低い雲間に天気雨

 6時に学校入りして添削その他の仕事、8時からは生徒面談。1~3限は授業で、4限は高3添削、半ドンの放課後は生徒面談の後、帰宅。
 帰りの教室でちょっと印象に残った出来事を。放課後の教室には私と掃除班のメンバー。そこへ、珍しい天気雨が走ったのを某さんが見つけた。「雨……?」 外を見て一瞬で顔を輝かせたメンバーが、わっと窓の側に集まります。女子二人は手をつないで、はにかみ屋の男子は少し後ろへ、真面目くんは掃除優先……と思ったけれども我慢できずに駆け寄って。キラキラした眼で外を眺める7人の姿を見て、教壇で黒板清掃をしていた担任は絶句しました。14年目でも、尚こんなに打たれる光景に出会うことはある。30秒ほど(生徒は空を、担任は生徒を)見入った後で、無粋ながら担任が魔法を解く。「せ……青春っぽい。きみら、今、ものすんごい青春だっ!」 苦笑で掃除に戻るメンバー。受験ごときでは子どもの感性は鈍磨しない。

 ソフトバンクが優勝したそうです。これは嬉しい。いや、野球には全く興味が無ければ優勝セールなんぞにも意義を感じないんですが、明日17時からの「もりき」純米の会の参加者が(日曜の観戦チケット購入済みのために)2名減るという事態が回避されたのですから嬉しいに決まってる。参加者が2名減るということは、持ち寄り形式の日本酒のバリエーションが減るということに直結するのだから、これは会の死活問題です。

 柚木麻子『3時のアッコちゃん』読了、★★★★。