ヒュルルール ルルル ルルルルー

 杉村啓『グルメ漫画50年史』読了、★★★。新書の中で200~300の作品名が投げられる訳ですから総花的なものになるのは仕方ないですけれども、概説として分かりやすい本でした。紙幅の都合で全てを網羅できる訳ではという言でしたが、私が「あれは入ってないのか」と思ったのは有名なところで佐々木倫子『Heaven』、無名の作品では木村謙午『金のフライパン』、くらいじゃないかな。

 さて、台風接近なぞ徒歩20分圏内に住む教員の「日常性の維持」に影響する筈もなく、流石にタクシー出勤ですが、流石に構内は(私・警備員氏・食堂関係者以外)無人ですが、流石に午前中で切り上げますが、先ずは早朝出勤で仕事。雨と風は早朝の段階では大したことがなく、予報では昼過ぎから酷いことになるそうで。無人の職員室、自分のためだけにポットのお湯を沸かして、空調はつけずに、電気は自分の仕事机の周りだけ。学級通信を作って、高3漢文の答案添削をして、授業・特講準備まで。具体的には7~11時の4時間。
 タクシーで西鉄K駅に移動して、構内のスーパーマーケットで大量の惣菜を購入。今日の午後は家に閉じ籠もりですから、ビールのつまみ(食料品)を確保しとかないとね、と。

 帰宅後は、谷山浩子のニューアルバム(★★★)を流しながらリビングの掃除。本日予定だったマンションの2年目点検は、雨風が酷くないので予定通り13時に行われました。2年目点検が無償のものとしては最後になる決まりなのですが、私の部屋に限っては昨年夏~秋の水漏れ工事があったこともあり、3年目以降の点検が行われるそうです。ま、そらそうだわな。

 さぁいつから強風だとどこかワクワクしながら昼酒読書だったのですが、結局K市(より北)は殆ど台風の影響が及ばなかった様子。大分・宮崎等の被害を考えたら「ワクワク」というのは不謹慎かも知れませんが……。

少しだけ 少しだけ で 少しじゃないのが梯子酒

 緑川ゆき夏目友人帳(22)』読了、★★★★。

 中学体育大会は月曜日に延期が決定しており、本日は中学・高校とも通常授業。台風の影響が本格化するのは明日で、今日は嵐の前の雨がしとしと。ですので、明日の日曜は学校を完全に閉鎖して、生徒は絶対登校禁止になります(寮生は寮に缶詰になるのかな)。

 昼前に、61回生文系Uくん&Hくんが職員室に。Uくんは社会人1年目、Hくんは夏休みの大学4年生、共に東大なのですがこの1年の差は浪人の有無で、これはこの後の飲み会で多いに弄くり倒すことになります……飲み会。そう、2人を見つけた瞬間に「この後昼から飲みに行こうぜ!」と声をかける私も私だけど間、髪を入れずに「「諾」」と返す2人もどうかと思う。
 台風接近に伴い生徒は半ドンでほぼ強制下校(高3の特講は行われました)、校内は昼過ぎには閑散。我々3人は午後15時過ぎにタクシーで学校を出発。

 結論。飲み過ぎ。
 えっと、昼から開いてる居酒屋「K」で乾杯して、本当は焼き鳥が食べたかったというUくんを焼き鳥「Y」にご招待して、最後は文化街の小料理屋「S」でしょ? 15時半から飲み始めて結局終電コースです。

 さて、Uくんは東大文系現役。現役時に東大文系1人という絶後の惨敗を喫した61回生のその「1人」がUくんで、高3時にその漢文を担当した私と2人で、哀れ1浪のHくんをディスり倒す1次会。61回生文系は1浪で大量に合格したんですけど、その内の半分以上は現役で合格してても全然驚かない人だった……というか、Uくんよりも成績が良かった、のに現役時にスベった理由は一言、私「高校で大学生みたいな生活してる奴らが大学の門をくぐれるかっつーの」 U「あれは幾ら何でも反省した方がいい」
 担任が日本史担当だった文系クラスの東大志望者の半分が日本史特講をサボるみたいなね。ついて行けないとかじゃなくて、数学が出来る集団だったから1科目くらい手放しても合格できるだろうという奢りがあった。これが「大学生みたいな生活」ってやつですね。15年前なら(或いは東京の受験生なら)いざ知らず、今は(或いは福岡田舎の受験生は)特講に毎回出席しない程度に不真面目・非真面目な場合は根こそぎ落ちるんじゃないかなぁ。

 とは言え、ディスられまくったHくんも既に東大教務部への就職が決まっているそうでこれは端的に勝ち組。就職後は内部の話を色々聞かせて貰えるんじゃないかと、これは職業的にも個人的にも楽しみです。東大生(というか大学生)の口癖は「教務課無能」ですが、職員の半分は東大出身なんですって。まぁ、だから「有能」なのかどうかは知りませんけれど。

 社会人1年目のUくんは、企業電話相談をプロデュース(ブースを貸したり、実際に対応するオペレータを動員したり)する会社で経理をやっているそう。そういう会社、業種としては何という名称で括られるんでしょうか。よく分かりませんね。「今時オフラインの会社」とUくんは謙遜気味にお話しですけれども、かなり大きな企業とも付き合いがあるそう。固有名詞を巧みに避けて企業内容を説明するのを聞きながら、あぁ、頭いいなぁ、って。
 いや、業務内容を聞いて最初に浮かんだ質問が、私「どうすんの、オペレーターに動員した人がとんでもない舌禍起こしたら」 U「そう、そこの危機管理が無茶苦茶大事なんです」 ウィルスみたいなもんですよね。でもって、そういうヒューマンエラーがとんでもない致命傷になりますよねぇ。だから、最初に各企業と契約を結ぶときのケース想定には限界まで細心の注意が払われるそうです。
 そういえば、我らが高2某くんが2年前の中学卒業論文で某食品会社のCM史を研究した時には、そこのHPのQ&Aを何度も利用しました。「今時オフライン」の会社はもちろんオンラインにも対応している訳で、もしかしたらその時にお返事をくれたのも某食品会社の担当者ではなく派遣オペレーターだったかも知れないんですかね? U「殆どの質問・クレームはマニュアル対応出来ます。一部の特殊なものだけは企業に投げる形じゃないでしょうか」

 さて、次はHくんのお話。文Ⅲフラ語出身の彼の学生生活でいちばん面白い(興味深い)話は、なんと4年生になった今でも駒場教養学部)時代のクラスコンパが継続されているという話。東大は入学後に第2外国語を基準にクラス分けされるのですが(私はチャイ語即ち中国語を選んで文Ⅲ6組でした)、その時のクラスメイトの繋がりが今でも続いている、だけなら驚かないんですけれども4年生の彼らが下クラ(同じクラスの後輩)として面倒を見た3年ともまだ繋がっている、剰え3年が面倒を見た2年、2年が面倒を見ている1年とも繋がっているという事実。私「1~4年の縦全体でクラコンやるってこと!?」 H「結構来ますよ」 そんなの聞いたこともない。H「僕らのクラスだけみたいなんですけど。僕らが入学した時にそう(クラコンに3期上が来る文化が存在)でしたから、それが自然なんですね」
 時代が徐々にクリーンになっていく(若者が飲まなくなっていく)に従って、徐々にその繋がりも緩いものになって行っているそうではありますが、その縦ノリ(?)文化全盛の最後を通れたというのは羨ましい話だと思います。

 総括型で最初と最後とに結論を書きますけれども、結論、飲み過ぎ。
 終電コースの帰り道をHくんと歩きながら、10月からの教育実習の話を……そうそう、Hくん、来月から国語科の教育実習生なんです。中3・高1に入るそうで私とは仕事をしないんですけれども、実習中の3週間は寮に滞在するそうなんで飛んで火に入る訳でして、夜は色々連れて行くから、とお約束。

ちょっと待ってよ ねえ

 姫乃たま『職業としての地下アイドル』読了、★★★★。37にもなる今年になって絵恋ちゃんにハマった私ですがその他の地下アイドルには興味がなく(絵恋ちゃんやこの本の筆者はかなり知名度が高い方の地下アイドルさんですよね)、「勉強」のつもりで購入しました。アイドル・ヲタそれぞれにアンケートを行い、その回答分析を通じて地下アイドル界隈の現場・現状を概観する……というその分析に関してはちょっと甘いんじゃないかなぁと思いましたけれどもこれは新書を読むモードに入っての感想であって、地下アイドルの現場について知りたいモードで読んだら面白いことがいっぱい書いてありました(絵恋ちゃんのライブでのあのシーンはああいう意味だったのね、という発見)。アンケートにオツカル様も参加しているということで★は一つおまけ。
 あと、TQC18期の中では全教研~F中高~東大TQCと30年近くつき合ってるでっくんと、TQC以来今も上京したら必ずデートのオツカル様と、最も濃厚な友人関係を築いているのはこの2人で、しかし2人の友人としての「似て非なる」在り方をどう表現したら良いんだろうと10年来考えて思いつかなかったんですけれども、地下アイドルの現場を覗き始めてから凄い言葉を発見してあっと言う間に解決してしまいました。でっくんは「尊敬」すべき友人で、オツカル様は私の「推し」だったんです。

 そのオツカル様曰く「彼女たちは地下の上、地上の下」という微妙な位置づけらしいのですが、アイドルグループの「虹のコンキスタドール」が最新のオリコンシングル週間ランキングで初登場4位を獲得しており、その1つ下の5位にポルノグラフィティが居る、ってのはなかなかに凄くないですか? 私自身は、副委員長だったSさん(63回生)が卒業して以降興味の外なんですが、嘗てライブでペンライトだかサイリウムだかを振りたくってた62・63・64回生あたりはまだ一途にヲタを続けてらっしゃるんでしょうかねぇ。

 学年主任地理先生、先週の体育祭の感想作文(学年通信掲載)を生徒から土曜締め切りで募集しているのですが。本日廊下にて、某女子さんと。
 主任「通信の原稿を早く出せ~」
 女子「私作文下手~」
 主任「構わんから明日出せ~」
 女子「忙し~」
 主任「時間を作れ~」
 女子「暇がない~」
 主任「睡眠時間を削れ~」
 女子「寝たい~」
 主任「寝させない~」
 通りかかった私が「セクハラ発言だな」と言ったら、別の女子に即座に「セクハラは先生の方!」と叱られてしまいました。

 本日は高2現代文が4コマ、高3文系東大漢文が1コマ、空き時間はその添削もあって忙しく、且つ7限には人権同和についての学習でLGBTに関する講演を聴くという集会もあったので予定はぎっちり(講演は興味深いものでした)。
 夜は「もりき」で独酌。帰宅後に録画していた「SONGS」の工藤静香回を流し観。「くちびるから媚薬」の歌詞が彼女の当時の口癖から作られたというのを初めて知りました。旦那と同じじゃないですか。あと、ちょっと前にミラクルひかるの「くちびる~」のモノマネを観たばっかりだったのが純粋鑑賞を邪魔しました。ミラクルひかるは最近の若手タレントの中では図抜けて好きな人です(って、もう「若手」なのかどうかは知りませんが)。

おっと左アッパー… 畜生、やりやがったな、

 漫画みたいな曲がり方で週末に九州上陸の台風を前に、中学体育大会は土曜決行が可能なのか月曜に延期すべきなのか(日曜は確実にアウトで、月曜延期も出来なかった場合は大会自体が中止になります)、予報凝視の中学担任団……の中に雨男は居ないのになぁ……と思ってたら高校軟式野球部が練習試合を組んでやがってました。もういいよ顧問化学くん、あんたが「嵐を呼ぶ男」なのは皆知ってるよ。

 本日は授業なし、授業準備その他デスクワークを終日。昼過ぎにはノルマを終了させ、6限後のSHRが終わったら1時間の年休を取ってもいいかなぁ、などと考えていたら仕事は向こうからやってくる。
 我らがB組は6限が格技(柔道・剣道選択授業)だったのですが、その柔道の授業中に巫山戯合ってたAくんの拳がBくんの顔に当たって怪我を。眼鏡・柔道着他物損はなかったのですが、右目の数センチ横がちょっと切れてて顔の怪我だもんで出血が多い。という訳で、タクシー往復でBくんを市内の「S」病院へ連れて行きました。ここは母君が2度のガンマナイフを受けた所なので勝手知ったる場所(あんまり来たくはないですけど)。病室では、風の噂でここで働いていると聞いていた56回生Uくんと初遭遇を。U「先生、お久しぶり、どうしたんですか」 私「これ、じゃない彼(←Bくん)の通院引率」 U「えっ、先生がヤったんですか?」 私「違うわ! 担任なの」ってやりとりでしたが、56回生の卒業生(10年前卒業)に池ノ都(戦闘能力5)が担任をやってるなんて発想はないですよねぇ(というか、今現在の自分にだってないのに)。
 さて、Bくんの怪我は病院判断によりテープでとめて様子見。縫うという選択肢もありだと言われましたが、病院にお出でになったお母様のご意向でテープを選択(痕が残るのは嫌ですね、顔だし)。母子とお別れの後は、私だけ学校に戻って事後報告、及びAくんのお母様にご連絡。Aくんのお母様はお医者様なので話が早く、かつAくん・Bくんはお母様同士が顔見知りだということで痼りも残らなさそうで安心(←こんなこと書いて良いんでしょうかね)。というか、子どもらは授業中に「Bくん流護身術!」とか言いながら遊んでたんですからまぁお互い様ですなぁ。ってか何だよ「護身術」て、と思ってたら柔道の正式な授業内容だったそうで剣道派の不明を恥じる。

 夜は「もりき」で独酌。マスターに鍋は出来るかどうか聞いたら、葉物が高い! と愚痴られました。

虹の地平を 歩み出て

 本日は授業が5コマで超忙しい日なのですが、その入り方が1・2・5・6・7限ということで、2限終了から5限開始まで2時間半の空き時間があるんですね。そこで、キツいのは承知でしたが昼休みと年休とを絡めて買い物ロングウォークをすることにしました。具体的には、血痰ネーミングショッピングモール「You Meタウン」と西鉄K駅とを訪問する。
 先ずは、ネクタイYシャツの上を脱いで、黒のTシャツ1枚に着替えます(下のスラックスはそのまま)。これで汗をかいても大丈夫だということで、学校を出発して30分の徒歩、血痰ネーミングショッピングモール「You Meタウン」のタワレコに移動して、谷山浩子の新譜を購入しました。アルバム中の「秘密の花園」という曲は新居昭乃さんとの競作で去年のライブで既に披露されたのを聴いていましたが、このアルバムでもちゃんとお二人のデュエット曲として収録されているのが嬉しい限り。因みに、11月に発売される中島みゆきさんのニューアルバム『相聞』の中にも同じ「秘密の花園」というタイトルの曲が収録されています。偶然でしょうが、仲良しのお二人だけに聴き比べるのが楽しみ。
 血痰ネーミングショッピングモール「You Meタウン」を出たら歩き歩いて20分強、今度は西鉄K駅に移動して、構内の旅行会社に入りました。母君が日帰りのバスツアーなどに参加してみたいと仰るので、そのパンフレット・案内を請うためです。結果としては、大手旅行会社の店舗では福岡発着のツアーが殆どなので、K市出発・到着のプランを探すならばネットが一番ということでした。むぅ。
 西鉄から学校までは歩いて30分弱(結局、全部で1時間半ほど歩きました)、職員室で着替えたらその10分後に5限の教室に移動です。

 私「……というわけで、5時から17時までノンストップです。もう滅茶苦茶疲れました」
 嬢「じゃあ、お酒が美味しいでしょうねぇ」
 私「今日はどこに飲みに行きたいです?」
 嬢「マジですか。今日、旦那が飲み会で晩ご飯要らないって言ってるんですよねぇ」
 以上、17時の会話。その2時間後には、私のご近所にして事務嬢さんもお気に入りの肉料理「I」にて乾杯です。私が今超推してる「肉屋のポテトサラダ」を、事務嬢さんも絶賛でした。ローストビーフの上にポテトサラダを乗せて、キュウリ・プチトマト・明太子を飾った後、バルサミコを少し。基本的にはローストビーフで巻いて食べて欲しいとのことですが、少しずつ崩してそれだけで長いこと飲めます。

 いつもなら2軒目に移動して、「ねぇ事務嬢さん、帰ろ~」「帰り~」というやりとりですが、今日は突発的な飲み会だったのもあって1軒で終了。2人とも健康に解散して、帰宅後は気持ちよく入眠。疲れてたのでぐっすり。

あこがれの 夜明けのコーヒー どんな味

 『よしもと血風録』の中で我武者羅働く川﨑氏に影響を受けたのか、5時から始めた高3漢文添削は通常の1.2倍速で終了しました。
 朝のデスクワーク中には、コップにコンビニで買ったかち割り氷を入れてアイスコーヒーを飲んでいます。今は「KRAFT BOSS」が一番のお気に入りで、職員室の冷蔵庫にはペットボトルを1~2本常備。なのですが、アイス(ブラック)コーヒーを一度に500ml飲むというのにどうしても抵抗を感じてしまい(大体300~400mlが飲むべき量だという認識)、必ず半端な量が余ってしまいます。

 数学テストの監督、学年会議・高2現代文の授業4コマ、と一日はあっという間に終わってしまい、帰りのSHRでは3分間スピーチが私の順番だったのですが、生徒にも口外無用をお願いした内容ですのでここでも一切を秘すということで。

 臼井儀人&UYスタジオ『新クレヨンしんちゃん(7)』読了、★★。

まだまだ探す気ですか?

 『よしもと血風録』を読んでそういえばと思い出し、63回生我らが文系A組のMくんが大学の同期と組んだお笑いコンビがどうなってるのかとHPを覗いてみたら、福岡吉本の芸人としてがっつりプロフィールがあがってました。すげぇ。前にMくんパパ、探してもどうしても見つからなかったネクタイを息子の宣材写真で見つけて「あっ!」となったって仰ってましたっけ。

 体育祭明けて「日常性の維持」。本日は授業は高2現代文が1コマで鷲田清一の文章。放課後の特講(高3東大理系)も18時まで行って、この添削は明日の早朝に回します。夜は、自宅徒歩2分の焼き鳥「K」にて独酌。

我武者羅にそこら一面 ぐるぐるぐるぐる

 昨日の体育祭慰労会にて。独身ネタで弄られたので、体育祭黒団装飾に敬意を表してブルゾンちえみ風に言い返す。とは言え、私はTVで一度も彼女のネタを見たことがないので、人伝の話と昨日の装飾長withBを思い出しながら。具体的には、①自分を褒める、②目の前の人たちをディスる、③35億、だったよね。という訳で。
 ①「どうも~、カリスマティーチャーです!」
 ②「自分では何一つ面白いことを言えないから、飲み会ではとりあえず後輩の独身を弄っておけ~? だめティーチャー!」
 ③「だって、日本人男性の結婚適齢期っていくつだと思ってるの~? 35、6」
 ってところで、周り中から「過ぎとるやないか!」と総ツッコミされました。みんなが私の誕生日を覚えてくれていることが嬉しい夜でした。

 昨夜は取りあえず2次会幹事(中華料理「S」)までは根性でやったけれども、2次会は15人分のお運びを一人でやらないといけないお店の方に気を遣ってビールに紹興酒に料理に小皿にとお運びを手伝いまくりながら飲んでたんでかなり疲れました(私や事務嬢さんは、大人数の席でお運びを手伝いながら色々な席に茶々を入れて過ごすのが好きなんです)。
 ですので本日はたっぷり8時過ぎまで睡眠、ゆっくり風呂に入ってから出勤は10時過ぎ。一日デスクワーク(授業準備・特講準備・担任業務・職員室清掃等々)をやって帰宅。夜は「もりき」で秋刀魚の塩焼き。秋です。

 常松裕明『よしもと血風録 吉本興業社長・大﨑洋物語』読了、★★★★。3歳まではしょっちゅう新喜劇を観に連れて行って貰っていたという(父母離婚前の)大阪時代のことは全く覚えていませんが、西日本(小倉)では新喜劇がTVで観られたこともあって吉本の笑いは好き(というか、私の「吉本」は絶対に『笑百科』の上沼恵美子から始まっていますが)。というわけで、タイトルに惹かれて読み始めて直ぐに引き込まれてしまいました。こういう、業種問わず無茶苦茶働く人、それが様々な出会い人脈に繋がる人、の評伝を時たま無性に読みたくなるんです。

命が聴こえるか 陸の人よ

 調べたいことがあって自分の昔の日記をいくつかピックアップして読んだのですが、その後でふと寄り道して毎年12月31日にメモしているその年お気に入りのCDを眺めていたら、このCDあのCDとどんどん記憶が蘇ってきて、それならばと2017年(今年暫定)から遡って毎年のベスト(最も感動したアルバム・最も沢山聴いたアルバム)を思い出してみたら、自分でCDを買い始めた1993年まで行ってしまいました。1995年・1998年・2003年はどうしても1枚に絞りきることが出来ませんでしたが、その他の年については間違いなくこれしかないというリストで、今でもたまに聴くことがある作品が多いです。
 2017 絵恋ちゃんと楽器『ERERGY』
 2016 UA『JaPo』
 2015 サザンオールスターズ『葡萄』
 2014 矢野顕子『飛ばしていくよ』
 2013 渚ようこ『ゴールデン歌謡・第二集~エロスの朝~』
 2012 高橋徹也『夕暮れ 坂道 島国 惑星地球』
 2011 Kate Bush『50 Words for Snow』
 2010 monobright『ADVENTURE』
 2009 森広隆『planetblue』
 2008 フジファブリック『TEENAGER』
 2007 中島みゆき『I Love You, 答えてくれ』
 2006 ANATAKIKOU『Message Pie』
 2005 清水ミチコ『歌のアルバム』
 2004 倉橋ヨエコ『東京ピアノ』
 2003 倉橋ヨエコ『モダンガール』/KICK THE CAN CREW『magic number』
 2002 森広隆『並立概念』
 2001 ピチカート・ファイヴ『さ・え・ら ジャポン』
 2000 椎名林檎勝訴ストリップ
 1999 松任谷由実『FROZEN ROSES』
 1998 小島麻由美『さよならセシル』/高橋徹也ベッドタウン』/中島みゆき『わたしの子供になりなさい』
 1997 新居昭乃『空の森』
 1996 小島麻由美二十歳の恋
 1995 おおたか静流『VOICI VOILA』/YAPOOS『HYS』
 1994 NOKKO『colored』
 1993 松任谷由実『U-miz

 本日、体育祭。

 昨日はIくんと2軒回って少し遅くなったので、今日は少し遅い起床の6時、7時半に学校入り。下はジーンズ、上は「担任フリ素説」の我らが高2B組Tシャツ。4年前までクラスTシャツや「男く祭」Tシャツを注文するときのサイズはXLだったのですが、今はLサイズで充分です。これは明確なきっかけがありまして、母君が闘病を始められた時が私の痩せ始めだったので、63回生が高3だった10月から。ですから、64回生高3の「男く祭」以降のTシャツは全てLサイズなんですね。4年の間に体重が8㎏ほど落ちて、今はそこから2~3㎏戻っている状態(今年の夏太りから全然下がらないのです)。
 体育祭時には、面白いクラスTシャツがあったら生徒に頼んで写メらせてもらっています。今年は、高1では担任の先生と映画の人気キャラクターを合体させたところが面白かった。高2では断トツでEクラスで、これは担任が主任地理先生だということで世界地図を「E」の形に見えるように配したデザイン、「外で着られる」レベルで素晴らしかった。高3では、私が名付けた「講評芸人」が定着してしまって大変申し訳ないA組文系担任世界史先生の、模試講評毒舌がそのまま書かれたシャツが圧巻でした。

 さて、体育祭の一日は、体育科・生徒指導部(重複多し)ではない教員は実は割と暇でして、基本的に生徒指導部監督の下全ての運営を生徒(高2生徒会・委員会中心)主導で行うので、私の様な「単なる担任」は幾つかの業務を除けば保護者と同じでほぼ見学するのみで良いのです。幾つかの業務……朝と帰りのSHRを行う、生徒と2人でクロスカントリーのコース警備をする、生徒と2人で二人三脚のレース(教員矢の如し)に出る(これは、我らが高2Bの柔道部某君と走ってチーム優勝)、という3つのみ。帰りのSHRでは生徒に昨日の内職で作ったお菓子詰め合わせとジュースとを配布しましたがこれは趣味の「餌付けーしょん」だから仕事ではなく。

 という訳で、体育祭についての日記はほぼ観戦記に終始しますね。
 クロスカントリーのコース警備は、我らB組応援団の某くんと2人で。担任と組むと待機時間の他愛ない雑談が「面談」みたいになって大変。B組(E組と組んで黒団)の応援団はB組からは理系男子が中心に集まってるんですけれども、まぁその練習が夏休みの時間と体力とを奪ったのか何なのか、私「うちのクラスの理系、夏休み課題テストが崩壊してたよね」 某「あぁ、面談……」 私「で、テスト犠牲にした応援団は勝てるの?」 某「演舞は、まぁ。ただ、ウチより声の大きいところはあります」 私「じゃあ、本番は声出さなくちゃだね。テスト犠牲にしたんだから」 某「はい(←小声)」
 今年は部活対抗リレーも復活しており。これはブロックを跨いだ(得点無視の)完全なお遊びで、それぞれの部活がユニフォームとそれらしいパフォーマンスをしながらトラックをぐるぐる走るという見世物。例えば剣道部は稽古着袴、面を除く防具も装着してすり足で走るとかですかね。紅一点の外進某さんも勿論鈴之助ファッションなんですけれども、某「先生も、現役時代は剣道部で走ったんですか?」 私「トラック半周2人で切り返しを続けるみたいなのがあった」 某「うわぁ(←どん引き)」 途中で襲いかかった柔道部をサッカー部の子が逆に投げ飛ばしたり、野球部の人たちが急に野球拳始めたり、まぁカオスな数十分です。私が(名ばかり)顧問を務めるクイズ研究部は、一人が問題、一人が答えを持って走るというスタイルで出場してました。
 「教員矢の如し」は、我らB組の柔道部某くんと二人三脚でトラック半周。昼休みの終わり頃に落ち合って少し走る練習をしようとしたら、「母と祖母とがどちらも大量に弁当を作ってきて、両方を詰め込まれて死にそうです」の言。細長い私と、太短い某くんとの凸凹コンビは、それでもそれなりに息の合った走りが出来たのではないかと思います。

 3ブロック対抗の装飾と応援団、及び団を超えて疲労される女子演舞・チア。
 装飾は、今年は3ブロックともレベルが高くてちょっと驚いたんですけれども、それでも朝のグラウンド一目、我らが黒団の優勝は確信できました。E組クラスTシャツもそうでしたが、今年はE組に男女それぞれ一人ずつ巧い人たちがいて彼らが引っ張ったんじゃないかな。さて、黒団装飾長はその内の女子某さん。昼休み明けに生徒・観客を前に装飾コンセプト発表をするのですが、そこでパフォーマンスを披露するそうで。私「えっと、某さん、何故そこの男2人の背中にそのような文字を書いているのかというと?」 某「ブルゾンちえみやります。この2人がwithB」 なるほど、方や「35」、方や「億」。私はテレビでブルゾンさんを一回も観たことがないのですが、それでも噂は聞いたことが。他の2団は普通に喋るだけの真面目さなので、これは純粋に絵だけでなら勝ってる筈の黒団がパフォーマンスで減点されないかどうかの賭けみたいなもんだな……と思っていたら、見学高3が大いに盛り上がってくれて(今年の高3は盛り上がるのが好きなんです)意外に「withBいい仕事説」みたいになった。ただ、昨年度の元高1A(外進組)担任としては、withBは内進男子がやるもんなんじゃないのかという一点だけ釈然とせず。何で外からやって来て日が浅い男どもがそんなにはっちゃけられるんだ。内一人は、さっきの野球拳でも脱いでたし。
 女子演舞・チア。今年も携帯で撮影しようとしていた(←禁止です)高3男子が教員から叱られる、みたいな光景が毎年観られる人気の出し物で、演舞もチアも様になってて感心頻り。しかも、いつの間にか「チア→演舞→チア&演舞」みたいな流れでチアと演舞とが競演するとかいう構成の工夫も生まれてて、あぁやっぱりF校って本当に共学校になってるんだよなぁ、と思わされます。
 さて、男応援団は我ら黒団がトップバッターだったのですが、先のクロカン警備中に生徒が「黒団は発声に課題が」と言っていたのを本番できっちり克服してきて出だしから内心ガッツポーズ。グラウンドを広く使う隊形も、硬軟取り混ぜ拍手も笑いも自在に導く演目構成も、流石ドラマー太鼓の巧さも、演舞の動きの揃い具合も、どれも見事でトップバッターながら「これは持って行ったかな」と(高3観客の拍手と溜め息ともそう言ってたような気がします)。続く青団も巧かったんですけれども、これは僅差で黒が持って行ったかな……と思ってたら最後の赤団で笑わされてしまった。いや、「負けた!」と思った訳ではないんですけれども、勝利よりもインパクト、使い古された言葉で言えば「記録より記憶」に残る飛び道具。具体的には、学ラン演舞の最中に急に客席から団員を隠す巨大な赤い目隠し幕、の表面に大きく「変身中」の文字。どうやら後ろで学ラン・ズボンを次々と脱ぎ捨てているらしい様子に客席の女子から「やばい! やばい!」の小さな叫び声だったのですが、幕がサッと外された後の団員がパンツ一丁……ではなくまさかの全タイ(全身赤タイツ)にサングラスだったのに満座は爆笑の喝采。後は彼らが気持ち悪い動きをしながら「オラは人気者」「マジンガーZ」に合わせて踊るのを笑い囃すばかりです。赤団の高2メンバーはC組・D組で、それぞれの担任が数学メイン・英語メインという超強面2人だったので、これは紛れもなく「厳しく育てすぎた反動がこのような形で表れてしまった」結果で担任一同蒼白。

 全体の結果は装飾・応援団・総合ともに黒団が持って行って3冠。完璧。色々あって時間が45分押しになってしまいましたが、2年前の騎馬戦中止以来新しいプログラムを練り直している最中の体育祭に色々と盛り込んだ結果でこれは過渡期やむなしでしょう。運営・競技・装飾応援団共々、生徒諸氏の努力(とその結果)に敬意。これは、文化祭も大丈夫なんじゃないかな。ちゃんと悪ノリも出来る所を色々見せてもらえましたし。
 さて、最後の個人的な疑問は、赤団の「あれ」です。あの全タイはモエヤンなのかストレッチマンなのかそれともまさかの増谷キートンなのか。彼ら高2の年代はどこからあれを引っ張って来たのでしょうか。と言うわけで、全タイ軍団の1人、我らが67回生生徒会長氏に聞いてみる。私「ねぇ、会長くん。きみ、モジモジくんって知ってる?」 長「それをイメージして作りました」 おおっ、素晴らしい。ちゃんととんねるずも知ってるのね。

 満足。
 夜の教員慰労会も満足。

ごめんなさい 右 左 下を向く

 あぁ、これは昨夜1軒で帰ったのが完全に正解だったわ、という目覚め・入浴・出勤。後の8時15分の学校で出逢った事務嬢さん、昨日はあの後ライブバー「A」に学生2人を連れて行き、2時間に延長延長を含めて計4時間、結局2時過ぎまで飲んでたと教えてくれました。いや、マジで行かなくて良かった。
 1限の高3文系東大漢文、3限・4限の高2現代文、の授業を恙なく行えたのも、昨日1軒で帰ったからこそ。10年前なら2軒目も行ってましたが、あの頃は本当に若かったんだなぁ、としみじみ。というか、事務嬢さん、強すぎ。

 本日は体育祭前日で、4限授業の後で最終練習・準備。今日だけは高3も練習に加わります(F高の体育祭は高3は前日連取と本番とだけに参加する「お客様」型)。
 その高3に、私は謝らなければなりません。見損なってました、済みません。高1高2が空前の真面目、招集放送が走れと言ったら本当に走る真面目さが、中学男子校最後の学年であるところの現高3高校66回生にも共通していると思ってはいけない、委員長には「言えば従うと思うのは傲慢だからね」と一昨日伝えたのですが……高3も真面目でした。体操服若しくは無地のTシャツという服装規定に外れた生徒が殆どおらず、脱走兵も出ず、各ブロック毎に設置された櫓のてっぺんに登る煙属性も皆無、とどこまでも真面目。高2数学関西先生からは「汚れた心で生徒を見るからや」とからかわれました。

 その体育祭練習の監督を私は外れ、またまたまたまた生徒から借りた自転車でディスカウントストアまで3往復で大量の買い物。缶ジュースを41本、徳用安売りのお菓子を6~7種類、小分けの袋も50枚セットで。
 ジュースは保健室の大きな冷蔵庫で冷やして貰い、小袋に生徒41人分のお菓子詰め合わせを作る内職作業を職員室で。勿論、体育祭の後の糖分補給(戦士の休息)のためのものです。

 内職中の私を訪ねたのは63回生我らA組Iくんで、夏休み自宅帰省の序でに、来年度の教育実習の申込に来たとのこと。九大法学部、教科は公民だそうです。国試じゃなかったの? と聞けば両立させたいとのお話。
 I「先生は、それ(内職)、何やってるんですか?」
 私「グラウンド見た? 明日、体育祭なんだよね」
 I「あぁ、そっか。えっと、中学?」
 ……確かに、高2相手にやってる作業にゃ見えないか。

 で、こういう日にK市在住の生徒が訊ねてくるというのは正に「飛んで火に入る夏の虫」、そりゃそのまま飲みに行くわな、というノリで18時に西鉄で待ち合わせ。こないだ事務嬢さんと初訪問して美味しかった居酒屋「H」からバー「S」、の2軒をはしごしてお話。大学のこと、教職のこと、そして高校時代の思い出話のこと。
 Iくんの性格は一言で言えば「根性者」。それを象徴するような高1前期クラスマッチサッカーでの彼の姿を見て私は63回生とのつきあい方を決めたのですが、これはTwitterでは書けてもここには書けない話なので割愛。とにかく、「根性者」らしく国試教職の両立を貫いて欲しいところです。