さらばテレビジョン

 本日は行事の関係で高3の授業(センター5コマ)が飛んで授業無し。年休を取って、学校隣のS寺に伺いました。用件は、母君(と私と)のお墓で、今年5月に完成した樹木葬スペースの2人用(40万円)を1箇所購入するというもの。1691年に創建のお寺は現在15代目、和尚さんは私より少しだけ年上の方です。黄檗宗ですがこの樹木葬スペースは宗旨・宗派を問わず、個人契約・生前契約が可能という理想の条件。納骨後、13回忌(母君と私との2人用の場合は、後から入るであろう私の13回忌)を経てから自然葬募に骨を移し、お寺で永代供養をして貰えるそう。
 私は直ぐにでも契約・支払いをするつもりだったのですが、正式な契約は石屋(墓石、5万円)を交えて(区画と石への名彫りのデザインとを決定してから)行うということで今日は「仮」の契約。区画は決定し、本契約は15日(日)に行うということになりました。

 通夜葬儀等は一切無用と仰る母君ですが、ご自分が亡くなった時の出費がある時のことを考え、私にまとまった金額をお預けになっています。前述のお墓もその中から出すんですね。この日記をご覧の方々におかれましては私が「宵越さぬ派」だということをよくご存じだと思いますが(扶養家族も居ないですし)、幾ら何でも唯一の肉親の闘病からお墓まで(不謹慎!)の出費に耐えうるくらいの貯金はしています。ですが母君、私がそれに手をつけることを一切許さず、ご自分の貯金を切り崩して全てを賄っておられ。8月16日の日記に書いた通り、現在入所中の介護施設の費用も、全て同じです。入所の時に厳命を承りました(現在は、そういう指示を出すような複雑な発声はもうお出来になりません)。
 これを指して息子への愛情だと仰る有難い声も頂戴するのですが、そういう要素を、そうですね、1割程度は認めるとしましても、残る9割は「他者(他人及び肉親)」から施されることへの拒否反応です。「女だてら」を40年弱貫いた母子家庭の母親(及び父親)役を舐めてはいけない。この拗らせ方、頑なさは、息子の私も舌を巻きます。

 秋本治『いいゆだね!(2)』読了、★★★。(職業人としての構えに)大リスペクトの漫画家氏なのですが、作品自体は『こち亀』に尽きて他を楽しめないきらいがあります。
 佐高信『反-憲法改正論』読了、★★★★★。澤地久枝井上ひさし宮澤喜一城山三郎・佐橋滋・後藤田正晴野中広務三國連太郎美輪明宏宮崎駿吉永小百合中村哲。「平和主義」に基づく護憲論12章。勉強しなくては、ですね。
 倉本聰『テレビの国から』読了、★★★★。昔のテレビ業界のエピソード色々を見たいというみーちゃんはーちゃんな動機で購入。この筆者も、佐高氏の本の12章に連なる偉大な方ですね。そう言えば、最近の学園ドラマの中で菅田将暉がやったらしい演技(←観てません)についてニュースで目にした時に、『6羽のかもめ』みたいなやつかなぁ、とか思って気になってたんでした。今度機会があったら観てみようかな(可能性は低いかな……)。