思想する「からだ」

 授業は文系東大コースが1コマで、教材は08年の文系専用(竹内敏晴)。名付けによる抽象化は個々の具体的イメージとは必ずずれる、という論理は03年センターの『世界と人間』(山下勲)以降たびたび扱って来ました。これを京大は森有正の「経験」と「体験」とについての随想で聞いてきたんですからぶっ飛んでます。東大授業は昼休み前の4限だったんですが、解くだけで40分をかけてしまったので解説を大急ぎでやっても10分以上時間を超過してしまいました。昼休みと5&6限の間に添削を終わらせて帰りに返却。

 英語科先輩先生に教えていただき、福岡ジュンク堂でF校にも少し関係があるフェアをやっているのを知ったので、またもや放課後に1時間の年休をとり天神へ出かける。
 先ずはタワレコ。店舗が新しくなっててからは初めて訪れました。サカナクションの新譜「新宝島」(タイアップありきにしてもタイトル秀逸)と、いつぞやの置き引きでドロンパされたケイト・ブッシュ『ドリーミング』とを購入。
 ジュンク堂のフェアは、私立進学校の中学入試出典本を集めたもの。灘中学は森まゆみ『おたがいさま』、鷲田清一『おとなの背中』等々。開成中学中沢けい『うさぎとトランペット』、日高敏隆『動物たちはぼくの先生』等々。F校のコーナーには、水上勉『ブンナよ、木からおりてこい』、内山節『森にかよう道』等々。こぢんまりとしたコーナーでした。本は、いつぞやの置き引きでドロンパされた内田樹先生の『困難な成熟』等数冊を購入。
 帰りの電車では漫画2冊。最初は弓きいろ『図書館戦争 LOVE&WAR 別冊編(1)』を読了、★★★★。からの、伊藤潤二の自薦短編集……が気持ち悪すぎて途中で脱落。電車の揺れとケイト・ブッシュ「狂気の家」の声と「首つり気球」との三位一体に身体と心が悲鳴を上げたんですね(当然っちゃ当然)。