田植え姫

 こういう時に限っていい夢を見たりね。
 楽しいクラスだし一生懸命を知ってる子たちなんだからず~っと応援していつかの学習奮起を信じようっていう気持ちと、もっと力のある先生だったらきちんと学級経営をして生徒をF校生かくあるべしに出来るのにという無力感と、これがず~っとぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃと葛藤していくんでしょうね。昨日は後者が臨界点に近づいたんですね、明後日はきっと前者が蘇るんだろうなぁ。我ながら単純だ。

 そうそう、明後日ですよ。明後日の体育祭。これがまさかの台風予報、筋金入り雨男ケミストリー先生何をしてくれてはりますの、と冗談交じりにみんなで責めてたら……化学先生「いや、もう本当に俺のせいのような気がしてきた。なんか落ち込むわぁ」
 と、化学先生が弱気発言をなさった直後、台風が温帯低気圧に変わった! 朝からの雨がやんだ! 体育先生「俺たちのパワー『晴らす』メントの勝利!」って。

 さて、我らが2A率いる青ブロックの応援団に「青」っぽい熟語を聞かれる。青は難しいんですよ。「水天一碧」「炉火純青」「雲外蒼天」……う~ん。あ、敵の赤や黒に聞かれたら「紅蓮」とか「漆黒」とかおもっくそ厨二っぽいやつをプレゼントするつもりですけどね。
 青は難しいと言えば、装飾の青も難しい。青龍を描くと、背景の色の選択が難しくなるってことで。青い空も青い海も描けない、勿論黒や赤の背景は論外、ってなるんですね。とまぁ、これは美術部部長の下絵を見た瞬間に勝ちを確信したんで大丈夫なんですけれども。
 勿論、他のクラスの先生はともかく私は青団優勝以外のことを考えてませんからね。「クレしん」のまつざか先生vsよしなが先生レベルで他クラスに勝ちたいと思ってますからね。ブロック優勝して炭酸ファイトすること以外考えてませんからね。