セオリー無視は陽一のセオリー

 武田将明・飯田橋文学界編『現代作家アーカイブ2 自身の創作活動を語る』読了、★★★★。谷川俊太郎横尾忠則石牟礼道子筒井康隆、という4人(脈絡のなさ!)へのインタビュー。谷川俊太郎の学生時代の詩作ノートに谷川徹三が「◎○△×」の採点をしていた評価が的を射るものだったとか、横尾忠則ジョン・レノンの思想は靴下の親指の部分の破れに端無くも表れている(向上心が強いのか、足の親指が常に上向いている)と感じたとか、些細な出来事がいちいち面白いのがベテランのインタビューを読む醍醐味。谷川俊太郎横尾忠則の「壇」を離れた無手勝流の共通性だとか、谷川俊太郎の言う「宇宙」と石牟礼道子の言う「三千世界」とに共通性はありやなしやとか、色々と牽強付会しつつ読むと楽しいですし。

 高3はセンター試験の自己採点、高2は通常営業で現代文の授業は川田順造「手づくり幻想」。
 昨日、高2生徒は日曜返上でセンターチャレンジ(英数国及び英語リスニング)を受験しているのですが、少なくない生徒が自己採点をしていないと知って驚き。せっかく本番と全く同じ体験をするチャンスを得ておきながらそれをみすみすスルーする愚は要反省です。今後はそういうポカを意識的になくしていく必要があるでしょう。ウチのクラスには、私服でやって来たアホウも2人いたそうです。こういうのも反省。但し、私、このセンターチャレンジというイベント自体の必要性に関しては(あくまで個人的にですが)懐疑的です。
 あ、あと、しつこいですけど、択一式で配点も分かっているテスト(センター試験)なら自己採点は有効ですが、それ以外のテスト(例えばF中高の入試)の自己採点なんてな~んにも意味がないですからね。別に、無意味だからやるなって話じゃないですけれども。

 夜は、昨年末からどっぷりとお気に入りになった居酒屋「T」で独酌読書。山田風太郎森見登美彦両鬼才のエッセイを読みながら頭ぐるぐる。肴は、焼き鳥3本、アジフライ、醤油ラーメン。

 明日は、午前中に年休を取って母君と某件に関して喫茶店でお話を。ですから、ネクタイは(現在F校親玉大学医学部の)63回生Hさんから頂いたものを験担ぎに。