料理は大人のおままごとでしょ?

 5時起床、入浴後に朝食と弁当とを作成。本日は本来なら5クラスでセンター現代文の授業(野上弥生子「笛」)を行う日だったのですが、先日の大雨休校に端を発する時間割変更で丸ごと削られてしまっています。短期的に考えれば楽になった(デスクワークが進む)のですが、定期テストの試験範囲が1つ減ってしまうことになるので、問題は作りにくくなりますね。

 毎年恒例行事(高校かな、生徒会が主催)となっている、職員室前の七夕短冊。生徒たちの願い事、毎年毎年「成績」と「性癖」のネタしかないんかい! とツッコんでいたのも数年前までで、完全共学化後はネタ系の短冊自体が少なくなってきています。高3某氏(匿名)からは「池ノ都先生がお酒の飲み過ぎで糖尿病になりませんように」とお心遣いを。
 昼休みには自宅まで往復。今日は、玉葱のみじん切りの練習がしたく、挽肉を買ってきたのと併せて肉味噌を作ってみました(レシピは、平野レミのHPを参照)。これ、簡単だし意外に美味しい。しかし、あくまで玉葱のみじん切りの練習のために作ったものなので、これをどう使うのかということは全く考えていません。ただ、先日居酒屋「T」で美味しかった「生ピーマンの肉味噌詰め」をやってみたら確かに美味しかったので、それを一回お弁当に入れてみようとは思っています。

 放課後は東大文系現代文特講。今日は01年文系、岡部隆志『言葉の重力』を使いました。携帯電話を使った男女交際(ホントに流行ったのかよそんな遊びが)という携帯黎明期(今の生徒にとっては「歴史」)の取るに足らないエピソードを使った問題は、見る人によっては「遺物」かも知れませんが、私はこれは絶対に一度読んで考えておく問題だと思っています。
 特講終了後は普通なら添削なのですが、今は地獄の三者面談月間、そんな余裕もなく某くん、及びご家族と密室。

 夜は「もりき」で45分、ビール1本と日本酒2杯。カウンターが一杯で料理が出てくるのに時間がかかりそうだったので、突き出しと冷や奴とを食べた時点で退店、帰り道の血痰ネーミングスーパーマーケット「You Meマート」で素麺を買って帰って書斎で食べました。

ふらりふられてふらふら しょうがない こんな日は

 晴れです。晴れてはいますが、遅れに遅れた台風は結局本日の夕方~夜にかけてK市を荒らすようで、K市内の全公立は昨日の時点で休校を発表しています。そんな中、F校は今朝6時の正式発表(前日に予定発表あり)で4限放課の半ドン日程を決定。ま、妥当かな、という感想。ただ、6限放課の後で予定されていた某くんとの三者面談は延期ですね。

 さて、夜中のサッカーは3時開戦だったそう(本日休校の学校の生徒は夜中に堂々と応援できたんですね)。サッカーって確か2時間くらいでしたよね。ということは、22時~3時とかできちんと睡眠をとって、そこから観戦、試合終了後はそのまま勉強として登校、という流れ一択しかないわけで、私は高3(受験生)についてそれ以外を認めません(実際サッカーは観てませんが私も3時起きではあります)。
 私「まさか徹夜とかあり得ない。今日寝不足の受験生って本物のバカですよ」 主任「う~ん、ウチのクラスにバカが居そう……」 うん、ウチのクラスにも居ると思います。

 授業3コマ、半ドンで生徒は完全下校。定期テスト前に授業が減る、或いは放課後の特講が1回飛ぶ、ってのは結構痛いんですよねぇ。
 と言いながら、私もさっさと帰って自宅で料理の作り置き。更に更に、こんな台風の日にご近所の63回生Nくんママがプロ級手料理を差し入れして下さったり。

 夜は、西鉄K駅近くの居酒屋「T」で独酌読書。ここ、オープンから一年弱であっと言う間に人気店になりまして、予約なしだと断られることが多くなってきてます。が、流石に今日は50席とは言わない店内には私以外に一人も客が居ない。それもそのはず、17時過ぎには誰が外出するんだというレベルで外が轟々。こういう風をK市で経験するのは久しぶりかも知れません(後で聞いたら、今日は「もりき」も店を閉めたそうです)。

ほら、これくらいできないと……

 晴天です。6時の職員連絡(入浴中に着信)で学校は通常運営と知らされました(ま、そうでしょうね)が、今回の台風7号に関してはどうやら明日の方が問題になりそうです。来週火曜日からが第2回定期テスト(67回生にとっては最終定期テスト)ですので、時間割の混乱は極力ないよう祈るばかりです。既に、金曜日の大雨休校の影響で、予定していたセンターのクラス別授業(テスト範囲にする予定でした)が一つなくなっています。

 授業は2コマ、放課後に三者面談2件目。今回の三者面談で私がいちばん困っているのは、私自身が文系であり且つ担任として理系生徒を卒業させたことがない(63回生では文系クラスの担任でした)ので、理系特に医学部の入試についてな~んにも知らんということです(東大の入試についてなら少しは判りますが)。合否の予想も立てられなければ、理数に関して何らかのアドバイスをすることもできやしない。
 私「だからですね、彼(生徒)みたいにまぁこの成績なら絶対合格しますよねみたいな人なら私でも『合格します』とだけは言えるんでちょっと助かります」 母「いえいえ」 彼(涼しい顔) 私「だいたい、お母様の場合、お兄ちゃんが63回生から九医に行ったわけで、この先F高で受験までどんな風に彼の毎日が流れているのかは既に知り尽くされてるわけです。何だったら大学に入った後で彼がどうなるかも見えてらっしゃる」 母「いえそんな」 彼(涼しい顔) 私「ですので、もう本当にここまで来て頂いて、お母様に何の益があるのかと申し訳ないばかりで」
 ……益どころか、お母様からはお土産に調味料を頂いてしまい。はい、頑張ります。

 というわけで、17時の定時退勤の後、自宅で母君の夕食を作り、母君がお休みになった後で近所の焼き鳥屋「K」で読書独酌。6月は全く本が読めませんでしたが、7月はどうなるでしょうか。料理には慣れてきましたけれども、今度は地獄の三者面談ですから。生徒保護者が関わるイベントに対して教員が「地獄」とかいう形容をしてんじゃねーよって話かもしれませんが、もうスケジュールがパンパンでどうしようもないんですから。

 なんだよ。これ! 全然入んねえじゃねかよ! いっぱい詰めすぎなんですよ! じゃあお前、やってみ~? ぜってえ入んねえから!

 くらいぎゅうぎゅうなんですから。

大地が震え 花が詠う 人も知らず

 台風減速、昨日の予報よりもK市通過の予報時刻が遅くなっています。この調子で遅れ続ければ、明日は大丈夫でも明後日が危なくなるかも知れません。昨日の下村寅太郎の文章ではありませんが、火山台風地震大波と自然が「動揺可動」である日本においては人はひたすら自然に「随順」する他ないのかも。
 忘れられないのは2011年3月10日、東大前期入試の合格発表の日の「東大新聞」です。当時の現役59回生も本郷キャンパス掲示板を見に行った生徒は数名以上おり、そこで「東大新聞」の号外を配られたそうなのですが、その紙面(1面)に地震研究所の方へのインタビュー記事が載っており、小見出しが「地震は決して予測できない(大意)」というものだったんですね。翌日に何が起こったのかは知らない人が居ません。

 さて、6時起床、入浴。起き出して来られた母君にルイボスティーと朝食とをお出しした後、練習中のだし巻き玉子には砂糖をたっぷり入れてみました。「白身は切るように混ぜるべし!」「白だしと水の割合は1対10!」とは事務嬢さんの教え。巻くのは、そこそこ巧くなってきてます。
 午前中は書斎で昨日の特講の添削。昼前に母君と自宅近くの血痰ネーミングスーパーマーケット「You Meマート」へ行き食材調達。初めて肉じゃがを作ってみました。じゃがいも・蒟蒻(糸こん)を使うのは初めてです。母君の昼食に出した以外はタッパーに入れて保存(数日間は食卓・弁当に使われることになります。4人前は作りすぎ)。

 昼から学校に出てデスクワーク。今日から7月ですが、高3で担任を持っている人間にとっては地獄の「三者面談」月間です(私は就職以来2回目)。保護者面談と違い三者面談は生徒が臨席する必要性があるため授業の合間に行うことが出来ず、基本的に放課後しか時間を割けません。その上、多くの生徒は16時~18時に特講に出席しています。簡単に言えば、使える時間がねぇ。私は他の先生と違って土曜も18時まで特講をやっていますので尚更キツいんですね。と言うわけで、日曜も使いますよという流れは不可避、今日は16時から某さんの予約が入っています。
 さて、その某さんの三者面談は出だしにしては上々、スムーズかつ和やかに終わり、40分間の面談終了後はすぐに自転車で自宅に戻れました。お休み前の母君に提供する夕食は、先に作っておいただし巻き玉子、焼くだけの状態にしていたズッキーニ肉巻き、作り置きの酢の物などを適当にプレートに並べてあっという間に完成。入浴後、お休みなさいの母君を残して私は再び自宅を出発。

 約束の相手は月一レベルの飲み友達、58回生Fくんです。先日事務嬢さんとのさし飲みで和風麻婆豆腐の味に感激した居酒屋「T」で飲んだ後、Fくんの自宅近くにある彼曰く「偏差値50の居酒屋」に入店。仕事帰りによく一人でカウンター読書をしながら飲んでるそう。私「何読んでるの?」 F「医学書」 私「かっけぇな」 カウンター読書がOKなら私も訪問できそう……だけどこれがまた本当に「偏差値50」、総ての料理・飲み物が可も不可も無いクオリティで値段も高くも安くもなくて、チェーン店じゃないのが信じられない。私「二次会ならともかくねぇ」 F「だから『偏差値50』って言ったやんか」

 健康睡眠。

何らかの理由で 私は もう お前のそばには

 一応、天候は回復。但し、天気予報は来週月曜(2日)朝の台風直撃を告げており昨日に続いて休校の可能性もあり、定期テストを前にして困ったことになってます。朝食とお弁当とを作ってから出勤。
 本日は授業がなく午前中はデスクワークのみ。半ドン(13時放課)の後は15時半からの京大理系現代文特講までの空き時間を利用して自宅往復、作り置きの料理と母君の夕食とを作成。

 京大特講は下村寅太郎、日本人の性質が「植物的」(自然に随順)というのは現代文の基礎の基礎ですね。私がこの67回生(高1から担当)で扱った教材としては山崎正和「水の東西」が最初だったかな(外進A組の授業で扱いました。内進組は中学卒業前に終わらせてたと記憶)。
 特講は生徒解答が50分(その間、私は別の仕事)、解説が50分の2コマ。今日は、生徒解答中は職員室で学級通信を作成しました。2日(月)に配布予定のものですが、台風休校の可能性もあります。ので、通信の冒頭が「この通信が配布されたということは、7月2日は休校にならなかったということですね」と、もう死んでるキャラクターが残した手紙みたいなことになってます。

 夜は「もりき」で独酌。先日の日本酒の会以来一週間ぶりの訪問で、この店を「台所」呼ばわりしている私にしたら「不義理」と言っても良いくらいのご無沙汰です。瓶ビールの後、「天久」を何種類か。

ハハハ 学校帰りの道で

 昼休みの進路指導室に「ハハハ、ハトシがある~っ!」と事務嬢さんの声、先日58回生Fくんと行ったB級グルメ系居酒屋「S」のサイトに嬢が釘付けになっておられる。「こないだFくんと食べましたよ。お好きなんですか? ……あぁ、エビがお好きでしたね」 二人で何度も前を通ったものの、何となく「違うな」とスルーしていた居酒屋。Fくんとお試しで行ってみて悪くないかな、という程度の印象でしたが、未訪問の事務嬢さんの中では株が爆上がりしている様子。これが3日前。

 さて本日、いつものように朝食と弁当とを作る身体が昨日の飲みでやや疲労している本日、空はとんでもないことになっていて雨が凄まじい。流石に徒歩通勤の気持ちにはなれず(あぁ、肥っていく)タクシー通勤。の職員室の人口密度が7時にしては、15分にしては、30分にしては、という過疎状態で、その後、西鉄小郡駅が完全にやられて復旧まで3時間以上かかるという連絡が入ってくる。そこから休校決定までは早かったですね。今日は中学が中体連(勿論荒天延期です)で、学校には基本的に高校生しか来ないのですが、来ている生徒に休校決定を伝え、帰る手段がある生徒或いは寮生は下校、西鉄を使わないと帰れない生徒は校内で自習をして復旧次第下校、という段取りを伝えました。

 職員室ではこれを機会にと生徒面談を行ったりデスクワークをガシガシとやったりと先生方が真剣でしたが、私はそれをよそに12時過ぎには学校を出て、西鉄K駅のスーパー経由で帰宅。
 13時から2時間の間、作り置きの料理に徹しました(洗い物を母君が手伝って下さいました)。ブロッコリーは1株を茹でて、人参はスライサーでスライスしてしりしりに、オクラは煮浸しにして、ゴーヤは茗荷とシーチキンとでマヨネーズ和え、だし巻き玉子、豚の冷しゃぶ。
 作った料理は明日以降の食卓に回して、今日は事務嬢さんから戴いた春雨サラダ、スーパーで安かった大羽鰯の刺身を軸に母君の夕食を準備しました。事務嬢さんには、料理の途中で「早い時間に飲みに行きませんか」と昨日の飲み疲れを既に忘れたハトシお誘いメールを送ったのですが、調理を終えてひとっ風呂浴びた頃には「行きます!」という返事が返って来てました。

 人妻との逢瀬、と書くと怪しいですが何のことはない女子会(私、主婦ですから)。念願のハトシをハートランドの瓶ビールで流し込む。注文は、B級グルメと家庭料理系に偏ります。カボチャのそぼろ餡かけが美味しかったな(カボチャ、家で料理できるようになりたいなぁ……と、最早何を食べても家で作れるかを考える頭に)。
 二次会はカラオケつきの小料理屋「S」で。隣のビルの4階にあるライブバー「A」と迷いましたが、流石に最近「A」には行きすぎなので。「S」のママさんが作って下さる総菜も旨いんだこれが(タッパーでお土産をもらったので、これは明日の母君の朝食に)。

未来か歌か 恩か歌か 総てか歌か

 5時起床、朝食と昼食とを作成。

 本日は高校クラスマッチ(球技大会)の日。我ら高3にとっては、これと体育祭(9月)とが最後の「非日常」イベントになります。朝のSHRの時点で、サッカーのメンバーやバスケットのメンバーがオリジナルのチームユニフォームを着て……私「ななななな何これ可愛い可愛すぎる写真撮らせてっつか欲しいこれ欲しい終わったらくれっ!」
 バスケのユニフォームが、「YURU-I GEGEGE NO KITARO」というゆるキャラ風にデフォルメされた鬼太郎・目玉親爺がバスケットボール持ってるデザインで滅茶滅茶可愛いんです。「鬼太郎はらめぇ~」みたいにメロメロになってシャツを撫でまくったり写メりまくったり、「ちょっとこれどうすんだよ」「めんでぇ」と生徒にうざがられても関係ねぇこんなの着てるのが悪い。

 と言うわけでクラスマッチの記憶はこの鬼太郎「萌え」が全てと言っても過言ではないんですけれども、やっぱり同等のインパクトで凄まじかったのは高2担任団化学雨男の力で、このおっちゃんがクラスTシャツに一度手を通したその途端、窓外一天俄に掻き曇り滝の雨がどざーっ! 私「小雨決行なんでしょ? 豪雨じゃん、これ」
 それでも高2主催学年の生徒は前日から懸命に準備したんだし当日の準備やグランド整備も余念が無いし、という理屈で開催決行、それは結構かも知れんけれども、外はあんたら「コンコルドの誤謬」てご存じか聞きたくなるような田んぼ。節子、それグラウンドやない。田んぼや。みたいな泥の中で濡れたら透けるようなチームユニフォーム着た女子が7チーム総当たり戦でドッジボールするとか地獄絵図じゃないか。

 一度濡れたらもうどうでも良くなるのはランナーズ・ハイに違いないわ。ハイが高じて我らが3B、某くんは膝に抱えてた爆弾を爆発させるわ、某さんはバスケ中に足を痛めて車椅子だわ、でボロボロです。優勝したら炭酸ファイトだ! とか言ってたけどその前に病院だろ病院。でもって、クラスから松葉杖を2人も出しときながら今日の日直感想を見たら「体育祭の後に炭酸ファイトを!」って書いてあってどんだけポジティブなんだと苦笑い。

 生徒下校後(どうかこれが原因で風邪を引く人が出ませんように)、私は一旦自宅に戻って母君の夕食を準備。入浴後に家を出て徒歩5分で魚料理「I」、19人の有志打ち上げ(幹事私)は店を貸し切って和やかに。料理はとっても美味しかったんですけれども、乾杯の瓶ビールが全然冷えてなかったのはマイナスポイントかな。「I」のマスターのせいじゃないんですけど、肉料理と魚料理と姉妹店舗2店を行ったり来たりのマスターが少し落ち着くまでにはもうちょっと時間が掛かるのかな。
 でもって、徒歩5分の場所にある店に電話して二次会会場を押さえた後で、一次会帰宅の先生方の為に呼んだタクシーの台数を誰かが勘違いしていて1台多く来たことが判明。「やべぇ」「どうしよう」「間違えたって言って帰ってもらおうか」とか話がそらなんぼなんでも申し訳ないのではという方向になりそうだったので、二次会参加の予定だった私が取り敢えず余った1台に飛び乗って、まさか徒歩でも5分の家までなんてお願いできないので、結局文化街まで繰り出して一昨日も行ったライブバー「A」に一人で飛び込んでしまいました。おい私、「コンコルドの誤謬」てご存じか。
 ランナーズ・ハイに違いないわ。歌ったら停まらない。「A」では2時間きっちり歌って飲んでそれはしっかり楽しくて、再びタクシーで二次会会場に行った時には会はほぼ終焉(そらそうだ)、みんなから「池ノ都先生、どうしたの、そんな死にそうに疲れ切って」と言われましたとさ。こんなの、37歳がやることじゃない。

長い夜を 飛び越えてみたい

 事務嬢さんとの飲み会はいつも、私「事務嬢さ~ん、帰ろ~」 嬢「帰り~」となるのが常なのですが、昨日は2人とも定時(「A」は2時間制)できっちり店を出て、タクシーでささっと帰宅しました。だって、2人とも主婦で家事があるんですもん。
 ということで5時起床、入浴後に母君の朝食とお昼のお弁当とを準備。

 今日は授業が5コマ入っていて、空いてる1限と昼休みとが連続していた(90分の休みがある)のでその間に自宅を往復、何とか夕食を作ろうと思ったのですがどうしても時間が間に合わず、作り置きのタッパーや買ってきた刺身やから適当に食べてもらうよう母君にお願いする他ありませんでした。まぁ、偶にはこういうこともありますよね。
 放課後は特講が休講になり、先日行われた第1回校内模試の成績検討会が開かれました。これは、進路指導部、高3担任団、問題作成者、の教員全てが集まって講評会を行った後、担任団を中心に残った教員が学年206人の合格可能性や今後の指導について話し合うという長い長いイベントです。15時50分に始まり、終わったときには21時を回っていました。

 学年主任地理先生の提案で、終了後に有志で食事会をすることに(こんな遅い時間からなのに8人も集まりました)。学校近くで会場を押さえられるかと会議前に振られたので、肉料理「I」に電話したらテーブルが空いてて助かりました。明日はクラスマッチの有志打ち上げで隣の姉妹店(魚料理「I」)を使うのですが、料理の中身が全然違うのでよしとしましょう。
 主任地理先生の飲むペースがいつもより大分早かったのは、検討会の感触がまぁまぁ良かったからなのかな(全体的には、という話ではありますが)。

どのみち つまりGO

 幹事幹事と暴飲暴食に励んでいる上に、齢37も過ぎて代謝も弱くなってきているのでしょう。今朝の職員健康診断、身長は183.3cmで変わらずだったのですが、昨年62.6kgだった体重が今年は66.6kg(ダミアン!)と4㎏も増えていました。昨年度が痩せすぎでやっと健康体重に近づいたと言えば自分を慰められますが、これ以上の増加はストップさせたい。一日一食だったのがお弁当男子で二食になったからだ……ってのは言い訳にならないか。やっぱ飲み会だよねぇ。ただ、腹囲が全く変わっていないのが謎。まさか、自分の身体に筋肉などという忌まわしいものが取り憑いたとは思いたくないですが……。

 本日はテスト監督が1コマ、授業が3コマ、合間に職員健康診断。

 超ベテラン美術・ザ・スピリチュアル先生から、ホーリーバジルの苗を5本とモリンガの苗1本とを頂戴しました。庭に直植えしたら勝手に育つと言われ、母君がご興味を示されるのではないかと思いお願いしていたのです。
 ただ、1本ずつカップに入ったそれらを庭に植え替える手順や注意点がよく分からないので、F校そばに最近オープンした「グッディ」のガーデニングコーナーに向かいました。こういうのはプロに聞けば分かる、さて誰に聞こうか……と思っていたら「失礼ですが池ノ都先生ですか?」と声をかけて下さった店員さんが64回生Hくんママで、その方に全ての御指南を仰ぎました。
 母君が自宅庭の雑草を予め抜いておられ、育ちすぎて抜けない何本かを私が抜いた後、庭の土をガシガシと掘り返して苗を等間隔に置き、元の土と買ってきたハーブ用の土とを混ぜて苗に被せていきます。如雨露も買ってきたので、ベランダの水道(初めて使いました)で水を入れて、母君に水やりなどお願いして。

 土の汚れを風呂で洗い流し、母君の夕食を準備してから再び出かけた先は「梅の花」本店。流石に15年も通ってますので顔を覚えていただいている店員さんに案内されて向かった個室には事務嬢さんが先に到着しておられ。個室テーブルの上には、ほぼ全てのプリントのどこかに付箋がついている紙の束。これは今年の「合格体験記」の全原稿で、その校正とチェックとを事務嬢さんと私とで(飲みながら)行うというのがここ10年来の恒例になっているのです。
 飲んでる最中の読書がそのまま模試や入試に使えたこともありますし、飲んでる最中の会話が仕事に活きたこともありますし、これが終われば飲める飲みてぇと思いながら仕事をしたことなら無限回ありますが、流石に飲みながら仕事をするというのはない。この校正作業以外、ない。
 ならなんでこの校正作業を飲みながらやるのかと言えば……取り合えずまぁ乾杯しますね、あ、瓶ビールは1杯目まではお互い注ぎ合ってあとは手酌で……嬢「この部分の記述って、問題ないですかね?」 私「う~ん、まぁ読む人が読めば気づくでしょうけれども、事実ですし、いいんじゃないです?」 嬢「そうですか……うん、そうですよね」
 と、「問題ないですか」と思われる記述内容についての検閲が、飲みながらだとかなり緩くなるからです。例えば文化祭で打ち上げに行ったとかはNG、特定の生徒の悪口はNG、くらいの縛りはかけますが、中学期はあんまり勉強しなかったとか塾を活用したとかいくつかの授業はつまんなかったとか学校のここは改善すべきというか気にいらんとか、その程度の記述なら全部通しちゃっていいんじゃないか(だって、こっちから依頼して書いてもらってる「玉稿」なんですから)、というのが私の考えで、ですが事務嬢さんはたとえそれに同感してくださったとしてもそんな大胆なことが言えるお立場ではなく、だったら私が飲んでてチェックが緩くなったということで私の責任にしちゃえ、っつ~か飲んでた方が大胆に原稿尊重ができるぞ、ということなんです……ってだから事務嬢さん後は手酌でって言ったじゃないですかそんなに酔わせてどうする気? あ、これもこっそり通しちゃおう!
 予め事務上さんが誤字脱字文法ミス表記ゆれ等の下読みをして下さっており、私も一応全文に目を通しつつ、事務嬢さんが既に付箋をつけられた部分を中心に訂正していきます。これは倫理的にどうよというところは色の違う付箋をつけておいて、明日進路指導部長・当該学年の学年主任の先生にチェックを仰ぎます。ちょこちょことお料理をつまみながら、テーブルの上には空いた皿と瓶、そして外された付箋と消しゴムのカス。今年も『名問の森』を「名門」と書く誤植の多いこと!

 私「いや~、毎年毎年、この分量がよく2時間きっかりで終わりますよねぇ。あ、これ、僕の代金」 嬢「いやいやいやいや、ここは私が。毎年手伝ってもらってるんですから」 私「じゃあ、二次会は奢って下さい」 嬢「あ、やっぱり行くんですね」 私「帰ります?」 嬢「行きますよ行くにきまってるじゃないですか」
 というわけで、2次会はライブバー「A」で熱唱!

むなぐるまは古言である。

 5時起き、入浴後に母君の朝食と弁当2つとを作成(63回生Nくんママ・「もりき」からの頂き物が活躍)。昨日は私が買ったブリと母君が買われたタイとで刺身が被った(余った)のですが、両方ともバター焼きにしてタイは母君の朝食、ブリは私の弁当に入れました。事務嬢さんに勧められたフライパン用のホイルシートが活躍中です。

 出勤後はセンター授業の板書準備で、教材は88年(だから共通一次ですね)の石川淳「歴史と文学」。ここからが第2回(高3生にとってはF校における最終)定期テストの試験範囲になります。定期テスト2週間前なのでテストまでの予定表(学習計画表)を提出させているので、生徒一人一人に短いコメントを付したりする(学校の先生らしい)仕事も。授業は前述の石川淳を2クラスで。授業の途中、何人かの大人の方々が廊下を通り過ぎて(さらにその内の何人かは外から板書を覗かれて)行きましたが、あれが話には聞いていた佐賀県C中学・高校からの学校訪問なのでしょう(その慰労会が今夜行われるのですが、私が幹事を命じられています)。

 夕方は一旦帰宅し、母君の夕食を作成。そろそろ本格的に暑くなってきたし梅雨も本番になってきたので、先日購入の扇風機だけではなくクーラー(或いはクーラーの除湿機能)の出番かなぁ、などと話しながら。
 タクシーで待ちへ出て、C中学・高校教員7名、F校教員8名の計15人による慰労会が18時から。各校の内情に関するデリケートな話題が多いでしょうし、それなのに教員だから声が大きいでしょうしということで、少人数で1フロアが貸し切れる居酒屋「K」を予約。コース料理飲み放題で5000円。同じ料金で焼き鳥「Y」を予約したら佐賀県の日本酒数種も飲み放題になるのでそちらも考えたのですが、15人でフロア貸切が不可能だったので断念しています。
 私の前にお座りの先生が国語の先生で、乾杯と同時になぜ88年(石川淳)など古い教材をお使いなのかという質問が来ました。結局、2時間の宴席の半分くらいは現代文の話をしていたのではないでしょうか。これは本当に珍しいことです。
 2軒目はF校の5人でバー「S」へ。ここはマスターの奥様が焼いて下さったパンをお土産にくれることが多く、今日も美味しいホットサンドを頂いたので、明日レンジで温めて母君の朝食に出そうと思います。