だが未来にとっちゃ大事なチャレンジ

 健康起床。9時に定宿をチェックアウトして、お気に入りのネカフェで昨日の分の日記をさらっと更新して、聖地・ジュンク堂本店に開店と同時に入店……した途端に新刊コーナーで面陳列されてた本(好きな書き手の、ゼロ年代以来ってくらいに超久しぶりの随想集)に一目惚れし、目次をめくって目に入ったタイトルでピン! と来た小文を立ち読みしたら、ものの5分で校内模試の問題(文系現代文)が出来てしまいました。さすが聖地!
 コーヒーチケットを貰えない程度の安い買い物で終わらせ、山手線は池袋→新宿。オツカル様が昨日見繕って下さった寿司・麺・カレーの人気店の中から、私が希望したのは新宿「咖哩なる一族」。完全なるバー居抜き店舗で、タマネギフライがてんこ盛りに乗った(淡路島風だという)甘めのカレーを堪能。美味しかった。お母様が現在渡米中(好きな歌手のコンサートを観るため、というバイタリティ!)だというオツカル様のお話は、「和風総本家」のこと、「M-1」(が流れている途中のTwitterのTL)のこと、こないだの北白川くんの結婚式のこと、と相変わらず小ネタ大ネタ組めども尽きせぬ。様曰く「無職ならではの余裕」で、カラオケの曲目準備も万端だそう(私は勿論、徒手空拳です)。

 でもって、今回の上京のメインイベント(と言い切ったら「舎畜」の名がすたるかしら)、店を出て3分歩いたら見える「カラオケの鉄人」にて、オツカル様とカラオケ180分一本勝負、のリスト40曲、以下。
 オ①ゲスの極み乙女。「デジタルモグラ」(2014年)
 池①KinKi Kidsボクの背中には羽根がある」(2001年)
 オ②清竜人「Zipangu」(2013年)
 池②松任谷由実砂の惑星」(1994年)
 オ③山口百恵「プレイバックPart1」(1978年)
 池③チャーリー・コーセールパン三世 その2」(1971年)
 オ④Mi-ke「むーんな気持ちはおセンチ」(1991年)
 池④美空ひばり「真っ赤な太陽」(1967年)
 オ⑤フォーリーブスブルドッグ」(1977年)
 池⑤フジファブリック「Monster」(2009年)
 オ⑥モーモールルギャバン「POP!烏龍ハイ」(2009年)
 池⑥RHYMESTER「K.U.F.U」(2010年)
 オ⑦ライムベリー「R.O.D.」(2013年)
 池⑦RHYMESTER「余計なお世話だバカヤロウ」(2011年)
 オ⑧水曜日のカンパネラ「シャクシャイン」(2015年)
 池⑧中島みゆき「Nobody Is Right」(2007年)
 オ⑨Negicco「ねぇバーディア」(2015年)
 池⑨サザンオールスターズ「そんなヒロシに騙されて」(1983年)
 オ⑩町あかり「コテンパン」(2015年)
 池⑩研ナオコ「六本木レイン」(1985年)
 オ⑪LADYBABY「ニッポン饅頭」(2015年)
 池⑪井上陽水「飾りじゃないのよ涙は」(1984年)
 オ⑫久保田利伸「AHHHHH!」(1998年)
 池⑫稲垣潤一クリスマスキャロルの頃には」(1992年)
 オ⑬こぶしファクトリー「念には念(念入りVer.)」(2015年)
 池⑬スピッツ空も飛べるはず」(1994年)
 オ⑭My Little Lover「YES~free flower~」(1996年)
 池⑭倉橋ヨエコ「蛙の歌」(2007年)
 オ⑮清竜人25「The Birthday Surprise」(2015年)
 池⑮サザンオールスターズアロエ」(2015年)
 オ⑯清竜人「CAN YOU SPEAK JAPANESE?」(2012年)
 池⑯UA「大きな木に甘えて」(1996年)
 オ⑰MINMI「シャナナ☆」(2007年)
 池⑰キノコホテル「真夜中のエンジェル・ベイビー」(2010年)
 オ⑱ギガPXれをる「ギガンティックO.T.N feat.鏡音レン」(2013年)
 池⑱MONOBRIGHT孤独の太陽」(2009年)
 オ⑲CHAGE&ASKA「太陽と埃の中で」(1991年)
 池⑲ちあきなおみ「紅とんぼ」(1988年)
 オ⑳w-inds.「キレイだ」(2004年)
 池⑳井上陽水「夕立」(1974年)

 相変わらずオツカル様の選曲は神懸かってる、というか35歳が2015年のアイドルをなんでそんな勢いで追えるんだよ(⑨⑩⑪)、と(こう書くと、「清竜人がウチのアイドルなの!」と叱られそう)。私なんて、例えば①で終にKinKi Kidsの持ちネタ使い尽くしたり、昨日まっぴぃとホドロフスキーの話をしたせいで何となく②を選んだ、とかいうほど頼りない曲選びしか出来ないのに。因みに、曲の発表年の平均を取るとオツカル様が2005.3年で私が1995.4年、と10年違います。
 それにしても様の笑いのセンスは凄い。③なんて、選曲時点の表示が欄の広さの関係で「山口百恵/プレイバックpar」までしか表示されてなくてそれでまさかの「1」ですからね。しかも歌いこなすて。つられて私は「その2」を入れてしまうなど。
 因みに私は、上京旅行においては毎回何か一つは初体験をする、というのを自分に課している(初ウォシュレット、初ネカフェ泊等)んですが、今回はカラオケでのヒップホップバージンを破るというイベント、大好きな「K.U.F.U」「余計なお世話だバカヤロウ」(RHYMESTER)の2曲にチャレンジしました。気持ちいい!
 あ、オツカル様、今回はたまを入れなかったですね。

 オツカル様とお別れして、新宿三丁目から九段下。ここからは仕事モードで、某塾の秋模試(東大)の結果検討会、及び国語(現代文)分科会。
 会場となる会議室があるホテルに(某塾の手配で)宿泊出来ることになっているので、先ずはチェックインして部屋に荷物を置き、資料と赤ペンとだけを持って会議室へ。先に会場入りしていた同窓同僚先生の隣に座る。「昼、遊んだの?」「さっきまで3時間、500円(←F高とは全く縁のないオツカル様の、職員室仲良し組の間でのあだ名。理由は略)と2人でカラオケしてた」「どんだけ元気なんだ」
 会議・研究会の委細は省略。割と模試の問題と解答とを詳しく読み込んで、色々と聞こうと思っていたのですが、模試の問題についての具体的な内容はさらっと流されて抽象的な話に終始したので、ちょっと物足りなかった(と、アンケートに書きました)。
 その後、ホテル内の別会場にて懇親会&二次会。栄光・愛光・大阪聖光・ラサール(正しく書くと「ラ・サール」)……等々の先生方と歓談。その後は、同行の英語先生と三次会(同窓同僚先生は懇親会欠席)。研究会自体よりも、情報交換の方が楽しくて有意義でした。二次会では、いつもの(幹事キャラの)癖で他の先生方の飲み物やおつまみやを取りに何度もテーブルを離れて、途中で某塾の職員の方に謝られてしまいました。そう言えば、私、接待される側だったんですね。

 国語科の教員による分科会は(有名な)講師の先生の80分一人語りだったのですが、その内容や板書を司会の若者が(集まったどの先生よりも)熱心に、全て詳細にメモしてる姿が印象に残り。懇親会で捕まえて「国語の講師の方ですか? 勉強の為のメモを取っておられたり?」とお尋ねしたら、「いえ、職員です。話の内容を上に報告……」と(こっそり)教えてくれました。おぉ、恐ろしや(笑)
 あと、これは批判でも自慢でも何でもないんですけれども、分科会の時に講師の先生が「2000年に臓器移植について西谷修の文章が」と仰ったのは98年の間違いですし(2000年は加茂直樹)、懇親会でお話をしたとあるベテランの先生(にして東大国語学科の大先輩)に「02年は第一問が村上陽一郎で第四問が永井均ですね」とお話ししたら「よく覚えていらっしゃる」と言われたんですけれども、覚えてる方が少数派なんでしょうか。私、生徒にも過去10年分くらいは文章の内容と設問とを思い出せるようにしといた方がいいよ、と言うんですけれども。つっても、まぁ好きで覚えてるだけでしょうね(高3現代文、もう5回やってるし。あと、クイズ研究部出身ってのもあるかも)。東大現代文は筆者出典内容を少なくとも30年分は言えますが、漢文になるとこれが15年分くらいになる上に内容だけで筆者出典は飛び飛びになるし、高3指導の経験のない古文に至っては全くです。

 ホテルで健康就寝。