恐怖を覚えていながらどうしても負けちゃあいられない

 起床4時30分、流石にいつもより少し遅いです。但し二日酔いではなく、朝風呂に入ったら心身サッパリ。
 でもって、センター2日目の生徒を会場(当然ですが昨日と同じ、F高から徒歩5分のK大学)に送り込んだ後、職員室に戻ってセンター国語を解き、現代文(評論・小説)の解答解説速報を作成しました。
 ……が、評論の解説を作った所で一旦作業をストップ。そんなことは無いと思ったんですけれども、どうやら身体に昨日の飲み疲れが残ってるらしい。ものを考えるスピードに眼と手のスピードが若干負けています。年ですね。

 さて、今年のセンター国語は易化です。50万人が受験して満点が一人もいないという大恥出題をした昨年の反省故でしょうか、若しかしたら全国平均が110台に乗るかも知れません。現代文に関しては、評論・小説とも傍線部がCまでしかない、評論問六の選択肢が8つある、小説が事実上の随想である、等々新機軸を打ち出した(?)ものでした。
 センター評論。「A。しかし、B。しかし、C。」という連続3文を取り上げ、BC共にAに対する逆説になっていると指摘する表現の問題(問六)に、ぎり納得出来るけど違和感。これは本文が「A。しかし、B。また、C(さらに、C)。」とあるべきで、そこを表現の特徴として問うか? と思いました。【この段落ジャスト140字、18日のツイッターより引用】

 さて、明日の自己採点は担任団が忙しくなる日。小説問題の解説を作り終えた18時に学校を出て、「もりき」に。
 昨日は生徒を送り出した後で昼から真夜中まで飲んでた馬鹿だよね~、とか挨拶して、突き出しもらって、さて最初の飲み物は何にしようというかお前今日も飲むんかい、みたいな他愛ないやりとりをしている最中、「じゃあ瓶ビールにします」という言葉を今まさに口にしようとした時に、携帯の着信音。

 センター試験会場で63回生某氏が倒れて救急搬送されました。

 某氏担任や学年主任とは連絡がつかなかったので、取りあえず番号を知っている私に、と電話を下さった友人氏談。
 マスターにお詫びして、タクシーで病院へ向かう……っつっても、搬送先の病院が分からない。119番に電話をして理由を話し、搬送病院を教えて貰えるかも知れないセンターの電話番号を聞き出す。「かも知れない」というのは、個人情報保護の時代に電話で「担任団です」と名乗ったくらいではいはい○○病院です、なんて都合の良いことがあるかどうかは分からん、という意味ですね。
 センターの方に、生徒の名前、倒れた場所(試験会場)、その時の様子、を友人からの又聞きですが詳しくお話しし、自分の身元と生徒との関係をお話ししたら、しばらくしてから搬送先が市内のS病院だと言うことを教えて下さいました。友人氏の連絡から、30分ってのは早いんでしょうか、遅いんでしょうか。

 S病院に移動するタクシーの中で担任先生・学年主任先生両方に電話が繋がったので、事情を話す。
 ポイントは、自分で救急車に乗り込めたので重篤な事態ではない筈だということ、ご家族には某氏自身が連絡を取っているということ、試験終了後の体調不良なので恐らくセンターの成績には影響がないだろうということ。

 S病院、インフルエンザの季節で救急の待ち合いは幼児地獄。待ち時間が2時間とかになってます。受付で事情を話したら、最初は某氏が搬送されているかどうかすら教えて貰えなかったのですが、ご家族と離れた寮生活であるという特殊事情を話したら、搬送治療の事実だけは教えて下さいました。後は、担任先生・ご家族と連絡をとって、私の役目はお終い(担任先生もご自宅から車でS病院に駆けつけて下さるとのこと)。

 タクシーで「もりき」に戻って、瓶ビールから注文のし直し。私が居ない間にHさんが来店されていたので、乾杯。
 H「試験本番でそんなことが起こるなんて、可愛そうねぇ」
 私「なんの、倒れ方に根性が入ってましたから、多分成績は高いですよ」
 明日月曜「もりき」店休、ということで夜にHさんちでカニ鍋をご馳走になることになりました。勿論、「みんなの青春のぞき見TV TEEN! TEEN!」のことはお話していません。