NEVER CRY OVER SPILIT MILK

 通常通りの手順で出勤。今日はセンタープレ2回目の1日目。文系科目(社会・国語・英語)の監督で、国語(80分)の時間を使って自宅まで昼食作成の往復をします。

 母君の食事は、朝昼晩ともランチプレートでお出ししているということは以前書きました。正方形、下1/2の区画に主菜を入れて、上1/4の2区画に副菜を入れるというのが通常のパターンで、汁物を出すときには、1/4の区画に持ち手のついたマグカップを収めるという風にしています。今回は、このやり方が招いた失敗の話。

 国語の時間。問題を配布して「始め」の合図をした後、速攻で自転車に乗り自宅に戻る、その途中で昼食のラーメンを掻き込み、戻った自宅で母君の昼食を作りました。本日は、味噌汁(1/4スペースにマグカップ)、作り置きの酢の物(1/4スペース)、〆鯖(1/2スペース)。で、洗い物をしようと思ったら、母君がプレートの全てを炬燵から床の絨毯に落とされて中身をぶちまける。1/4スペースのマグカップをランチプレートから取り外してからプレートを持つべきなのに、それをせずにそのままプレートを持ち上げたためにバランスが崩れたのです。プレートを炬燵に置いた時点でマグカップを動かさなかった私のミスですし、呆然としている人に文句を言っても仕方がないので、母君を宥めつつ掃除をします。幸いなことに炬燵布団は殆ど汚れなかったので、必要な部分だけを洗面所で洗ってベランダに干しました。昼食(インスタントのスープ、目玉焼き、コールスロー、冷や奴)を作り直して、絨毯を近所のクリーニング店に持って行って、夕食の味噌汁用に買っておいた浅蜊の砂抜きを準備して、洗い物をして食器乾燥機を回して、自転車で学校に戻って、試験終了5分前に教室に戻りました。仕事をしながらの介護(看護?)って、時間との勝負ですね。後で事務嬢さんに「こぼしてもキレないのが偉いと思う」と言われたんですが、もうですね、前回同じ絨毯をクリーニングに出した理由(自宅で母君が倒れた日)と比べたら1000倍はましなんで、怒る要素はゼロですよ。まぁ、選りに選って〆鯖の日にひっくり返すのかよ、とは思いましたが(醤油の汚れじゃなかったら、自宅で洗って何とかなったかも知れません)。

 国語の後の英語・リスニングは監督がなかったので、その間に年休を取って、市内の「ニトリ」に自転車で往復。10cm弱四方の正方形の小皿が三連につながったものを2つ、持ち手のあるスープ用のお椀を1つ、等々購入。小皿が二連になったものは「もりき」が突き出し用に使っていますし、九連(三連×三連)になったものはホテルの朝食バイキングなどで時々目にすると言えば「あぁあれね」と思って下さる方も多いかも。試しに、これで食事を出してみることにしましょう。
 帰宅後に入浴、母君の入浴のお手伝い、その後で夕食作成。三連の小皿に、コールスロー少し、ミニトマト3つ、浅漬けを並べます。味噌汁は砂抜きしておいた浅蜊で、ご飯は雑炊にしました。デザートの蜜柑はお好きなだけどうぞ、っつったら十分な分量になるんじゃないかなぁ。

 さて、お昼のプレートぶちまけの時。母君が呆然としている隙を突いて「そうそう、今夜は新年会で出掛けて遅くなりますので」とサラッと。東京からK市帰省の55回生Tくんのご希望で、事務嬢さんと3人で「もりき」の鴨をいただきます。うるさ型の食べロガーさん3人から賞賛・絶賛された影響なのか、いつの間にか食べログ評価3.4超とかになってますね。
 小上がりは開店から店仕舞いまで占領して良いとマスターに約束を取り付けています。今宵の我々は「二次会撲滅委員会」ですから、一軒で充分満足いくまで飲み食いするぞ、という固い決心。鴨コースは、突き出しの鴨葱(クルミ和え)、鴨刺し、鴨焼き、つみれ鍋、〆の蕎麦まで相当な分量がありますから、無言で食べても2時間超は覚悟。我々のように、飲む食う喋る(「吸う」だけがないメンバーです)人間ならたっぷり4時間は見ていいところです。

 Tくんは昨秋ハワイにて挙式の新婚さんで、話は事務嬢さんとの「新婚あるある」で盛り上がります。勿論私は「ぽつんさん」で、辛うじて口から出たのは「ハワイの結婚式って、大安とか関係あるの?」というクソ程下らない質問だけでした。今回はTくんは単独の帰省(奥様は東京でお仕事)だそうなのですが、そういえば私も事務嬢さんも「奥様はどんな人?」とか「写真見せて?」とかいうツッコんだことを全く聞いていませんね(職場の後輩とは言ってたけれど、年齢が上なのか下なのかも知りません)。今のTくんの仕事の話と、最近のF校の話と、あとはF校の思い出話だけで延々と時間が持つ。で、延々と時間が持った結果、18時半に入店した我々が〆の蕎麦を食べ終わる頃には23時前になっています。
 私「さて、それではそろそろタクシーを呼びましょうか。3人で乗って、私、事務嬢さん、Tくんの順番で降りたら良いですよね」
 嬢「……」
 私「はい、目。その目。言いたいことがダダ漏れしてる目。ですけどね、忘れました? あんたが言い出したんですよ。今日の我々は『二次会撲滅委員会』なんですからね。明日は仕事ですからね。じゃあ、マスター、タクシー1台!」

 私が助手席、残る2人が後部座席に乗って、走り出した直後に私が「二次会、行かないんですよね?」と言ったのに対して、返事がない。ただの屍のようだ。こんなもん、8割方二次会コースやないか。後ろが何か言う前にタクシーが到着したので、私はそそくさと車を降りて愛しの我が家に帰りました。
 健康的に就寝。