なんでもないわ私は大丈夫なんでもないわどこにも隙がない

 そろそろ来週の広島1泊の夕食(飲み)を決めたい。私は広島泊は初めて、体育先生も数年と言わないレベルで久しぶり。というわけで、ちょこちょことネット検索をしながら別々に良さそうな店を探しまして。
 私「体育先生、僕、とっても気になる店がありまして」
 体「ほんと? 実は俺も一軒凄いのがあるんよ」
 私「あぁ、じゃあ先生が優先かな。僕、広島は初めてで完全に勘ですから」
 体「一応、どこ?」
 私「『仕事人』って言っ/」
 体「店長の名前が藤田真さんやろ? 俺もそこ!」
 二人で爆笑。人気店だそうですが、12時前に電話したら2コールで店長の藤田真さんがお出になり、24日の18時半、3人(体育先生、国語科先輩、私)で予約完了。単品注文で最初に刺し盛りを準備しておいてもらうという形。ホテル徒歩3分の場所にある居酒屋で、「12時前から店主が店に居るなら良店確定やろ!」と、体育先生と2人で既に大興奮。

 5時入り授業準備、始業後は2限に九大文系漢文、は3限に添削。4限に東大文系漢文、は昼休みに添削。5限に東大理系漢文、の添削は6限に始めて15時45分に終了。天神に出張に出るためのタクシーが学校に着くのは15時55分だったので、10分間で荷物をまとめてタクシーに飛び乗りました。何かのキャラみたいな分刻みスケジュールなのに、広島の居酒屋に電話する暇とかはあるんですよねぇ、本当に不思議。
 天神着後、待ち合わせた63回生某氏と西鉄グランドホテルのカフェへ。解いてきてもらった京大現代文を15分ほどかけて添削し、問題についての具体的なアドバイス、及びそれを他の問題を解くときに応用できるように抽象化した(汎用性の高そうな)アドバイス、を1時間ほど。センター試験の自己採点が終わり、予備校のボーダーが発表されるのが今日明日という日程なので、二次の受験をする学部選択の話なども。

 西鉄グランドホテルからS予備校へは徒歩。さっきの面談は正式な業務ではありません(敢えて言うなら、2年前の63回生高3担当のアンコールです)が、こちらのイベントは正式な業務。昨年度64回生の副担任(高3の1年間だけの通りすがり)だった人間として、64回生の浪人生激励会に臨席。
 センター自己採点が終わってるこの時期の激励会、その結果を踏まえてなお「浪人生の集い」に「参加できる」という卒業生なら大丈夫。というわけで集まった卒業生の表情は総じて明るい。年に3度の「非日常」(友人との会話)を楽しみつつ、元担任への受験学部相談は真剣に。私は、小論文の添削相談を何人かの生徒とした以外は基本的にアウェイ。何人かの生徒から「話す相手が居なくて暇じゃないですか?」とご配慮頂いたほどでして。
 実際、明日の仕事が早い(まぁ要するに5時出勤)ので、必要だと思われる生徒諸氏と打ち合わせ・面談を終わらせた後は、2時間の会の途中で失礼させてもらい、早めにK市に戻りました。

 健康睡眠。

僕は今まで 出会った人たちに 特別な想いを

 中学高校時代に聴いていた音楽……って、そんなもん松任谷由実中島みゆき矢野顕子原由子谷山浩子おおたか静流、という(20年前当時でも既に)ベテランの女性歌手ばっかりでした。後は、40年代~80年代の洋楽(ヒット曲のCD-BOXを貯金して買って)ばっかり。この文章を読んでいる人の半分弱は分からないでしょうが、かつては音楽を聴こうと思ったら音盤(ディスク)を購入するかレンタルするかしかなかった(ダウンロードという文化は21世紀のものな)ので、レンタル落ちや中古の安いCDを探し回っては買い漁っていたのです。
 90年代の半ばですから日本はCD売上げの全盛期でしたが、当時人気の新しいアーティストには殆ど全く興味はありませんでした。小室系やビーイング系は完全に自分と無関係だったし、乱立する男性ボーカルのバンド群にも惹かれるものはなく。時々曲単位でCDを購入することはあったりました。えっと、イエモン「BURN」は買った、Moon Child「ESCAPE」は買った、ミスチル「マシンガンをぶっ放せ」は買った、KinKi「硝子の少年」「やめないで、PURE」は買った……等々。
 その他、大学入学の数年前にデビューした小島麻由美は今でも追っかけてて、ちょっと前にデビューした椎名林檎は暫く追いかけて止めて、宇多田ヒカルは「教養」として初期3枚までは買ってました(2016年の最新作も買いました、良盤)。女性歌手でも、新人を追ったのはこの3人くらい。

 何の話をしているのかというと、男性歌手ですよ。井上陽水は好きだった、サザンは原由子目当てで集めている内にどんどん好きになっていった。ユーミンにも矢野顕子にも縁の深い山下達郎には(その奥様も含めて)そんなに興味はなくベスト盤レベルで、その他例えばユーミン繋がりでもはっぴぃえんどその他には触手動かず。基本的に、男声に興味が湧かないんですね。だから男性歌手でアーティストそのものを追っていたのは陽水とサザンってことになります。
 の、他。
 小沢健二は少なくとも90年代に発売されたものは全部持ってました。テレビで観ておっ、と思って買って、好き1/3、教養1/3、カラオケ用1/3くらいの勢いで。
 の、他。
 この名前になると知名度は下がるんですけれども、高橋徹也の90年代のアルバムは高校以来ず~っと聴いていますし、時々チェックしながら新譜も追っています。シングル「鏡の前に立って自分を眺める時は出来るだけ暗い方が都合がいいんだ」のタイトルインパクトで最初は文字として意識していただけの人物の曲が、高校寮から自宅への土日帰省の時だったでしょうか、深夜のテレビスポットで10秒流れたのを聴いた瞬間に打たれてマストバイ。98年だったんですね、6枚目のシングル「シーラカンス」は今でも聴くとその音と詞世界とにど~っぷり浸り込めます。シングルと一緒にその時点で発売されていた2枚のアルバムを購入して聴いて瞠目(瞠耳?)して、その後に発売された傑作『ベッドタウン』は先に書いたとおり今でも愛聴。2000年代以降の作品(寡作!)も、90年代の3部作ほどではないものの好きです。
 で、(知るのが遅すぎた)ニュース。
 90年代末のお蔵入り音源大復活、といえばちょっと前の小島麻由美ですけれども、何と高橋徹也にも同じようなお蔵入り音源があり数年前に正式リリースされたという話。99年録音、っつーこた『ベッドタウン』の直後で私の思う絶頂期じゃないですか。菊地成孔とかASA-CHANGとかバックを務めるアーティスト名はそれこそ小島麻由美と共通するんですけれども、こういう再発掘はもうどんどんどんどんやって欲しい。高橋徹也『REST OF THE WORLD -LOST SESSIONS 1999-』、聴く前から★★★★★だと分かってます、届くのが楽しみ(つっても、聴けるのは2月に入ってからなんですけれども……これを書いているのが2/5なんで)。

 本日は高1学研ハイレベル模試。ですのでSHR以外は監督業務のみです。志望大学を書くときに、第2志望以下で遊び出すのは「F高男子あるある」なんでしょうね。デジハリ、今年も人気です。
 夜は「もりき」で鰯なめろう、豆腐ステーキ。

邪れつきだしたら 御用心

 本日から高3は二次対策授業。私は二次漢文の担当なので、文系東大コース、文系難関コース、理系東大コース、という3つのコースの生徒の授業・添削が2週間ほど続きます。現代文に比べたら遥かに楽で、高1現代文の気分転換にもなるので楽しいのですが、入試本番が近づくと流石に採点添削に少し緊張するようになってきます(担任団ではないとは言え)。
 また、京大文系に向けて浪人中の63回生某氏から依頼されて、国語(現代文・古文)の過去問を印刷してお渡し。明後日の夜19時から、天神のS予備校で64回生の浪人生激励会があるので、その前に天神で某氏と落ち合う約束をしました。今日お渡しした問題を彼が家で解いてきて、私がその場で採点添削アドバイスをするという手順です。

 まっぴぃから、3月に銀座で「追悼水木しげる ゲゲゲの人生展」というイベントが開催されると教えて頂きました、が、私の上京前に終わってしまうようで残念。秋には福岡にも巡回してくるそうなので、その時まで待つことにします。まっぴぃから「物販見とこうか?」と聞かれたのですが、巡回中に売り切れるような(福岡はかなり遅い方の開催なので)一品物には手を出さない方がいいかなぁ、と。図録くらいでいいのでは、と今のところは思っているのですが、怪奇、じゃない会期が近づいたら特設サイトをチェックしようかな。

 夜は「もりき」で湯豆腐。蕪を半玉も入れてもらって、ポン酢で。幸せ。
 明日は高1諸氏は外部模試受験。で私は授業なし。気持ち的には物足りないですが、身体は喜んでいます。だもんで今日はいつもより日本酒がやや多め。「鳳凰美田」旨し。

いつか 一途な光が そう 辿り着くでしょう

 文理選択について、クラスの某女子と雑談。
 某「お祖母ちゃんに相談したら、独身の女は理系に行って手に職を、って」
 私「ほうほう」
 某「私、独身で行こうと思ってるん/」
 私「その手の予定って思った通りに行かないよ」
 某「」
 私「思った通りには行かない」
 某「やめて」
 私「行かない」
 某「本当やめて」
 進学就職の予定はある程度以上コントロール出来ると思うんですけど、恋愛関係というのは、ねぇ。

 これは東京生活が長い或る保護者の方に言われたのですが、福岡のように大企業のない地方都市に住んでいる人たちの理系偏重は仕方がないんでしょうね(そのお母様自体は勿論お子様を文系推しです)。名前は出しませんが、四国のとある進学校の進路指導部長も医学部偏重を嘆いておられました。
 個人的には、理系に行って手に職よりも、文系に行って資格だとか試験だとかの方が10倍は簡単なように思います(というか、理系で手に職を得るってのは、医学部なら大学に入るレベルで至難の業だし、その他学部ならそこでそれなり以上に使える人間じゃないと話にならないだろうし)。ただまぁ、将来の安定のために若い内に茨の道を歩むという生き方には、(F校国語教師になると決めて文系に進み、大学の進振りでは底点なしの日本語学科に進んで適当に学んだり遊んだりしながら教職をとった)私の楽な(自堕落な?)人生にはなかった尊さを感じます。
 勿論どこを選ぶにせよ、それと選んだなら一途という誠実さが必要でしょう。

 授業5コマ、SHRと掃除と。それ以外の時間はデスクワーク。
 朝のSHRが終わり、あと少しで高3センターの自己採点・集計で地獄の忙しさになる進路指導室にて、嵐の前の5分間茶飲み話。博多座「シスアク」観劇を前から羨ましがっていた事務嬢さんに「まだ空席ありですよ」と盛んにお薦めしていたら、「何のお話です?」と聞いてこられた進路指導部長数学先生も私と同じ27日の夜公演を観劇なさるという偶然。

 終業帰宅は18時、入浴後にHさんちに行き、昨日の余韻に浸りつつの鍋パーティー。正月帰省の一人息子さん(Hさん家も私と同じ母一人子一人の構成)に食べさせようとたんまり買い込んでいたカニだ帆立だ牡蠣だの余り(冷凍)を全部入れて海鮮水炊き。〆の雑炊も、恐ろしくて何合の米を入れたのかは聞きませんでしたけれども……。お酒の供出と積み立て1000円。

 健康睡眠。

行かせて天国へ 連れてってエクスタシー

 本日は意識して学校に行かない完全無欠の日曜日で、K市の母・Hさんと連れだって博多座に行く日です。12時~15時の観劇というのは、前後の遊び(お茶・お食事)も含めて一日仕事ですね。他に予定を入れずに余裕のある一日です(勿論、その前後の仕事は「若干」立て込みますが)。

 8時過ぎまで熟睡して、中島みゆきさんのDVDを流しつつ家の掃除、その後で洗濯と入浴。10時過ぎに自宅を出て、西鉄K駅でHさんと合流。駅構内のカフェでブランチをご一緒したのですが、「もりき」マスターのお嬢様がアルバイトをなさってお出ででした。F校親玉大学の1年生、初めて「もりき」を訪問した頃はまだ小学生で、開店前のカウンターで晩ご飯食べてたりしたんですよねぇご立派になられて、としみじみ振り返るオジサン。
 博多座は、同じくHさんとご一緒した小朝の独演会以来で2度目。今回は、前から4列目のど真ん中という最高のポジションで、人生初のミュージカル観劇。森公美子石川禅の組合せ(Wキャストは蘭寿とむ・大澄賢也)による「天使にラブソングを~シスター・アクト~」です。
 博多座に向かう中洲川端の駅ホームで60回生の才女Sさん母娘と出会い、(これはTwitterで知っていたのですが)鹿児島から遠征のTQC後輩(20期)のまっきょんとはロビーで出会い、それぞれ少しだけお話し。Sさんからは終演後のお茶を誘っていただいたのですが、今日は(私の人生でも珍しいことに)連れが居るのでお断りせざるを得ず申し訳なく(またいずれの機会にお食事でも←私信)。

 終演後はジュンク堂に寄り道した後直ぐにK市に戻って、17時からHさんと自宅近くの肉料理「I」で飲んだんですけれど、舞台について二人の口から出てくる言葉はとにかく「面白かった」「格好良かった」「歌巧かった」「綺麗だった」等々語彙の貧弱な物ばかりで、要するに「素敵だった」んですよ。原作が大好きな映画で筋を知っていたというのも大きいとは思いますけれども、36才オジサンと57才オバサマとがこれほどまでにキャッキャキャッキャはしゃぐとは思わなかった(酒のせいもあるのかな)。
 飲み会にて決定した「格好良かった役者さん大賞」は、Hさん選が鳳蘭、私選が上口耕平でした。前者は「年齢経てオーラが違う」、後者は「スポットライト外でもキレッキレダンス」(←これ、もう、滅茶苦茶格好良かったんです)。

 昨年末に観たバレエ「シンデレラ」の目玉だったカボチャの馬車は「あらっ、こんな小っちゃい(ちゃちい)もんなの?」ってちょっと拍子抜けだったんですけれども、今日の舞台の例えば教会のセットなんて見事なものでした。その中を縦横無尽に駆け回りながら歌い踊る演者の(生の声故の)迫力、特にあの体型で57才の森公美子の疲れなさっぷりには同じ年齢のHさんも驚嘆なさってお出でで。そして(私は特に宮澤エマさんに感動したんですけれども)歌の巧さにコーラスの美しさ。これはもう、「「絶対にもう一回観たい!!」」
 で、今夜のこの飲み会の席で、今回のチケットを押さえてくれた63回生Aくんにメールで「もっかい観たいんですけど~」って(酒の力も借りて)クソ図々しいおねだりをしたら、Aくんったら出来る子、即座に27日(金)の夜公演を2枚押さえてくれました。これは、近く絶対御礼をせねば。
 Twitterでのやり取りでまっきょんに教えてもらったのですが、27日の夜公演は、森公美子石川禅ペアの千穐楽なので今日よりも更に更に盛り上がるはずなのだそうです。あ~、今から楽しみ。

 普通の会話が唐突に歌に変わる不自然、というのがミュージカルに対する未経験者の先入観だろうと思うのですが、私がそれを感じなかったのは、演劇とミュージカルとを媒介するような舞台であるところの中島みゆき『夜会』を、実際の劇場やDVDで何度も観ていたからでしょう。或いは、種々の漫画(特に少女漫画)を読んできた体験もプラスになっているのかも知れません。
 あと、初心者なんでよく分からずに勘で書くんですけれども、博多座ってお客さんも良いんじゃないのかなぁ、と。隣の常連さんが我々に飲食がOKな時間や幕間の過ごし方などを教えてくれたり、余りに見入っちゃって座席で前のめりになった私に後ろの席のお客さんがそっと「座席に背中をつけてご覧になって下さい」と耳打ちして下さったり(そういう暗黙の決まりがあるとは露も知りませんでした)、色々と優しかったのもとても印象に残りました。

 19時過ぎには自宅に戻って、20時就寝。明日は今日遊んだ分も含めて5時入り仕事の義務、3時半の起床まで念のため7時間半の余裕をとりました。
 明日の夜は、Hさん家で鍋パーティーのお約束です。

あなたは幸福にならねばならない

 本日、高3センター試験初日。予備校サイトで出典や問題が公開されるのは夕方以降でしょうか(出典だけなら速報がもっと早い時刻に出るかも知れません)。高3の担任団や、センター対策の授業をお持ちの先生方は応援に出かけておいでです。
 高1は通常営業で、私は土曜日に授業が入っていないこともありのんびりとデスクワーク。但し、中学1年生が校内確認テスト(英数国に関して、F校内の教員が総出で到達度確認のテストを作成・出題)を受験しており、私は今年は評論を出題したので午後はその採点があります。

 14時に中1の答案160枚が届いたのを、2時間で一気に採点。出題したのは福田恆存の文章で「やや難」。事前の国語科内検討では「難し過ぎて4割台平均でも驚かない」と言われましたが、結局6割弱までは出たので評価は「やや良い」としました。40点満点で38点、採点しながら「お前は私か」とツッコミたくなるくらいに私の解答例と似ている記述を書いてきた圧巻には驚かされました。あと、現中1はほぼ例外なく記述が楷書で丁寧だったことが印象に残りました。これは、そういう指導がなされていなければ起こりえない現象なので、(国語に限らず)授業を担当なさっている先生方の手柄だと思います。敬。
 答案、及び講評・採点基準を説明した用紙とを学年団に託けて、月曜日の生徒返却をお願い。

 確認テスト採点終了後にネットを開いたら、速報でセンターの出典が発表されていました。小林傳司「科学コミュニケーション」、野上弥生子「秋の一日」、宮部万女『木草物語』、新井白石『白石先生遺文』。日本漢文は5年前の追試(頼山陽)に続き目を引きますが、それより小説、野上弥生子は8年前の追試に「笛」が出題で「また?」という感想です。本文と設問とは夕方以降の公開になる様子で、これは明日に回します。

 学校を出て帰宅、入浴後に私服に着替えて自宅を出発。本日は夜中までF校の日で、63回生の保護者3人と担任団(化学・数学・国語)との6人で懇親会。
 1次会は洋食「B」、2次会は小料理屋「A」。ま~盛り上がった盛り上がった、んですけれどもお話の内容はディープ且つ(お父様お母様のご病気の話や卒業生の恋愛事情等)デリケートな内容ばかりだったのでここでは秘するということで。2軒目の「A」は本日の飲み会には都合でいらっしゃらなかった63回生保護者理事長Nさんのお友達のお店なので、Nさんとテレビ電話を使った通信をしたりも。
 全員解散の後、私と数学先生とだけは近くの居酒屋でもう少しだけ「悪い」話をしながら飲んで、帰宅したのは日付が変わって少しした頃でした。バタンキュー。

正調おそ松節

 5月の黄金週間の上京旅行について、池袋定宿4泊を予約しました。来年度の所属(高2持ち上がりで担任団に入るのか、違うどこかへ異動するのか)を知らないので、どこの所属になっても大丈夫になるであろう日程を選びました(その結果、5泊目は断念)。3月末の上京は既に同じホテルを押さえています。

 高1現代文は『働かないアリに意義がある』、なんですけれどもこのタイトルの文章を説明する仕事が50分授業×5クラスで計250分労働ってどういうことよ、って感じの一日。ただ、この教材、とある学校の職員室を例にとって話したら割と面白いんだこれが、というわけで基本的に上機嫌な私。
 140字1ツイート。【例えば各家庭への郵送物の封筒詰め、住所ラベル貼り、糊付け、緘印、等は担任団が手ずから。で、その手の俺のクリエイティビティに関係ない雑務は別の誰かにってのが「意識高い系」で、労働刺激に鈍感でそれが担任団の手作業だとすら気付かないのが「閾値高い系」です。似て非なる両者を混同する勿れ。】

 F校の入試期間、今年は1月21(土)~25(水)。21・22日が中学・高校の入試、23・24日が採点会議その他の業務、25日が代休です。で、この24の仕事終了から25日の代休が毎年恒例の「狙い目」で、今年も仲良しベテラン体育先生から「池ノ都くん、泊まりで飲みに行くぞ!」との命。国語「して、今年はどこに?」 体育「今年は広島、牡蠣を食いたい」 国語「御意」 正直牡蠣にはそこまで興味はないんですが、体育先生との旅行にハズレ無しの法則を疑う理由がありません。楽しみ~。

うごけないサイヤ人など必要ない!!!

 4月21日(金)の矢野顕子×上原ひろみ、のイープラスチケット申込が当選。楽しみ。ライブアルバムやテレビで聴いた・観たことはありますが、生のステージで上原ひろみさんの音楽に触れるのは初めての体験です。好きなアーティストが高齢化していくに従い、今の内にステージで観ておくしかないという思いがどんどん強くなって行った結果が、例えばバレエだとかミュージカルだとかの初観劇に繋がるような、現在の延焼状態みたいです。

 またまたまたまた63回生理事の飲み会が14日(土)に。今回は主任化学先生の仲介でお誘いを受けて、化学先生・私・文系Mくんパパ&理系Hくんパパという理事2人を交え……の筈が、何故か数学先生、理事と無縁の理系Sくんママが加わり6人所帯。何のこたない、生徒3人って化学先生が顧問の軟式野球部の部員で、いつのまにか理事飲み会のはずが部活父兄会に変わってるんですね。「ワシ、要らんやんけ!」と化学先生に速球を投げたら、先生打ち返して「幹事やれっ!」って。仕方がないので、暫く行ってなくてそろそろと思っていた洋食「B」を押さえました。

 授業無しで一日デスクワークと会議と。来週分までの高1現代文・高3漢文の授業プリントを準備して印刷室に回しました。後者は二次対策授業、今年はセンター試験が例年より早く2月25・26日の国立受験まで随分日にちがあるので二次対策授業の期間が長いです。受験生も精神的に焦れったい思いをするでしょうね。
 課題テストの採点・点数集計・解答例作成等々も終了し、SHRで返却。明日から高1現代文の授業が始まります。『働かないアリに意義がある』というタイトルで、さてどんな話をしましょうか。

 今、桐生悠々の評伝を読んでいるんですけれども、この本の内容から現在の日本を照射したら本当に哀しくなりますね。

僕は田舎者 毎日、ニワトリ コケコッコー

 課題テスト2日目は、国・英・数の3教科で生徒は半ドン下校。私は現代文の出題(漱石「現代日本の開化」)があったのでそれの採点をガシガシと。

 学年団としては、来年度(新高2)以降の文理選択・理社選択授業の希望調査を回収したその集計が大切な業務。冬休み明けの段階ではまだ「仮調査」なのですが、この後1月いっぱいを使って熟考の後、F校入試業務に伴う自宅学習期間が明けた26日(木)に「本調査」の用紙を提出します(その後は選択変更不可)。
 さて、我らが高1Aの51人の結果をパラパラと見てみましたら、驚いた! なんと、「文系:理系非医学部:医学部」の割合がほぼ「1:1:1」になってる。例年の高1A(外進クラス)から考えたら異常値と言っていい。高1Aから文系進学を希望する生徒なんて、例年5、6人が関の山ってところでしょうか。少なくとも、15人に届く人数が選択するなんてことは考えられません。
 この日記を更新しているのは1月31日で「本調査」の回収も終わっているので書きますけれども、このバランス感覚一点を以て私は高1A諸氏を褒めます。言っちゃなんだけど例年が「異常値」なんであって今年が「正常値」なんですからね。自分の資質志向志望将来を誠実に自省したら、3人に1人くらいは文系になって当然ですよ。その「自然」を尊重して下さった保護者の方々にも感謝です。この割合なんだったら、理・医を選んだ人たちも大体はそれぞれの誠実・自然が活きてるんじゃないかなぁ、と想像。

 63回生(留年浪人なしなら現在大学2年生)の生徒を思い返してみたら、高3に上がる時に文転したのが2人、浪人を機に文転したのが3人、東大の現役理系にも教養学部を出た後で文転進学するのが複数人以上いますよね。
 文系からの理転は出来ないけれど理系からの文転は出来る、という(文理迷う人をとりあえず「手に職」の理系に向けたいが故の)甘い誘い文句にはご注意。後で文転して「長い目で考えたら一時理系に寄り道したことは良いこと」と考えるのは正論、でも、「もっと長い目で考えてたらやっぱり最初から文系選んでた」という例も少なくないんじゃないかな?

季節の変り目さ クシャミを ひとつ

 この連休に、F校卒業生の伝統行事(?)になっている成人式F校同窓会@西鉄グランドホテル、に63回生が大勢集まったという話を、Facebookを通じてご覧になったという主任化学先生から教えて戴きました。目出度いですね。でもって、その裏では63回生保護者有志飲み会も結構な大規模で行われていたという話。これは、何というか、ちょっと怖いですね。これも伝統なのでしょうか。

 3月11日(土)の松任谷由実福岡サンパレス、のイープラス申込が当選。楽しみ。前日の3月10日(金)は東大の合格発表会で夜は長い長い高3担任団慰労会が開催されますから、これはもう11日は一日年休かな(授業もありませんし)。誰かの代理で授業に入るような変更は勘弁してね、と時間割先生に根回しをしておこう。

 本日は始業式で、高1はその後に英・数の課題テストがあるのでその監督も(課題テストは明日まで続きます)。高3はセンター試験の自己採点が16日(月)に行われるまでは授業無しで私はノータッチです。
 我らが高1Aは全員元気に出席……とは行かず、のっけからインフルで出席停止が1人、病欠が1人、と大変。こういう言い方をするとあれですけど、子どもって割と直ぐに身体を壊しますよね。

 そう言えば、新居に引っ越す前は、私も1年に1回くらい風邪を引くことがありました。取りあえず、授業に影響しない日まで騙し騙し身体を引っ張って、市内のシティホテルに1泊、暖房を効かせて羽毛布団に包まって大汗をかく。就職以来、これで治らなかったことはありません。自宅ではなくホテルを選ぶ理由は、自宅には冷暖房の一切がないからで、病気の時くらいは文明の利器に頼っていいかな、と。
 一昨年の10月から現在の自宅に引っ越しましたが、それ以来、体調を崩したことは皆無です(花粉症除く)。安心して眠れる部屋とベッドとがあるっていうのは、身体にも良い影響を及ぼすんですねぇ。自分の声が反響する廊下は心に来ますけど。