Miss BROADCAST

 本日から東京は大手町にある読売新聞ビルにて記事展「読売新聞・報知新聞が報じたユーミンの45年」。訪問は不可能ながら、2000部限定の図録はどうしても欲しい! と先日呟いたら、フォロワーの58回生Yくんが偶然にも隣接するビルにご勤務だということで代理購入を引き受けて下さいました(Twitter万歳!)。本日早速の行列、此方が何も言っていないのに閲覧・保存用に2部を購入して下さったご配慮(出来る男だ!)に拝伏。お礼は、来年1月4日の飲み会にて。

 本日は授業が5コマ、内4コマは高2現代文でこれは一昨日のテストを返却した後でセンター演習の監督だけなので楽。残る1コマは高3文系東大漢文で、これは空き時間に添削を済ませて帰りのSHRで返却。

 浅野りん他『マンガ酒』読了、★★。これはあんまり面白くなかった(買う前から余り期待していなかったのをちょっと下回った感じ)。

いつか信じる日を経て 1本の麦になる

 本日、高校クラスマッチ。ということで、先ずは早朝6時の職員室で1ツイート140字。
 【顧問野球部の対外試合は実に7割の確率で雨、主任を務めた63回生高3の3月10日(合格発表)は春の雪、雨男化学は今日責任者を務める高校クラスマッチをどうする気だと思ってたら、前日予報は呆気なく「晴れ」。珍しいと思ってたら、今朝6時から俄に福岡を濃霧が襲い始め、現在西鉄が遅延中。凄ぇな。】
 ……普通、霧まで呼ぶか? そうまでして雨男の看板を守りたいか? と、取りあえず出勤直後の化学先生には詰め寄ってみましたが、霧では行事は中止になりませんし、西鉄の遅延も大したことがなかったですし、クラスマッチは無事に決行です。

 F校の行事(体育祭・文化祭・クラスマッチ等)は、ほぼ全てが生徒オンリーの運営で教員は殆ど関わらない(生徒指導部の先生はお忙しいですが)ので、私は自分のクラスの生徒が出る試合をぼんやりと観戦するだけののんびりとした一日。合間合間で、昨日の現代文テストの採点を終わらせましたがこれは大した手間ではなく、今日は天使がくれた休息みたいな一日です。競技では、前半を見る限りこれは勝てないなと思っていたバスケットの決勝で、B組勢が後半見事に逆転優勝したのが印象的でした。

 帰りのSHRでは、売店で購入したジュースを配布しました。隣のクラスの担任(英語パイセン女子)はミスタードーナツを準備してたそうですけれども……。
 英「せっかくミスドを準備した担任にさぁ、何かグチグチ『別のものが良かった』とかいう奴ら、信じられる?」
 私「僕、ミスド、御馳走だと思う世代だから」
 英「ムカついてさぁ、『じゃあ次は私が握ったおにぎりね!』って言ったら、何か『それが良い!』みたいに生徒が盛り上がってさ」
 私「剛毅だね」
 英「意味が分からん。私、それ、世界で一番食べたくない食べ物だと思うんだけど」
 ちょっと嬉しそうでした。

 さて、夜は有志慰労会。これは楽しかった(とある先生のあまりのぶっちゃけトークに伊勢エビ並みに腰が引ける場面がありましたが、それもまた良し)。
 んですけれども、幹事人生で初めてのタイプの失敗をしてしまってこれはちょっと釈然としない。本日利用の居酒屋「T」は、単品・単独の利用はあったのですが、大人数での宴会コースは初めてだったお店。「食べログぐるなび」ではコースの飲み放題に「生・モルツ」と書いてあったんですが、当日の飲み放題メニューに書いてあったのが「金麦」だったこと。これって「あるある」なんでしょうかねぇ。

 明日の授業を考えて、2次会には行かずに帰宅。考えたら、この「2次会には行かない」という選択肢が自然に出てくるようになったのってここ数年ですね。年を取ったということと、担任を始めたということと、2つの理由が同時期に重なっているのでしょう。

なぜか味見がさせたくて

 本日は1限に高2全クラスで(定期テストに準ずる形式の)現代文テストを出題。教材は教科書外から勝手に引っ張ってきた評論文3種類(黒崎政男・尼ヶ崎彬・池谷裕二)で、これは一昨日の日記に書いた通りに選んだ時点でテストでの問い方(3つの文章の概念をどのように関係づけさせるか)の方向性が決まっていた、というか方向性を手探りしながら文章を探したものでした。ので、問題も解答例もすんなり出来ましたし、採点で生徒の解答に悩まされることも(あまり)ないはず。採点の感触(生徒の理解度・記述力)も事前の予想通り。知識を問う問題の出来が予想よりもちょっと良かったのに安心しました。「疎外・阻害」の同音異義語の区別、「疎外=邪魔にする」「阻害=邪魔をする」というのは端的で良いですね。
 12月の頭に行われる第4回定期テストの試験範囲も、教科書外から引っ張って来た評論文3種(中沢新一渡辺一夫杉田敦)。これも3つの文章をどう絡めるか、既に決まっている状態で生徒にも授業予定表を配布済みなのですが、後になって3つめの杉田敦藤田省三「『安楽』への全体主義」に変えたくなってきたのをどうするか迷い始め。今日のテストの採点の感触が悪くなかったので、難化を承知で差し替えるかなぁ。

 17時からは定例の会議で、18時からは某プロジェクトからヘルプを頼まれたので会議にボランティア参加。こちらも20時前には終了。
 明日は、高1・高2が参加する球技大会(クラスマッチ)なので、クラスの生徒が出る試合を観戦しつつ、まだ少しだけ残っている採点業務を終わらせてしまいます。夜の教員有志慰労会の幹事仕事も(毎度のごとく)引き受けています。一番の問題は、F校職員室最強の雨男であるところの化学先生が球技大会の責任者だということ。有志慰労会の案内プリント(10人を超える宴会の幹事をする時には毎回、店名・予算・時間・地図などを入れた案内状を全員に配ります)には、「化学先生の名前で店を予約していますが、例えクラスマッチが雨で流れても慰労会だけは決行します!」と高らかな宣言文を挿入。天気予報は晴れですが……。

ああ だけど鍵はかえして

 3時に起床して、途中入浴休憩を挟んで自宅書斎で漢文添削。6時過ぎに職員室に移動して、添削の残りを終わらせた後は、明日出題の現代文テストの作成(頭の中のイメージをプリントの形で客観化させる作業)。本日の高2は1限に数学テスト(毎週火曜に全クラス横並びで開催)があるので朝の生徒面談は無し。
 朝のSHRの後で2時間の年休を取り、母君と「岩田屋」で待ち合わせて買い物と喫茶と。昼前には学校に戻り、4~7限が高2現代文の授業。放課後はクラス生徒との面談・高3生徒との面談(推薦入試小論文)の後、会議……

 ……だったのですが、その会議がプレゼンの資料が未完成という状態で始まったので、開始5分で散会を提案。その後、プレゼンご担当の先生と私他1名とで集まって資料を完成させました。複数人数で集中してやれば、あっという間に終わります……っつっても作業終了は19時半。何しろ3時起床ですから普段ならもうこの時刻は例えば「もりき」辺りでメートルが上がってる頃合い、っつーわけで終了後に「帰るぞ!」と叫んだ瞬間、オツカル様の最近の口癖「ケロケロパオーン(かえる、ぞう)」の気持ちが分かりました。

 夜は「もりき」にて独酌読書。
 明日は、1限に高2全クラスで横並びの現代文テストを行ったら、終日その採点にかかります。

アオアオアオ Running that black train

 飯間浩明『小説の言葉尻をとらえてみた』読了、★★★★。ネタバレを回避しつつ飽くまで言葉の微細のみを穿ちつつ、それでいて紹介された作品を読みたいという気にさせるようなコラムになっているんですから、手練れの仕事ですね。

 やっぱり昨日の4時間超の長っ尻は調子こいてました、学校入りは8時ギリギリです。8時から生徒面談、授業は1コマで後は昼休みの生徒面談以外はデスクワーク。16時からは東大理系漢文特講で、帰宅後に自宅で添削を少しだけ。水曜日に高2現代文の「第3.5回」定期テストを行いますが、その問題は頭の中で煮詰まっています(今回は教科書外から恣意的に3つの評論文を選んだので、選んだ時点で設問はほぼ出来上がっていました。第4回定期テストもそのようになるでしょう)。
 高3東大漢文特講(16~17時)の冒頭で、古文特講(17時~18時)は問題を私が17時に配布したら17時半に修学旅行引率後の国語科先生がやって来られる予定だとお話。したら、受講者は皆「凄え!」と驚いておられました。進学校で高3を担当したら、この程度は当然だよぅ、とお答え。

 夜は居酒屋「A」にて読書独酌。

さわやかな朝がゆの味

 松田奈緒子重版出来!(10)』読了、★★★★。
 吉川敦『進学校校長の愉しみ』読了、★★★★。昨年度3月で御退任の、F校前校長先生の御著書。内部の人間からしたら「当たり障りのない」記述が多い印象(含みのある記述も同様に多いですが)。でも、「授業が命」は(生徒ではなく)教員が貫くべき態度だという記述等、内部の人間に(改めて)襟を正させる内容です。

 6時起床後、書斎で日記の更新。書斎にはヒーターがないので若干寒いですが、ホットコーヒーで何とかなるレベル(これからますます冷えるでしょう)。
 気まぐれな朝ご飯は自宅から徒歩20分弱のカフェにて。最近ちょっと気に入っている中国粥のお店で、朝粥と豆花の朝食読書です。西鉄K駅の書店をぶらついた後、ミスドで再びの読書。午前中は仕事をせずに潰しました。

 昼過ぎに学校入りをして、高3の添削と学級通信の作成との仕事でざっと3時間。
 学級文庫堀井憲一郎の傑作『若者殺しの時代』が未収だったと気づいて慌てて手配しました。同じく、飯田茂実の大傑作『一文物語集』は現在絶版で、古本はAmazonで万単位の値づけ。持っていた1冊は63回生文系Bくんに差し上げました(彼は京大の文芸サークル)ので、気長に探すしかないですね。代わりに、『一文物語集』の抜粋が収録されている北村薫宮部みゆき編『とっておき名短編』を。これに収録された岡田睦「悪魔」は読めば絶句必死の衝撃作です。

 現在中1は修学旅行中なのですが、引率中の副担任国語先生は明日17時にK市に戻られた後、30分に学校に入り東大理系古文特講の解説をするそうです(問題は、事前に私が配布します)。ブラックかよ……と来年2月の予定を見たら、私は北海道スキー研修の引率終了後、翌日の代休が高3のテスト会で昼に(翌朝返却の)添削が100枚到着、ってだからブラックかよっ!

 学校から徒歩10分で直接「もりき」入り。本日は17時から、常連が4合瓶を持ち寄って純米の会です。数日前の日記に書いた通り、私は愛知「長珍」。新聞紙で覆われたラベルの商品が有名なのですが、最近「もりき」は別の酒造の新聞紙ラベルの物を置いているので、そこには拘りませんでした。甘口の(というか辛くない)お酒で私の好み。福岡の店で飲んだことはありませんが、東京では神泉「ぽつらぽつら」が推しているので時々飲みます。
 定例の純米の会は常連持ち寄り、「もりき」の普段使いの銘柄に拘らないので、例えば私は福岡では手に入りにくい銘柄をネットで注文したのですが、他にも「もりき」が入れない福岡の酒造(「繁枡」とかね)の取って置きだったり、以前の「もりき」が入れてて最近ご無沙汰の酒造の商品だったりが集まります。それを、あ~でもないこ~でもないと言いながら飲み比べ、飲み比べている内に飲んだくれて味が分からなくなって、結局「「「「日本酒は美味しい!」」」」と全員で唱和して解散する、みたいな流れが毎回毎回続いていて、私は翌日の仕事があるので全員唱和の前に辞去というのが恒例。今回は割と長っ尻で、22時近くまで居たのかな(他の人たちは日付を跨いで、持ち寄りの酒では足りずに店の酒に手をつけて、後でマスターの奥様に怒られるというところまでがプログラムです)。
 そうそう、25歳だったか、私よりもずっと年若い方が参加されていて驚きました。最近お店の常連になった方で、来られる時間が毎回遅いので私とは一度もお会いしたことがなかったのです。私の「もりき」デビューは大体28歳とかで(もうすぐ10年かぁ)、最初の2年くらいは日本酒に興味が無くて焼酎オンリーだったから日本酒にはまったのは30歳過ぎてからだったから、25歳なんて若さで「日本酒が美味しい!」と仰ってるお姿を見ると眩しく感じてしまいますね。

低い雲間に天気雨

 6時に学校入りして添削その他の仕事、8時からは生徒面談。1~3限は授業で、4限は高3添削、半ドンの放課後は生徒面談の後、帰宅。
 帰りの教室でちょっと印象に残った出来事を。放課後の教室には私と掃除班のメンバー。そこへ、珍しい天気雨が走ったのを某さんが見つけた。「雨……?」 外を見て一瞬で顔を輝かせたメンバーが、わっと窓の側に集まります。女子二人は手をつないで、はにかみ屋の男子は少し後ろへ、真面目くんは掃除優先……と思ったけれども我慢できずに駆け寄って。キラキラした眼で外を眺める7人の姿を見て、教壇で黒板清掃をしていた担任は絶句しました。14年目でも、尚こんなに打たれる光景に出会うことはある。30秒ほど(生徒は空を、担任は生徒を)見入った後で、無粋ながら担任が魔法を解く。「せ……青春っぽい。きみら、今、ものすんごい青春だっ!」 苦笑で掃除に戻るメンバー。受験ごときでは子どもの感性は鈍磨しない。

 ソフトバンクが優勝したそうです。これは嬉しい。いや、野球には全く興味が無ければ優勝セールなんぞにも意義を感じないんですが、明日17時からの「もりき」純米の会の参加者が(日曜の観戦チケット購入済みのために)2名減るという事態が回避されたのですから嬉しいに決まってる。参加者が2名減るということは、持ち寄り形式の日本酒のバリエーションが減るということに直結するのだから、これは会の死活問題です。

 柚木麻子『3時のアッコちゃん』読了、★★★★。

アルルの女は彼氏に聞きました 今話してたのは誰なの?

 一時期異常に増えていたアクセス数(ユニークアクセスが500~600とか)が、ここ数ヶ月で随分と落ち着いて来ました。

 柚木麻子『ランチのアッコちゃん』読了、★★★★。ブラック企業で身も心も疲弊する人々を描いた小説を読むのは、北川恵海『ちょっと今から仕事やめてくる』以来2作目。良かったのは、救う側のアッコちゃんが滅茶苦茶しっかりと働いている人物だということ。ブラックなのか否かって、結局は仕事量だとか時間だとかの問題では無いんだと思いますけどねぇ。

 さて、本日は文化の日なので、先ず午前中は学校入りして人文科学(文化)に関するお仕事……っつったって、やってることは高3現代文のボランティア添削、気分転換が月曜の東大漢文特講の準備なんですから完全な本末転倒。因みに漢文特講はいよいよ終盤、次回は2010年度で鸚鵡を空へ解き放つ話、次々回が2011年度で雁を空へ解き放つ話、と2年連続で同型の話(前者は散文で、後者は詩ですけれども)。

 さて、本日は文化の日なので、午後は血痰ネーミングショッピングモール『You Meタウン』へ移動して書店・CDショップを巡る文化的活動なぞ。仕事・趣味の本を色々と(とは言っても「ジュンク堂」の場合ほどの大量・大漁ではないですが)購入して、タワレコではKANA-BOONの新譜を(これは余り期待せずに)。
 その『You Meタウン』からの帰り道。前をゆく年若い男女がそのスピードで並んで歩くならつき合ってるかこれからそうなるかなんだろうなぁ、と、独身でいらちな教員が足早な追い越し際にふと目があっちゃった男性の方が、な~んだ昨日面談したばっかのB組某くんでした。某「スミマセン……」 私「え、何が?」 知らない間柄じゃないんだから無視するよりゃちょっとリップサービスした方が良いのかな、と、私「面談、明日なら良かったね」 某「勘弁して下さい……」

 夜は「もりき」で独酌。時々友人から間違えられるのですが、私は「もりき」でだけは本を読みません。マスターや常連さんやと話して1~2時間がもちます。独酌「読書」になるのはここ以外のお店です。

 Amazonで絵恋ちゃん『世の中がワルイ!』を購入。完売につき販売終了のミニアルバム(中古品・サイン入り)を定価の2割増しで。この後、同じ作品が70000円(←桁間違いじゃないです)で売られているのを見たので、そして『世の中がワルイ!』が必聴の作品だったので、あぁ私はラッキーだったなぁ、と。

ものには順番がありまして お先に失礼

 4時から自宅の書斎で仕事、学校に移って仕事の続き。今日は16時から1時間の年休を取って帰宅したので、お風呂や移動やに使った時間を除けば正味の仕事時間は10時間ほどということになります。授業は無かったので、仕事内容は全てデスクワーク。
 1時間の年休は、本日17時にクール便で日本酒(愛知「長珍」純米吟醸)が届くからで、これは5日(日)の「もりき」純米の会に持参するもの。入浴後、18時半の約束で55回生Tくん(東京からK市の実家へ帰省中)と肉料理「I」にてさし飲み……の予定だったのですが、同じくTくんと仲良しの事務嬢さんも急遽参入することになって3人で。二次会はTくんちの近くへタクシーで移動して、K市唯一の燻製料理店「M」にて。3時半起床の私は23時前には眠たさが限界に来るのですが、今日は2人でなく事務嬢さんが居るので安心です。私「ねぇ、事務嬢さん、帰ろ~」 嬢「帰り~」と放り出された後は、Tくんを預けてとっととタクシーで自宅まで配送(敗走)、私が入眠というより気絶に近い状態で枕に沈み込んだ頃に3軒目(事務嬢さん行きつけのバー)に入った2人は、その後3時前まで飲んでたんですって。

余るほど あなたには いただいて しまったので

 本日の高2は模試受験2日目の半ドン

 昨日の日記で「受験本番(のスタート)まであと1年」「1年は早い」と書きました。
 本日は3時起床後、書斎で高3校内模試用のストック問題2問を彫琢する作業。1題は文理共通現代文(120字解答の設問を含む)を数年前の文章で、もう1つは文系現代文を今年書かれた文章で。どちらも、第3回・第4回に出題する形式の問題で、来年度は恐らく私が高3現代文を担当するでしょうから、もしも今後これ以上の文章が見つからなかったらこの2題を出題します。
 67回生については、来年度高3の授業(センター)、特講(東大・京大・一橋)の年間計画は終えていますし、高3現代文を担当するのは(56・58・63・64回生に続いて)5度目ですから、授業プリントも完備(これに、新しく見つけた本や今冬の入試問題を「鰻のタレ」方式で加えつつ、自作解答例の推敲をしていきます)。要するに、これは国語の人間だけではないと思いますが、高2担任団、教科的にはもう彼らの「見送り」段階に入ってるんですね。

 授業資料に、小栗康平『じっとしている唄』に所収の文章を。この人の文章は能う限り手に入れて、いつか校内模試(多分使えるなら文系専用問題)に使いたいと思っているのですが、なかなか許してくれません。問う文章、読者に考えさせる文章でありながら、一義的な答えが決して認められない書き方なのです。だから、問題出典ではなく授業資料なのです。
 高3の2人と面談は現代文の相談と自己推薦書の添削でこれはボランティア。進学校と言われる学校では当たり前なのでしょうが、生徒は入試相談を、担任団・教科担当者ではない先生にもどんどん持ち込みます。教員を「使う」ことに積極的になれる生徒は強いですね。