あの約束の こんなにきれいな 茜空

 早朝のホテルで起床、部屋風呂で入浴後にチェックアウトして、西鉄電車の特急始発で薬院からK市に戻りました(多くはありませんでしたが、何人かの生徒も同じ電車で登校していました)。西鉄からは、一旦バスで自宅に戻って、母君のお供えの取り替え、着替え。徒歩出勤で始業8時半直前に学校入り。

 或る若手の先生から時間割変更を頼まれたんですが、ご友人の結婚式に出席するために……5日連続年休っ!? と驚いたら、アジア某国の、空港から片道丸一日以上かかる奥地が式の開催場所で、長い時間を要する儀式が行われるんだそう。真っ先に頭に浮かんだのは『ミッドサマー』なんですけれど、授業への支障は生徒が困りますんで何としても生きて帰ってきて欲しいところです。因みに、時間割調整(先生の丸5日分の授業を別日の他の先生と入れ替える作業)は大概なパズルになりましたが、やってやれないことはなく。

 1限に板書計画、2~6限が高3漢文の授業(センター過去問演習)。センター演習の解答用紙(B5)には、解答欄・全開の授業の演習の得点データ(平均点や満点の生徒の名前)の他に、埋め草として(出題内容にどこか関連する)文章を貼り付けています。今回は若松英輔『生きていくうえで、かけがえのないこと』の一節だったのですが、某くんはその中の或る一文に「キラーワード過ぎんか?」とツッコミを書き、月末の「男く祭」でプラネタリウムを制作公開する某さんはナレーションに引用したいと言ってくれました。刺さったんですねぇ。
 階段掃除の掃除監督をして終業。

 夜は小料理屋「U」で独酌。大皿料理のペンネ・酢蓮根・手羽先、最後に梅水晶。帰宅後にビールを1本だけと思ったときに、魔が差して(いつ買ったかも忘れた)カレーヌードル(のしかもBIG)にお湯を注いでしまいました。GUILTY!
 途中、別口のグループのお一人としてお出でになった事務嬢さんと隣り合わせ、明日飲みに行く約束をし(てしまい)ました。帰りに西鉄のスーパーで食材を買い込もうと思っていましたが、明後日以降に延期です。

 内田樹三砂ちづる『気はやさしくて力持ち』読了、★★★★。

血行 澱んだり流れたり 正常

 本日は、3~6限の中3授業を終えた後に学校を出て、西鉄電車薬院へ出ました。薬院駅から徒歩8分(道すがら、夜に予約を入れている店の前を通ってルートを確認)、本日はホテル泊(明日の早朝にK市に帰還)で、夜は天神「DRUM LOGOS」でライブ鑑賞です。

 2024/04/17(水)折坂悠太『2024 SPRING Eyes TOUR』@DRUM LOGOS。
 2nd『平成』を至上とするファンなので、弾き語り(独奏)や3rd『心理』を受けた京都メンバー(重奏)よりも、今回のライブのようなBAND(合奏)編成が個人的には好み。今夜、久々に観られて大変嬉しかったです(但し、セットリストは『平成』から1曲、『心理』からも2曲だけ、というとても攻めたものでしたが)。折坂氏の歌(声)の持つ浄念の力で心身が濯われました。土曜日のAJICO(立錐の余地なしという超満員/山手線)と比較したら客入りが緩やか(ごく普通の満員という感じ/西鉄大牟田線)で、スタンディングでしたが疲れることはありませんでした。 
 01.道 02.犬ふぐり 03.人人 04.あけぼの 05.トーチ 06.(新曲) 07.夜香木 08.凪 09.抱擁 10.針の穴 11.ガマ 12.さみしさ 13.正気 14.鶫 15.春 EC.(新曲)

 ライブ会場前でタクシーに飛び乗り、予約しておいた薬院「木乃芽」へ。和食と日本酒とを売りにした、店主氏曰く「チェーン店から高級店への橋渡しをする店」。突き出し3種が小さな八寸の様相、料理もハーフサイズオーダーが出来てお一人様に優しいのもポイントです(今日は、10点盛の刺身と、鶏つくねポン酢とをフルサイズで注文)。閉店前のカウンターを独占して90分間お喋りした店主氏は、3度目の私をF校教師と覚えておられました。最近新規店続々の高砂エリアは、博多天神中洲と違い海外(アジア)勢の「未開」エリアなのだそう。日本酒(お店のペアリングにお任せ)は、最初の1本が未踏破の蔵でした。
 771蔵目・大阪「國乃長」(純米吟醸 生原酒 カエルラベル)。

 ホテルに戻って健康的な入眠。

好きになったら命がけ!

 本日、授業無し。終日の机仕事で、中3高3の授業準備、中3某さんの卒論(小説)添削、時間割作業。時間割作業は、6月の中学(二者)面談週間・高校(二者)面談週間の時間割変更を確定するというもの。

 その、中学の保護者面談週間の話。各組担任が保護者との時間調整を行い、自分の授業の合間や放課後・土曜午後に面談を組むという形。昨年度までは、面談で負担が増える担任の授業を1つ減らして副担任に代行を頼むというのが通例だったのですが、今年度からはその副担任の負担減を理由に、面談週間を短縮授業(6限→5限)にするということが決定されました。
 これが「働き方改革」ってやつなのね、と管理職の指示通りに短縮授業の時間割案を作成しながら、「授業が命」はどこ行ってん、と個人的には釈然としない思い。とまぁ、私は意見する立場ではなくパズルする立場に過ぎないんですけど。

 夜は、冷蔵庫の中を空っぽにする「お掃除御膳」。納豆釜玉うどん・キムチ奴でビール、日本酒に移った後は焼き魚・キャベツの酢漬け・胡瓜1本(塩昆布和え)。

かぶりついたら とろけるように

 体力全快で気分良く出勤、授業4コマは中3古文で「夏は来ぬ」の歌詞の解説。教務部会議1時間。昼休みを利用して、近所のスーパーで買い物。K市は佐賀県に近く、どこのスーパーでも嬉野の温泉湯豆腐のセット(豆腐と温泉水と)が買えるのが嬉しく。

 夕食は「温泉湯豆腐」。最初に温泉水で豆腐1丁を温め(熱した温泉水は透明だったのが真っ白に濁ります)、ポン酢・胡麻だれで。だんだん角が取れてとろとろになっていく食感が素晴らしい。その後は、野菜を入れて豚肉でしゃぶしゃぶ。私の〆は、餃子の皮と決まっています。他に、きりざい・ミニトマト胡麻和え、この2つは最早我が家の常備菜に近いですね(ミニトマト、高いんですけど)。
 770蔵目・長野「北安大國」(純米吟醸 無濾過生原酒)。

 読んでる途中の内田樹三砂ちづるの往復書簡、内田氏が久々に森銑三に言及していました。好きな書き手が好きな書き手の読み手、という事実がじんわりと嬉しく。ただし、内田氏は度量が広く森銑三司馬遼太郎の併読を自らに許しますが、私のような単なる「森銑三推し」は司馬を読まない。職業・国語教師の私、実は、司馬遼太郎の読了本、ゼロなんです。

悪夢のちりはいつまで積もるの 狂ったゲームはいつ終わるの

 んっとに悪夢しか見ねぇ、しかも高いとこから墜ちるやつ。
 今夜のは、コンクリ製で尖塔の形をした棺桶に屈葬(体育座り)の格好で閉じ込められて、何百メートルの崖から叩き落とされるというやつでした。ご丁寧に、閉じ込められた側の視点と、落ちていく棺桶を俯瞰する神さま視点との両方を体験できる作りになってて腹ん立つ。
 で、その夢で2時に目覚めて二度寝。今度は、見知らぬ建物内(3、4階?)ではありましたがどうやら場所は学校で、現実よろしく私はそこの教員らしい(同僚の先生、昔教えた卒業生も何人か出てきたので判りました)。んならそこそこマシなやつなんじゃないかと油断してたら、フロア内のどこを探しても上下フロアに移動する手段(階段・エスカレーター・エレベーター、等々)が見つからないという展開。
 夢若しくはうつつで「やっぱり飛び降りフラグやんけ!」とツッコむ。クリアになった意識でスマホを見たら3時前。もう慣れたもんで、最近は夢の中(或いは醒めかけの夢うつつ)でフラグにツッコむことも度々あります。三度寝。
 死ぬのって「永遠の眠り」とか言いますけど、若しかしたら二度寝の許されない悪夢だったりするんですかね。それこそ地獄ですがな。

 午前中は書斎で机仕事・書き物。本日は、午後に日本酒絡みのイベントがあるので、読んだり書いたりの活動は午前中で早々に店仕舞いです。お昼過ぎに2度目の入浴、4合瓶を1本抱えて久々の「もりき」へ。
 「もりき」常連の会。通常営業はせずに昼から夜まで店を貸切。お酒は、常連が各々日本酒の4合瓶を1本ずつ持ち寄り(乾杯のビールだけは店から。私は、愛媛「初雪盃」の4合瓶に加えて、皆さんのチェイサー用に500mlの缶ビールを6本差し入れました)。料理はマスターにお任せ(今日はおでんとジビエとが中心)で、料金3000円です。
 マスターにメールで誘われてホイホイ出てきたんですけれども、ここんとこ月に1回か2回かしか来てない人間が「常連」面して良いのかと、当日になって少し躊躇してしまいました(乾杯したら、直ぐに関係なくなるんですけど)。でも、約10人の参加者の中に初対面の方が2人も居たというのが、最近の私の店との距離を示していてちょっと心苦しく。実際、最後デロデロになるまで居座るというのは気が引けたので、3時間程飲んだところで私は中座しました。
 769蔵目・愛媛「初雪盃」(純米生原酒 おりがらみ)。

 18時から4時まで10時間、一度も目を覚ますことなく、何の夢を見ることもなく、昏々と眠り続けました。起きたら「HP」は全快でしたが、最初に考えたことは「何だ、悪夢を見たくなかったら、失神するまで飲めば良いんじゃん」だったんで「かしこさ」は随分下がってたみたいです。

夢の続きを聴かせて

 本日半ドン、授業なし。昨日の「夏は来ぬ」聞きとりテストの採点が中心業務。160枚採点して、全て合っている答案は1枚もありませんでした。「早も来鳴きて」「忍び音」「注ぐ山田に」「植うる」辺りが難しい様子。
 勿論、歌詞を知っていれば聞かなくてもかける問題で、かつて4つの学年(中1だったり中2だったりしましたが)約600人で同じ小テストを行った中には、明らかに歌詞を知っているから全部正解だという答案が3、4枚ありました(「3、4人しか知らないの!?」と驚かれる方、どのくらいいらっしゃるでしょう)。高校64回生Tくんは完全正解だったのですか、彼のお父様はTNCの著名なアナウンサー、あれは育ちだったのか知識だったのか。
 聞きとりテストで問うた1・2番の歌詞に、3番の歌詞まで加えたものを、次回の(2回目の)授業で古文として読み解き、これを最初の教材として試験範囲に加えます。教科書教材「児のそら寝」に入るのはその後。

 放課後には中学卒論に関する面談が1件。その後、帰宅、入浴、着替えて出発。
 西鉄電車で天神へ。親不孝通りの「DRUM LOGOS」に、本日と来週と2週連続で出掛けます。本日は、AJICOAJICOの元型』。
 ①ラヴの元型 ②ペピン ③L.L.M.S.D. ④惑星のベンチ ⑤キティ ⑥接続 ⑦Garage Drive ⑧言葉が主役にならない ⑨フリーダム ⑩波動 ⑪毛布もいらない ⑫Old Love Bullet Gun ⑬悲しみジョニー ⑭あったかいね ⑮SWEET DAYS ⑯地平線 Ma. ⑰(新曲) ⑱新緑
 超満員の観客をモーゼの如く左右に割って舞台から降り、客席フロアの真ん中に立てた脚立によじ登って「悲しみジョニー」を歌うUA、この1曲だけで元は取れた。あんなに美しいものはなかなか見られるもんじゃありません。
 ファンに殴打されるかも知れませんが、私、3年ぶり2度目のライブを観て、初めて浅井健一さんが相当に素敵な(特にVocal)人だったことに気づきました。前回は、初めて生でUAを観た興奮で殆ど我を忘れて、他の全員を一緒くたにバックミュージシャン扱いしてたんです。
 全ての曲の終わり方がとても格好良かった。新譜の曲は勿論、アンコールでは未発表曲も披露、バンドはこれからも続きます。

 西鉄でK駅に戻り、小料理屋「U」で独酌。

言語の権化 書き取る時か

 本日、中3国語Ⅱ(古文)初授業。1・2限で板書計画を立て、3~6限で4クラスを走りました。今日は、自己紹介10分の後、「古典(古文・漢文)を学習する意味」について30分喋って、最後の10分間でリスニング小テスト(唱歌「夏は来ぬ」1番・2番の歌詞聞きとり)を行うという3部構成。
 普段は「古典学習の意味」などという生意気なことを話すのは恥ずかしい、入試のため単位のためっつっといたら勉強する生徒なんだから手間をかけたくない、というような理由で説明を怠るんですが、今回は敢えて喋りました。試験にはな~んにも関係ない話を、それでも(初回だから「お付き合い」もあるのでしょうが)きちんとした態度で聞いてくれた中3諸氏に感謝です。
 ちょっと前に「どうせやるなら中国語、漢文不要」というSNSでの発言が炎上したミュージシャンは、漢文が「不出来な中国語」なのだと思っていたのかも知れませんが、それは違う。もしも彼が、漢文は「見事な完成度の日本語(古文)」なのだということを知らなかったのだとしたら、才ある方なのだろうだけに勿体ないこと。怠りを反省し、「古典学習の意味」を喋ろうと思った契機の一つ。

 石井光太『ルポ 誰が国語力を殺すのか』読了、★★★★。前述、「古典学習の意味」を喋ろうと思った契機のもう一つ。『ケーキの切れない~』を積ん読状態にしているのですが、何だか読むのが怖くなりました。一昔前には「文化資本」なんて言葉が流行りましたが、今やそんなこと言ってる段ではないということですね。

 夜は向田邦子常夜鍋。向田さんはつけダレを「レモン汁:醤油=1:1」で作ったそうですが、私はポン酢の奴隷なので(但し、故あって「ミツカン」は使いません。美味しいポン酢を作ってる会社、いっぱいありますよぅ)。

見てよ この頬 雨 この胸 雨

 7時出勤で机仕事。始業後は、1~5限で高3漢文(センター過去問演習)。5クラスの演習がある日は、10分前に教室に入室して板書準備(前の授業の板書を消して、自分の授業の板書を始める)をしますし、授業後は回収答案(マークシートではなく、解答欄に記号を書かせる形式)の採点及び得点集計があるので、中休み・昼休みもぶっ潰してノンストップで働くというのがデフォルトです。
 初対面の高3(73回生)、取りあえず、下らない冗句に反応してくれたからそれで良し、ということにします。開始の号令直後に最初のプリントを配りながら開口一番の「『誰だお前』って思ってますよね、お互い様ですけど」という一言と、続く「まぁ、担任団でもない教員が週1コマ1単位の授業ですから、モブ中のモブなんですけど」という一言と、に対する反応でクラスの様子を見ました。
 授業の中身については「こういうものだ」と受け容れて(我慢して)もらうしかないのですが、今年の高3には国語科の先輩先生(教員歴は先輩の方が長く、F校歴は私の方が長い)のご子息が在籍、間接的に評価を聞かされるかも知れないのがちょっと怖いです。

 職員室日直(18時に生徒下校を促す放送をした後、校舎内を巡回)の仕事が回ってくる。面倒臭い。17時就業を無視して働き続けるの、18時までの特講だとか、入試模試作成に関する会議だとか、答案添削だとか、教科に関する仕事だったら全然苦じゃないんですけれど、職員会議だとか日直巡回だとかになると途端にヤんなっちゃうんです。但し、クラス担任を持ったらもう一段階「舎畜」度がアップ、自分のクラスの生徒が下校する前に退勤するという発想自体が蒸発します(63・67回生で担任を務めた計7年間はそうでした)。

 帰宅後は入浴、自炊。土鍋御飯(卵)~冷奴~もずく酢サラダ~ブリ塩焼き。
 ふとつけたTVで、浅井慎平が『ヒントでピンと』で無双しているシーンが流れました。やっぱり、凄まじいですね。16分割の1枚目「下・ぽたぽた」だけで「雨冠」という答え(雨冠に「下」で「雫」が出来て、それから連想されるオノマトペが「ぽたぽた」)を導き出すんです。放送時期が梅雨だから雨系の問題を予想していた、ということですがそれにしてもです(問題のクオリティも素晴らしい)。浅井氏も、クイズ王の西村氏も、『マジカル』の所さんも、収録・放送の日程から頭に入れて勝負に臨んでいたんですね。やっぱり、出題者との(想像力による)コミュニケーションって、大切です。

憂鬱という字書けても そんな偉くないのよ

 新学期3日目、本日の私の仕事は(昨日の日記に書いた)新高2課題テスト(漢文15点分)の採点。瞬殺。新中3の古文も、新高2の漢文も、ちゃんと勉強していた生徒が多かった印象、感心。

 明日が新高3漢文の初授業で、5クラス5コマを駆け抜けます。教材は2011年のセンター本試験で、学問における「遜」「敏」の必要性を説いた文章(筆者名をタイピングするのが面倒臭いので出典は省略、漢文あるあるです)。今日のうちに授業の板書計画を立てるのですが、初回だけは本題の前に完全初対面の生徒に対しての自己紹介が必要ですね。一応、F校出身(中学25回生・高校47回生)であることは言うとして、などと考えつつ、ふと他のF校出身教員の顔を思い浮かべた時に……あの先生は寮監長、あの先生は生徒指導部長からの学年主任からの教務部長、あの先生(同窓数学)は学年主任からの進路指導部長、あの先生は生徒指導部長、あの先生は進路指導部長からの高校教頭、あの先生は学年主任、あの先生は学年主任からの中学教頭……と、私以外の全員が管理職・運営委員の経験者だということに気づいて、一気にやる気を喪失してしまいました。
 いや、客観的に考えたらそらそーだわなと思いますし? 「やる気があるか無いか」と「やるかやらないか」とは独立の事象ですから仕事には何の影響もないですし? いーんですけども~。けども~……っていうのは、高3だったら(ギリギリ)ウケるかも知れないけど中3にはまだ早いかしら、などと考えて楽しいのが4月。

 夜は小料理屋「U」で飲んで、西鉄のスーパーで食材を買い込んで帰宅。こないだの私の膨張(肥・浮腫)をご覧になって「虫歯?」と驚かれた女将さんから「ちょっと萎んだ」の評を頂戴しました。本格的に絞るのは授業が始まってからですけど。

遠い国の客には笑われるけれど 押し合わなけりゃ街は

 そらも絶対観にぃかなぁかんにゃけど。埼玉県所沢市て。
 『中島みゆき展「時代」2024 めぐるめぐるよ時代は巡る』@角川武蔵野ミュージアム、アーティスト初の回顧展覧会が開催されると、まっぴぃが知らせてくれました。4/20(土)~6/23(日)という会期中、(主に金銭的な)事情があって遠出が出来ない黄金週間を除いたら、仕事の都合がつく日程が1箇所(5月末の平日に2日間年休を取って東京で1泊)しかありません。巡回展なのか分からないまま旅程を立てるのはどうかとも思いましたが、取り敢えず56回生Nくん(こないだの上京で来春予定の沖縄旅行の相談をし損ねた)に夜のさし飲みに乗れるかどうかを投げて、OKが出たら上京します。

 本日新学期2日目。新中1はオリエンテーション合宿(九重2泊)に出発、新高3は外部模試。それ以外の学年は、春休み課題テストです。
 春休み課題テストについて、国語科では、前の年度(令和5年度)の授業担当者が作問をし、新しい年度(令和6年度)の授業担当者が採点をする、というややこしいシステムを採っているため、私は「新高2の漢文の問題を作成する(採点は新しい担当の先生に任せる)」「新中3の古文の採点をする(作問は前年度担当の別の先生)」ということになります。
 ですので、本日の仕事は中3古文のテスト採点。国語100点満点のうち、現代文60点・古文40点の割合なのだそう。11時に答案160枚が届けられましたが、その後に英語数学のテストを受験する生徒の帰りのSHRは13時になるそう。2時間もあるなら、160人分の小テスト(せいぜい40点分)なんて処理できるわな、ということで110分間脇目もふらずで採点集計に没頭、当日中に返却してもらいました。主任数学先生(←公立高校でブイブイゆわせてから10年前にF校赴任、人生及び教職の大先輩)からは生徒(まだ面識はありません)が驚いていたと言われましたが、こんなのは戯れのハッタリですから、いずれ授業をやれば馬脚は直ぐにあらわれるでしょう。
 因みに、新高2の漢文は、前述の通り、本来なら私は出題だけして採点は新しい担当者に投げるという決まりなのですが、その「新しい担当者」の先生が今年度からの新任でいらっしゃる上に新中1担任としてオリエンテーション合宿の引率に出られたので、例外的に私が採点するということになっています。答案は明日届きますが、僅か15点分が200枚(しかも自分で作った問題)なのでこれはもう「瞬殺」です。

 15時から年休を取って早めに帰宅。入浴後に17時から居間で飲み始め。冷蔵庫の中の余り物を処理する摘み4品……を作って飲んでしている途中に、5月末のさし飲みの誘いを投げていたNくんから「18:30でいきましょう! なんとかします!」という頼もしすぎるリプが来たので、先日の上京旅行で感動体験をした松濤「燗缶(らんぷ)」のカウンターを2人で押さえました。『中島みゆき展』のオンラインチケットは、1ヶ月先の分しか買えないそうなので後日。東京1泊のJALパックを予約しながら、調子に乗って飲み過ぎてしまったのは反省(摘み4品の後で、湯豆腐まで作ってしまってました)。初訪問の所沢へはどこを起点に動けばいいのか全く分かりませんでしたが、取り敢えず大塚泊にしておけば何とかなりそうだと、これは「駅すぱあと」先生の教えに従順に。
 768蔵目・長野「勢正宗」(純米吟醸 無濾過生原酒)。