ひとの名は せんせい せんせい

 1tweet、140字。
 【クイズは他人の褌でとる相撲で、殊に国語の試験は褌ファッションショーの趣。今日の校内模試は事前検討で某先生が「(設問ではなく文章が)巧いねぇ」と唸りました。設問が本文を引き立てていれば嬉しく。高3浪人の計250人が読んで価値ある名文、現役進学してこれを読めない67回生が逆に可哀想(笑)】
 というわけで、本日は68回生の第1回校内模試(浪人67回生は日曜日にK塾福岡高に集まって受験します)。私は、幸田文の随想「菓子」を使って小説の問題を作りました。校内模試の第1回・第2回は志望の如何を問わず全員が国語(記述式)を受験し、センター試験と同様、現代文評論・現代文小説・古文・漢文の4題構成を解答することになります(第3回・4回については理系で二次試験に国語がない生徒は受験しません)。この現代文小説、ここを担当するのは初年度以来15年ぶり2度目なのですが、私は前回も「随想」を出題しました(筆者は幸田文の孫である青木奈緒)。私は全く気にしませんが、「小説」の出題に「随想」の本文を持ってくることを疑問視する先生もお出でです。実際、センター小説に随想が出たことは全くないんじゃないかな(石牟礼道子が境界線かな)。
 まぁ、とにかく採点を頑張ろう。因みに、前述のtweetへのリプライの形で、67回生Aさん(東大1年生)から、可哀想だと思うんなら文章をよこせ、と言われました(問題と解答とを送りました)。

 4限目は、教育実習中の56回生Hくんの研究授業の見学に行きました。現代文3コマの最終日を研究授業(と、合評会)に充て、私が担当する古文は金・土曜日にやって貰うというやや変則的な順番です。
 教育大学で専門的なカリキュラムを享受しているというのもありましょうし、先に付属高校で2週間の教育実習を終えているというのもありましょうが、とにかく「教師然」とした立ち居振る舞いがきっちり出来ているというのがまず凄い(ただ、これに関して言えば、これまでの全ての教育実習生が研究授業において普段の私より堂々と教師らしくしていたというのが事実なので、Hくんが殊更「特異」な訳ではないかも知れません)。
 9日の日記に書きましたが、私は実習生にダメ出しをしませんので、立ち居振る舞いはもとより内容に関しても合評会では否定的なことを言いませんでした(言う必要のない授業でした)。授業中の一人称に「先生」というのを使っていたのにだけはちょっと驚かされましたが、これは実習生が先生を名乗るなという意味ではなく、そもそも一人称「先生」自体がないわぁという認識だからです。ただ、既に2週間の実習をやってきて許された(訂正されなかった)のなら、それが自然だという世界もあるということでしょう(私は、F校以外の教育現場を殆ど知りません)。

 夜はHくんの慰労会。国語科の教員5人(ど平日なのにたくさん集まって下さいました)でHくんを労いつつ、飲む・飲む・飲む……のは専ら私だけか。国語科は流石で、6人中3人がノンアルコールですからね。
 1軒で健康的に解散、未明の採点(校内模試)と1~4限の授業を考えたらこれで帰れるのはラッキーでした。