桜三月散歩道

 我ながらオツカル様が好きすぎるな、日記が長い。

 昨夜のTQC飲みに来られなかったオツカル様は、千原ジュニアの40歳ライブ(なんとチケットは5年も前に購入したそうです。チケット販売方法の詳細も面白かった)を観に行ってたそう。ネットニュースでは、松本人志明石家さんまだと超大物ゲストが現れて大盛り上がりだったそうで、今日のお昼にそのお話を聴かせていただくのが早速楽しみ。朝のホテルで久々につけたワイドショーでそのニュースが流れるかと思ったら、荒天で卒業公演が延びたアイドルがファンの前で生謝罪というニュースが芸能を占領してました(北島三郎の50年も千原ジュニアの40年も持って行った女……っつっても、今朝の生謝罪ニュースは列島荒れ模様というニュースの一環でしたが)。
 人形町の飲食店街のランチのクオリティはとんでもない、とはその地に今の職場を持つオツカル様の弁。フリーターが1500円とかのランチにはまってしまう地獄に陥ってるんですって(無職の風上にも置けないグルメっぷりです)。親子丼だパスタだ坦々麺だカキフライだうどんだと候補がずらりある(どうかしたら16時に「俺の」系の店に飛び込むという選択肢すらある)中から、私がいいな~と思ったのは天丼の有名店(孤独のグルメで紹介されたそうで、ドラマのキャストのサインがありました。あと、氷川きよしのも)。屋号失念だけど確かに美味しかった。海老天2匹に穴子天、黒いタレがどろりんとかかってるんで割と塩甘さが効いてて、1本だけ注文して2人で分けた瓶ビールに合う合う。
 ジュニアライブ、出川と生熱湯風呂とか松本人志と生すべらない話とかさんまが40分トーク占領(ケンコバの時間を奪い尽くしたとのこと)とか、相当濃密な4時間だったとのこと。中でもオツカル様が興奮気味に絶賛してたのはさんまちゃんのトーク力でした(ハニートラップに引っかかる直前のシャワーで排水溝から水が落ちる最後のシュゴッ! という音が「や~めとけっ!」に聞こえた話ってのは又聞きでも腹が捩れる)。しかしまぁ、1時間弱の店滞在の間に、うっかり2枚買ってたチケットの買取をツイッターでゆる募したら身も知らぬ女性からリクエストが来てその人と隣同士で観覧した話とか、札幌旅行に母君と2人で行ったら初手から母君がすっころんで手を骨折した話とか(病院内でのエピソードが絶品だった)、旭山動物園からの帰りの下道が吹雪いて閉鎖された道の駅でトイレを探し回った話とか、笑えるエピソードを連打してくる才能は市井のさんまちゃんだと思うよ。面白いこと面白いこと。

 人形町からず~っと歩いて秋葉原、上野(この間もオツカル様しゃべりっぱなし)、14時に入ったパセラで、上京旅行恒例のデートカラオケ。まだまだ過去歌唱曲及び同日内同アーティスト曲NGは続く、がっ様ご覧になって~ん、と曲目紹介。
 オ①Lui Lui(太川陽介)→池①夢を信じて(徳永英明
 さっきの天丼屋でお約束のように炸裂したオツカル様による私の母君侮辱ギャグ(会ったこともないのに勝手に売笑婦呼ばわりしてくる)に続けて登場した、先の「相棒」シリーズ最終回の一つ前の回が秀作だった(「ハイジ」最終回前の「クララが歩いた」みたいなもんか)という話の中で、その時の犯人役の太川陽介が被害者を殺した切っ掛けが母親侮辱だったというネタがあったんですけど(勿論話はそこから太川陽介の再ブレーク、蛭子さん転がしが出来る唯一の芸能人だという流れに)、多分そこから連想のLui Luiダンスでカラオケはスタート。私は、昨年末のカラオケデートで一笑いを起こした徳永英明の今更紅白歌唱曲(夢オチアニメのEDでしたね)。この曲の「さ」の音がちゃんと出れば今日の声は大丈夫。

 オ②拳法混乱(四人囃子)→池②赤い戦車(YAPOOS
 「ドランクモンキー 酔拳」の日本版ED、とか言われたって全く知るはずもなく。ただ、この4文字で「カンフージョン」と読むのだけは覚えました。私は、本日夜の戸川純ちゃんバースデイライブで十中八九歌われるであろう歌を。日本橋ヨヲコ「G戦場ヘヴンズドア」にも影響を与えた(完結巻に歌詞掲載)この曲、ライブでは相当がなって歌われますが、元のCDの歌唱は割とイノセンスな感じなんです。

 オ③制服のマネキン乃木坂46)→池③青天井のクラウン(ソウル・フラワー・ユニオン
 本日一番笑ったのは、秋本作詞のこの曲を必殺3音下げて地声熱唱のラストを「私の夏は~きっと・く・るぅ!」ばりにアレンジしたそのアレンジが完全なるオツカル様オリジナルだったというネタ。曲は普通に良いと思う、というオツカル様は後日この曲のPVをTwitterを通じて送ってくださいました(そしたら、そのTweetをオツカル様のフォロワーと思しき人がお気に入り登録した、と私に通知が来ました。要らんわ)。私は対象年齢をさらに下げて「みんなのうた」から。「みんなのうた」にピエロが出てくるとまぁ大体不穏なものになる(「ピエロのトランペット」とかね)んですけど、この歌は下條ユリのイラストもあってそうでもなかった(のか?)ような気がするんですけど。

 オ④恋人も濡れる街角中村雅俊)→池④じんじん(原由子
 オ「練習と思ってYou Tubeで観たら思いの他声が出てなかった」 池「もともと、窒息してるみたいな歌い方する人だからね」と、二人の中村雅俊評。原由子は昭和のボカロ。どっちも桑田さん楽曲です。

 オ⑤きみはホエホエむすめ(桃井はるこ)→池⑤ミミックKANA-BOON
 全然知らない「桃井はるこ」なる人物はオタク界(?)では功労者らしく、オツカル様も「よく知らんけど、がっ様なら喜んでくれるはず」だって。すんませんね喜べるほど知識がなくて。私は2014年とれとれ最新シングルの「B面曲なんですけど」って言ったらすかさず「B面て」と突っ込まれました。はい、カップリングです。カラフル(平成)に見えて白黒(昭和)なんです。とりあえず、最新曲に関しては後2年間はKANA-BOON押しで行けるな(次は「夜をこえて」かな)。

 オ⑥マニアック問題(センチメンタル・バス)→池⑥ポーリシュカ・ポーレ(仲雅美)
 早すぎた引きこもりソングvs歌声喫茶ソング。

 オ⑦高原列車は行く(岡本敦郎)→池⑦哀愁列車(三橋美智也
 「そんな雰囲気(歌声喫茶)でいいなら」とオツカル様がお歌いになったのはまさかの「高原列車~」。歌い方が女性っぽいなぁ、と思ってたら「小さい頃一緒に入ったお風呂でお婆ちゃんがよく歌ってた曲で、原曲は聴いたことない」そうで。成程。明るい歌なんですけれども間奏がよもすれば(脱線したら)短調に傾くぞって感じだったので、続く私は脱線させて「哀愁列車」を歌ってみました。三橋氏、本人出演のPVで芸妓さんを踊らせながら三味線を弾いておられ流石。

 オ⑧銀河鉄道999ささきいさお)→池⑧誰がために(成田賢、こおろぎ'73)
 「ゴダイゴじゃなくて、『汽車は~♪』の方ね」というオツカル様のその言い方は、「完全にダイナマイト関西ケンコバでしょ」 確かに「999」絡みの歌はカッコいいのが多いですね。私も、懐かしい&カッコいいアニソンと言ったらこれ、というベタ選曲を。

 オ⑨雪の降る町を(高英男)→池⑨昨日と今日(小沢健二
 「誰がために」で割と雰囲気をあげたつもりだったから、次の選曲は題名が表示された瞬間に笑った。池「あのねぇ、今日のカラオケに不満があるなら先に言っといてもらえんかね? 来たくなかったというのなら」 オ「いやいやいやいや、これ歌いたかったんだって」 まぁ、私も「ポーリシュカ・ポーレ」を選んだ人間だから文句は言えないのか。じゃあ、あとで暗~いの入れよ。

 オ⑩赤いトラクター(小林旭)→池⑩ラーメンたべたい(矢野顕子
 オ「いじめ!」 池「東てる美!」という時事っぽい掛けあいで始まった燃える男の赤いトラクター。オツカル様は大学時代によくこの歌を歌っておられました。無職が「仕事こそは」と歌うと染み入りますね(とは面と向かって言えないあたりが多分私の限界なんだと思います)。私は、1音下げたら男声で熱唱できる矢野さん楽曲。オツカル様は「弾き語りしか聴いたことがなかったから演奏がまさかこんなにピコピコしてるとは思わなかった」と。

 オ⑪ポラリスの涙(音速ライン)→池⑪風よ(BIGIN)
 出た、オツカル様の十八番、ロキノン系! PVで田中要次(小道具・ルービックキューブ)やら岩佐真悠子(小道具・赤ワイン←似合いすぎ)やらが泣いてました。私は、やおら携帯を開いて歌詞をネット検索。BIGINの曲は油断したら歌詞表示がウチナーグチになってるんで、そのままでは読めないのですね。

 オ⑫サムライハート森口博子)→池⑫マリオネット(CHAGEASKA
 オツカル様のお姉さまが大好きだったというアニメの歌と、オツカル様が大好きなアーティストの歌。

 オ⑬Love Addict(中島美嘉)→池⑬Youe Eyes Are Magic~終止符をおしえて(松任谷由実
 裏声を頑張って出す対決。オツカル様が中島美嘉に興味を持っておられるのかは不明ですが、この「Love addict」は私が彼女の歌の中で唯一レンタルして(意識して)聴いたことがある曲。私の裏声曲はユーミンの最新アルバムから。スピーカーの奥から「これが円熟よ!」というドヤ顔が飛び出してきそうなメロディと歌唱とでした。

 オ⑭TIME ZONE(男闘呼組)→池⑭Because the night(Patti Smith Group)
 小学生の時に長期休みの朝のワイドショーで「光GENJIを超えた?」という触れ込みでデビュー直後の男闘呼組が特集されていたのを覚えています。次に彼ら関係の映像を見たのは高校生の時、高橋和也が出演していた90年代半ばの映画「八つ墓村」でした。夜だ朝だと歌詞で言っているのを見ながら、私が選んだのは数少ない洋楽レパートリーの一つ(これも戸川純ちゃんが今夜のライブで歌うかなぁ、と期待してたら披露はされませんでした)。

 オ⑮きよしのズンドコ節(氷川きよし)→池⑮恋のメキシカン・ロック(橋幸夫
 氷川きよしはさっき食べた天丼屋にサインがあった連想でしょうか(オツカル様は「浅草パラダイス」とか「星空の秋子」とかもレパートリーにお持ち)。私は一回歌ってみたかった橋幸夫。アラサーなら清水アキラの歌い舞う姿がよみがえるはず。

 オ⑯ワルツおぼえて(たま)→池⑯蒼い鳥(フジファブリック
 2時間半の時間がそろそろ終盤になるころか、という目分量でオツカル様は一回に必ず一曲、同席の私を気持ち悪がらせるためにだけ選ぶたま。一回でいいから、「さよなら人類」を歌ってくれないだろうか。私はオツカル様が「雪の降る町を」を入れた時に後で歌おうと思っていたフジファブリック最高のシングル曲(Bめ…じゃない、カップリングの「東京炎上」の方が好きなんですけど、これは既に1回歌っているのです)。

 オ⑰go for it!(DREAMS COME TRUE)→池⑰茶魔さま(田中義剛
 こないだオツカル様がtwitterで「なぜか練習中」と呟いておられた必殺のドリカム(だからなぜ毎回ドリカムを入れるのだ)。私は歌いたい歌・歌うべき歌をあと2曲残し「じゃあ、『茶魔さま』からの陽水『夕立』」と思っていたら、いつもは10分前くらいからカウントダウンが画面表示されるのに『茶魔さま』の途中で急にあと2分とか言い出して時間オーバー。池「ごめ~ん、今回『夕立』歌えんかったわ~」 オ「ほんとだ! じゃあ次回2回歌っていいよ!」ってだからどんだけ。

 上野公園を散歩。こないだ生徒に「先生はお花見とかそういう雅びなことはしないの?」としない前提で聞かれて確かに一人だったらしないんですけど、友達とだったら桜逍遥吝かでなしというスタイル。花満開で人はゴミのようだ。花見シートスペースは主に大学生グループを中心にびっしり、中には白昼(もうすぐ夕方)堂々最近見ないタイプの懐かしい一気コールで焼酎呷って盛り上がってる馬鹿どももいます。
 オ「一気コールとかあったねぇ。橋本聖子とか覚えてる~?」
 池「懐かし~、右手と左手でコップ持ってね、最低だったよねぇ。政治家なのにねぇ」
 オ「春夏のオリンピックで両方メダルなのにね~」
 池「オリンピックを高校野球扱いしてない?」
 オ「あ、ほんとだ~。あ、あそこでテレビクルーが花見客インタビューを」
 池「え、どこ? うわっ、レポーター黒っ、細っ。阿部? 阿部祐二?」
 オ「黒くて細かったら阿部祐二一択なんだ」
 池「一択やろ。でもって白くて四角かったら城下尊之。うちの高校の出身」
 ほのぼのとしたやり取りに春を感じます。MIYAVIです。

 オツカル様と一旦お別れして、向かうは新宿LOFT戸川純ちゃんのバースデーライブですよ!
 ①ロリータ108号/②バーバラ・セクサロイド/③バージンブルース/④さよならをおしえて/⑤赤い戦車/⑥シャルロット・セクサロイドの憂鬱/⑦眼球綺譚/⑧隣りの印度人/⑨玉姫様/⑩彼が殴るの/⑪フリートーキング/⑫諦念プシガンガ/⑬lilac/⑭金星/⑮蛹化の女/⑯私の中の他人/⑰好き好き大好き/⑱母子受精/⑲電車でGO/⑳肉屋のように
 ……今回のライブ、悪くなかった。全然悪くなかった。でもって以下に書くこともアーティスト側には全くもって悪いところはないんです。あのね、ライブ中に急に携帯で動画撮り始めた馬鹿客、ほんとにあれのせいで完全に雰囲気が悪くなった。演者はやわらか~く(ジョークを交えながら)注意するくらいで終わらせてましたけど、そこから数曲は確実にテンパって調子がおかしくなってました。ってか、その馬鹿客がその時点で退場しなかったのにびっくり。

 ライブはアンコール(多分「レーダーマン」と「パンク蛹化の女」だと予想)を観ずに会場を飛び出し、オツカル様と合流して夕食はしゃぶしゃぶ屋。可もなく不可もなくの店で軽めに飲み食いして、会計は職持ちの私が払ったんですけど、食ってる間ず~っと「食べログ」で今いる店より評価の高い新宿のしゃぶしゃぶ屋の話を振ってくるあたりやっぱりこの人面白いわ。「因みに、食べログでさっきの店より評価の高いしゃぶしゃぶ屋はここ、徒歩2分」と帰り道でわざわざ案内してくれたのも好感度高し。
 「フィナーレ、アルタビルの大型ビジョンで流してるよね、多分」「観ていく?」
 果たしてアルタ大型ビジョンでは、「いいとも」レギュラー陣が涙ながらにタモリに謝辞を述べている最中。力道山街頭テレビ状態で、カップルや背広リーマンやが大勢集まって大画面を一心に見つめています。中居正広の話の途中でタモリが目頭を押さえた時には、周囲から「あ~っ」と小さな声が上がりました。最後のタモリ挨拶の後は、観衆から温かい拍手が自然発生です。

 ホテル健康就寝。