何可成

 鍵垢twitterにて140字縛りの呟き。
 【10年以上前の話ですが、二次元ヲタの56回生Hくんに「でも、その娘、居ないんだよ?」と半笑いで言ったら、「そうですよ。居ないんです。でも、居ないから、居なくならないんです」と真顔で返され絶句したことがあります。あれは至言だと思っていて、今、正に至言だったことを身に沁みて感じています。】

 一昨日(葬儀・火葬の翌日)、東京のオツカル様(←私の方の事情は把握)から「教え子ちゃんに会ったよ!」とダイレクトメールが。その前日(葬儀・火葬の当日)、63回生我らA組Eくんと、絵恋ちゃん聖誕祭にて出会ったようです。「土下座したら世界の見え方が変わる」と言って憚らないEくんはもう完全な「えれにすと」ですね。
 因みに、「しまった、私的に忙しくてグッズの買い出し頼むの忘れてた! 僕にも人間の心があったみたいだね!」とメールを返した時に、初めて、あ、私、大丈夫だわ、と確信しました。あのタイミングであんなメールを送ってくるオツカル様、やはり私の最推しです。

 今日が休みになる日の本に生まれた天運(即位礼正殿の儀については興味を封印して、情報は完全にtwitterのTL任せです)。
 午前中は学校に出て、先ずは昨日の東大漢文特講の添削。08年は兪樾『右台仙館筆記』。科挙郷試多浪生の主人公・周鉄厓が「夫」だったのは、夢に現れた謎の老人に願いを叶えると言われた時に「科挙に合格させてくれ」ではなく「合格できるか教えてくれ」と頼んだ点と、その結果(何可成)を見て「無望(望無からん)」と嘆きながらもなお勉強を続け受験した点とにあります(見事合格しました)。設問とは無関係ながら、私はここを推しますし、ここに東大からのメッセージを読み取るのは間違っていないと思います。

 昼前に自宅に戻り、Hさんのご自宅へ。車を出していただくのですが、先ずは試験場前のピザ屋「W」にてランチ。Hさんも絶賛の釜焼きマルゲリータ。私は一心不乱に1/8カットを食い尽くしますが、Hさんは机上のオイルや薬味を使って味変を楽しみながら。その後、介護施設「I」に向かい、施設の方々に御礼を述べた後(お土産は福砂屋)、母君のお部屋の荷物(服や収納棚やテーブルやCDデッキや)をHさんの車に運び込んでお暇。「終わりよければで、良い人生にして頂きました」とご挨拶。
 荷物類を全て自宅に押し込んだ後、久しぶりに家中の大掃除を(ゴミ袋が8つ!)。

 出来るだけ家には本を置かないように(学校のデッドスペースに持っていくように)しているのですが、それでも自宅内に未読の本が100や200ではきかない数散らばっています。購入時にマンションをリフォームして、書斎のクローゼットは本棚に改修してもらっていたのですが、当然そんなもので入りきるはずもなく、そろそろ床を本が侵食し始めそう。
 タクシーで「ニトリ」に往復して、大きめの本棚を注文しました(私の背丈よりも少し高いくらい)。いたちごっこになる将来は見えていますが、書斎に設置して取りあえずの対処療法です。来月頭に届くとのこと。

 大掃除で汗をかいたので入浴。夜は、肉料理「I」で読書独酌。

 是枝裕和『希林さんといっしょに。』読了、★★★★。
 加藤元浩Q.E.D.iff -証明終了-(14)』読了、★★★。