がんばれ がんばれ がんばれ みんな

 センター初日。私が緊張しても仕方がないのですが、緊張のあまり2時前には目が覚める。5時の職員室に入って、そわそわしながら仕事とも言えないような雑務を。今年のF高3年生は受験会場が市内の2ヶ所に別れており、私のクラス(文系)はF高から徒歩5分の所にあるF高親玉K大学キャンパスで受験なのです。「日常性の維持」原理主義者にとっては大変嬉しい幸運(受験会場は、毎年変わります)。

 で、会場入口で受験生の激励と見送り。なんですけれども。会場にはF高を含め市内の5高校が乗り入れています。皆がマスクで顔を隠し同じような制服を着ている中から、どうやってF高生だけを弁別するのでしょうか? ってまぁ、簡単なんですけどね。担任団の先輩先生と。

 私「先生、遠くから来るF高生の見分け方、分かります?」
 先「どうやるん?」
 私「襟の派手な高いコートを着てるか、学ランを着崩してたらF高生です。キーワードは『着こなし』と『着崩し』。賭けてもいいですよ、絶対に例外はありません」
 実際、本当に一人の例外もなくF高生を見分けることが出来ました。
 私「第一・第二ボタンがあいてます、F高生です! バブルかっ、って殴りたくなるようなコートです、F高生です! あれも第二ボタンまであいてますF高……じゃない、あれはブレザーを正しく着ているだけですっ!」

 市内の2ヶ所に別れて生徒見送りを終えた担任団、次には各自西鉄太宰府駅に移動し、皆で天満宮のお詣り。全員で本殿に並び、63回生200人の合格を祈願。
 その後の自由行動では、太宰府天満宮内随一のパワースポット、天開稲荷神社まで歩いて、母君の健康を祈る。五穀豊穣の神が祀られている神社は、最近は健康のための食事を作るのが仕事だと仰有る母君のために参拝するにはいいかな、と。ここは、参拝の鈴を鳴らす前に、その手前に12本ぶら下がっている干支別の鈴から自分の鈴を鳴らす(つまり、合計で2度鈴を鳴らす)という変わった方式になっているのです。
 その後、参道のお土産街の縮緬細工の店で、がま口を購入。学問の神様の御利益です、後期試験が発表されるまでは、財布とこのがま口とを使い分けることにしましょう(後でHさんに「いけのっちゃんは絶対に飽きて使わなくなる!」と笑われましたが、この文章を書いている3月15日現在、ちゃんと使い分け続けていますよ。勝因は、購入するがま口をTポイントカードが入る大きさのものにしたこと)。

 さて、その後は天満宮側の「梅の花」で御神酒をあげる……って単に昼から飲み会をするだけだろ、と。学年主任の乾杯の挨拶で、今ど緊張の中受験をしている学年の生徒の成功を願う宴席。ここまでの3年弱(私とA組副担任の世界史先生は4年弱)の想い出や、これからの2月弱(後少しで彼らは卒業するのですね)のことを話しながら、150分なんてあっと言う間です。
 二次会は有志、で手を挙げたのは国語(私)・数学・体育・英語の4人。太宰府から二日市に移動した時には時間が17時。ちょっと早かったので開いている店が少なく、適当に駅近くの焼き鳥屋に入ったんですけれどもここが外れだった。焼き鳥の町K市だったら半年で潰れるんじゃないかというクオリティ。でもまぁ、要はビールが飲めて好き放題話ができればそれでいいメンバーなんで、別段不機嫌になることもなく大笑いしながら120分。楽しい楽しい(後の3月某日、この店から徒歩3分の所に63回生某氏のお父様が最近開かれた焼き鳥屋があることを某氏よりお聞きし、実際に言ってみたらこれがK市名店「T」に連なる名店だったので、こっちにしとけば良かったというか某氏そういうのは早く教えてよ、と思いました)。
 さて帰りましょうか、と西鉄電車に乗り込んだ瞬間に体育先生が、「さっきの店を最後に解散するのは縁起が悪くない?」と言い出して残り3人が「御意」。全員体育先生んちの最寄り駅で降りて、駅近くの和食名店でまたまた120分の宴会。5時間近く喋り倒しててまだ喋ることがあるっつーんですから凄いもんですよ各人仕事愛(63回生の話以外、一切してませんからね)。ただ流石にここに来るともう記憶が霧の彼方に近くて、蓮根はさみ揚げが感動するくらい美味しかったこと以外はどうも憶えが。
 結局、13時半から22時まで飲みっ放し。流石に疲れましたね。