東京は令和零時

 旅行の真っ最中ですが、新年度(令和6年度)になりました。21年目の勤務となる私、5年連続の教務部主任(学年所属無しで時間割係)で、授業は中3の国語Ⅱ(所謂「古文」)と高3の漢文を担当。中3古文なんていつ以来だろう……と思ったら、70回生が高1だった時にA組(外進)の古文を担当していましたね(外進高1の古文は、内進中3の教材を使います)。高3漢文は何度目でしょうか……59・60・61・63・65・66・68・69・71……10回目!
 また、今日から今年度の東大入試の成績開示が始まったようで、今朝早速、現役合格(文系)の某くんから画像が送られてきました。合格者最低点に+0.5点の薄氷、これは大学から「呼ばれた」パターンだと思えばよいですね。せっかく「呼ばれた」んですから、使える環境を全部使って大学生活を楽しんで頂ければ。

 本日は月曜、美術館・博物館はどこも休館ですから、古書街や聖地「ジュンク堂」を訪問する本の日ということに。神保町に出る序に、先日読んで面白かった室橋裕和『カレー移民の謎』に出てきた麹町「アジャンタ」を初訪問してランチを食べることに。10時開店と同時に飛び込んで、辛めのチキン、ココナツ風味の海老の2種類をナンで頂きました。別注文のラッサムスープも同様でしたが、日本風を排した純粋な南インド料理なのだそう。

 麹町から神保町へは北東の方角に徒歩で30分程、靖国神社(入りませんよ)を左に、日本武道館を右に観る散策、兎に角外国人の多さが目立ちますが、それよりもついつい注目してしまうのが今日がスーツ(社会人)デビューなのであろう大勢の若者たち。そう言えば、先日学校に挨拶に来たHさん(今日が社会人デビュー)にも今年は4/1が月曜日だね~、とか話してたんでした。
 神保町は90分程の散策、新刊書店は「東京堂」、他はひたすら古書店を素見して(何冊かの本を買って)歩きました。喫茶店に寄ろうかどうか迷いましたが、カレーの重さが確り胃に残っていたのでやめときました。
 神保町から地下鉄を乗り継いで池袋に戻り、聖地「ジュンク堂本店」を2時間逍遥。最初に地下(漫画売り場)、続いてエレベーターで最上階(芸術系)に上がり、1階ずつ下っていくといういつものやり方。書名と筆者名とを見るのを私は「背表紙読書」と読んでいますが、主に古い時代の本を読むのを好んでおられた国語科恩師先生は背表紙を「墓標」と読んでおられました。2時間で籠はいっぱい、固より無人レジは嫌いなのですが、私は会計後に配送の手続きをしてもらわないといけないので有人レジを使うしかありません。

 いったんホテルに戻って入浴、直ぐに出発して今夜の約束は17時に秋葉原。69回生Yくん・Mさん(2人とも東大)と3人で飲む約束……だったのですが、集合時間直前にYくんにアクシデントが起こってドタキャンに。結局、お会いするのは2度目となるMさんとサシで居酒屋「赤津加」(秋葉原の聖域)で2時間ほどお話をしてお別れ。初めてお会いした時はとある評論家のオンラインアシスタントをやっておられるというお話(その評論家氏に関する面白い裏話)が面白かったのですが、今日は一回入った「東大むら塾」と袂を分かつ形で新しい団体を立ち上げたという話が良かった。Mさん、面白いですねぇ。

 年若い女性を都会で連れまわすのは流石にアレですので1軒でお別れをして、私はホテルに戻って、読書をしつつ(コンビニ総菜で)飲み直し。