昨日作成して、明日（課題テスト２日目）出題する高２現代文の実力問題。島田紳助の「ダウンタウンは、それまでの漫才をこなした上で、あのスタイルにたどり着いている。彼らはピカソだ。それを漫才の基本もなってない若手が、ただスタイルだけダウンタウンをまねしても面白いはずはない」という言を引用した上で、「型無し」と「型破り」との違いを論じさせる、のですが……
本日始業式、からの冬休み課題テスト（初日）、はあっという間に終わりましてその後の教室内生徒お駄弁り（おだべり）をちらり耳にしましたら。芸能に疎い生徒某で皆が遊んでおり。
Ａ「せんせ～、Ｂにダウンタウン覚えさせた～」
Ｃ「ダウンタウンは何人組？」
Ｂ「二人組」
Ｃ「一人目は？」
Ｂ「ところ天の助、俳優」
Ｃ「二人目は？」
Ｂ「ヘッポコ丸、歌手」
全員爆笑。私、愛想笑いしつつ内心ガン汗。問題作り直しか、とも考えましたが、明日試験中に教室を回って語の説明をして回ることに決め（島田紳助は引退した超大物お笑い芸人、ダウンタウンはその後輩に当たる漫才コンビ）。そんなのが要る時代なのか。
放課後の職員室に今年成人の60回生お二人。来る成人式記念の同窓会で流す教員メッセージビデオの収録依頼（私は担任団ではなかったのですが、高３で一年だけ漢文を担当したご縁があるのです）。断りきれない上にこういうときに覿面にキョドる癖の私が披露した（り披露しなかったりした）文面は以下。多分、会場は五月蝿くて聞こえないはずだ！ と期待して。
【成人式は古文で言うなら元服、すなわち結婚できる人間になるためのイニシエーションです。おめでとうございます。皆さんの中にも、今付き合っておられる方と近く結婚、などという方が出てくるのではないでしょうか。そういえば、現在私が担任を務めるクラスの副担任でいらっしゃる●●先生におかれましては正妻との間に第二子がご誕生ということで目出度いばかりでございます。一方私はといえば、先日とあるスピーチで某女性を褒め称えるつもりで「あれほどの才色兼備なら結婚の二度や三度は簡単に」など口走り後で殴られる始末、色恋沙汰から程遠い人間であります。しかし人生一寸先は闇、何が起こるかは分からないもので、私がクラスの担任などを任されるということすら現実には起こりうるという事例からも考えられるように、遠い将来私が誰かと結婚するなどということがあるやも知れません。その時には是非皆さんの中の誰かに仲人媒酌人を努めていただきたく、今のうちにお願い申し上げる次第です。あ、60回生の女子には何故か私のことを過分に評価してくださる▲▲嬢がおられました。▲▲嬢に向けまして、私の現在の夢が白馬に乗った王女様が迎えに来てくださることだということをお伝えして、本日のご挨拶に代えさせていただきたく】
