見てよ この頬 雨 この胸 雨

 7時出勤で机仕事。始業後は、1~5限で高3漢文(センター過去問演習)。5クラスの演習がある日は、10分前に教室に入室して板書準備(前の授業の板書を消して、自分の授業の板書を始める)をしますし、授業後は回収答案(マークシートではなく、解答欄に記号を書かせる形式)の採点及び得点集計があるので、中休み・昼休みもぶっ潰してノンストップで働くというのがデフォルトです。
 初対面の高3(73回生)、取りあえず、下らない冗句に反応してくれたからそれで良し、ということにします。開始の号令直後に最初のプリントを配りながら開口一番の「『誰だお前』って思ってますよね、お互い様ですけど」という一言と、続く「まぁ、担任団でもない教員が週1コマ1単位の授業ですから、モブ中のモブなんですけど」という一言と、に対する反応でクラスの様子を見ました。
 授業の中身については「こういうものだ」と受け容れて(我慢して)もらうしかないのですが、今年の高3には国語科の先輩先生(教員歴は先輩の方が長く、F校歴は私の方が長い)のご子息が在籍、間接的に評価を聞かされるかも知れないのがちょっと怖いです。

 職員室日直(18時に生徒下校を促す放送をした後、校舎内を巡回)の仕事が回ってくる。面倒臭い。17時就業を無視して働き続けるの、18時までの特講だとか、入試模試作成に関する会議だとか、答案添削だとか、教科に関する仕事だったら全然苦じゃないんですけれど、職員会議だとか日直巡回だとかになると途端にヤんなっちゃうんです。但し、クラス担任を持ったらもう一段階「舎畜」度がアップ、自分のクラスの生徒が下校する前に退勤するという発想自体が蒸発します(63・67回生で担任を務めた計7年間はそうでした)。

 帰宅後は入浴、自炊。土鍋御飯(卵)~冷奴~もずく酢サラダ~ブリ塩焼き。
 ふとつけたTVで、浅井慎平が『ヒントでピンと』で無双しているシーンが流れました。やっぱり、凄まじいですね。16分割の1枚目「下・ぽたぽた」だけで「雨冠」という答え(雨冠に「下」で「雫」が出来て、それから連想されるオノマトペが「ぽたぽた」)を導き出すんです。放送時期が梅雨だから雨系の問題を予想していた、ということですがそれにしてもです(問題のクオリティも素晴らしい)。浅井氏も、クイズ王の西村氏も、『マジカル』の所さんも、収録・放送の日程から頭に入れて勝負に臨んでいたんですね。やっぱり、出題者との(想像力による)コミュニケーションって、大切です。