鏡の前に立って自分を眺める時は出来るだけ暗い方が都合がいいんだ

 3時半起床、書斎で昨日の京大特講を添削の後、入浴・母君の朝食作成。出勤してSHR……ですが、登校しているのは文系19人(欠席1人で18人)だけで、本日理系生徒は(ほぼ)全員防衛医科大学校の受験です(土・日)。文系約60人だけが出校して通常授業ですが、私は授業を持たずに2時間で退勤(10時半から年休)。担任団の柔道若手先生に、本日の帰りと月曜の朝・帰りのSHRを託しました(御礼に東京土産を買おう)。2時間の間に行った仕事は来週の授業準備と学級通信の作成(これは、月曜朝に柔道先生に配布をお願いします)。
 10時半に帰宅後、私の上京・母君のショートステイの荷物は既にまとめていたので直ぐにタクシーを呼び、8月にもお世話になった老健施設「K」へ。部屋に荷物を起き、テレビカードを購入したり冷蔵庫の電源を入れたりと2泊滞在の環境を整えてからタクシーで移動、西鉄K駅のレストランで昼食の後、高速バスで福岡空港へ。バスやこの後の飛行機ではCDを聴いたり(勿論高橋徹也の2nd・3rd)、本を読んだり(旅行中の読了本は最終日に)。
 飛行機14時初、空港に13時23分着予定の高速バスは少々遅れて13時33分に到着。保安検査のゲートは15分前に潜れば良いということだったので割と余裕を持って移動することが出来ました。止まったり座ったりする余計な時間はゼロで飛行機に搭乗。
 飛行機は普通。乗り物内(公の空間)で読むのは憚られるかなぁ、と思っていた安田弘之ちひろ(下)』は、隣の老嬢が早々にお休みになったので割と堂々と読めました。集中して読んでた時に突然CAさんに飲み物を尋ねられた時は焦りましたけれども(そんなにどエロい頁じゃなくて良かった)。

 F校では学年保護者会の後片付けが行われており、K市自衛隊では防衛医大の入試(初日)が終わるであろう頃、それら全てを尻目に羽田着。ここまで来たら行動だけじゃなくて思考まで開き直るべきで(一緒に遊ぶ人たちへの礼儀もありますし)、今から2泊3日の命の洗濯じゃぶじゃぶ、心づもりは以下。
 今夜はF高47回生、及びTQC東京大学クイズ研究会)18期同期のでっくん(理Ⅲ→医学部、以下略)とさし飲みで、でっくんとは話をするだけで知的グレードが上がりますから、これは最早仕事。そして明日のランチ(63回生Eくん)と夜のライブ・飲み会(63回生Iくん・Mくん)とだって卒業生に寄り添い見守るという観点からすれば立派な仕事。更に明後日の「フェルメール展」も教員に必須の美的感性が養われるし図録は学級文庫に入れるしと考えたら完全に仕事。結論、上京は仕事。

 羽田空港から品川、池袋と電車移動で定宿にチェックイン。大浴場で軽く温まったらもうタイムリミットで、でっくんとのさし飲みはあなた任せのお店で泉岳寺「瀧口」。K市から上京する相手を迎えるに際して焼き鳥屋を選ぶっちゃあなんたる、という話ですがでっくん曰く「焼き鳥屋を想像してたらイメージと違うことになると思う」。人生初泉岳寺、が要するに品川なんじゃんと電車を降りた辺りで高級店の予感、果たして店構えが「うちは高いよ!」と言ってます。
 帰りしなに示された値段を見る限り多分でっくんが事前に幾らか(っつーかかなり)払ってくれてたんだろうなぁ、と思ったけれども知らんぷりして割り勘。だから10000円も払っていません。コース料理8000円で小瓶ビールが800円で外税だしサービス料もガンガン取るよ、みたいなお店で「んなことになるはざないこた文系でも分かるぞ」ってなもんです。働いてる病院(新宿にある有名なとこ)の偉い人と来たことがあるとか言ってたかな、そういうお店。自分では絶対に行けないし、折角お品書きをお土産で貰ったので、料理内容を下に書いてみましょう。

 ◎特選鶏刺身の盛り合わせ(比内レバー・比内ハツ・大山ささみ)
 ◎季節の前菜盛り合わせ(イチジク入り鴨のテリーヌ・小松菜のおひたし・砂肝のコンフィ・ポテトサラダ・巾着銀杏)
 ◎塩焼き(はつ串・せせり串)
 ◎鶏の贅沢コンソメスープ
 ◎塩焼き(鶏皮・ネギ巻き串 松前漬けのタルタルと共に)
 ◎白レバーのパテと自家製ブリオッシュ
 ◎自慢のつくね(ポワロソースとブロッコリーの炭火焼き)
 ◎お口直し(三浦大根といぶりがっこの鬼おろし)
 ◎今月の逸品(大山鶏ムネ肉のソテー 特製キノコのソースで)
 ◎タレ焼き(比内地鶏レバー串・ぼんぢり串)
 ◎今月の箸休め(クレソンのサラダ)
 ◎今月の温物(鶏ハラミと鴨皮の味噌煮込み
 ◎今宵の贅沢逸品(国産黒毛和牛の炭火焼き・骨抜き手羽先串・松茸の炭火焼き)
 ◎自家製トリュフバター香る土鍋釜炊きご飯(佐渡島コシヒカリ トリュフと南部鶏卵の卵かけ ご飯のお供・お味噌汁)
 ◎本日の甘味・食後のコーヒー

 長いよ。多いよ。38歳が食える量じゃないよ(食ったけど)。でっくんは身体の都合もあってそうたくさんは飲み食いしちゃいけない人みたいだから、今日は私のことを考えて選んでくれたんだろうなぁ、と想像。ですので、「焼鳥以外は全部とっても美味しい」という身も蓋もない感想を言いながら釜炊きのご飯は2回お代わりするというどツンデレな反応をしてみました(2軒目に行く体力・胃力と引き換えに)。で、半年ぶりの再会は1軒でお開き(っつっても3時間以上喋ってましたが)。ホテルに戻った後も飲み直したり食い足したりすることはせず(あ、アイスクリームは買ったか)、健康的に睡眠。何しろ、ビール1杯飲んだ後はでっくんに合わせて焼酎を選んだ(氷なし5:5の水割りで4杯だけだった)ので、殆ど全くと言っていいほど酔ってない訳でして。これはもう額面通りの健康睡眠。東京まで来てこういう身体に優しいことが出来るなんて、やっぱりでっくんとお話しすると知的グレードが上がるんだなぁ、って思いますね(異論批判は拝聴せずに蠅帳致します)。

 でっくんとのお話はF校の(最近の職員室の)近況だとか母君の病気のことだとか、でっくんのお仕事のことだとか、色々。