どのみち つまりGO

 幹事幹事と暴飲暴食に励んでいる上に、齢37も過ぎて代謝も弱くなってきているのでしょう。今朝の職員健康診断、身長は183.3cmで変わらずだったのですが、昨年62.6kgだった体重が今年は66.6kg(ダミアン!)と4㎏も増えていました。昨年度が痩せすぎでやっと健康体重に近づいたと言えば自分を慰められますが、これ以上の増加はストップさせたい。一日一食だったのがお弁当男子で二食になったからだ……ってのは言い訳にならないか。やっぱ飲み会だよねぇ。ただ、腹囲が全く変わっていないのが謎。まさか、自分の身体に筋肉などという忌まわしいものが取り憑いたとは思いたくないですが……。

 本日はテスト監督が1コマ、授業が3コマ、合間に職員健康診断。

 超ベテラン美術・ザ・スピリチュアル先生から、ホーリーバジルの苗を5本とモリンガの苗1本とを頂戴しました。庭に直植えしたら勝手に育つと言われ、母君がご興味を示されるのではないかと思いお願いしていたのです。
 ただ、1本ずつカップに入ったそれらを庭に植え替える手順や注意点がよく分からないので、F校そばに最近オープンした「グッディ」のガーデニングコーナーに向かいました。こういうのはプロに聞けば分かる、さて誰に聞こうか……と思っていたら「失礼ですが池ノ都先生ですか?」と声をかけて下さった店員さんが64回生Hくんママで、その方に全ての御指南を仰ぎました。
 母君が自宅庭の雑草を予め抜いておられ、育ちすぎて抜けない何本かを私が抜いた後、庭の土をガシガシと掘り返して苗を等間隔に置き、元の土と買ってきたハーブ用の土とを混ぜて苗に被せていきます。如雨露も買ってきたので、ベランダの水道(初めて使いました)で水を入れて、母君に水やりなどお願いして。

 土の汚れを風呂で洗い流し、母君の夕食を準備してから再び出かけた先は「梅の花」本店。流石に15年も通ってますので顔を覚えていただいている店員さんに案内されて向かった個室には事務嬢さんが先に到着しておられ。個室テーブルの上には、ほぼ全てのプリントのどこかに付箋がついている紙の束。これは今年の「合格体験記」の全原稿で、その校正とチェックとを事務嬢さんと私とで(飲みながら)行うというのがここ10年来の恒例になっているのです。
 飲んでる最中の読書がそのまま模試や入試に使えたこともありますし、飲んでる最中の会話が仕事に活きたこともありますし、これが終われば飲める飲みてぇと思いながら仕事をしたことなら無限回ありますが、流石に飲みながら仕事をするというのはない。この校正作業以外、ない。
 ならなんでこの校正作業を飲みながらやるのかと言えば……取り合えずまぁ乾杯しますね、あ、瓶ビールは1杯目まではお互い注ぎ合ってあとは手酌で……嬢「この部分の記述って、問題ないですかね?」 私「う~ん、まぁ読む人が読めば気づくでしょうけれども、事実ですし、いいんじゃないです?」 嬢「そうですか……うん、そうですよね」
 と、「問題ないですか」と思われる記述内容についての検閲が、飲みながらだとかなり緩くなるからです。例えば文化祭で打ち上げに行ったとかはNG、特定の生徒の悪口はNG、くらいの縛りはかけますが、中学期はあんまり勉強しなかったとか塾を活用したとかいくつかの授業はつまんなかったとか学校のここは改善すべきというか気にいらんとか、その程度の記述なら全部通しちゃっていいんじゃないか(だって、こっちから依頼して書いてもらってる「玉稿」なんですから)、というのが私の考えで、ですが事務嬢さんはたとえそれに同感してくださったとしてもそんな大胆なことが言えるお立場ではなく、だったら私が飲んでてチェックが緩くなったということで私の責任にしちゃえ、っつ~か飲んでた方が大胆に原稿尊重ができるぞ、ということなんです……ってだから事務嬢さん後は手酌でって言ったじゃないですかそんなに酔わせてどうする気? あ、これもこっそり通しちゃおう!
 予め事務上さんが誤字脱字文法ミス表記ゆれ等の下読みをして下さっており、私も一応全文に目を通しつつ、事務嬢さんが既に付箋をつけられた部分を中心に訂正していきます。これは倫理的にどうよというところは色の違う付箋をつけておいて、明日進路指導部長・当該学年の学年主任の先生にチェックを仰ぎます。ちょこちょことお料理をつまみながら、テーブルの上には空いた皿と瓶、そして外された付箋と消しゴムのカス。今年も『名問の森』を「名門」と書く誤植の多いこと!

 私「いや~、毎年毎年、この分量がよく2時間きっかりで終わりますよねぇ。あ、これ、僕の代金」 嬢「いやいやいやいや、ここは私が。毎年手伝ってもらってるんですから」 私「じゃあ、二次会は奢って下さい」 嬢「あ、やっぱり行くんですね」 私「帰ります?」 嬢「行きますよ行くにきまってるじゃないですか」
 というわけで、2次会はライブバー「A」で熱唱!