カレーの香りは君と同じで

 3時半起床、書斎で仕事、入浴、6時半に母君の朝食(作り置きの卵液を使った茶碗蒸し、ニラもやし炒め、惣菜屋のオクラごま和え)をお出しして、7時に学校入り。
 1・2限の時間を使って昼休みに面談をする生徒に手紙を書きます。センター小説が解けないという某さんに、10年分の過去問プリントを持ってきてもらい、某さんがどの問題をどの選択肢を選んで間違えたのかという誤答を全て洗い出し、そこから彼女の苦手傾向を抽出するという作業。一人あたり5~6時間はかかるので200人全員に出来る作業ではありませんが、どうしても苦手だという生徒には一本釣りの感覚で。
 自宅まで自転車で往復して母君の昼食を提供、帰りに書店に寄り道をして授業資料用の本を1冊。昼食を摂られる母君とお話をしながら食器を洗っていたら、急に「キーマカレーというのが食べてみたい」と仰る。テレビでご覧になったのか、「というの」という言い方から召し上がったことがないのだということが分かります。というか、私もキーマカレーなるものは食べたことがない。学校に戻って、事務嬢さんに作り方を伺う。「材料を全部微塵切り→炒める→カレールーを入れる」という工程は普通のカレーよりも簡単だ、というお話。

 で、夕方の血痰ネーミングスーパーマーケット「You Meタウン」です。挽き肉を買った、玉葱は自宅の冷蔵庫にある、ピーマンは買った、トマト缶は自宅にある高級ケチャップ(凄いトマティなケチャップを三者面談の時に某くんママからいただいたのです)で充分、足りなかったら「もりき」マスター方式で野菜ジュースをぶち込む……となるとあとはキノコなんです。事務嬢さんはシメジ推しなんですけれども、キノコずらりの棚を見て、どれが微塵切りし易そうかって考えたら、そらえのき茸ですよねぇ、という選択。
 後日、超料理上手の小料理屋「A」のママさんと。「エノキはねぇ、ネバネバが出るからキーマカレーの食感が変わっちゃうでしょ」「あぁ、やっぱりシメジの方が良いんですね」「ネバってぽっちゃりしちゃうから」「成程。ってまぁ、母も私もキーマカレーは人生初だったんで『そんなもんだ』っていう感想しかなかったんですけど」

 ちゃんと「美味しい」と言っていただけたので安心。私も味見で人生初キーマ。
 の後の独酌は「もりき」にて。30周年パーティー後初営業の最初の客は開店と同時に入った私で、その後はご都合でパーティーに参加出来なかった常連さんが続々とやって来られました。