国ちゃん、もう1本

 5時に起床、お風呂にお湯をためながら、『孤独のグルメ 2017お正月スペシャル』を再視聴。中野「蔡菜食堂」編、今夜はここに56回生「いつメン」と繰り出す予定。レバニラ炒めのビジュアルマジックのせいで夜に向けてのテンションが爆上がりです。やっぱり都会に行くならミーハーにならないとね。
 というわけで本日から上京旅行、入浴後に、CDや本や衣類やを鞄に詰め込む旅行準備は、恒例なだけに慣れたもんであっという間です。

 今日は、10時過ぎの新幹線で博多に出れば「のぞみ」の時間に十分間に合うということで、JRに行く途中で大学病院へ寄り道することに。親不孝が服着て歩いている36歳が、病院に垂乳根の母を残して4泊の旅に出るという後ろめたさを、せめて旅立ちの朝に美味しいものでもお届けして解消したいという我儘、なんですけれども「お許しください母君」と謝罪をしたいその当のお相手であるその母君から、7時の携帯に電話が来る。「持ってくるならお寿司にして。コンビニのは嫌よ」
 我儘には我儘が打ち返される『こんな夜更けにバナナかよ』状態(実際には冷蔵庫に入れておいてお昼ご飯にしたかったそうですが)、コンビニ以外で朝の9時前に寿司が買える場所ってどこにあんだよと検索したらあら便利今は市内の至る所に24時間営業のスーパーがあるのねぇ、とタクシーで寄り道の店舗で助六・ちらしセット購入。病院の食事が喉を通らず、全脳照射による首から上の副作用に加えて服薬(タルセバ)の副作用もそろそろ出て来始めた母君は、心がクサクサとしておられるようでしたが、お寿司は喜んでいただけましたようで安心。そして流石の社交、頻繁に個室を訪問する看護師・医師・掃除の方、等々には電話1オクターブ状態で愛想よくお出来になるんです。

 さて、病室30分のお見舞いの後は、新幹線でK駅→博多→品川、の移動から始まる4泊5日の上京旅行。
 新幹線の車内では、駅弁・読書・CDの3本柱。上京旅行非日常の時だけ自分に許すコカコーラを車内販売で。
 7日に一日デートのオツカル様に向けて、駅弁(明太子入りの博多名物を集めたもの)と絵恋ちゃんさんのシングル「カラシメンタイコ」とを一緒に撮った写真を付したツイートを送る。ファンの間では、食事と絵恋ちゃんさんグッズとを一緒にアップすることを「えったんこ飯」と言うということをこないだ知ったので。オツカル様からは即リプで「えったんこ飯やないか!」という返事が来て、そのリプは即座に絵恋ちゃんさん自身のアカウントによって「いいね」されました。恐るべき網、流石のエゴサ神です。
 CDは、上記の「カラシメンタイコ」の他に、今回のオツカル様カラオケで披露する唯一の2017年曲の予習をしたり。完全にそこを軸に動いてますね。
 車内の読書では、とある本の中に「あ、これ、入試か模試かに使えるかな」という文章を1ヶ所、2ヶ所ほど見つけたのでブックマーク。

 品川着の後、駅構内の「品川珈琲」に行き、K市の母・Hさんへのお土産を購入、宅配でご自宅に送る手続き。今回の上京では、我らがB組41人にお土産を買って行くという約束を(某くんから遠回しに命じられて)しているので、手で持って帰る荷物はそっちにするつもり。
 山手線ぐるりで池袋、定宿チェックイン。1階の大浴場で湯浴み、着替えてホテルを出発。

 56回生「いつメン」の飲み会は、副担任の私、塾講師Yくん、商社Kくん、ライターOくん、Oくん奥様(唯一のF校部外者)、証券会社Sくん、エンジニアNくん、の7人。中野駅で降りるのなんて何年ぶりなんだろう。本日の会場は、先述の通り「蔡菜食堂」です。

 先に懺悔。
 「ど」が付く遅刻間の商社Kくんが奇蹟の5分遅れ、と幸先の良いスタートを切った今回の飲み会、だったのに幹事の池ノ都先生が2次会の途中で(酔いと眠気とで)へたって早退をするという味噌つけ倒し的な醜態を晒してしまい(でも、あれ以上長居して徹マンとかまでやってたら醜態どこじゃ済まなかったと思ひます)。
 後で全員に「昨日はごめんなさいでした! 8月の上京では必ずや徹マンまで!」とお詫びツイートを送ったら、全員が快く許して下さった上に、Oくんからは「次は昼に健康麻雀をしてから飲むという手もあるぞ」というお爺ちゃん向けの優しいお言葉も頂戴致しまして。そうか、もう労られる年か、と。

 いや、でも、「蔡菜食堂」、行って良かった。『孤独のグルメ』で観て絶対食べたかった「前菜盛り合わせ」「レバニラ炒め」「あわびシイタケ炒め」「青菜の水餃子」「白切鶏」、は全部美味しかった(パクチーが駄目なので「白切鶏」はそれを除けて食べました)し、ドラマでは市毛良枝がやってた奥様オススメの「スペアリブ」も絶品(商社Kくん歓喜)。
 ただ、奥様のお料理オススメのやり方がやや親戚的な形(あれも食べなさい、これも食べなさい)だったのと、その勢いで頼んだ全ての料理が酒に合いすぎるものでビールと紹興酒とを浴びるように飲んだのとで、4月期の文化祭シーズン及び肉親入院を走り抜けた36歳は見事に撃沈してしまったのでした。

 中野から池袋まで、「寝たら死ぬ! 寝たら死ぬ! お前は山手線寝落ちで一回全財産丸パクリされた人間だ!」と自分に言い聞かせながら帰ったので、一秒も記憶を取りこぼしていないこと「だけ」は誉めていいと思うけれども、後は「全部駄目だわ、明日は先ずは自罰から始めないと駄目だわ」と後悔しきりの帰還即失神。