ここまで来るのに10年かかった…

 山本周五郎『人情裏長屋』読了、★★★★。夏彦翁の本もそうですが、周五郎の本も未読が減ってきました(とは言っても、まだ長編には一冊も手を出していないのですが)。いちばんは、ベタですが「泥棒と若殿」のラスト。傾向は違う作品ですが、筒井康隆の「我が良き狼」を思い出したり。ところで、川原泉『殿様は空のお城に住んでいる』は山本周五郎だったのですね。カーラ先生の本は高校時代に夢中になって、山本周五郎の世界は就職後に知って、隔たりのせいにしてはいけませんが全然気づきませんでした。

 授業は少ない会議は長い、疲れた帰路に「もりき」で贅沢。一緒になったHさんと、明日の(二人だけの)ホムパのお約束も。