私は時々女になる

 本日は、朝少しだけ学校で(時間割その他の)机仕事をした後に年休を取り、昼から夕方まで福岡エリアで遊ぶことにしています。

 西鉄電車で福岡に出た後、先ずはランチのために南天神のカレー屋「tiki」を初訪問。10時半から開店しているというのは本日の私にとって大変都合が良く、10分前に到着したら開店準備が出来ているということで直ぐに入店が許されました。銀の楕円皿、左半分にライスこんもり、シャバシャバ系のルー、具材はチキンのみ(スパイシーチキンカレーというメニュー名でした)。美味しかったは美味しかったですが、一皿一色というのは私の性にはやや一本調子に感じられ。

 その後、祝・25周年の「博多座」にて、山崎育三郎主演の『トッツィー』を。衝動的に取ったチケットで主演以外の情報を持たぬまま、まっ更な状態の観劇(ダスティン・ホフマンの映画版もビデオで観たのが35年前で中身を忘れていました)。
 狷介が災いして舞台俳優の芽が出ない主人公、不惑の焦りから女装して(別人女優として)臨んだオーディションを契機にあれよのスター街道。ヒロインからもカンパニーの俳優からも(女性として)恋をされたがために次第に追い詰められ……というコメディー。舞台リメイク版は、ジェンダー観が20世紀のものからかなりアップデートされていると伺える脚本でした。
 育三郎王子、七変化の表情に声、益荒男手弱女往還の所作、やっぱりトップの人は違うなぁ、としみじみ。昆夏美おばたのお兄さん(『千と千尋』にも出てて凄いですね、この方)とのコメディー全振りの演技も良。あと、やっぱりキムラ緑子(舞台で観るのは3作目)の迫力は癖になりますね。

 最後は吉塚の「飛来神社」に、最近お手紙をやり取りしている小学校時代の恩師N先生のパートナー氏(足がお悪いそう)のご快癒を祈願しに。手足にご利益がある神社なのだとか。そうしたら、夜にN先生から久しぶりにお電話があって、あら本当にご利益があるのでは、と。

 西鉄電車でK市に戻った後は、そのまま歩いて小料理屋「U」へ。常連Kさんから飲みのお誘いがあったのです。お知り合いが毎年送ってこられるという子持ち鮎(冷凍)を1本お土産に頂きました。こんな大きな鮎は見たことがありません、というお化けサイズ(50cmは優に超えています)。一日かけて冷蔵庫で解凍したら、コンロの魚焼きグリルで簡単に焼けるとのことでした。但し、経験を食べるものであって味は期待しないこと、というのがKさんの言。