そもそもものを選ぶことのできる生き物か鏡を見て考えろこの糞袋。

 昨日の高3担任団慰労会でいちばん面白かったのは、高3A組(文系クラス)担任の世界史先生からクレームを受けたこと。世界史先生、模試や定期の出題者講評が厳しいことで知られておりまして。
 その校内模試の講評ときたら毎回よくぞと言うべき長文、委曲微細の観察・該博碩儒の語彙・客気苛烈の狂熱という三拍子で受験生に痛棒、輝く悪態万華鏡は読めば痙攣必至の最早芸術……なんですけれども。
 世界史「きみが授業で言った『講評芸人』って渾名が定着した!」
 池ノ都「事実じゃん。褒めるときは『まぁ良かろう』しか言わんのに」

 8月上京の店選びを徐々に。
 7日(月)の63回生Eくんの「おいしいピザ」の予約は永福町「マッシモッタヴィオ」に。この日は、就職して以降生徒として出会った卒業生(53回生以下の年代)の中で唯一「お友達」と言って良い関係の55回生Tくんも合流。私47回生の8才下と、さらにその8才下という3世代交流になりますね。私がTくんと「お友達」だという証拠は私が卒業生のtwitterアカウントの中では唯一フォローしているという事実、「お友達」になれた理由は授業でも担任団でも一切関わっていない上に酒の飲み方の相性が異常に良かったというものでしょうね。
 8日(火)は56回生Yくんとさし飲み(初めて?)で場所は五反田「立呑みとだか」。これはこないだ『孤独のグルメ』最終回に登場した「とだか」本店の真正面にある2号店です。

 佐藤剛美輪明宏と「ヨイトマケの唄」 天才たちはいかにして出会ったのか』読了、★★★★★。美輪様の評伝を書くというのは相当の覚悟と労力で果たして傑作。三島由紀夫・中村八大・寺山修司の3人との関係を主軸に、神武以来の美少年が平成現在において神格化されるに至る過程を、膨大な資料と関係者証言を元に解き明かして大功。評伝に必須の「不即不離(つかずはなれず)」の筆致が守られており、美輪様ご自身も出来具合に満足しておられる旨を語られています(但し、飽くまで一視点を通して捉えた「物語」として、と付言)。
 即座に学級文庫に入れたんですけれども、これを読みたい高校2年生って居るんですかね。

 さて、本日は1学期の終業式。式とSHRとだけのノルマでお生徒さんたちは10時過ぎには下校可(体育祭の練習や部活等、種々活動はありますが)。高2担任団は、10時から第2回定期テストの成績検討会をじっくりと。その中で、学年主任地理先生からの質問に答える。
 地「今の高2の勉強に対する構えってさ、中学の時から見てる僕らと違う(高校から担当の)池ノ都先生から見たらどんな風に見えるの?」
 私「えっとね、回転寿司が好きで流れて来るのを何皿でも食べられるんだけどカウンターの寿司屋に入って板前さんから『何にしましょう?』って聞かれたら何でそんなことを聞かれるのかが分かんなくて絶句する客みたいな感じ」
 地「それな」
 高校3年生になったら、自分の受験する大学の過去問をひたすらやって、大学の型を「身分け」する。与えられた既存のノルマをこなして終わりとする勉強に終始するんじゃなくて(←これはこれで受験勉強の「前提」として必須なんですが)、自分用の勉強内容・計画を「カスタマイズ」する必要も出てきます(これは、志望と能力とに応じて自分で作り上げる作業です)。

 お昼に、63回生卒業生のお母様4人がご来校。主任化学先生と私とでお迎えして歓談。文系A組Nくん、理系B組Nくん、理系C組Kくん・Kくん、みんな大学で元気に過ごしているようで何より。お土産に、ヱビスビールの缶6本(華みやび)と専用のグラスを頂きました(缶もグラスも、自宅の冷蔵庫で冷やしています)。
 私はこれを中座させていただき、市内某所で行われる国語科研究会へ出張。校長先生の講演(90分)を聴講しました。これは、先日の保護者会の内容を更に更に専門的にした内容。相手が国語教師なのだから当然と言えば当然なのですが、但し「国語学者」と「国語教師」とでは、それぞれで使われている「国語」の意味は異なっています。

 夜は近所の肉料理「I」で独酌読書。ついでに、8月12日の予約(63回生文系Eくんと)もお願いしました。

イロトリドリ ノ セカイ

 今までは、保健室超ベテラン先生(ご退職後も、部活関係でF校とご縁が)からご自宅農園の果物・野菜を頂いても、全て「もりき」かK市の母・Hさんにお渡しするしかありませんでしたが、今の私はファビュラス。例えば本日頂いた立派な桃は、ヨーグルト・牛乳・蜂蜜・バニラアイス・氷と混ぜてスムージーなんぞに。毎回、事務嬢さんに恒例の「ファメ(ファビュラスな写メ)」を送っています。
 上からお世話になったら下に返す。8月上京中にリクエストの「美味しいピザ」に連れて行く63回生文系Eくんが、その「美味しいピザ」を食わせる前から「福岡帰省中の12日に肉が食いたい」といういけずうずうしいおねだりを。これは自宅徒歩5分の肉料理「I」に連れて行くしかないな。
 下から返ってくることもある。上記とは別の卒業生某くんから「親に先生の電話番号を教えてもいいですか?」と聞かれて「いっすよ~」と応えたものの何の用件で息子の元担当(not担任)に連絡を? と訝しんでいたら、普通にヤマト運輸でのお中元だったようで。普通万歳。

 本日は授業なし。明日行われる第2回定期テスト成績検討会に向けて、定期テストのデータをまとめる(上位者表・度数分布)仕事を中心に、授業・特講の準備、担任業務その他色々。放課後は職員会議も。

 夜は、夏の恒例(準公式)行事、高3担任団慰労会。校長先生を始め30人超の大所帯で、市内焼き鳥3傑「Y」の広間を貸しきって。これは公式行事ではないし、終業式前後の公務多忙の時期に行われるので、参加は(変な柵は一切なしで)完全に自由なんですが、それでも30人超というのは多いですよね。進路指導に関係の深い先生の間で実しやかに言われているのが、この会の参加人数とその年の東大合格者とがほぼ同じ人数になるという話なんですが……?
 私は一次会で帰宅しましたが、幹事の高3体育先生、二次会の店に焼き鳥「T」を選んだそう。焼き鳥から焼き鳥て。どんだけ腕白なんだ。

明日常しえに つなぎ続く 私は

 定期テストの結果データをまとめている最中。前回はクラス別順位で我らB組がまさかの1位でした……から今回も行けたらいいなぁ、と守株待兎(←やや誤用気味)は流石に通じず、今回は別のクラスにほんのゼロコンマ数点の惜敗。③定期は……ってのはまぁ置いといて、自腹の祝勝餌付けーしょんが消滅したのは喜んでいいのか悲しんでいいのか。
 授業は高2現代文が5コマ、普通に仕事をして、普通の「もりき」で独酌。普通万歳。

定型があってこそおもしろい

 母君からの電話で、ノートPCかiPadタブレットか、何かその手のを購入したいという旨。電気店に行くなら仕事半ドンの土曜午後が私としては都合が良いので、数日お待ちいただくようお願い。徐々に日常生活回復の母君は、2ヶ月前の歩行不能が今や自転車です。預けた鍵で時折自宅マンションを訪問し、今では管理人さんとも仲良しだそうで。

 授業4コマは高2現代文(高野公彦)、普通に仕事をして、普通に「もりき」で独酌。普通万歳。

大人のための国語授業

 本日海の日、は一日仕事のK市地区保護者会講演。K市地区は、去年の国語科恩師先生のご講演を(呼ばれてもないのに無理にお願いして臨席の上で)聴かせていただいたという大恩がありますので、今年度の講演依頼は万難を排しての気概でお受けいたしました。K市地区は必ず校長先生もお呼びすることになっており、今年度は校長先生が初年度ですので、毎年2人の講演は校長先生と私の2人で行うんですね。名古屋大学教授でメディア露出も多数の言語学者が先に講演をなさり、アルコールも出る会食を挟んで(飲まされた状態で)私が講演をするという、若造を完全に殺しにかかったプログラムなんですけれども、去年の大恩がありますので……。

 朝イチの西鉄ミスドでコーヒー読書。講演メモも作成しました(我ながらこれ程とはの悪筆なんですが、これを読める程度の素面で壇に上がらせてもらえるのかが心配ですが)。プロ中のプロであられる言語学者の前で「入試国語力のつけ方、教えます」だって。やっちまったなぁ。
 タクシーで会場のホテル「S」に出向き、幹事である我らが高2のお父様お母様にご挨拶。

 保護者会、先ずは校長先生の講演。日本語概説、「は」と「が」の話から語用論まで、大学時代の「概論」を思い出しながら聴講。これはまさに「講義」で、がっつり専門的な話(時に、レジュメプリントのどこを見ればよいかお母様方が混乱される程の)を力技で聴かせたという感じで、場数をこなした方ならではですね。

 さて、校長先生による乾杯の音頭でランチコース歓談。私、保護者会の経験はたくさんあるんで知ってる。講演(仕事)が終わったあとに注がれるお酒って、滅茶苦茶美味しいんですよ。安堵感が肴ですから。でもですね、この後40分の講演を控えて注がれるビールなんてのは……あ、やっぱ美味しいわ。関係ないわ。何だったらお気遣いの幹事団が私のために冷酒なんて準備して下さっててこれがまた洋風のコース料理にも合うわ。
 隣の校長先生は歓談世間話が高尚、というかこれが専門家という話題は博多弁の「たい」と「ばい」との違いは何か。「山笠があるけん博多ばい」に違和感はありやなしや。私は博多人ではないので機微が解りません。いずれにしても、「ばり」は「very」の訛りとかいう嘘で県外人を騙して遊んでる私なんかとは構えが違います。

 で、結論から言いますと、講演40分は(お聴きになった方の感想は解りませんが)何とか想定通りのことを時間に収めて話せたかな、という感じ。やっぱり若干脳に酒霧がかかってたので、小ネタの2つ3つはすっ飛ばしてしまったかも知れませんが、幹は大丈夫だったかなぁ、と。
 2週間で3箇所の保護者会、同じ話を(時間を伸縮させながら)3回やったのですが、その中で私が驚いたこと。事前に自己紹介文を提出するわけですが、その原稿に「趣味=読書・作問」と書いたら皆さんが「作問?」と片付かない顔。講演では、出題予定のない模試・入試の問題を作るのが好きだという話をしました。例えば、今読んでる青木奈緒『幸田家のことば』(好著)。読みながら、校内模試(文系専用随筆)に使えそうな文章が2、3箇所あって、それとは別に祖母・幸田文の「おふゆさんの鯖」に言及の箇所はそれを出題した京大過去問を扱う時の資料になるし、同「藤」に言及の箇所はそれを出題した東大過去問を扱う時の資料にもなる、等々を考えながら読むのです……という例を挙げて、出題しないままになっている問題は数々あるという話をしたんですが、それに「どよめき」と表現して良い程の感嘆の声が起こったんですね。とりあえず「クイズ研究会の延長ですね」という一笑いで収めましたが、どよめくほど驚くことなのかと逆にこちらが驚き。或いは「趣味=読書」で想定したような「純粋な」本の読み方をしていないように聞こえて意外だったのかも知れませんね。私としては普通の読書のつもりです。それどころか、作問は読書が面白かった故の「シェアの欲求」なんですから。
 さて、最後。会の後で校長先生に声をかけられ。長「先生は青木奈緒ばすいとうと?」 私「はい。長く読んでいます」 長「よう会うとよ」 私「あっ、NHK!」 長「そうそう、よう着物ば着てきとんしゃあよ」 校長先生も青木氏もNHKで放送用語委員会の委員を務めておいでなのでした。やっぱり交流が凄いなぁ。

 保護者会終了後は、パートナーの出張を送り出した事務嬢さんをお呼び出しして、飲み会からカラオケ。ヱビス瓶ビールを含む2時間飲み放題が1200円という昼酒万歳アル中ホイホイみたいな居酒屋で、初手から「ラッキーヱビス」を引き当てテンションマックスです。FKC(F校カラオケ倶楽部)番外編のカラオケボックスでも、8月オツカル様との曲目(中森明菜和田アキ子・KIRINJI等々)を練習出来たし。
 ただ、保護者会から(一旦帰宅入浴した時間を挟んで)10時間っつーのは飲みすぎ遊びすぎ太りすぎで、前回の福岡の反省はどこへ行ったのかと自らに問い、答えられず。

あのぅ、そばでも食わないかあ、ってね

 連休初日、本日は母君とランチのお約束なので午前中に仕事(授業準備・学級通信作成)を。合間に、56回生やTQC18期の面々とtwitterで8月上京中の日程相談なんぞ。
 昼前に学校を出て、タクシーでリハビリステーション経由の蕎麦屋「S」。歩く・バスを使うという選択肢は母君の体調を考慮して排除(5分歩いたらシャツが駄目になりそうな炎天です)。「S」はK市には珍しい関東風の蕎麦屋で、私は天ざる、母君は盛りを注文。単品の蕎麦を注文したら蕎麦掻・茶碗蒸し・漬物等々がついてくるのですが、少食偏食の母君は最初の蕎麦掻だけでも苦戦の様相で、結局蕎麦は私が1.7人前程を食べた計算。天ぷらも「サービスです」と次々に持ってきて下さって、申し訳なくも少し残してしまいました(←年齢です)。
 タクシーを呼んでもらって西鉄、母君は西鉄ストアで長靴を購入したいと仰っていたのですが、お目当ての商品のMサイズだけが売り切れており断念。母君を西鉄電車乗り場まで見送ったあと、私は徒歩30分で血痰ネーミングショッピングモール「You Meタウン」まで歩いて靴売り場で長靴を購入して母君にご連絡(自転車を買われて依頼、母君は度々私の自宅まで片道20分を漕いでおいでになって、洗い物やら掃除やらをして下さっているのですが、今度お出でになる時に今日買った長靴をご覧になれば、と)。
 再び炎熱の道を30分、汗だらだらシャツぐちょぐちょの状態で自宅に帰り着いて先ずはお風呂、でもって「もりき」でビール飲んでぷしゅー。

殿様代わる いつの間にか(いつの間にか)

 数年前。
 30才超の私の預金残高が、
 事務嬢「ゼロ……だと……?」
 池ノ都「えぇ、僕、江戸っ子なんで宵越/」
 事「うるさい、黙れ、喋るな。ちょっとこっちに来い」
 と、事務嬢さんの車で福岡銀行に運ばれて口座を作らされて、通帳・カードは事務嬢さん預かりでボーナス・諸手当を催そ……じゃない、促されるままに小出しにお渡ししていたら、4年で500万円になってました。
 私「魔法?」
 事「ね、こういう貯金があったら結婚でも出来ますでしょう? 相手はいないけど」
 私「ほっとけ。……引き続き、預かっていただいて良いですか?」
 財産管理をしてくれる人がいて、定期的にご飯ご馳走して下さる人がいて、毎日大勢の子どもに囲まれて、「かけがえのない自分だけの」という拘りさえ捨てるなら、私、もう今結婚してるっていう認識で良いんじゃない?

 本日、高2現代文授業が4コマ。1~3限は昨日と同じく定期テスト返却とセンター演習。4限は昨日その授業を終えたクラスで新しい教材(高野公彦「定型があってこそおもしろい」)。一日で高2現代文2種類というのは混乱するので迷惑なのですが、そこは如何ともし難い理由があったのだろうと(時間割を4年もやってる以上)容易に想像出来ます。
 時間割「申し訳無い!」
 池ノ都「いいよ~、好きにしてくれれば~」

 1ツイート140字。
 【「I」バス停前。嘗てセブンイレブンだった所が今はヘアサロンになっているのですが、その隣地のアパートが取り壊された跡地に今度新しいセブンイレブンが出来るそう。中学生が大量に押し寄せてアイスだジュースだを買い、それを片手に地獄みたいに混んだ西鉄バスに乗り込む情景が目に浮かぶようです。】
 はい、春・秋の生徒指導部校門指導の課題が1つ増えました~。

 池辺葵『ねぇ、ママ』読了、★★★★。同じく漫画読みの関西数学先生と『プリンセス・メゾン』のお話をしていたその日に本屋で見つけて読了。勿論、次は先生にお貸しします。
 養老孟司名越康文『「他人」の壁 唯脳論×仏教心理学が教える「気づき」の本質』読了、★★★★。

追いかけて 追いかけて すがりつきたいの

 ボーナス問題等を入れたら満点が110点、というのは何人かの(特に国語科ではない)先生方からすれば「?」となる場合もあるかと思います(実際にはっきり言われたこともあります)。定期試験というのは授業で聞いたことの復習であって、授業を完璧に理解している受験生が100点満点を取るもので、ボーナス云々とかは無くもがなというよりあってはならないものだという考え方です(受験生は、解き終わったら最後まで見なおし検算をして100点を目指すべき)。 
 一理も二理もあるとは思うのですが、現代文について「だけ」は話が別で、現代文って、どうあがいたって(出題者でない限り)「満点」は取れないんですね。無理。少なくとも、設問の全てが記号知識本文穴埋め等の別解なしという形式ではなく、殆ど全ての教員がそちらを採用するであろう記述を含む形式で出題するならば、「満点」はどうあがいたって無理なんです。でも、私は例え「満点」が原理的に無理であっても「100点」は出したいと思う。これがボーナス点等を入れてる理由です。
 ……あ、これ、センターの「新テスト」の批判になってたりしますかね。しませんよね。別にどうでもいいですね。

 3時起床の自宅書斎で採点、途中入浴。7時に職員室に移動して採点の続き、集計、授業準備。8時28分に全ての準備が完了して、30分から職員朝礼。これは完璧な計算でピッタリ間に合わせたという訳ではなく、全速力でやれば7時半あたりに終わったであろう作業を途中でスローペースに落としながら帳尻を合わせた格好(急ぎすぎてミスがあるのが怖いですしね)。

 授業は1・2限で高2現代文。定期テストを返却した後、加藤周一『文学とは何か』を題材にしたセンター過去問演習・解説。資料には『羊の歌』と、私のF校の同級生Oくん(理Ⅲ→医師)が国語科恩師先生に宛てた手紙と。Oくんは、08年に加藤氏の最期を看た医師の一人。20代終わりにおける加藤氏との交流が自己を見つめさせたという恩師先生へのご報告を、許可を得て生徒にもシェア。卒業生も先生なんです。
 高2は学年集会の時間を使って、警察の方による「暴排教室」も。彼らの高校生活に暴力団が関与する可能性はそう高くはないと(だからといってゼロでもないとも)思いますが、大人になってそれ相応の社会的地位を得た後は、意外にしっかり注意しておかないといけないかも知れないのかなぁ、なんて。

 空き時間で、8月上京時の「のぞみ早得往復きっぷ」の予約。これで、8月4日(金)~9日(水)の5泊6日が確定です。早速、Twitterで飲み友達の募集をかけました。既に、63回生文系Eくん(流石「日常性の維持」担当で、上京時のレギュラーになってます)からは「美味しいピザ」のリクエストが。

おれはここだぜ ひと足お先 光の速さで

 もぐら『うちのトコでは(5)』読了、★★★。これ、63回生から九医に進学したHくんが凄い好きだったシリーズだよなぁ、とか懐かしい話を思い出しながら。
 中川淳一郎・適菜収『博愛のすすめ』読了、★★★。どっちも頭の良い人(しかも社会の具体的事象に詳しい人)同士の対談で、「話芸」という程のものは無かったけれども正論キャッチボールとしてサクッと読めまして。適菜さんの文章(語り)を読むのは初めてで、毒舌の人なのね、ふ~ん、と(池田晶子を「バカ」呼ばわりしてるのは見解の相違)。

 12月5日(火)の中島みゆき「夜会工場vol.2」のチケットが当選しました。第4回定期テストの初日、余裕を持って参加できます(大人の事情を書けば、例えば定期テストの監督割を決めるのは教務部の私の仕事なので、ライブ翌日の1・2限は監督を空けたりもできるんです、むふふふ)。K市の母・Hさんの分と合わせて2枚。

 本日、定期最終日。1限に高3漢文の出題がありました。これは、文系50人に50点分のみの出題。200人分・100点分の出題をする通常の出題に比べたら採点の労力は1/8ということになります。それが証拠に、1限のテスト、採点・集計が2限の間に終わってしまいました。まぁ、問題が易しく生徒の出来が良かったというのもありますが。これは、集計終了後に文系クラス担任の世界史先生にお渡しして、放課後に返して貰います(定期期間途中で返すのは精神衛生上あれですが、最終日なら問題はありません)。恐らく生徒たちは「早っ!」と驚くでしょうが、ハッタリです。早いんじゃありません、休まない・止まらないだけです。

 半ドンで自宅に戻り、今度は高2現代文の採点。答案を一目見て「これは」と思えたものが何枚かあり、それを先に採点したら、100点超が少なくとも4人は居るということが判明しました(ボーナス問題等込みで、満点は110点になるのです)。これは、私の出題ミスがあったもののテスト自体が成立してない訳ではないということで、取りあえずは安心(反省は止まりませんが)。
 明日の1限で返却しないと行けないので、採点に関して休む・止まるという余裕はありません……と言いたいところなのですが、17時過ぎに終了。どうしても今日しか予約が取れず、行きつけの美容院でカットをお願いしないといけないのです。いい加減伸びすぎて、湿度の中癖毛がぐるぐると見苦しくなってきたので(数日後の保護者会に出るのに気が引ける程に)。
 というわけで、行きつけ「G」で店長のKさんにカットして貰いました。他に客は誰一人いないので、時々飲みに行くこともあるKさんとず~っとお駄弁りしながら。もう一人いらっしゃった美容師さん、Kさんの右腕のSさんが、色々あって5月から独立なさったんですね。それで今は、「G」はKさんお一人の完全予約制状態。予約が取りにくくなった所以です(今日も一日中ノンストップだと仰有ってました)。

 タクシーで「もりき」に入って、サクッと飲んで帰宅、就寝。

まっ赤な目 仮面ライダーBLACK RX

 橋本治『知性の顚覆 日本人がバカになってしまう構造』読了、★★★★。読了後そのまま「学級文庫」に入れようかとも思ったのですが、若しかしたら生徒には難し過ぎるかも知れないという(普段なら余計なお世話で絶対に過ぎらない)考えが浮かんだのと、何より橋本さんの本は既に1冊入れていて1人1冊の原則を(今は)守ろうというのと、2つの理由で見送りました。いや、本当に読んでて「難しいな~」と。

 数学関西先生はAmazonのヘビーユーザー。よく事務室に商品が届きます。
 数「今日届いたこのイヤホン、昨日注文したばっかりなんやけどなぁ」
 私「それは、相当に酷いブラック企業ですね」
 数「そおやなぁ」
 私「先生は相当なヘビーユーザーだから、既に一人くらい殺してるんじゃないですか?」
 数「そうかもなぁ」

 F校宛に、局だか制作会社だかから「高校生クイズ」の参加を募って欲しいという連絡とともに、大量のチラシが送られてきたそうです。参加者激減みたいですね。でも、予選が行われるのが平日(F校の課外授業期間)で、課外を公欠しないと参加できない時間帯なのです。公欠が可能なのはクイズ研究部の生徒だけで、当然彼らは全員公欠を申請して参加することを既に決めていますので、このチラシは日の目を見せるわけにはいかないものなんですね。済みません。
 「高校生クイズ」って、もう「祭」としてはほぼ完全に廃れています。

 本日は定期テスト3日目にして、1限に高2現代文の出題……だったんですが、今回は痛恨の出題ミスがあって生徒に平謝り。文章【甲】・【乙】2つの文章があって、文章【甲】の傍線部について「文章【甲】から抜き出せ」という設問の「甲」を「乙」と書き誤る致命的なミスが2問も。テスト時間中に気づいて顔面が蒼白になりました。最重要の文章だと位置づけている内田樹「越境と巡歴」でこのミスは痛い。反省。次の定期は推敲に推敲を重ねる必要があります……題材は、原研哉『白』なのですから!

 14時帰宅。入浴後、クリーニングを出してから六ツ門へ移動。母君関連の手続きとボーナス(10日はボーナスでした!)関連の貯金とのために、郵便局と銀行とをハシゴ。17時までネカフェで書き物(仕事やこのブログや)をして時間を潰したら、夜は仲良しの超ベテラン体育先生とさし飲みです。今夜の場所は先生のご自宅最寄り駅で、西鉄大牟田線の津古駅
 これまで何度か利用したことがある居酒屋「A」は、最早「駅構内」と見なしてもいいんじゃないかという隣接具合。最初の「ちょこっと刺し盛り」というのの豪華さで2人ともノックアウトで、それに歓声をあげながら。
 私「定期試験中でボーナスが出たというのに」
 体「何で誰も飲みに行こうと言わないのか」
 私「意味が分かりません。そんなに疲れてるんでしょうか」
 体「というわけで、彼らの健康を祈って!」
 私・体「「乾杯!」」
 滅茶苦茶不健康な飲み食いをしました。