オープンバーン

 森博嗣の文章が教科書に載る時代、タイトルは「『具体』から『抽象』へ」、新書『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか』の一説です。本文が教科書7頁分あるのですが、その中に語注がついた語が僅か3つ(キャラクター・ディテール・バール)のみ。これは現代文の教科書教材としては非常に稀と言ってもよい少なさで、その事実が本文の言わんとしていることを端的に語っています(それを試験で問うのはやや酷でしょうが)。
 中3の現代文でその森博嗣の授業。大体の場合、授業の冒頭10分程は扱う教材に関係のある概念だったりトリビアだったりを話すことにしているのですが、今日は珍しくちょっと前の授業で生徒から受けた質問について語りました。私は(恐らく属人的な理由で)生徒……特に高2以下の生徒……から質問を受けることが殆ど無い教員なのですが、先日、中3某さんから受けた質問が現代文の要諦であるところの「これって、あれじゃん」の典型例だったのにちょっと感心したんですね。それで、「抽象」という教材の主題に絡めてお話しした次第。生徒の質問について授業で話すのは、多分、19年務めて(忘れているケースがなければ)3度目です。

 2泊3日の東京旅行から帰ってきたばかりだというのに、今日も今日とて福岡1泊の旅行。明日は授業が5限だけなので午前中を年休にしました。折坂悠太のライブ鑑賞なのですが、遅くにK市に戻るのが面倒なので福岡で飲んでホテルで寝ちゃえ、という年寄りめいた算段です。夜は、春吉の日本酒バー「雲レ日」を予約済み。
 授業4コマを終わらせ、時間割の雑務を終えたら1時間の年休を取って退勤。西鉄K駅までバスで出たらそのまま特急電車で天神へ。本屋等に寄る時間は全くないので、天神駅徒歩5分のホテルにチェックインしてひとっ風呂浴びたら、直ぐに着替えて徒歩移動です。

 「DRAM LOGOS」は15年ほど前に教え子の56回生Mくん(当時はF高校在学中)とフジファブリック(当時はVocal志村正彦)を最前列で観た時以来でおよそ15年ぶり。詳しい場所が思い出せず、且つスマホの地図案内が不調で(私の操作が不味いだけかも知れません)、会場に電話で尋ねることにしたんですが、対応した店員が「西鉄グランドホテルですか? 近いです! 周りの誰かに聞けばもう直ぐです!」と教える気がゼロで好感度大でした。

 折坂悠太ツアー2022「オープンバーン」@福岡「DRUM LOGOS」、素晴らしかったです。やっぱりこの方は、若い世代に「浄念」を伝える歌い手なのだと改めて。演奏は「重奏」バージョンで、「合奏」バージョンよりもプログレ寄りなのかな。ツアー名通り、舞台上下手にたき火(風)のセットが組まれ、MC及び弾き語りの時にはセンターからそちらに移動して語ったり奏でたり。カバー曲、セルフカバー曲(アニメ関連の提供曲)や未発表曲が幾つか含まれセットリストの全曲網羅は出来ませんが、音源化済の持ち歌についてはデビュー作から最新アルバム『心理』まで隔てなく。未CD化曲の中では、2年前に配信ライブで観た時に完全に持っていかれた「夜香木」が生で聴けたのが嬉しく。子連れ客が2組居たのですが、その子どもの笑い声や喃語すら効果音に聞こえるミュージシャン方の包容力に心底感心させられました。
 瞠目はMC、突然舞台上で何の説明もなしに「ギョチョウモクモースカモースカ!(魚鳥木申すか申すか)」とバンドメンバーを指さしたシーン。この遊び、小学校時代に同じクラスのお友達(お寺さん)が朝の会で教えてくれた時以来、30年ぶりに目にしました。

 アンコール「トーチ」のアウトロを背に会場を出て、タクシーで春吉へ。日本酒バー「雲レ日」は定番無し(日替わりのみ)の日本酒が冷蔵庫にずらり数十種類、女性スタッフさん手ずからのお摘み(10数種の中から3種選んで500円)をアテに楽しむ人気店で、カウンター10席は平日休日問わず常に満員(予約をしないと入れないことが多いです)。流石に未踏破の蔵はありませんでしたが、今夜もスタッフさんとお話をしながら、島根「丈径」~三重「田光」~東京「十右衛門」~福島「楽器正宗」~滋賀「笑四季」~三重「KAWABU」、と日本中を行ったり来たり。提供は1杯90mlなので全部で3合しか飲んでいませんが、お店の中は時間がゆったり流れているのでせっかちな私ですらこの量(と最初の小瓶ビールと)で2時間超の長っ尻です。
 最初に入った時に横に座っていた4人組、佐賀の鹿島から来たようでずっと「能古見」は無いのかと燥いでたおっさんがいちばんの偉いさんで他はその取り巻きという感じだったのですが、泥酔の偉いさんが最後はスタッフさんにそれは無いだろうという絡み方をしていたのがかなり不快でした。取り巻きも「それは店が違います!」とかあやしてたけどどんな店だってそれはアウトだろ、と。20分程度で帰ってくれて良かった。

 2軒目は無し、タクシーでホテルまで戻った後は、自宅のより質の良い枕でぐっすり。

富士日記

 よしながふみきのう何食べた?(20)』読了、★★★★★。これまで読んだ総ての漫画の中で最高のパートナーシップ、依然ぶっちぎりの独走中。

 2年前から、Facebookで毎日夕食のメニューと写真とをアップするという狂気じみたことを続けていました。このブログにも、その時の写真につけた文章をほぼそのまま転載しています。アップを始めた直後に「これはFacebookの正しい使い方とちゃうぞ」と気づいたのですが、3回続けたら「日常性のEASY」病が発症してしまい降りられなくなったのです。一応、非日常下の生活の記録になると自分に向けての理由付けをしつつ。
 ですが、今回の上京旅行を無事に終えたことを以て、私の中では「非日常」は終わりました。マスクも外しませんし自炊も「日本酒チャレンジ」も続けますし感染対策も意識し続けますが、それでも今日以降の日々は「日常」だという認識です。そこで、Facebookの毎日投稿をストップすることにしました。必然的に、このブログにおける「10/23の自粛御膳」的な記述も終わることになります。
 新しい蔵の日本酒を飲んだら、そのカウントだけはしますけど。

 まったりゆったり9時起床、入浴後に書斎で少しだけ書き物。
 11時に自宅を出発し、職員室の何人かの先生方の机にお土産を置いた後、15時半まで机仕事。明日以降の授業準備は出発前に終わらせていましたが、休んでいた2日半の間に溜まった仕事が幾つもあるのです。例えば、年休・出張届けに時間割係として判を押す……のが30枚超とか、浪人中の卒業生からの依頼添削が届いているとか、色々。

 徒歩で帰宅後、二度目の入浴。昨日・明日の外食が決定していて今日だけの食材を買うのも面倒だったので、今夜も結局外食だと決めて久しぶりに肉料理「I」のカウンター。唐揚げが1個から注文できるとか人気メニューにハーフサイズが出来たとか、コロナ禍仕様なのかお一人様(私みたいなの)に優しいメニューに変わっていて嬉しかったです(飲み放題用の焼酎瓶が「イケノト様専用」なのは相変わらす恥ずかしかったです)。

のどならして眠る 一日はいつもすてきだ

 昨夜の56回生飲みは確かに楽しかった。メンバーには(Yくん・Oくんの不在は残念でしたが)全く問題はありません。ただ。
 わざわざ五反田のホテルを選んでまで出かけた旗の台「舟武」(初訪問)は、確かに東京ならば「こんな値段でこんな海鮮が!」となるのかも知れませんし、店の雰囲気も店員さんの動き(気働き)も良かったのですが、再訪再々訪必至みたいな感動があったかと言われれば、正直う~ん……と。海鮮なら博多に「太郎源」があるしなぁ。
 と書きつつ、これは店の責任ではないということも分かっているのです。平松洋子さんの筆力がありすぎるんです。平松エッセイで絶賛されているのを読んで「絶対に行きたい!」となった店だったんですけれども、エッセイの中に登場していた「完璧」な海鮮居酒屋と実際とでは少々差がありました。私に現地で感動する力が足りなかったのかもとは思うんですけれども、エッセイの「中の店」については読みながら実際に席に座って飲み食いしているかのように感じつつ確かに感動出来たんです。後で振り返ったら、エッセイの内容に所謂「盛って」いる部分は無かったんですけれども、それでも「中の店」に軍配を上げさせる筆の巧さがあるんだと思う。
 何が言いたいかというと、要は平松さん凄ぇ、ってことなんですけど。

 ゆったりと起床して、一昨日夜に続く昨夜の飲み方の愚かさを後悔……は全然していないけれども反省。今日は朝からカラオケに行くというのに、声、ガラガラです。入浴、荷物の整理、チェックアウト(大きなバッグはフロントで自宅まで宅配の手続き)、山手線で五反田から待ち合わせの渋谷へ。一度部屋に荷物を忘れたのに気づいて戻るという時間のロスがあり、待ち合わせに10分程度遅れてしまうというポカ。相手はVIP中のVIPだというのに。

 ハチ公で待ち合わせたお相手は麗しのオツカル様。一度はK市においで下さって懐石「G」で4時間話したこともありましたが、コロナ禍の2年半は私が東京に行けず(2月の出張時はお声がけいただいたのに仕事だったので血涙を飲んでお断りして)、2人での東京デートはずっとお預けでした。本日は、オツカル様のお仕事休みの土曜日を狙って、朝からカラオケ~ランチの流れです。
 「遅れてごめん! この声もごめん!」という挨拶で笑っていただいたあと、先ずはスクランブル交差点の薬局で「響声破笛丸料」を購入、ペットボトルの水で服薬。電車内ではのど飴をなめ続けて、起床後3時間(待ち合わせは9時)で声は(ベストにはほど遠いですが)ある程度は回復しました。土日なら「カラ鉄」が9時に開くことを調べておいたので、2人で早速センター街へ。

 何度も書いていますが、オツカル様と2人の時のカラオケでは、ここ10年ほど貫いている鉄の掟がありまして、それが
 ①過去に一度歌ったことのある曲は禁止。
 ②同じ日に同一アーティストの曲を2曲歌うのは禁止。
 という2箇条。これを墨守し続けて、2人のカラオケで歌えなくなった曲は既に450曲を超えています(この「はてなブログ」を降りられなくなったのは、2018/8/4のエントリで曲目を更新し続けているのを2人のカラオケの度に確認するため、というのもあります)。2年半で貯めに貯めた「新ネタ」は50曲を超えていますので、やろうと思えば5時間でも6時間でも保つんですが、本日はランチの予約までという時間制限があるために2時間弱、お互い10曲程度ずつと分かった上で選曲をします。曲目、以下。
 池①和田アキ子「YONA YONA DANCE」(2021年)
 オ①チームしゃちほこ「抱きしめてアンセム」(2014年)
 池②海道はじめ「スナッキーで踊ろう」(1968年)
 オ②mahina「羊」(2020年)
 池③桑田佳祐「東京ジプシー・ローズ」(2002年)
 オ③パスピエメーデー」(2016年)
 池④髙橋真梨子「はがゆい唇」(1992年)
 オ④Mr.Childrenシーラカンス」(1996年)
 池⑤米津玄師「Decollete」(2020年)
 オ⑤バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI「ゴッドソング」(2020年)
 池⑥松任谷由実with荒井由実「Call me back」(2022年)
 オ⑥HAKUEI「ダブル ラブ ショック」(1997年)
 池⑦吉田拓郎「雪さよなら」(2022年)
 オ⑦竹原ピストルサンサーラ」(2020年)
 池⑧レキシ「GET A NOTE」(2018年)
 オ⑧コレサワ「君のバンド」(2015年)
 池⑨上野博樹「ベスト・フレンド」(1982年)
 オ⑨B'z「衝動」(2006年)
 池⑩中島みゆき「流星」(1994年)
 オ⑩神宿「グリズリーに襲われたら」(2019年)
 池⑪ガチャピン「たべちゃうぞ」(1975年)
 オツカル様、盛んに「Spotifyで聴いて良かったから覚えた」というお歌を披露なさいます。ATOKが勝手に変換してくれるんで知ったように書いていますが、私、「すぽてぃふぁい」というのが何なのか知りません(検索もしてません)。私は全てCDで購入して覚えた歌ばかりです(MVがバズる方が先だった和田アキ子の曲ですら、結局ミニアルバムが発売されるまで覚えられませんでした)。先日ユーミンが「60周年があるならその時にはCDは確実に存在していない(大意)」と仰有っていたので、私はあと数年で新しい曲を覚えることが出来なくなってしまうのかも知れません(そうなっても、所有している古い曲から「新ネタ」はバリバリ掘れると思いますけど)。それとも、いつか本当に配信や動画サイトで音楽を聴くような人間になるんでしょうか。
 閑話休題(それはさておき)、オツカル様とのカラオケ、楽しい! 私も出来るだけオツカル様と会えなかったここ2年半の曲を歌おう歌おうと努力したんですけれども、結局2022年の曲も⑥や⑦やということになってオツカル様からは「終活ソング」と言われる始末でした。純粋に新しい曲は①⑤⑧あたりだけでこれが限界。そう言えば、2人のカラオケで貫いている鉄の掟はもう一つありまして、
 ③最後には池ノ都が必ず井上陽水「夕立」を良音で歌う。
 というのが。本日も(喉が嗄れてるというのに)最後まで叫びました。ラスト「夕立だ」と歌い終えた後の泣きのギターをオツカル様がエアで披露するというのも2人の約束になっています。厄年終えた中年2人が何をやっているんでしょうか。

 20分程歩いて、センター街から青山大学前へ移動。ランチは「LATURE」を予約しています。流石の人気店はコロナ禍でも勢いが衰えることなく、どうやら近くに別店舗も開いているらしく、私たちの前に到着していたカップルはそちらの方に案内されていました。私たちは本店(?)の2人がけテーブル。ランチ用のフルコース、料理名は分かりませんが、覚えている範囲で、以下。
 ・塩で作ったケークサレ
 ・山羊乳ブラマンジェ、イクラ貴腐ワイン
 ・鯵と輝太郎柿のマリネ、ブルーチーズにアプリコットのソース
 ・石垣産孔雀のパテアンクルートにフォアグラ、鬼灯、冬瓜、山葡萄
 ・ウマバハギのポワレ、パセリバター、パセリソース
 ・蝦夷鹿モモのステーキ、スグリのソース
 ・黒イチジクとサングリアゼリー、ホワイトチョコの器
 アルコールは無し。パンは可愛い鳩のデザインのバターナイフを使って、最後の飲み物はハーブティーを選択(他は珈琲か紅茶か)。飲み物と一緒に出てくるフィナンシェの油にもジビエの食材が使われている凝りようです。私はジビエが特に好きだという訳ではないのですが、ここの蝦夷鹿は最初に食べたときに余りの美味しさに絶句した記憶。何度食べてもたまらないくらい好きで、今日も最初にご挨拶に来られたシェフ兼ハンター氏(確か、私よりも年下でしたよね、凄い)からメインが鹿だと伺った時に小さくガッツポーズ。
 カラオケでもレストランでも、話の内容は他愛ないものばかりなのですが、考えたら友達の少ない私が仕事以外の話をこんなに長くする相手は、もうオツカル様くらいしか居なくなっているかも知れません。職場の同僚と飲めば話題は95%仕事の話になりますし、「もりき」の常連さんとお話をする時も最低一つ二つは仕事の話を聞かれますし。オツカル様だけ、私の仕事に(「カリスマ先生略してカリせん」みたくネタにしてからかう時以外)全く興味をお持ちでないのです。

 11時半に入店で13時半の退店。通常より短い時間ですが、予約時に飛行機の時間のことをお伝えしていたのでスムーズに行きました。渋谷駅改札前でオツカル様とお別れ……したのですが、改札を潜った私が山手線ホームへの階段を上っていたらオツカル様からスマホに「逆!」とメッセージが届きました。余程帰りたくないのか、品川乗り換えで羽田に行くのに、池袋方面へ向かうホームに行こうとしていたのです。「サンクス!」と返して慌てて反対ホームへ。電車に乗ってから、「ホームに上るとこまで見送っててくれたのか~」とじんわり嬉しいあたり、我ながらキモいくらいオツカル様大好きっ子です。
 品川駅の書店で漫画を1冊購入、乗り換えて羽田空港着。殆ど時間が無かったので、先ずは搭乗口まで直行して、搭乗時刻まで10分の間に「もりき」及びF校関係者へのお土産をササッと買い込みました。飛行機の中では購入した漫画を読んだり、ユーミンを聴いたり。

 福岡空港着、高速バスの丁度いい時間を逃していたので、躊躇わず地下鉄で博多へ。新幹線でK市まで戻り、タクシーで自宅へ。お湯を溜めている間に荷解き、入浴後に着替えて出発。行き先は決まっています。

 10/22は自粛御膳をお休み、居酒屋「もりき」で独酌。
 小鉢2種〜冷奴〜鰤照焼〜土瓶蒸し。
 「もりき」にお土産を届けるまでが旅行です。

東京 コミニュケーション 人見知りするか

 昨日の67回生飲み会、元C組勢の想い出を補完してあげたの「だけ」はオッサンのGJでした。高3現代文の授業でのセンター過去問演習、解答用紙の埋め草に載せていた4コマ漫画が面白過ぎて、数人が演習・解説ともほぼ全無視で50分間ずっと悶絶してたそう。吉田戦車伝染るんです。』の国宝4コマ「新しい字を発明しました」。画像検索してお見せしたらやっぱり昨夜も悶絶してました。

 ゆったりと起床、流行病を疑う程に喉がガラガラですが、5時間でビール7リットル超トイレ約10回という「身体マカロニなんじゃねぇのか」みたいな飲み方をした訳ですから然もありなん。昼前の待ち合わせにパンクチュアルな到着をしただけで自分をベタ褒めしたい。待ち合わせの相手には、会った瞬間に「先生、泣いてるの?」と言われました。「目、真っ赤ですよ」「宿酔い、っつかまだ酔ってる」「ぅわ、声ガラガラw」
 お相手は、63回生我ら文系A組「日常性の維持」担当、東大教育学から現在はR社勤務のEくん。今日は、昼にお寿司を食べてから舞台『キンキー・ブーツ』を観に行きます。コロナ禍の前に三浦春馬(再演)版を一緒に観た時に大感動して、今回の城田優(再再演)版も観に行こうと話していたのです。

 待ち合わせ場所は初めて降りる梅ヶ丘駅、目的の店は「美登里寿司 梅ヶ丘総本店」です。ランチコースを1ヶ月前に予約。総本店は初めて。大学時代にはここぞの日に背伸びして渋谷店を訪れ、社会人になって以降も度々。ここを「リーズナブルだなぁ」と感じてしまうのには正に思えば遠くへ来たもんだ、の感が。
 前菜三種盛りのあん肝と白子とはEくんに回して(3品中2品がポン酢ってのはどうよ、と思う)、巻物のいくらもEくんに。大学時代ほどではないですけれども、彼は胃袋宇宙さんですのでどれだけ食わせても罪悪感は湧きません。実際、「肥ったからダイエットしたいんですよ」とか言いながらもりもり食べてまして、前菜・お作り・蒸し物・お椀の後で寿司12貫というコースに、更に握りを5貫追加しましたからね(しかも、最後は「炙りサーモンチーズ」とかいう脳に悪そうなネタを選んで)。
 前菜のカニ味噌サラダ(名物)を一口食べた瞬間に「ビール……」と言いそうになりましたが、この後の観劇に集中するために鋼の意思(←他人が言わないから己で言う)で我慢しました。

 食事中の会話、話題はゲーム。ジェネギャ。
 E「俺ドラクエやったことない」
 私「へぇ。EのRPGっつったら、何なの?」
 E「……ロックマン?」
 私「ロックマンのどこがRPGだよガチガチのアクションだろえ何僕のRPGとEのRPGは違うもんなの?」
 E「あ~、多分、RPGが違うんじゃなくて、俺のロックマンと先生のロックマンが違う。で、ドラクエってどんなんなの?」
 私「どんなんって、まぁ純王道? 勇者が魔王を倒す」
 E「勇者が主人公で、司令出すの?」
 私「司令? 誰によ? 勇者っつったら闘うもんやろ」
 E「主人公が闘う、って面白いね。普通は集めて命令するのに」
 E「闘わない勇者って何だよどこが『勇』だよ」
 『ポケモン』がデフォなのかな、本編が非王道で『テリー』が王道、考えたら面白いですね。

 「チケット代かランチ代かは(自分の分を)出してね」と言ったら「どちらかの二人分を」だと勘違いしたEくんが寿司の代金を全額もってくれました。勘違いには乗っかります。R社だし、●ーモくんだし。退店後、梅ヶ丘からは電車で下北沢、そこで電車に乗り換えずに、下北沢から(駒場経由で)渋谷まで歩こうという流れに。歩きながら、喋る。
 私「炙りサーモンチーズとか頭の悪いネタを貪って、このくらいの散歩でダイエットになるつもりなのがもう」
 E「うるさい」
 私「ダイエットっつったら、渋谷から品川まで1時間歩くくらいはしないとさ」
 E「前に歩きましたねぇ、そう言えば前回の『キンキー・ブーツ』の時だ」
 私「渋谷のフレンチでランチして、その後で観劇、更には品川で水族館。このままだと完全にラブラブデートになってしまうというところで」
 E「渋谷から品川の移動を徒歩にしただけで途端にデートじゃなくなった!」
 私「今日は、寿司ランチから演劇だからデート」
 E「やめろ」
 私「舞台の後で松濤美術館に行くんだけど、一緒に来る? 『異性装の日本史』ってイベント」
 E「あ、行く。『キンキー・ブーツ』にぴったりだ」
 私「もう完全にデート」
 E「やめろ」

 東大駒場キャンパスは駒場祭準備期間らしく。立て看はまだそんなに多くはなかったですが、サークル紹介よりも大学運営批判だったり政治批判だったりのアジテーションが目立っててほぅ、と思いました。「国葬阻止」「KF飲食制限の決定プロセス開示を 弱小サークル潰す気か」、等々。「本郷に部室を 駒場には寮を」というのは20年前と同じでクスッとしてしまいました(因みに、「寮」はうかんむりの下にRと書かれていました)。構内には人が少なく、正門から裏門まで歩いてもF高卒業生には出会わず。
 裏門を出て松濤を通り、Bunkamuraエリアから渋谷駅、ここまでで15分。入ったが最後二度と出られない迷宮と化した渋谷駅の中には絶対に入らないと決めて迂回、銀座線の入り口がこんなところに! と驚くお上りさん状態の私、そう言えば東急のビルもなくなってて渋谷が渋谷じゃないような。ヒカリエのエレベーターを上って「東急シアターオーブ」着、開演15分前。グッズ売り場でパーカーが売り切れていたのに絶望の表情だったEくんですが、通販で購入できるんだからと切り換え(っつっても、届くのは来年になるらしいです)。観客の95%は女性ですかね、少なくとも男2人連れってのは我々を含めて数組しか居なかったんじゃないかな(外つ国の本家公演の観客席には男性も多かったんですけれどもねぇ)。

 『キンキー・ブーツ』再再演版、良かったです。
 城田優無茶苦茶でけぇ、ソニン無茶苦茶巧ぇ、セリフ変わってる(本当の自分を探し求めているあなた)、レイズユーアップ熱い!
 休憩中も終わった後も二人で感想を喋りまくる、ってのが面白かった証拠です。Eくんは最後の「Raise You Up」にヒール役の玉置成実(ニコラ)が絡んでくるのだけはどうしても違和感があるそうで、確かこれは前回の時も言ってましたね。私は、それよりも小池徹平(チャーリー)が意外に酷いやつなんじゃね? という感想が2度目の鑑賞にして初めて。玉置成実(ニコラ)との別れ方も、終盤の城田優(ローラ)に対する暴言(←これ、ドン引きするほど酷いです)も、それぞれ相手方の立場になってみたらかなりえげつないような気がするんですけれども。もう一回観たら感想が変わるのかなぁ(再再再演希望)。

 松濤に戻って松濤美術館『装いの力 異性装の日本史』。これは『キンキー・ブーツ』に合わせたんじゃないのかと思ってしまうほど余韻に打って付けの企画。夕方過ぎの時刻でしたが館内には100人程度の鑑賞者、賑わっています。異性葬1500年超の歴史のクライマックスはピーター池畑慎之介で、映画『薔薇の葬列』の映像展示に目が釘付けになってしまい20分くらい動けなかったのですが、「頭がクラクラする」と数分でダウンしたEくんから後で「途中で映ってたあのお爺さん誰?」と聞かれ、彼が淀川長治を知らないという事実には私も頭がクラクラしました。勿論、展示には森村泰昌も登場(11月にK市で森村氏の講演に行きます。楽しみ)。
 暗くなってからの「松濤美術館」噴水(白井晟一)は上から見下ろすと美しくも恐ろしいです。吸い込まれそう。

 夜は同僚と飲み会だというEくんと渋谷駅で別れ、山手線で五反田へ。ホテルで荷物を降ろして軽く入浴、上がるタイミングでホテル入口に呼びつけた(それまで五反田で時間を潰していた)56回生Nくんと合流して池上線へ。エンジニアNくん、高校時代と見てくれが全く変わりません(今日のために午後を半休にしたという気の遣い方も全くです)。茶色のジャケットにジーンズというコーディネイトが私と全く同じだというのに(池上線6分間の間)ずっとウケてました。旗の台駅は初めて、目的地は海鮮が売りの居酒屋「舟武」。

 10/21は「自粛御膳」をお休み、旗の台「舟武」にて56回生「いつメン」3人と飲み会。
 アジフライ・はまぐり酒蒸し~刺盛り~焼き魚~お浸し。
 半休のエンジニアと2人で座った4人がけテーブルは、取り箸・割り箸の2種類が一人ずつに置かれている気遣い。Nくん生ビール、私瓶ビールで乾杯。最初は大きなアジフライをシェアしてNくんはハマグリの酒蒸し。カウンター越しに見える厨房奥の黒板には日替わりのメニューがびっしりで、店員さんに促されたNくんが最初にスマホで映していました。飲み始めたら直に「今職場を出ました」という2件のメール、30分後に住友商事Kくん、警察庁Mくんが到着です。その後は、社会人(社畜)あるあるトークに華、気づけば昨夜の反省も忘れて深酒しています。企業戦士Kくんのお仕事午前様コース(私の毎日の起床時刻まで、彼は毎日働いているそう)、警察庁Mくんの政治家ディス等、中央で働いている方々の話は面白うて(いちばんホワイトな環境で仕事をしているNくんはいつも相槌で盛り上げる係、高橋留美子の漫画のコマの後ろで扇子持ってるような感じです)。これに中学受験戦争牽引のYくん、業界裏話満載のフリーランスライターOくんがいたら「完璧」な56回生いつメンになります(年末には会いたいなぁ)。
 一次会の全額を(私がトイレに行っている間に)サラッと払いつつアプリでタクシーを手配してくれた住商は超イケメンでしたし、二次会(五反田で中華を食べながら、またまたビールの後で紹興酒2本というアホっぷり)を払ってくれた警察官僚による「だって、先生がいちばん給料が安いんですから~」という笑顔の顔面殴打は全治2週間くらいじゃきかないパンチ力でした。

 二次会会場から徒歩1分のホテルにて、健康睡眠。
 板尾創路は確かにコ「ミニュ」ケーション、と歌っていたはず。

梯子酒 梯子酒 クダまくオヤジに巻き込まれる

 授業なしの木~土を年休にして、不良教員は旅立ちます。

 4時前に起床、お風呂にお湯を溜める40分の間に旅行中の荷物を纏めます。2泊3日分の着替え、タオルを1枚。歯ブラシのセットやサプリメント等を大きめのジップロックに詰める。CDウォークマンユーミンのベスト、本は2冊だけに絞って。絶対に忘れてはいけないのはスマホの充電器。自宅徒歩3分の「セブンイレブン」に往復して、母君のご仏前には菓子パンと野菜生活と(←親不孝)。
 入浴後、お茶を飲んでから着替える。自宅前のバス停から西鉄K駅、K駅を6時半に出る高速バスに乗れば1時間で福岡空港に到着します(バスの中ではずっとユーミン)。バス車内に射し込む7時過ぎの朝陽がきつく、薄いYシャツの上にジャケットを着ているだけなのに汗がじっとり、用意したタオルが役に立ちました。それとも、飛行機に乗るので今から緊張しているんでしょうか。

 10時過ぎ着マストだったので新幹線は諦めてJAL便、恐怖心から(仕事じゃなかったら)絶対に乗らないと決めていた飛行機も、担任を務めた67回生B組Hさんの(3分間スピーチでの)飛行機安全プレゼンを聞いたこと、及び3年前に母君をお見送りしたこと、で少し抵抗感が薄れました。怖いのは怖いんですけど。機内のドリンクサービスは旅行時にだけ自らに許しているコカコーラ。
 羽田に到着していきなり仕事場でトラブル(私のミス)があったことが発覚し、後輩数学先生・国語先生に処理をお願いする。東京旅行で舞い上がってて、その仕事、スカ~ッ! と忘れておりました。済みません、お土産買ってきます。

 2月の(東大受験応援)出張を除けば東京は2年半ぶり、モノレールで浜松町まで向かう車内の人が全員マスクをしているのはそりゃ当然なんですよ、皆地方から来たお上りさんなんですから。問題は山手線です……って、何を言っているのかといいますと。
 東京から帰省した卒業生然り、オンラインでやりとりしている在東京の卒業生・同級生しかり、ここ最近聞こえてくる声は「東京ではもうコロナなんて誰も気にしてない」というものばかり。私てっきり、山手線なんてノーマスク軍団が大手振ってるんだろうと思ってたんですね。だから乗り換え前は結構緊張していたんですけど、蓋(っつかドア)が開いたら拍子抜け、皆マスクしてますやん。

 山手線で先ずは五反田。今回は訪問する居酒屋の1軒が池上線沿いにあるということで初めて五反田のホテルを選びました。大荷物をホテルに預けるために駅を出たら、ホテル徒歩2分の場所にあったカレー屋「ホットスプーン」を通りかかったのが開店2分前だった(丁度、店員さんが行列整理用のコーンを並べ終わったところだった)ので、そのまま入店して牛すじ煮込みカレーの昼食を。美味。
 ホテルのフロントに荷物を預け、山手線で上野駅へ。12時に駅に到着、そのまま真っ直ぐ目的地である「東京国立博物館」へ。特別展会場の平成館に直進したら、12時15分の時点で入り口前には20人ほどの行列が出来ていました。私も含めて並んでいる人が持っているチケットは12時半~13時半入場のものです。15分前で20人ほどというのは(予想より)少ないな……と思っていたのですがその後は続々、入場開始時には私の後ろに100人以上が並んでいました。入場、検温、消毒、エスカレーターで2階へ、5秒逡巡して今回は音声ガイド(吉沢亮)を借りることに。今回の上京の観光の本丸へ、いざ。

 上野「東京国立博物館」の150周年記念、特別展『国宝 東京国立博物館のすべて』、2022/10/20、12時半~13時半入場チケット(完全予約定員制)。
 日本の国宝の総数約900、その1割を抱える「東博」が半世紀に一度の総展示(会期中展示替えあり)。50年後がない身の蛮勇を奮って上京、真っ先に飛び込みます。
 見えるのは群衆の旋毛だけみたいな芋洗いを覚悟していたのですが、覆されました。確かに人出は多い(多過ぎる)のですが、流石「東博」と言うべき圧倒的な会場の広さを活かした余裕ある展示配置の効果で、(流石に長蛇牛歩ではありましたが)譲り合えば一つ一つの展示を割合じっくり見られました。
 ただ、それだけに、人出とご時世とを考慮したのであろう「90分の観賞時間制限」は実に実に辛い! 国宝だけで70点、その後には150年分の重文が連打です。崋山・等伯・光悦・雪州・道風……国宝群をそれぞれ1~2分で観る至難に耐えて80分(刀剣ブースはほぼ流し見しか出来ませんでした)を過ごし、残り10分で入った第2部(博物館150年の歴史を概観)に岸田劉生『麗子微笑』・尾形光琳風神雷神図屏風』・歌麿写楽北斎……と現れた時には小さく「嗚呼!」と叫びました(結局、鑑賞110分、物販20分の「違反」をしたことを告白します)。
 いやはや、夢のような体験でした。

 「東博」は本館の通常展示にもそこここに重文、しかも特別展とは異なり総て写真OKです。刀剣なら「太刀 長船兼光」、仏像なら「文殊菩薩騎獅像及び侍者立像」「愛染明王坐像」「不動明王立像」、浮世絵なら「東扇・初代中村仲蔵」「三代目沢村宗十郎の大岸蔵人」……とFoodieで写真を撮りまくり。
 その後、本館裏の日本庭園を散歩。気づけば「東博」に3時間以上も滞在しています。上野公園の人波を縫うように小走りで駅へ戻り、五反田のホテルにチェックイン。預けた荷物を部屋の中まで運んで下さっていたのでここは良いホテル、スマホを充電しながらお風呂にお湯を溜め(その間、フロントに行って2回目の入浴用のタオルセットをもらってきました)、入浴後に着替えて出発。休む暇はありません。

 山手線は五反田から新宿。東口の場所を構内の駅員さんに教えてもらってから移動(自力では絶対に無理です)。アルタ横の「百果園」が無くなっているのを横目で確認しながら目的地ビルは東口から歩いて3分でした。
 新宿「中村屋サロン美術館」の特別展『鴨居玲展 人間とは何か』。
 40点弱を集めた個展。看板ポスターの自画像は絶筆、先日北九州の『自画像展』で観て息を呑んだ作品です。今回の展示作品の一つはそれに匹敵の衝撃、右左の障子いっぱいに首吊りの全身像・頭部アップを描いた「首吊り」に魅入られました。勿論、自画像です。館内展示説明や来歴年表では極めて慎重に「自殺」の語を用いるのを避けていましたが、この「首つり」の説明書きの中だけでは使わざるを得ませんでした。館内の客は疎ら(片手で足りるくらい)でゆったりと鑑賞。

 池袋着が17時10分、殆ど走るように移動して聖地「ジュンク堂」本店へ。45分西口合流の待ち合わせには完全に遅れようと開き直って、30分の滞在を自分に許しました。となると、売り場探索20分、会計5分、発送手続き5分です。地下1階(漫画)8分、4階(人文)5分、3階(文庫新書)7分……で既に籠はいっぱいになっておりお会計は2万円超。久しぶりの訪問ですがどこに何があるのかは(少なくとも地下1階・3階・4階に関しては)知っているので、目当ての(発売を知っていた)本は勿論、あらこんな面白い本がという出会いも数冊あって満足。会計はセルフレジを避けて対面のやりとり、クレジットカードで支払いをした後で発送手続き、ジャスト30分でビルを出ました。
 勿論、30分ではとてもとてもという場所ではありますから、年末に訪問できた時にはゆったりと「背表紙読書」をしながらの逍遙を楽しみたいと思います。

 「ジュンク堂」から西口広場までは小走りで7~8分、約束に遅れるのは申し訳ないですけれどもお相手はコンダクターKくんの先導で全員一緒に集まると言ってたから、お喋りしながら時間を潰してくれるでしょう、と甘えました。5分遅刻。
 目的の店に一番近い待ち合わせ場所は北口なのですが、集合地が分かりやすいのは西口なのですね。殆ど会釈だけの挨拶をした後、手招きでついてくるように促してから、18時の予約に遅れないようスタスタと歩き出します。目的地は韓国料理「韓二郎」なのですが、途中で「知音食堂」は開いてる、「海鮮山」も開いてる……と色々なお店を確認しながらうねうねと移動。
 「韓二郎」に入店して卒業生たちをテーブルに座らせ、先ずは人数分の代金(コース飲み放題です)をお店に払ってから(心置きなく)乾杯出来る……んですけれども、座った途端に卒業生たちに文句を言われる。「合流していきなり歩き出して」「もの凄いスピードでぐんぐん移動するから」「俺ら相手にされてないんじゃないかと不安になって」「店に着く前に既に心が折れそうになった」と。気持ちは分からんではないけれども、でもってこっちが5分遅刻したから言う資格は無いんだけれども、相手にするのが嫌だったらそもそも約束なんて取りつけないし今人数分の代金を全て支払ったのも見たでしょうがよ、と。
 いきなりぶーたれてる大学生たちは全員が東大理系4年生。担任団を務めた67回生の、私が担任だったB組「以外」の出身メンバーばかりが集まりました。コンダクターKくんとは一度飲んだことがあったのですが、先日東京で酔っ払ったらしい彼から「次の上京で飲みましょう!」というメールが来たのに即諾の返信をしたので、今夜お互いの「責任」を果たすために乾杯をすることになった次第。でもって恩着せがましくもう一回言っときますけど全額私が払いましたからね、相手が大学生ですから。まぁ、Kくんは来春から外資コンサルで早速私よりもお高級取りになられるんでしょうけども!

 というわけで、10/20は「自粛御膳」をお休み、旅先の池袋で、67回生東大理系軍団と韓国料理「韓二郎」で宴会。
 「欲張り韓二郎コース」に2時間飲み放題、一人4500円は東京プライスだとはとても思えないのですが、質・量ともにかなりのレベル(具体的に言えば、東大応援出張の時に担任団の先生をお連れして喜んでいただけたレベル)の料理が出てきます。特に串が美味しくて(K市の人間が褒めるくらいですから)、今回はコースに入ってない鶏レバー(見たことのないくらいデカいレアをごま油で)を別料金で追加注文しています。
 一度飲んだKくん以外のメンバーは高校在学中にも殆ど喋ったことがない(授業・特講は担当しましたけど)相手で最初はガチガチだったんですけれども、飲んで喋りゃ何とかなる。コロナ禍でも誠実に生活(勉強)をしている卒業生たちそれぞれの近況を聞きながら(ツッコミながら)飲んでたら2時間なんてあっという間で……。

 「先生、もう1軒行きましょう!」
 顔赤いぞ、他のメンバー若干引いてるぞ、大丈夫かKくん、と心でツッコみつつ、先程「開いている」ことを確認した「知音食堂」へ移動。私だって久々の池袋で心は躍っていますので、まぁもう1軒くらいなら……。
 20時半過ぎに入店した地下店内は先客1組だけ。ど平日とはいえ人気店なのに淋しい、と思いかけたら22時閉店でラストオーダーまで1時間を切っていたのでした。丁度、奥の個室スペースが空いていたのでそこへ案内をお願い……した店員さん(初めて見た年若いお姉さん)が「早く座って、邪魔だから」「お客さんたち、絶対にオタクでしょ~」と、何かのプレイかというツンデレキャラで(こっちから求めた訳じゃないんだけれども)そこそこ面白かった。注文は茹でピーナッツに麻婆豆腐という鉄板、ビールは勿論青島の瓶を直飲みで。そうそう、店員のお姉さんの「デレ」の部分は帰り際に発揮されました。「もう1組の客が怖いヤツらだから来てもらえて良かった」ですって。お好きな方はどうぞ。

 「先生、もう1軒、もう1軒だけ行きましょう!」
 泥酔だぞ、他のメンバー確実に引いてるぞ、大丈夫かKくん、と心でツッコみつつ、先程遠目で「開いている」ことを確認した「中国茶館」へ移動。北口東亜3連打。先程の「知音」とほぼ同じ状態で、「茶館」もラスト40分の貸し切りでした。
 また誘って下さい! とKくん滅茶苦茶前のめりだったけれど、他のメンバーは海老かっつーくらい腰が引けてたような気がする。誘ってと言われたから誘うとは思うけれど、今度は「さし」になったりして。

 さて、帰りの山手線は空いてましたが寝落ちしないように立って乗車……したんですが五反田を見事に乗り過ごしてしまいまして。終電ギリギリの反対ホームへ向けて階段をダッシュで上り下りしながら、解放感マックスで煽られるまま3軒も回った42歳おっさん、1軒目で生を10杯以上飲んで、2軒目で青島を3本、3軒目で中瓶を2本空けてたことに気づきました。
 他のメンバー、Kくんじゃなくて私見て引いてたんじゃない?

笑うなよ 殺すぞ ラララ 身を削り言葉にして

 こないだ、何気なく点けたTVにチコが写った瞬間に「ぎにゃあああぁぁっ!」と絶叫してチャンネルを変える。今、あの女(っつかオッサン)に「ボーッと生きてんじゃねぇよ!」とか罵られたら、間違いなく心が折れます。
 何だかんだで寝室改修60万円は心が痛い案件ですので、せめて授業で喋って笑いにすることで供養に代えようと、もうすぐ一人暮らしを始める高3への注意喚起(こういうケースもあり得るよ、という事例紹介)を兼ねて5クラスで喋りましたらちゃんと笑っていただけまして満足……したのですが。とあるクラスで「せめて笑ってもらえれば」という前置きで生徒に話し始めたところ。
 私「私、今、3LDKのマンションに独りで住んでるんですけど/」
 生「「「プークスクス」」」
 私「そこを嗤えと言ってるんじゃない」

 4時前起床、昨日の文系漢文の添削・集計の残りを書斎で。入浴後に早朝の徒歩出勤、職員室で板書準備。授業ぎゅう詰めの最終日は授業5コマに放課後の特講1コマ(添削集計も退勤前に職員室で)、と地獄のスケジュール。
 先ずは1~4限が中3の現代文。森博嗣の文章が教科書に載る時代なのねぇ、としみじみ。漢字の小テストもやったので、授業の合間や昼休みに採点集計をサラサラと。5限は高3某組でセンターの過去問演習、回収した答案(40枚・漢文50点満点)の採点集計は5分もあれば終わるので楽。6限の間に時間割業務その他を終わらせたら、16時から理系漢文特講、17時の終了後は職員室でひたすら添削をガシガシ。我ながら今回は「神速」レベルで、集計まで含めて2時間強で終わらせ、答案を高3担任団の机上に残して退勤……これで、全てを忘れて東京へ行けます!

 職員室に残っていた後輩数学先生に車で自宅まで送ってもらい、入浴後に着替えて「もりき」へ。旅行前のご挨拶です。

 10/19は「自粛御膳」をお休みして、居酒屋「もりき」で独酌。
 小鉢2種~マグロ酒盗~タカバ煮付け。
 618蔵目・山梨「日本男児」(濁酒)。
 小鉢の肉じゃがは常連さん差し入れの馬肉を使った珍しい逸品、煮付けのタカバも同じ方が釣ってこられたとれとれ、立派な大きさのカマで食べでがありました。そして驚きはまだ初体験の蔵があること、隠し球が尽きませんね。山梨県の某ワイナリーの裏名物みたいな商品だそう。獨酒は苦手ですが確かにワインの味でこれは大丈夫、★★★。マスターに「お土産買ってきま~す」と完全に浮かれた(でもって酔っ払った)ご挨拶を残して退店。健康睡眠。

 木下龍也『あなたのための短歌集』読了、★★★★★。

酒にまじわれば

 授業ぎゅう詰め2日目。2~5限が高3漢文(センター過去問)、6限が高3文系東大コース(添削30枚弱)。6限終了後は東大漢文の添削をガシガシ。
 上京時に落ち合う56回生と連絡。店は随分前に4人で予約をしていますが、これは完全に「勘」で定めた人数で5人になったら「詰み」でした。が、「いつメン」4人組の中のライターOくんと塾講師Yくんが仕事の都合でキャンセルとなったので、私・住商Kくん・エンジニアNくんの3人になってしまいました……というところで気づく、あ、警察庁Mくんがこないだ出向先から東京に戻ったばっかりじゃんか。とは言え流石に3日前のお誘いは厳しいか……とダメ元でメールを送ったら「恩師のお誘いはイエスかはいかと決まっています」という「諾」のお返事。職場、ブラックなのかしら。

 明日は旅行前のご挨拶で「もりき」を訪問しますので、本日を以て暫く自炊は中断。今夜は冷蔵庫の中のお掃除です。
 10/18の「自粛御膳」。
 秋刀魚塩焼き~一汁一菜~鮪爆弾~もずく酢サラダ。
 秋刀魚・ビンチョウマグロ刺意外は全て冷蔵庫の余り物を処理。竹輪・大葉・大根・茗荷・胡瓜・貝割れ・青ネギ・胡瓜・ミニトマト・山芋・岩下新生姜・竹輪・納豆・温玉。野菜室は見事に空っぽ(大蒜・生姜しか入っていません)、冷蔵庫内も食品より日本酒瓶・酒器(冷蔵保存)の方がスペースを取っている状態です。旅行から帰った後の買い物が大量になります。

あっという間に春夏秋冬

 命日なので、母君のご仏前にお菓子・お酒をお備え。
 時間が経つのは(最近ずっと言っていますが、特にコロナ禍以来)本当に早く、母君のお見送りからは丸3年、直後のコロナ禍はもう2年半です。コロナ初期の頃、街がゴーストタウンになってあらゆる飲み屋はシャッターをおろした記憶、もう薄れかけていますね。私はこのコロナ禍に関して「奇貨」という表現を使う人を見定めてその後は信用しないようにしているのですが、それでも店休期間に「もりき」マスターと繋がるため「だけ」に作成したFacebookアカウントで予想外に多くの人たち(特に小中高の同級生)と繋がったのには「こういうこともあるのか」と素直に驚いたクチ。コロナ禍が終わったら(「もりき」に行けるようになったら)閉じるつもりのアカウントが閉じられなくなりました(前に書いた通り、2年以上続けた毎日の食卓更新は今週の上京を最後に止めますが)。

 20日からの上京を控え、今日から3日は授業ぎゅう詰め。初日の今日は1~4限が中3現代文(定期テスト返却とセンター試験演習)、5限が高3文系コース(一橋大学の問題を使用、添削あり)です。6限は高3の添削に充てますので、要するに「何も考えずに」ず~っと走っていたら一日が終わるパターンの日。

 10/17の「自粛御膳」。
 サラダ2種~冷汁素麺~刺身2点。
 616蔵目・秋田「喜久水」(純米吟醸 菊三郎の酒)。

古傷が痛みだす 網戸に挟まった昆虫が喘いでる

 コロナ感染(2月)以来、暫くずっと仏間(畳の部屋)に布団を敷いて寝起きして、寝室(フローリングの部屋に大きなベッド)は使っていなかったのですが、ここ1ヶ月の間に「とある事故」があって寝室の壁紙に大きく黴が生える・フローリングが変形(隆起)する、という症状が。引っ越し直後以来5年ぶり2度目です(お祓いに行こうかな)。前回は寝室のみではなくて家中全ての被害で100%建築会社側の責任だった(無償修理、その間のホテル・車代も会社負担だった)のですが、今回は私の側の問題(事故なのですが誰にも責任が問えないというパターン)。
 という訳で、近々建設会社に壁紙・フローリングの取り替え工事を行って貰うのですが、その見積もりが先日届いて「金額60萬圓也」、こぱぁ(嘔吐)。冬のボーナスが完全に蒸発しますので、今後の私の課題は勤労意欲の維持ということになります。因みに、フローリング材の取り寄せの関係で、工事開始は1ヶ月後、完了は更にその数週間後ということになります。
 職場の同僚何人かに話したら(こんなもん、ネタにするしかありません)、「そんな原因で!」と驚かれたり、「それは災難!」と同情されたり、「60万円!」と驚かれたり、という想定内の反応が次々に返ってきたのですが、とある体育若手先生だけが「じゃあ、この冬からはピカピカの寝室で寝られるってことですね! いっすね!」という反応。何食って育ったらこんなポジティブお化けが誕生するんだと呆気にとられつつ、実際それで少し元気が出てきたんで感謝感謝です。そう言われれば、確かに寝室に症状は出たけど、別室で寝起きしていた私の健康が損なわれるようなことは一切無かったし(ポジティブ)、今回は家中全体の症状ではないし(ポジティブ!)、マンションの他の方々の部屋にも影響はなかったし(ポジティブ!!!)。
 職場の外の人に「F校の中でいちばん凄いのは何科ですか」と聞かれたら私は必ず「体育科です」と答えることにしています。

 勤労意欲維持のためにはとにかく学校に行くこと、と8時前の休日出勤、職員室で机仕事を4時間。一区切りついた時点で切り上げて帰宅、昼下がりからだらだらと独酌の準備。昨日の豚キムチを少し余らせているやつ、及び豆腐半丁(生姜奴)を小鉢に。冷や汁の残りは今日は冷凍讃岐うどんに。後はイカ素麺・納豆・胡瓜・茗荷・海苔を使ってイカ納豆を作れば良いかな。

 10/16の「自粛ランチ御膳」。
 小鉢2種~冷汁うどん~イカ納豆。
 615蔵目・山梨「太閤」(ワイン酵母仕込み スパークリング)。

 書斎で机仕事、読書、1時間強の仮眠、入浴。夜の酒肴は(一日に2回もちゃんとしたものを作るつもりはないので)、昔買った「中本」のカップ麺、セブンのカップ惣菜、後は「竹輪の穴に岩下の新生姜をぶっ刺して輪切りにしたやつ」(←これ、酒に合います)。

 10/16の「自粛夜食御膳」。
 カップ麺~小鉢2種。
 「中本」のカップ麺、カップから丼に移したら(丼が黒色だというのもあって)毒感というか地獄感というか、ビジュアルがえげつないものになりました。

書き方を 教えてほしい 知っているなら

 読売新聞社会部「あれから」取材班『人生はそれでも続く』読了、★★★★。

 早朝に起き出して、入浴。お風呂を溜めている間に、冷や汁(豆腐・鯖味噌煮缶詰・胡瓜・大葉・茗荷)を作って冷蔵庫へ。そろそろ土鍋で御飯を炊かないと、母君のお供え用の冷凍が切れそうです。
 徒歩出勤。

 定期テストを終えて本日から通常日程(今日は土曜なので半ドン4限授業)。授業の無い私は来週の授業・特講の準備を昼まで。
 来週は月・火・水の3日間の中に授業15コマ・特講1コマ(内3コマで計80枚の二次漢文添削あり)という地獄のようなスケジュールですが、そこを潜れば木曜から上京2泊の旅です。私的な(遊びの)上京はコロナ禍以来初で2年半ぶり。この旅行を終えれば私の「非日常」は一旦の区切りにするつもり。例えば、Facebookの毎日更新(非日常下の食事及び「日本酒チャレンジ」の記録)を止める等、徐々に「日常」に戻ります。

 お昼に、面談を申し込まれていた卒業生(70回生理系、東大を目指して浪人中)と職員室で1時間程のお話。東大現代文について、色々。高3の東大現代文特講で東大の解答欄を自分なりに埋める「型・文体」を既に作り上げてから(ゼロ若しくはイチから東大現代文に取り組む聴講生を想定した)予備校の講義に飛び込んでいったら、取り敢えず1回は溺れちゃいますよね。でも、これはもう、仕方ない(誰が悪いとかいうんじゃない)ですもんねぇ。

 10/15の「自粛御膳」。
 豚キムチ炒め~小鉢3種~冷汁。
 早い時間に自宅で飲んで、少し遊んで休んでしてから、遅い時間に「もりき」へ。二次会なのか二食目なのか曖昧。