The punkiest monkey that ever popped

 年若い先生と何かの話の流れで「池ノ都先生は予備校に行ったのですか?」と聞かれ、否とお答え。今でも基本的にはそうだと思うんですが、四半世紀前のF校、授業さえこなしてたら塾予備校は不要でした(よく「それは先生がお出来になったから」と保護者からのお世辞で言われるんですが、そうじゃなくて、当時は本当に塾を利用しているF校生、殆ど居なかったんです。居たとしても今よりはずっとずっと少なかった)。ただ、何かのイベントで一度だけ、土屋博映先生の古文を受講したことはあります。予備校(バブル)文化の権化のお一人、噂で聞いていた歌ったり花吹雪だったりは無かったものの、古文の本文中に三字熟語が出てきたら「アチョーッ!」って叫ばれるんです。理由は、中国人の名前っぽいから。「阿闍梨アチョーッ!」って。年若い先生から「意味が分かりません」って言われましたけど、私だって分かりませんよ。

 明後日から2泊3日で関西旅行を控えてそういう気分になったので、まだ1カ月以上先の年末上京旅行の飲み友募集をTwitterにアップ。とは言え、4泊5日の旅行の中の、昼2件、夜2件は既に約束が出来ており。昼の約束は、経産省63回生Tくんにお願いして虎ノ門の「サラメシ」体験、そしてオツカル様と火鍋~カラオケデート。夜の約束は、63回生文系A組3人(Eくん、Mくん、Bちゃん……A組諸氏はお解りでしょうが、Bくん・Bちゃんと書き分けます)と渋谷飲み会、及び67回生Aさん・Mくんと「『合格体験記』を書く約束を破ったMくんの顔面をはたく会」です。

 授業は高3漢文センターを5コマ。合間に高1古文の授業準備、教材は『伊勢物語』から「初冠」……はぁ。
 働き始めて16年、幾ら定年65歳(その後の常勤講師勤務もあり)で転勤のない私学で相対的には若い部類だと言っても、流石に自分が「中堅」ゾーンに片足を突っ込んでる自覚くらいはあります。が、未だに授業に「苦手」、というか「不慣れ」がありまして、それがずばり今やってる高校古文なんですね。高校古文は、56回生の高1、63回生の高1、と過去に2度しかやったことがなく、未だにどのように授業をしたら効果的な(知識教養が定着する、面白いと思われないまでも下らないとは思われない)のかが判らず、完全に手探り状態。しかも明日は『伊勢物語』でしょ、恋路の雅でしょ、39歳独身が何をどう話せば説得力が出るっつーのよ、と敗色濃厚の戦を前に気分はやや萎え気味。
 別に、じゃあ授業に「得意」「慣れ」があるのかと聞かれたら端的に「ない」と答えざるを得ないんですけど、回数だけなら、高3漢文を7回(59・60・61・63・65・66・68回生)、高3現代文を6回(56・57・58・63・64・67回生)やってて、この2つがいちばん安心して(油断しないよう自戒しながら)授業出来ます……