僕は今まで 出会った人たちに 特別な想いを

 中学高校時代に聴いていた音楽……って、そんなもん松任谷由実中島みゆき矢野顕子原由子谷山浩子おおたか静流、という(20年前当時でも既に)ベテランの女性歌手ばっかりでした。後は、40年代~80年代の洋楽(ヒット曲のCD-BOXを貯金して買って)ばっかり。この文章を読んでいる人の半分弱は分からないでしょうが、かつては音楽を聴こうと思ったら音盤(ディスク)を購入するかレンタルするかしかなかった(ダウンロードという文化は21世紀のものな)ので、レンタル落ちや中古の安いCDを探し回っては買い漁っていたのです。
 90年代の半ばですから日本はCD売上げの全盛期でしたが、当時人気の新しいアーティストには殆ど全く興味はありませんでした。小室系やビーイング系は完全に自分と無関係だったし、乱立する男性ボーカルのバンド群にも惹かれるものはなく。時々曲単位でCDを購入することはあったりました。えっと、イエモン「BURN」は買った、Moon Child「ESCAPE」は買った、ミスチル「マシンガンをぶっ放せ」は買った、KinKi「硝子の少年」「やめないで、PURE」は買った……等々。
 その他、大学入学の数年前にデビューした小島麻由美は今でも追っかけてて、ちょっと前にデビューした椎名林檎は暫く追いかけて止めて、宇多田ヒカルは「教養」として初期3枚までは買ってました(2016年の最新作も買いました、良盤)。女性歌手でも、新人を追ったのはこの3人くらい。

 何の話をしているのかというと、男性歌手ですよ。井上陽水は好きだった、サザンは原由子目当てで集めている内にどんどん好きになっていった。ユーミンにも矢野顕子にも縁の深い山下達郎には(その奥様も含めて)そんなに興味はなくベスト盤レベルで、その他例えばユーミン繋がりでもはっぴぃえんどその他には触手動かず。基本的に、男声に興味が湧かないんですね。だから男性歌手でアーティストそのものを追っていたのは陽水とサザンってことになります。
 の、他。
 小沢健二は少なくとも90年代に発売されたものは全部持ってました。テレビで観ておっ、と思って買って、好き1/3、教養1/3、カラオケ用1/3くらいの勢いで。
 の、他。
 この名前になると知名度は下がるんですけれども、高橋徹也の90年代のアルバムは高校以来ず~っと聴いていますし、時々チェックしながら新譜も追っています。シングル「鏡の前に立って自分を眺める時は出来るだけ暗い方が都合がいいんだ」のタイトルインパクトで最初は文字として意識していただけの人物の曲が、高校寮から自宅への土日帰省の時だったでしょうか、深夜のテレビスポットで10秒流れたのを聴いた瞬間に打たれてマストバイ。98年だったんですね、6枚目のシングル「シーラカンス」は今でも聴くとその音と詞世界とにど~っぷり浸り込めます。シングルと一緒にその時点で発売されていた2枚のアルバムを購入して聴いて瞠目(瞠耳?)して、その後に発売された傑作『ベッドタウン』は先に書いたとおり今でも愛聴。2000年代以降の作品(寡作!)も、90年代の3部作ほどではないものの好きです。
 で、(知るのが遅すぎた)ニュース。
 90年代末のお蔵入り音源大復活、といえばちょっと前の小島麻由美ですけれども、何と高橋徹也にも同じようなお蔵入り音源があり数年前に正式リリースされたという話。99年録音、っつーこた『ベッドタウン』の直後で私の思う絶頂期じゃないですか。菊地成孔とかASA-CHANGとかバックを務めるアーティスト名はそれこそ小島麻由美と共通するんですけれども、こういう再発掘はもうどんどんどんどんやって欲しい。高橋徹也『REST OF THE WORLD -LOST SESSIONS 1999-』、聴く前から★★★★★だと分かってます、届くのが楽しみ(つっても、聴けるのは2月に入ってからなんですけれども……これを書いているのが2/5なんで)。

 本日は高1学研ハイレベル模試。ですのでSHR以外は監督業務のみです。志望大学を書くときに、第2志望以下で遊び出すのは「F高男子あるある」なんでしょうね。デジハリ、今年も人気です。
 夜は「もりき」で鰯なめろう、豆腐ステーキ。