何度となく FLY HIGH & HIGH 飛び越えて

 4時前に起床、書斎で京大特講の添削を2時間。入浴後、急いで母君の朝食、弁当2つを作ってから出勤。本日は授業が無い半ドンなのですが、午後に学年保護者会があるのでその準備(資料封入など)があります。今日の保護者会は主任がノンストップで90分ほど喋り倒す(最後に教科担当からの報告という中で国語科として私が5分程度話す)というだけですので気楽。準備の合間(12時~13時の教職員昼休み)に、学校近くのスーパーマーケットに往復して食料品その他を買い込み。
 4月末に保護者会があったばかりなのに何を話すことがあるのかと言われたらまぁあるんですね。特講だ校内模試だと入試直結のイベント(?)が目白押しなんで、ウチのクラスなんて41人中出席率が37人ですよ。正直ちょっと引きました。私、クラスの某さん(女子)から「私(高3)と弟(中3)と、母はどちらの保護者会に出るべきでしょうか」と聞かれて、「高3は4月にやったばかりだし、もう絶対中3」と即答しましたもんね。
 因みに、壇上5分のスピーチの中で最近三食作ることを「日常性の維持」に組み込んだ(大体一日に90分)ということをお話ししたら、静かなどよめきとともに感心されてしまいました。そんなに生活力なさそうですかね(いや、実際ないんですけれども)。私の方も実のところ、これまで大して何とも思っていなかった保護者会のお喋りなのに、前に立って客席を見たときに「ここにいらっしゃる方々のほぼ全員が毎日家族の食事を作っているんだなぁ」としみじみと実感されるに従って、ちょっと言葉に詰まりそうな感動に堕ちそうになったり。「お母様方の後光が眩しいので降壇しますね」って。

 保護者会終了後、進路指導室の冷蔵庫で冷やしてもらっていた食料品を抱えて自転車で帰宅。母君の夕食を作ってから自宅をタクシーで出発。今夜は63回生我らがA組の「日常性の維持」担当、東大教育学部4年のEくんとさし飲みのお約束なのです。こないだ渋谷でたっかい焼肉奢ったばかりなんですけれども、福岡で美味しいお魚が食べたいと言うもんだから、そんなら博多で「太郎源」だろ、と。新幹線17分で博多、駅前の交番で待ち合わせです。
 さて、博多口17時50分の待ち合わせの約束を直前で18時5分に変更してもらうようメールで依頼。交番から店まで徒歩5分の道すがら、E「メールにあった『不測の事態』って何だったんです?」 私「いやさ、母親の晩飯作ってたんだけど、生ピーマンにポン酢かけただけのやつにね、あとから乗せる鰹節を買い忘れてたのに気づいて、近くのスーパーに」 E「鰹節www 先生の口からだけは聞きたくなかったわwwwww」

 「太郎源」カウンターに着席。私「多分美味しいと思う。だから賭けよう」 E「え?」 私「お前が今予想してる以上に美味しいと思ったら1000円払え」 E「いっすよ~」
 最初の刺し盛り一口目で1000円出したんで後は全額出す、Eくんは喋るのが仕事。と言うわけで、料理は佐賀牛たたきサラダ、マグロカマ焼き、海老と野菜の天麩羅、等々御飯もの以外を一通り注文して、私はビールから日本酒。Eくんはずっとビールで私の日本酒を少しずつお裾分け。
 どう言えばいいのか、Eくんは人生が「The Perfect Vision状態」で話に全く緩みがない(くせに、ツッコミどころはアホほどある)ので、会話がクソ楽しいんですね(もう、「ご馳走様」がこっちのセリフで良いくらい)。今回も、サークルの先輩から紹介された家庭教師(教え子の高校の校歌の最後が全部「for you」になってる)のバイト代をピンハネされてる話とか、お兄様の結納式に明日出席するんだけどそこで初めて会うお義姉様のご実家がまさかの野中町(F校町内)だという話とか、6月1日に某超特大企業から内定が出たけどこの先院に合格したら蹴る(院に落ちたら就職する)話とか、お前よく高校同期の悪口噂話抜きで(←ここ、超重要)そこまで座持ちさせるよねぇ、って感じ。

 「太郎源」では炭水化物以外を一通り食って、2軒目は「駅から300歩横丁」にある某うどん屋。56回生Iくん(JR)と飲みに行く時もいつもこのコースですね。胃袋小宇宙のEくんにおにぎりやうどんやを流し込みながら、私「んとに良く食うよね~」 E「先生も、この後に及んで1リットルのジョッキとかでビール飲んでんじゃないですか」 私「だって、『男気』なんて名前だよ? 飲んでみたいじゃん、女子としては」

 健康睡眠だけど、帰りの新幹線以降の記憶は朧だわ。めっちゃ面白かったから、Eくんとは既に次の約束(8月に東京)も取りつけています。