神様のカルテ

 午前中は宅急便の到着を待ちつつ書斎で仕事。あり得る幾つかの可能性を考えつつこの先の時間割とにらめっこ。昼前に到着した荷物は64回生Tくんのお父様からのお中元で、空けたら「越乃寒梅」の超良いやつでした。私の「日本酒チャレンジ」にはまだ登場していない銘柄、有難く嬉しく。
 午後に出勤して、事務嬢さん(高3が冠模試受験なので日曜出勤)と進路指導室で「合格体験記」の最後の校正チェックを終わらせました。これで本当の本当に校正は終わり、後は印刷所から完成冊子が届くのを待つだけです。「合格体験記」については(私の時間割作業がちょっと忙しいのに託けて)今年久しぶりに校正(第1校)を外れたのですが、結果として私なら絶対没にしない幾つかの記述が(内容不適切で)不可の判定を受けることになりました。校正の厳しさについて他の先生の流儀に口出しをするつもりは微塵もありませんが(どちらが正しいとかいう話でもないですし)、年毎に判定の基準が変わるのはあまり良いことではありません。進路指導部は外れましたけれども、来年からは一貫して私が引き受けるようにした方が良いかなぁ、などと。

 授業準備・添削等々のデスクワークを16時まで。帰宅後は入浴、書斎で仕事、書き物も少し。
 昼食に近所の中華「H」で麺と半炒飯のセットとかいう腕白な注文をしてしまったので、夜は炭水化物無しのセットにすることにしました。

 7/19の「自粛お摘まみセット」。
 ところてん・小鉢6種・ナッツ盛り合わせ。
 広島「雨後の月」(スパークリングアジア 微紅)、京都「澤屋まつもと」(守破離 雄町)。前者は露骨なスパークリングで名前の通りの色、ギャル酒極まれりでしたが、後者もグラスの表面に気泡びっしりなタイプの炭酸酒(奈良「風の森」みたいな感じ)。甘みより旨みの後者の方がお摘まみ(佃煮・漬物・大豆類)には合うかな。

 久しぶりに山本周五郎(但し食に纏わるエッセイ集)を読みながらの食事。こないだ漱石現代日本の開化」の授業で「陋態」(醜態と同義)の語を紹介した時に、「陋」は醜い・卑しいの意味でいつか漢文で出会うよ、と話したんですが(勿論、頭の中には東大13年があります)、今夜読んだ周五郎のエッセイに「陋習」の語が出てきました。個人的には、3年授業を担当した生徒にはこの程度の語彙は持って(せめて類推で読める程度では)いて欲しいなぁ、という「欲」があります(まぁ、難しいことですが)。

 山口恵以子『あなたとオムライス 食堂のおばちゃん(8)』、★★★★。後藤さんに合掌。あと、この小説に出てきたので買った「澤屋まつもと」がとても美味しかったのに有難う。