寿命が半分縮んでも 一日50時間欲しい

 1時30分起床、2時30分に自宅近くの「Joyfull」入り。土曜日にやった北林谷榮の校内模試(高2文系特別講義)の答案をガシガシ添削。いつもと違うやり方にちょっと食指が動いたのか、47人全員が一人残らず真面目に答案を書いてて(出来不出来の差はありますが)驚き。模試・入試レベルの答案については、「覚えて吐き出す」定期テストなどとは違い、技術・経験にセンスや精神年齢という総合力における差が如実に出ることになりますが、忘れてはいけないのはその瞬間の集中の度合いと素材文に関する興味関心。演劇部の2人の答案はどちらも素晴らしいものでした。全体的な平均点は、以前校内模試で某学年高校3年生に出題した時よりも少し高くなったのですが、これは力の差というよりも、現代文1題を単独で解いたということが原因ですね。本番同様、現代文・古典2題ずつの計4題をまとめて解いたら平均点は下がったでしょう。
 それにしても未明「Joyfull」は久しぶり。今年は7年ぶりに高3の授業や特講に関わっていないので、ファミレス添削の必要性がほぼない。これは身体にとって大変有難いことでして。ただ、このまま今の高2を来年も持ち上がったら来年は高3現代文。その時に身体の勘が鈍ってると嫌だから、たまには未明添削とか徹夜とかをしとかないといけないのかな、とは。高3現代文を担当する場合、授業や特別講義を行ったらその答案は絶対に(例外は一切許さず)翌営業日に返却するというのがポリシーなので、大体週に2~3回程度は「Joyfull」添削をすることになります。アドレナリンを出す準備をしとかないとね。

 さて、定期テストと特別講義答案との合計250枚を返却し、高2現代文授業はセンター試験(小説は南木圭士)演習。これまでの授業では、南木佳士「ウサギ」を教科書で4時間、『冬への順応』センターを1時間。で今日『冬物語』センターを解かせたら、過去に2回やった高3の平均が40弱だったのにA組平均44点。「高っ!」と驚いたら某生徒、「俺ら、南木慣れしたから」だって。なんだその造語。でもまぁ、そういうのもあるのかなぁ。
 全力疾走は月曜日までだと思ってたら、明日火曜の高1漢文の授業にDVD撮影が入ることをすっかり忘れていました(学校紹介のVTRだそう)。高1という中だるむ時期の生徒相手の、漢文なんてマイナーな科目の、憑依芸レベルでキョドってる教員の、という三拍子で何故ここに白羽の矢が。とりあえずジャケットとネクタイとは準備しました。でもって、準備していた教科書教材による授業を一旦反故にして、板書に漢文の授業だと一目で分かる有名なフレーズが記述ができる授業を組み立てるために、センター試験の過去問本文を使った授業を急遽「でっち上げ」。「遜」と「敏」との概念を説明したこの本文を扱うと、黒板に「学びて時に之を習ふ」という(ここを撮影してねと言わんばかりの)一説を書いて概念を説明することができるのです。