とても上手に 誘われて ことのおこりは このお酒

 本日修了式。そこで、ご結婚を機に今年度を以てご退職になる若手剣道先生のご挨拶がありました。
 夜には、市内ホテルのレストランを貸し切って、サプライズの送別会を開催。参加者はまさかの40人超、3月10日の夜よりも人数が多いという事実に、剣道先生のお人柄があらわれています。サッカー先生が何かの飲み会の下見だと偽って剣道先生を真っ暗な会場まで誘導したら、全員でクラッカーを鳴らして「おめでとう!」と迎える。見つからないよう、大の大人が全員テーブルの下に隠れるというのがおかしくも楽しい。
 こういうタイプのサプライズは、就職して20年の間に何度か経験しました。器械体操がご専門だった元中学教頭先生、現在はご子息が社会科を継がれておられる地理先生、63回生の中3担任の時にお世話になった柔道先生、保健室先生と剣道先生……振り返れば、大体が体育科の先生ですね。コロナの影響もあって、もう何年もの間ずっと行われていませんでしたので、就職して数年の若手先生の中には正式な学校行事だと勘違いなさっている方もおられました。

 二次会も20人超、三次会も10人超。三次会は文化街の小料理屋を貸切で、最後には全員が円陣を組んで合唱している姿を、中心に座った私が下から見上げるアングルで録画するなんてことも。涙あり、笑いあり。

私は時々女になる

 本日は、朝少しだけ学校で(時間割その他の)机仕事をした後に年休を取り、昼から夕方まで福岡エリアで遊ぶことにしています。

 西鉄電車で福岡に出た後、先ずはランチのために南天神のカレー屋「tiki」を初訪問。10時半から開店しているというのは本日の私にとって大変都合が良く、10分前に到着したら開店準備が出来ているということで直ぐに入店が許されました。銀の楕円皿、左半分にライスこんもり、シャバシャバ系のルー、具材はチキンのみ(スパイシーチキンカレーというメニュー名でした)。美味しかったは美味しかったですが、一皿一色というのは私の性にはやや一本調子に感じられ。

 その後、祝・25周年の「博多座」にて、山崎育三郎主演の『トッツィー』を。衝動的に取ったチケットで主演以外の情報を持たぬまま、まっ更な状態の観劇(ダスティン・ホフマンの映画版もビデオで観たのが35年前で中身を忘れていました)。
 狷介が災いして舞台俳優の芽が出ない主人公、不惑の焦りから女装して(別人女優として)臨んだオーディションを契機にあれよのスター街道。ヒロインからもカンパニーの俳優からも(女性として)恋をされたがために次第に追い詰められ……というコメディー。舞台リメイク版は、ジェンダー観が20世紀のものからかなりアップデートされていると伺える脚本でした。
 育三郎王子、七変化の表情に声、益荒男手弱女往還の所作、やっぱりトップの人は違うなぁ、としみじみ。昆夏美おばたのお兄さん(『千と千尋』にも出てて凄いですね、この方)とのコメディー全振りの演技も良。あと、やっぱりキムラ緑子(舞台で観るのは3作目)の迫力は癖になりますね。

 最後は吉塚の「飛来神社」に、最近お手紙をやり取りしている小学校時代の恩師N先生のパートナー氏(足がお悪いそう)のご快癒を祈願しに。手足にご利益がある神社なのだとか。そうしたら、夜にN先生から久しぶりにお電話があって、あら本当にご利益があるのでは、と。

 西鉄電車でK市に戻った後は、そのまま歩いて小料理屋「U」へ。常連Kさんから飲みのお誘いがあったのです。お知り合いが毎年送ってこられるという子持ち鮎(冷凍)を1本お土産に頂きました。こんな大きな鮎は見たことがありません、というお化けサイズ(50cmは優に超えています)。一日かけて冷蔵庫で解凍したら、コンロの魚焼きグリルで簡単に焼けるとのことでした。但し、経験を食べるものであって味は期待しないこと、というのがKさんの言。

事の始めに駆けつけ三杯 あれよあれよと酒三昧

 今日はだらだらする日と決め、昼食時に自宅徒歩10分の中華料理「B」で軽く飲んだ以外は、ずっと書斎で書き物・読書(ちょっとだけ仕事)に時間を費やしました。
 山口恵以子『食堂メッシタ』読了、★★★。

 夜は、冷蔵庫の中の残り物を掃除しがてらの居間飲み。
 飲みながら、平松洋子の新刊『酔いどれ卵とワイン』を読んでいたら、東京の三大居酒屋の一つと言われている湯島「シンスケ」(未訪問)が大きく取り上げられていました(週刊誌連載の3回分を使ったらしく)。生が席巻の居酒屋業界で瓶ビールに拘る「シンスケ」が、偶然近くにあった「木村硝子店」と共同で開発して店で用いているという瓶ビール専用のオリジナルグラス、これが現在通販で買えるということが書かれてります。一読、その場で(スマホで通販サイトを開いて)購入手続きをしました。

あるよ。

 授業なし、職員室で半ドン机仕事。

 上京旅行初日に池袋の青森料理屋に(オツカル様・56回生Nくんと)訪問、青森の日本酒が勢揃いしているそうなので、これまでの「日本酒チャレンジ」で飲んだ蔵をリストアップ。
 ・岩木正宗(竹浪酒造店)
 ・安東水軍(尾崎酒造)
 ・桃川(桃川)
 ・亀吉(中村亀吉)
 ・作田(盛田庄兵衛)
 ・六根(松緑酒造)
 ・情っ張(六花酒造)
 ・津軽蔵衆(カネタ玉田酒造)
 ・八鶴(八戸酒類八鶴工場)
 ・陸奥八仙(八戸酒造)
 ・鳩正宗(鳩正宗)
 ・善知鳥(西田酒造店)
 ・豊盃(三浦酒造店)
 13蔵、意外と少ないな、という結果。現在762蔵を踏破していますが、それを47で割った値より少ない蔵数でした。で、訪問する池袋の店のHPで、店内で供される日本酒の種類を全部調べたら、未踏破の蔵のお酒が3蔵飲めることが判明。
 ・菊乃井(鳴海醸造店)
 ・菊駒(菊駒酒造)
 ・白神(白神酒造)
 一晩で一気に3蔵も稼げるのね。「チャレンジ」は続くよどこまでも……

 私「……って思ってたのに、なんでドンピシャで『それ』をぶつけて来るの? 新しい日本酒も新しい飲み屋も、すんごい一生懸命調べたんだよ?」
 自宅で鍋をつついた後、ふと思い立って久しぶりに「もりき」を訪れたら、最近初めて仕入れた日本酒だという前置きで今し方調べたばっかりの「菊乃井」が出てきました。未踏破を潰され悔しがる私にマスター呵々大笑、退院後の体調はまずまずだそうです。
 763蔵目・青森「菊乃井」(津軽の吟 純米吟醸)。

五瓣の椿

 春の上京旅行、Twitterやメールで夜の約束を取りつけた卒業生(と、オツカル様!)とのお店選びを始めました。
 初日(3/31)はお昼からオツカル様と遊びます。先ず、私がオツカル様に付きあう格好で地下アイドルライブ@渋谷、その後は逆パターンで『大哺乳類展3』@上野。定番の2人カラオケを経て、夜は、56回生Nくんも合流して池袋で青森料理。
 3日目(4/2)は63回生Iくん(1月から弁護士)の職場がある市ヶ谷で飲み会。以前からブックマークしていた蕎麦屋があるのですが、先日Iくんの事務所から届いた挨拶の手紙で住所が市ヶ谷になっているのを見て即決しました。
 4日目(4/3)は61回生Hくん(日本酒好き)と松濤の日本酒バーへ。Hくんは既に東京で、私は月末に大阪で中島みゆきのライブを体験。感想を語り合います。

 机仕事の一日。後輩数学先生と喋っていて、思いつきで夜の飲みを提案したら「諾」と返ってきたので、3日前に初訪問して何となく評価の定まらない(私は応援するつもりの)居酒屋「R」カウンターを予約。私以外の人間の客観的な評価を聞いてみようという意図。
 今回も本名でネット予約をしたので、訪問2回目にして年若いマスターに本名を覚えられてしまいました(F校の教員であることも前回の訪問で明かしています)。今日の小鉢は南蛮。大ジョッキ(980円)も含めた飲み放題が1800円というのに「えーーーーっ!」と驚く後輩先生、予想通りリアクションが大きい。3点盛りを2人分頼んだら6点を2枚ずつ出してくれる小さな気働きが嬉しく。手作りの鰺フライが300円で安い、美味い。魚介焼き物はホッケの開きとサザエの壺焼き。野菜の炭火焼きは山芋にアスパラ。
 大体の話題は卒業した高3のこと。帰り道、数学先生のバス停と私のマンションとが同じ場所にあるので5分程並んで歩きました。さっきの店の感想を聞いたら「美味しかったですし安かったですし、雰囲気も良かったですし」と返ってきて、そうだった、この先生、人や物の悪口を言わないのが美徳なんだった、と。忌憚ない意見って意味では肩透かしでしたけど、まぁいっか。

 健康睡眠。

少年の思いは飛躍しやすい。

 小さな子どもの「赤ちゃんはどうやったら生まれるの?」、反抗期の子どもの「生んで欲しいと頼んだ覚えはない」。生む・生まれるに関する2つの台詞、創作作品にしか出てこなさそうなプロトタイプに思えるでしょうが、私は2つとも実際に聞いた(言われた)ことがあります。
 前者は、20代の終わり頃、知人のお子様から。はっきりとは覚えていませんが、大体「お父さん・お母さんが部屋に閉じこもって2人で夜通し神さまにお祈りしたら、神さまが沢山いる自分の赤ちゃんの中の一人を分けてくれる」みたいな返しをしました。

 後者はちょっと長い(し、ちょっとシモが入ります)。
 多分、吉野弘「I was born」かなんかを習ったんじゃないかと思うんですが、中学生の夏休み、母君と生まれるという動詞が受け身形だとかなんだとか話していたときに、母君に先手を打たれたのです。
 母「世の中には親に『生んで欲しいと頼んだ覚えはない』とかいう子どもがいるらしいけれども、池ノ都くん(←二人称)は間違いなく『生んで欲しい』と私に頼んだ」
 私「どゆことでしょう?」
 母「池ノ都くんは2ヶ月の早産だったの」
 母体と医療関係者とに迷惑をかけてまで早く外に出たい光を浴びたいと急いだ私が生んで欲しいと頼んでいない訳がないという、今思えば幾らでも反論できそうな理路でしたし、2ヶ月の早産って大概な話だとも思うのですが、中学生の世界の狭さ及び母子家庭十数年の力関係のため、それ以上なにも言えず。
 で、それ自体は本題ではなく、問題はその後の私の思考回路にあります。成程、8月8日生まれの私は2ヶ月の早産だったのか。ということは、私は本当は体育の日(嘗ては10日10日が「体育の日」という名前の祝日でした、という説明が必要なのかどうかは知りませんが、一応)あたりに生まれてくる予定だったのね。と、いうことは……
 ……と考えた中学生私、たどり着いた結論は「僕って、姫始めベイビーなの!?」というもの。え、姫始めなの? それとも、『紅白』が終わった後で除夜の鐘を聞きながら「お祈り」したの? 実の母君と顔も知らない父親との「お祈り」なんて想像もしたくありませんが思春期病真っ只中だから仕方ない。
 で、「姫始めベイビー」を自認して10年後くらいに、ふとしたきっかけで母君に「そう言えば、2ヶ月の早産だって言っておられましたよね」と言ったのに「何言ってるの?」と返され、「そんな大事を打ち明けたこと、普通忘れます?」と呆れたところに「忘れるに決まってるでしょう、だってそれ嘘だもの」と追撃され、恐らく反抗期の芽を摘みたかったのだろう故の(母君にとっては)ちょっとした嘘に長年モヤらされた日々を返せとも言えない(母子家庭二十数年の力関係に屈せざるを得ない)我が身を嘆いたのでした。
 私を産んだ結婚の前に結婚・離婚歴があったということを60余年の生涯隠し通した方でしたから、中学生を騙すなんて朝飯前でいらしたのでしょうね。オチのない話です。

 授業無しで終日机仕事(時間割作業、及び春休みの国語科会議の資料作成)。昼休みを利用して、血痰ネーミングショッピングモール「You Meタウン」へ徒歩往復(書籍購入)。 

 夜は自炊。炊き込みご飯、豚汁、あじ一汐、もずく酢サラダ、冷奴。
 762蔵目・兵庫「盛典」(くらふと純米大吟醸)。

歯抜けのタイプライター

 書いたことがあるかと思いますが、寝ている間に見る夢に関しての人生ベストは、いっこく堂の死を何十年来の無二の親友である(という設定の)私一人で看取るという内容のものでした。彼の命の灯がたった今消え、逝くな戻ってこいと縋り付いた私に空から「あれ、声が、遅れて、聞こえてるよ……」という彼の生涯最後のネタが降ってくる、目覚めたら後で枕カバーを洗濯したくらい泣いてました。
 親友(という設定の人物)の死ですからこれは悪夢と言えば悪夢です。実は私、寝ている間に見る夢が全て悪夢だという特技(?)を持っています。良い夢を覚えていないだけなのかも知れませんが、少なくとも内容を覚えている夢は全て悪夢。
 その悪夢、前述いっこく堂みたいな特殊なパターンを除けば、内容はほぼ二つに集約されます。一つは、高いところから飛び降りる(或いは墜ちる)もの。もう一つは、歯がボロボロと抜けるもの。前者に関しては、飛行機嫌いなのにそれが出てくることはほぼ無く、大体はエスカレーター若しくはエレベーターで高い高い建物を上ってからというパターンが殆ど。後者の展開は様々ですが、とにかく歯が次から次に(ふじいあきらのトランプみたいに)抜け落ちていくというシーンが共通しています。
 悪夢としては、後者の方が圧倒的に怖いです。

 8時出勤で机仕事、特記する内容はなし。
 途中、昼休みに年休を絡めて、Hさんの車で数ヶ所を廻りました。先ず、JRのK駅に行き、みどりの窓口で月末の大阪旅行(1泊して中島みゆきのライブ)の新幹線チケットを購入。空いていたので、横並びではなく窓際前後の席を購入しました。続いて、市内随一の高級スーパー「N」(人気の精肉店が経営)で食材の買い出し。1丁450円(!)とかいう豆腐が売ってある(もっと普通の値段のもありますが)棚にビビったり、精肉売り場で豚しゃぶ用のお高い肉(部位の違う3種類を少しずつ)を買うのにテンションを上げたり、Hさん・事務嬢さんが共通して大プッシュする軟骨入り鶏ミンチを買うか買わないか5分迷ったり(買いました)。最後は、STARBUCKSで1000円分のカードを数枚購入(これは、職場のホワイトデー用)。

 夜は、いつもより高級な豚しゃぶ。副菜はもずく酢のサラダ(ミニトマト・胡瓜・茗荷・山芋)。「N」では豚しゃぶ用の肉以外にセール品の切り落とし(200g)も買っていたのですが、それは酔っ払った勢いで豚汁にしました(味見はしましたが、食べるのは明日以降)。
 761蔵目・島根「理八」(純米吟醸 901号酵母)。

メモは 少し長いけど でも最後まで

 この「はてなブログ」で日記を更新し始めて10年超、今日が4000回目の投稿になるそう。1999年からインターネット上で(何度か場所を移しつつ)毎日更新をし続けて四半世紀です(プロでもない、読者も多くない、利益も出ない、というタイプのBlogとしては長い方なのではないかと思います。比較対象もないんですけど)。最近、漸く、生徒に「日常性の維持」を説くことへの後ろめたさ・気恥ずかしさが(少し)薄らいできました。
 何千回、という区切りを目にするたびに思い出すのは『笑っていいとも!』の3000回を記念して作られた「We Are The IITOMO」(←スペリング適当)なんですけど、知ってるのはアラフォー以上だけですかね。「3000回よく続いたよ しかも休むことなく」「私がいてここまできた」。

 本日は4限授業で生徒は半ドン、教員は午後の長い時間をかけて特別な職員会議(年度のまとめ、のようなものです)。高3生の何人かは、大学入試の後期試験に挑んでいます。
 職員室の棚の整理で校内模試の過去問集を並べ替えながら、ふと自分が作った問題を思い返す。東大がついに女性で第一問(文理共通評論)を……と言ってた自分はどうだったでしょう。小説・随筆(随想)の問題には、幸田文青木奈緒梨木香歩最果タヒ(2回)・北林谷榮(自信作)・小池昌代(東大的中ドヤァ)等があるのですが、評論の問題は伊藤亜紗『手の倫理』から最近作った1回だけしかありませんでした(どっかの予備校の高3用模試と出典が丸被りしたと聞きました)。センター・東大を嗤えない「男脳病」でしたね。反省。矢口祐人『なぜ東大は男だらけなのか』読了、★★★★。

 昨日入り損ねた「R」、今度は決心が揺らがないようにインターネットサイトから(本名で)予約をしてから訪問しました。
 もともと長く焼鳥屋があった場所の居抜き、炭火焼を売りにした居酒屋です。予約した時間ぴったり(1~2秒ずれただけ)に入店、「イケノト様 本日、御来店頂きありがとうございます」のポップが置かれたカウンター席に座りました、ら、直後のタイミングでお通しの海老(炭火焼、頭も尻尾も殻もそのまま食べられました)が出てきました。平日は1杯980円の大生も含めた飲み放題が1500円になるという行く末が心配になる値段設定。飲み放題の日本酒は冷や(常温)しかないのですが、文句のあるはずもありません。というか、大生~大生~冷や~冷や、と飲んだ時点で申し訳なくなって、焼酎は飲み放題ではなく4合瓶をキープさせてもらいました。
 「えっと、飲み放題にこの焼酎も入ってるんですけど……?」と困惑顔の店長さんは27歳の折坂悠太似、こちらの気持ちの問題なんで気にしないでくださいと答えながら、初めて見る名前の芋焼酎(職業支援的な施設で作られているみたいです)の瓶に名前を……ってことは、定期的に通うことになるんですかね。早い時間に入って120分の滞在。私がいる間に客は奥座敷に1組入っただけだったので、カウンター越しに店長さんとずっとお話しながら飲んでました。一応、本は持って行きましたし、読書全然オッケーと言ってもらえたんですが、朴訥で推しの強くない店長さんとのやり取りが何故か途切れず。
 鮮魚のなめろうは普通。じゃこおろしは美味しかったけれど、次に注文した炭火焼の横に同じ大根おろしがどっさりついてきてちょっと失敗。その炭火焼のイサキ(丸々1匹)はお店の売りだけあって美味。次の肉豆腐はちょっと薄味。味噌クリームチーズは焼酎泥棒。会計は激安。
 抜きんでた何かがあるわけではないけれども大体全部が及第点、これを「ちょうどえぇ」と落ち着ける人には受けるかも知れないけれど……良い店だったという思いが半分、やっていけるんだろうかという心配が半分(近所の人たちを常連に引き入れないと、地の利は思いっきり悪い場所です)。私は応援します。

始原は創造の起源は

 「男く祭」は、正式名称を変えずに残したまま、何となく「学園祭」「学校祭」と呼ぼうという趨勢。やっぱり、生徒の自然に任せておくと、良い方向に流れていくものですね。
 毎年、祭のために4月末の2日間シティプラザを押さえるのですが、来年度(今度の)4月は第1希望の日程をミュージカル『カムフロムアウェイ』に搔っ攫われてしまい。生徒指導部長の生物先生曰く「滅茶苦茶面白そうだけど、なんか悔しいからチケット買わなかった」と。私が「僕、普通に行きますけど」と言ったら羨ましそうになさってました。浦井健治加藤和樹森公美子だという綺羅星が使った楽屋を翌日にF校生が使うってのは、何だかとってもふそ……不思議です。

 今日の今日まで全然気づいていなかったのですが、3/20(水)の昼に、佐賀で研ナオコ梅沢富美男劇団のショーが開催されるとのこと。慌てて「ぴあ」のサイトに行き、残席僅か1枚をゲット。最後列でしたが、それでも初めての研ナオコに間に合いました。
 それにしても、19~22日の4日間で九州各地を周って昼夜2公演ずつ、計8公演。古稀を越えた2人ですが、凄いエネルギーですね。

 3月10日は「F校でいちばん長い日」ですので、本日は予め午前中を年休にしていました(正しい選択でした)。ゆったりと朝風呂に使った後、風呂・トイレ掃除、洗濯、買い物、等々。
 午後出勤の職員室で終日机仕事。高3生(の中で必要な人たち)は明日・明後日の後期試験に向かっています。これで、今年度の添削業務も完全におしまい。1年間の授業で使った入試の過去問(センター評論・センター小説・東大京大九大阪大一橋大他)プリント原稿の整理も行いました。

 夜は近所の肉料理「I」へ。実は、ちょっと前にその隣にオープンした居酒屋「R」に初訪問してみようと思っていたのですが、「I」の前を通り過ぎるタイミングで顔なじみの店員さんと鉢合わせしてしまい、何となく申し訳なくなったのです。朝の内に明日以降の食材を買い込んでいましたが、明日も自炊はやめにして夜は「R」へ行ってみようかな。

行ってらっしゃい 小さくさようならと手を振る

 本日、12時に東京大学京都大学の合格発表。
 11時オープンの「CoCo壱番屋」に飛び込み、「カツ(勝つ)」で験を担ぐなどというベタを踏もうと勢い込んでメニューを開き、豚カツが(視覚の段階で既に)重過ぎるため日和ってチキンカツにする、という訳の分からないことをする。カレーは美味しかったけれども、値段は高い。ルーの追加と5辛というトッピングがききました。

 10日の進路指導室がどのような状況なのかは、私が63回生我らA組の担任を務めた時の日記(2015/3/10のエントリ)に譲ることにします。結果を一言で言えば「例年並み」となるでしょうが、それが「良い」「やや良い」だろうが「やや悪い」「悪い」だろうが、通った人が居て通らなかった人が居るという事実は変わりませんから、担任団諸氏の表情が複雑な(片付かない)ものになってしまうのは致し方ないことですね。勿論、通って報告に来た生徒には笑顔で御目出度うを言いますが……。

 昨日、後期小論文を添削した某くんは、前期は残念ながら不合格でした。でも、約束の14時きっかりに職員室に来た。御目出度うの生徒とは交じらないように別室に移動して、添削の結果(改善点・本番の注意点)をお話ししてからお別れ。後期試験に向けて、彼は明日朝の飛行機に乗ります。

 東大合格の生徒数人とお話。
 私自身が東大卒ですし、これまで東大合格者を大勢見送っていますし(何せ、今年度で高3担当は16回目ですし)、卒業後の教え子東大生ともよく飲んでいますし、要は全然珍しくないんで、申し訳ないけれども「東大合格! すっご~い!」という反応は一切しません。ただ、彼彼女らの春からの生活の、時空間無限大の自由は毎年毎年羨ましく思います、ということは伝えます。今年も、餞に送るための上田三四二『無為について』が尽きました。買い足さないといけません(講談社、再発売してくれないかなぁ)。

 理二合格の某さんに「発表前数日は不安の余り先生のBlogをずっと読んでました」と言われて絶句しました(淑女の目にあんな爛れた日々を晒すなんて!)。で、彼女に上田三四二『無為について』を贈ったら「この筆者名もBlogに出てましたね」と。検索したら、上田氏が登場する最新の日付は23/11/4(その前は22/2/17)。結構がっつり読んだのねぇ。
 彼女を含め数人の合格者から、「二外は何を」「サークルの選び方は」等を聞かれ、四半世紀前の入学者に今さら何をと困る。基本的には「お気に召すまま」ですが、サークル部活に関して男子には一点、「東大女性お断りのところは避けようか」と。皆、「あ~ね」(←福岡方言)という反応でナチュラルに納得してくれます。ここ数年話題ですから、大学・学生ともに改善の動きは見せてるんだろうけど、最近まで「そう」だった部活サークルはまだそういう雰囲気が残ってたりOB・OGとかが五月蠅かったりするだろうから、違和感は大事にしようね、と。完全に老婆心ですけど。

 18時からは、進路指導室主導で、某ホテル宴会フロアを会場に高3担任団の慰労会を。全職員の規模でこの会を行うのは4年ぶりです。司会の同窓数学(進路指導部長)が最初の挨拶で、「お若い先生方はご存じないかも知れませんが、経験豊かな先生方からこの会で『だけ』聞くことが出来る有益な話があるというのが我々職員室の伝統で……」と。テーブル横の中3数学先生に「あんな遠回りに『無礼講』って言って若い人に通じると思います?」と聞いたら吹き出して笑って下さいました。というわけで、昨日の日記にも書きましたが。
 後は野となれ。