がまんしなくていい

 山内泰延『罪×10(3)』読了、★★★。勝手に2巻で完結だと思ってましたら第2部とかあったんですね。不死身ちゃんたちの負の連鎖……表紙カバーあらすじに書いてる「罪の連鎖」という言葉に「??」となって(こんな言い回しあります?)Google先生にお助け願ったら正面からどエロなBL小説がヒットしたんですけれどもこれはあれか『オコトのカラダはキモチいい』以来の呪いかなんかか。

 5時学校入りで、昨日出題・採点した課題テスト(現代文)のデータ集計・解答解説プリント作成。今日は課題テスト2日目(数学・理社)なのですが、全5クラス分の答案と解説とを朝7時に学年主任先生にお渡しして「帰りのSHRで返却してください」とお願いしたら、「えっ、朝のSHRじゃなくていいんですかっ!?」ですって。「えっと、流石に2日目の試験が終わってからの方が、精神的に……」
 課題テスト監督中に、筒井康隆のブログ本『偽文士日碌』を捲る。面白い。固有名詞(人名)にときめくというのも要素としては大きいんですけれども、やっぱり文章そのものなのですね。この日記は今日現在も続いており(81歳!)、最新の日付のものをネットで確認したらやっぱりこれも面白い。こういうものを読むと、ないもの(文才)ねだりの感情が沸々と……。

 高3生は昼過ぎまでのテストで終わり(後は「男く祭」の準備練習)。私は、今年度から進路指導室主任となったので、K予備校・S予備校それぞれのF校担当の方々が来校なさったのとご挨拶をする(名刺交換!)等、そっちの仕事もぼちぼち。
 また別の進路の仕事では、先に卒業した63回生のお母様数人にお電話、生徒ともやりとり。生徒というのは軍人みたいな(笑)東大生T氏、メール質問で内容は「合格体験記の目安が4000字とのことだったがオーバーの共用範囲はどの程度か」というもの。「あずゆーらいくいっと」とお返事しました(中編小説みたいになると困りますが)。やっぱり、依頼文は全面的に見直さないといけませんね(何人の卒業生に依頼するのかも込みで)。

 さて、大学に合格して上京、種々の寮に入った卒業生の中には、気風が合わず1日で即退寮、みたいな人がちらほらいる、という話。
 そんなもん、合わなきゃガンガンやめればいいんです、その後の大学生活の安心の方が何千倍も大事。63回生学年主任先生なんて「何で寮なんかに入ると?」って言い放ちましたからね(「金銭的なことなら仕方ないけれど」の但し書き付きで)。

 私は、福岡県の県人寮に大学1年・2年とお世話になりました。体育科のサッカー先生お二人(同大学のサッカー部で3代差がある年齢関係)は「部活において1年生から見たら4年生は天皇」と仰有ってましたけれども県人寮もまさにそんな気風だったかな。県人寮は1・2年生と、例外的に数人ずつ残った3・4年生とで構成されており、1年生から見たら2年生は上官、3・4年生は神。
 一人称は「自分」、廊下で先輩とすれ違う時には道を譲って頭を下げて「失礼します」、自己紹介は応援団系絶叫「自分! 私立! K高校出身! 東京大学! 教養学部1年! 池ノ都! 辰也と申します!」みたいな感じね。新入生は、入寮後一週間の間に全先輩の部屋を回って上記自己紹介をする義務があり、一部屋ごとにグラスに注がれたビールを一気飲みしなければならない、みたいなイベントもありました(今そんなのがあってるのかどうか知りませんけど)。
 お前みたいなもやしっ子が何で耐えられたんだ、と言われたら理由は3つあって、①酒が強かった、②「コント・体育会系県人寮」を2年間演じ通せた(8日の日記参照)、③絶対神だった4年生寮長が隠れ(懐かしの)声優ヲタということを偶然知って話がメチャメチャ合ったために可愛がっていただけた、というもの。①はともかく②はかなり歪んでますし、③に至っては運ゲーですからね。
 フォローになってるかなってないかは知りませんけど、47回生である私の8期下の55回生Tくん、10期下の57回生Yくん、という同じく県人寮体験者から話を聞くと彼らの時代になったら上記がか~な~り~緩くなっていた様子。

 ま、寮(やそれに準ずる組織)で楽しくやってる卒業生もいますし、苦しんでる卒業生もいますし、直観的に即退寮という卒業生もいるということでしょうね。個別の事情は色々ありましょうが、2番目よりも3番目を選んで欲しいなぁ。

 そう言えば、今夜はK駅から特急で15分、二日市の焼き鳥屋「G」で独酌。63回生Mくんのお父様のお店。Mくんは大学から自転車で5分の所にある賄い付きの(民間経営)寮に入られた、と。穏やかな所なら良いですね。
 でもってここで私は瓶ビール(中)2本、純米酒(300ml)1本、焼酎(4合瓶)キープ、串3本、一品料理2種(マグロ山かけ・鶏茄子トマトチーズ鉄板)、TKG、という注文をしたんですけれどもキープ込みで〆て5000円。これは多分かなり安くしていただいていると思うんですけれども、詳しく計算してないんで単にこのお店の単価が安いだけかも知れず聞けませんでした。いずれにせよ、美味満足の3度目訪問。

 あ、そうそう。中1担任団のオリエンテーション引率の事後ミーティング。結局熊本料理の出てくるお店にしました。主任先生は彼の地のご出身、お料理の説明を来歴語り込みでして下さるんじゃないかな、と想像。