誰もかも忘られないよ お世話になりました

 9/10(日)の63回生「いつメン」飲み会(Iくん・Mくん)は、薬院の割烹「K」を選びました。7月5日に英語パイセンと藤山直美を観た後に立ち寄ったお店、美味しかった(し、日本酒の揃いも面白かった)のでいつか再訪をと思っていた機会が巡ってきました。電話をしたら、日曜だというのにテーブル2席は埋まっているとのこと、カウンターに3人並ぶ形でも? と申し訳なさそうに言われたのですが、私はカウンターの方が逆に嬉しいかな。調理場が見えるし、一升瓶も目の前に並べてもらえるし、マスター(調理ワンオペ)はとっても話し好きっぽかったし。

 そして、9/9(土)の高校体育祭の後の教員有志慰労会は欠席することに。若手体育先生から店探しを頼まれて引き受けたのですが、私自身はご遠慮する旨お伝えしました。中型・大型の飲み会に不参加を表明するのは、就職して20年で恐らく2度目か3度目かだと思います。ですが何しろ、前述9/10(日)の63回生飲みには、医師(Mくん)が参加です。第9波がトレンド入りしている最中ですので、Mくんのためというより、Mくんに気兼ねをせずに参加したい私自身のために、前日の中規模宴会は避けた方が良いと判断。これがなかったら喜んで慰労会に参加したんですけどね(っつか、私、昨日は12人のパーティーで、今夜も25人の宴会です)。

 健康的に起床できました。7時入りの学校で授業の板書準備。1限が文系東大二次対策授業で、その後は添削をガシガシ。昼食は食堂でうどん。午後は、5・6限の時間に東大理系特講(06年の宇都宮輝夫)、7・8限の時間に京大特講(81年の井伏鱒二)。
 東大の方は、解答75分、休憩5分、解説60分の長丁場に。夢中で喋って板書して、規定の120分を20分もオーバーしてしまいました。教室の外で待っていた(7・8限がテスト会)後輩数学先生には申し訳なかったですが、これはそれだけの時間を費やす価値のある良問且つ難問です。京大特講は15時30分に開始なのですが、今日は開始に間に合わないことが前もって判っていた(東大特講の終了が15時50分を過ぎていました)ので、予め問題を配付して15時半に解き始めるように指示を出しておきました。

 京大特講終了が17時過ぎ。直ぐさまタクシーを呼んで自宅に戻り、シャワーを浴びて着替えたら再びタクシーを呼んで市街地まで走ってもらいます。昨日は12人の飲み会でしたが、今日はその倍の人数が参加する大型の飲み会。大学進学とコロナ禍が完全に一致したためにこれまで一度も同窓会を開けなかった67回生(私が高3Bの担任を務めた学年)が、高校卒業後に初めて集まるのです。学年主任だった地理先生が佐賀医Nくんに話を持ちかけたのが始まりで、幹事を務めたNくんの尽力で、教員4人(主任地理先生・B組担任私・副担任の英語先生及び柔道先生)に卒業生20人(二次会から更に1人)が集まりました。
 Nくんが選んだ店は居酒屋「K」、100人の宴会も可能な大箱の老舗。2時間飲み放題付きのコースが税込み4000円です。値段から判る通り料理は二線級、なのですが飲み放題のビールがエビス(生も瓶も可能)という太っ腹。卒業5年目の若者が選ぶ店ならこのクラスが妥当ですし、教員の側は飲み物の豪華さだけで既に満足です。

 昼の職員室で、地理先生と。
 私「今日は何人参加なんですか?」
 地「教員が4人、卒業生は20人だって」
 私「そりゃ多いですね。計算しときましょうか」
 地「計算?」
 私「今日は『K』の4000円コースでしょう? あそこ、確か12人以上の予約で2人がタダになります」
 地「んとに飲み屋のことはよく知ってるね。それで?」
 私「4000円の22人分、これで88000円。全額大人が払うつもりですか?」
 地「まさか。少しは子どもにも出してもらわんと。俺は3~4万くらいは払うつもりでいるけど」
 私「流石主任。でも、生徒に半額の2000円を出させたら40000円になります。残りは48000円。そしたら、先生が20000円、僕と英語先生とが10000円ずつ、若い柔道先生が8000円、で会計は終了」
 地「あら、意外に安くついちゃった」
 Nくんの名前で「K」に電話をして2人分が割引になることを確認、サイトのクーポンを紙に印刷して店に持って行くことに(教員なので紙文化です)。

 さて、再び夕方。「K」には開始時刻の10分前に到着しました。教員では私が一番乗り。卒業生は殆どが集まっていて、男子も女子もお洒落カジュアルな装い。私は彼らに敬意を表して67回生の時の文化祭Tシャツで参加ですが、シャツ1枚のオッサンはやや浮いてしまいますね。
 到着と同時に、Nくんに卒業生全員から2000円を集めるようにお願いしました。中規模大規模宴会でコース料理の場合、会計を酔っ払った後で始めるのは悪手、前払いの後で乾杯するのが原則です。卒業生の40000円を受け取った後、幹事Nくんと一緒に会計へ(開始時刻の前に20人全員が揃っているというのは大変優秀です)。24人の4000円、2人分8000円は割引、という合計金額88000円を店員さんと3人で確認した後、Nくんには座敷に戻って会を始めるようお願いしました(文化委員長Mくんが、最初1杯目の注文を事前に全員に聞いて回っていて感心しました)。教員3人の分は私が立て替えて支払い、領収書は不要です。
 地理先生・英語先生がご着席のタイミングで開会(柔道先生は仕事で遅れる旨連絡あり)、地理先生が開会の辞を述べる時に全員分のドリンクが揃っていたのはMくんのお手柄で、そのままスムーズに乾杯に流れ込みました。大人数の宴会は、最初がうまくいったら大体大丈夫。

 野菜サラダ、刺身、肉野菜炒め、合鴨ロース、フライドポテト、春巻き、ピザ、炒飯。若者の料理ですね。嬉しかったのは、大口の予約だったからでしょうか、店からのサービスということで「久保田」「庭のうぐいす」「獺祭」の一升瓶が振る舞われたこと。私は2時間を、エビスの瓶ビール(5~6本?)と日本酒とで乗り切りました。
 某銀行1年目の新社会人から人格崩壊レベルのブラックっぷりを聞いたり、趣味・留年みたいな東大3年生(何だかんだで放校にならないのは賢いからなんでしょうねぇ)から競馬に酒にとういお気楽な毎日の(やや露悪誇張的な)話を聞いたり、長崎大学5年生から手術中に爆音でデスメタル流してる先生の話を聞いたり、こっちからは最近のF校の様子や今日不参加の67回生の近況を出来るだけ面白おかしく話したり。
 卒業生の若さ・念願の同窓会開催の興奮、等々が重なったためか、久々に粗相散見の現場になりました(グラス割る、席で吐く、店先で潰れる)。こっそり暴露すると、教員の方にも1人裏で吐いてる人が居ましたからね。私も少しはエキサイトしたんですけれども、担任の人徳の無さでしょう、B組勢の参加者が少なかったこともあって抑えが効きました(泣笑)。

 会も終盤、幹事のNくんに二次会の相談を受けます。一次会から徒歩3分の店「T」に20人の予約を取っているとのこと。優秀か。で、Nくん、ジャスト20人のスペースに参加者全員が収まるかどうか判らないと不安な様子。確かに、聞けば全員(24人、及び後から合流の1人)が二次会に行く意向を表明しているそう。若者は遠慮しいですからね、私の回答は「行けば何とかなる。何とかならなかったら何人か追い出す」
 実際、前述の粗相「店先で潰れる」の卒業生1人、その介抱役の卒業生1人、私、の3人はいきなり除外ということになりました。そして、22人で出向いたら、店は強引に20人席に2席を加えます、そういうもんです。というわけで、店はNくんにお任せして、私は「店先で潰れる」組の方へ。丁度、潰れたくんの実家がK市だということで、彼のスマホを操作してご家族に迎えに来て貰うよう手配しました(それまでに20~30分くらいかかりましたけど)。その後は、そこと二次会「T」とを往復しながら、ご家族を待ってる潰れたくんと介抱くんとに水を買ったり、席がない店内で立ったままビールを注文して飲んだり。結局、二次会ではビールを3杯だけしか飲まなかったのかな。
 最後はNくんが100円単位の割り勘できっちり会計して退店、三々五々の解散でした。

 一次会と同じペースで二次会も飲んでたら流石にタクシーじゃないと帰れなかったでしょうが、二次会で殆ど飲まなかったのでちょっとふわっとしている程度の酔い具合で終われました。結局、帰りは西鉄から自宅まで30分の徒歩を選択。
 健康睡眠。