者を『手取り』というのは」
 生「知ってます」
 私「その手取りが、月給で年齢万円、例えば僕は41歳だから41万円あったら相当な高給取りだと思うんですけど、ウチで働いてたらそんなのは夢のまた夢だよねぇ……」

 ……と、言った途端後ろが急にシーン、となったので何よと振り返ったら、お生徒さんたちの猜疑驚愕憐憫の瞳、瞳、瞳。
 生「嘘……」
 私「いやいやいやいやいやいやいや、そんなの当たり前じゃないですか」
 生「F校って、そんなブラック?」
 私「いやいやいやいやいやいやいや、そこそこの金額は貰ってますってちゃんと」
 生「……えっと、でも、特講をやるとその分のお給料が出るんですよね?」
 それを受けて矢継ぎ早に、部活手当は?(出る)とか、担任手当は?(出るわけない)とか、時間割手当は?(出るわけない。くれ)とか、なんで私が憐れまれる流れになってんだ。
 っつか、きみら、ひょっとして金持ちだな?

 1・2限が授業、机仕事、昼休みを利用した自宅往復で入浴とちょっとした家事と、学校に戻って机仕事、放課後は東大文系現代文特講(00年加茂直樹)。特講が重たかったので、今夜は外で上げ膳据え膳。

 10/6は「自粛御膳」をお休み、居酒屋「もりき」で独酌。
 がめ煮・ホッケ焼き・もやし鉄板。
 市内の殆どの店が(県からの対策済み認定証が届かず)20時閉店という中、マスターの手管で「もりき」だけは認定済の21時閉店。18時過ぎまで特講をやった後の外飲みは20時閉店だとちと辛いので有難く。焼き場の機材を入れ替える(ホッケで試運転でした)などマスターの勤労意欲も上々でいらして常連としては嬉しく。日本酒は準・定番を3種類。

オレはオレ的にオレが好き

 京極夏彦『「おばけ」と「ことば」のあやしいはなし』読了、★★★★。小説以外の文章(この本は講演書き起こし)を読むのは殆ど初めてなんですけれども、水木翁に心酔しつつ怪異に関しては極めて客観的な(禁欲的な)見方を堅持なさっている。「言霊使いの罠!」を思い出しますね。

 3時半起床、昨日の特講を始業前に添削。本日は1限に数学のテスト監督、授業が2コマ、残りの時間は机仕事。

 昨日の日記にも書きましたが、自炊も悪くないかなぁ、と思い始めた「まい・にゅうのぉまる」。というか、4日連続の外飲みをした後、それぞれがとてもとても愉しく美味しく幸せだったのとは別のところで、「ちょっと疲れたなぁ」という感覚が心身に。
 お店までの往復(特に飲んだ後の帰り)、予算を気にしつつのメニュー選び、他のお客さん(特に知らない方)の存在……等々の阻害・疎外は、自宅なら一切存在しないんです(繰り返しますが、自宅の場合、自炊に伴う買い物~ゴミ捨てのフローという手間はあります)。あれですね、365日外飲みという生活を突然取り上げられて暫く経って、要するに身体が「鈍(なま)って」いるんでしょうね。

 ……ただ、自ら自宅の居心地を積極的によくしているという側面はあります。本日、宅配便3件。
 ◯布施明布施明の世界』/50周年記念BOX(7枚組CD)
 ◯宮崎美子『スティル・メロウ ~40thアニバーサリー・アーカイブス』(3枚組CD)
 ◯北海道野菜(51回生O氏より)/トマト・ミニトマト・パプリカ
 これでまた、独居独身袋小路驀地。

 それでは、居心地の良いわが家で自炊を、どうせなら遊びながらやりましょう。というわけで、ふと思い立った戯れのコース仕立て。

 先ずは、買ってきた惣菜2種に、鮪ヅケを作った時の昆布を細かく刻んだものを準備して小鉢3種。「秋味」の1本目。
 ①小鉢3種(磯胡桃・胡麻豆腐・昆布)/ビール
 食べ終わったら、小皿3枚とお盆とを洗って乾燥機に(スイッチはまだ)。別のお盆にお皿を2枚準備、「秋味」は2本目。
 ②野菜煮浸し・セロリ漬け/ビール
 お皿2枚とビール用のコップ、及び空き瓶2本を洗った後、今度は中型プレートを準備して3/4エリアに鶏タタキ、残りのスペースにタレ小皿。日本酒とグラス(古湯温泉で買った漆切り子)とをセラー・冷蔵庫から取り出します。
 ③鶏タタキ/日本酒(447蔵目・静岡「國香」・特別純米酒
 お皿と小皿を洗って、さっき野菜煮浸しを乗せた皿に今度は昨日から準備していたヅケ鮪を(納豆と和えて海苔を散らしました)。
 ④ヅケ鮪納豆/日本酒
 お皿と切り子グラスを洗ったら、最後にお茶碗に炊き込みご飯(②を出す直前にスイッチを入れておきました)をよそいます。一緒に飲むのは「赤霧島」、水割りのセットで。
 ⑤雑魚飯/焼酎

 ……しめて2時間半。CDを聴くのは明日以降に回して今夜は読書(新書~短編小説~マンガ)。俺から俺へコース仕立てを捧げる戯れ、哀しいことに結構盛り上がってしまいました。遂に「○○焼」と名のつくものばかりになった皿に酒器、そして地味に活躍した焼酎用マドラーなど、QOLが上がりまくりです。だからなのか今夜は(も)飲み過ぎ、自宅独酌でちゃんぽんて。

 すべて片づけた後、食器乾燥機のスイッチを押したらそのままベッドに倒れられる。まぁ、楽ではあります。
 健康(?)睡眠。

美味いものファンクラブ! お野菜 感謝

 高3担任団のある先生が身体の故障(腰をやってしまったそう、と聞いて「熱発じゃないからいんじゃね?」と思ってしまうご時世柄)、急遽自習が生まれてしまいました。そこで、放課後の京大現代文特講の聴講生を朝集めて特講用の問題を渡し、「自習時間を使って解答しておいて下さい」と指示。こうすると、通常なら「1時間解答/1時間解説」という2時間の特講を「1時間解説」のみに短縮できます。私も生徒も1時間早く帰れる、腰グッジョ!(←犬畜生)
 授業は4コマ(うち1コマが文系二次対策で添削あり)、他は机仕事。本来なら16~18時の特講が17時に切り上げられたので、そのまま帰宅して今夜は(明日の未明添削に備えて)外飲み。

 10/4も「自粛御膳」をお休み、野菜料理「B」で読書独酌。
 ポテトサラダ・野菜2種・チキングラタン。
 明日は自炊、明後日は特講なので外、その後はまた自炊。我ながら意外なのは、自炊して家で飲みながら本だTVだでダラダラするのも(手間はアレですが)悪くないなぁ、という感覚になっていること。明日用の鮪ヅケは今日家を出る前に仕込み済みですし、明日の夕食中に北海道の農家さん(51回生O氏)から美味しい野菜が届く手筈になっています。

逃げ切りたい沈着に

 タクミユウ『あらばしり(1)』読了、★★。日本酒擬人化、好きな銘柄が多いんですけれども、マンガとしては……。

 特講のある夜の外飲み(上げ膳据え膳)は、その日の終わりの体力・気分に大きく影響します。本日、5時前に建康起床。ゆったりとお風呂に入って、6時半から書斎~学校と移動しながら土曜の特講添削。12時には終了したので、その後は授業の板書準備~模試の問題の彫琢~時間割業務、等々とこなして15時半には仕事に区切り。そしたら、その30分後には「もりき」でかしゃぷしゅ~。

 10/3も「自粛御膳」をお休み。
 マグロ納豆・トマトリゾット。