ひそやかな涙を ききわける

 文化人類学の人はさすがにフットワークが軽いや、と驚き。F校親玉大学に今春赴任なさった47回生Kくん、から届いたメールの「いつメシ(いつかメシでも)」の意図を返信で訊ねたら、早速明晩をご一緒することに。10年ぶりくらいですね。

 出勤前に自宅に寄り(ホテルから自宅30分、自宅から学校15分、の徒歩)、施工会社の方から漏水の原因調査結果を伺いました。2~3日で終わる予定だったのが結局1週間。

 7月28日の日記で予想されていた通りでした。
 私の部屋の床下を走っている送水管を川の支流とすると、水漏れはその支流部分で起こっている訳ではなかったのです。水漏れが起こっていたのは、川の本流。即ち、私の部屋である103号室→203号室→303号室、と貫いて水を送り続ける幹の部分。本流はマンションの共有部分にあたり、支流はそれぞれの部屋の購入者の専有部分にあたります。で、103号室と203号室の間の本流の一部で接続不良故の水漏れが起こっており、それが支流である私の床下の送水管の外側を伝って部屋に流れ込んでいた、というのが実際でした。人が泣いている程度の一筋、ですがそれが(おそらくマンション完成時から)8ヶ月間ず~っと。それが水たまりになり、全て蒸発して床に壁に吸収されて、カビを起こしていた。
 支流の交換ならば不要なマンション断水が本流交換ならば必要になるということで、その周知根回し等で工事が手間取り、工期は予定よりも4~5日程度遅れることになります。とにかく、水漏れの原因が分からないことが気になって仕方がなかったので、先ずはそれを(上京旅行前に)知ることができたのが良かった。既に工期に遅れが出ている事に対し施工会社氏は「なるべく急ぎますので」という言でしたが、「時間がかかって良いので丁寧にお願いします」とお答えしました。後期課外に被りそうですね。

 さて、家中の床・壁の全てを張り替えるため、一度分解しないと書斎への出し入れができない机を外に出す必要が生じてしまいました。その分解作業が13時に行われるということで、そこには立ち会う必要があります。と言うわけで、漏水の原因を訊いた(実際に交換した古い送水管を見せてもらいました。写メ)後は、徒歩で学校に行きデスクワーク、13時に再び自宅に戻って分解立ち会い。

 その後は、ちょっとした用件があり小倉の実家へ戻ることに。駅近くのカレー屋で昼食をとった後、電車内でゆっくり読書をすべく新幹線(40分)ではなく在来線快速(120分)でK市から小倉まで。
 新久千映ワカコ酒(7)』読了、★★★★。本日夜は、テレビで『孤独のグルメ』特番が放映されるとのこと。原作は今イチ(合わない)と思っているのですが、テレビドラマは割と気に入っています。しかも本日は、余貴美子様がご出演の由。
 内田樹平川克美・奈須りえ『やっぱりあきらめられない民主主義』読了、★★★。これはさらっと流し読み。

 A組のとある生徒が、高校在学中・卒業後に国際的なボランティア活動をしたような先輩がいたら紹介して欲しい、と。真っ先に思い浮かぶのが59回生でいちばんの才女だったFさんで、お送りしたメールには直ぐに色良いお返事を戴きました。さすが。彼女とA組某くんとを結ぶ連絡を電車内で。

 小倉の実家(用件は瞬殺)では仕事の一切を忘れて読書もせずにのんべんだらりと(母君とテレビを観たりお話をしたりしながら)過ごすという鉄の掟があります。夕食は偶然にもカレーだったのですが、昼食のインドカレーと家庭のカレーとは完全に別の料理なので全く問題ありません。