鰯雲好きで一生

 本日から夏休み、ですが九大・京大の模試受験者は朝から登校。私も朝8時前には学校着になるよう出勤……中の道で先輩先生から電話を受け、校門の前で自転車の生徒が自動車と接触事故を起こした、と聞かされる。私の携帯に連絡があったということは私のクラスの生徒ということだし、九大・京大模試を受けるメンバーを考えた時にまさかとは思ったけれど、残念ながらこういう予感は当たるもので昨日指導部長に自転車登校の申請を出した生徒某。初日からいきなりかよ、と校門の前に着いたら車のフロントガラスが完全大破になってて私声を失う。明らかにボンネットに乗り上げてるわけで。
 本人は警察官の質問に淡々と答えてて、顔や足に多少の血がついているけれども今動けない! 痛い! みたいな様子ではなく。二人のやり取りが余りにも自然で私不覚にも5分以上気がつかなかったんですけど、何とこの状態で救急車を呼んでない、って。あたしゃ救急車待ちの間の聞き取りだと思ってましたよ先ずは治療と検査でしょ。
 現場には私と先輩先生しかいなかったので、私が救急車に一緒に乗って病院まで付き添う。先輩先生は進路指導部なので今日の模試に関する業務があるのです。病院では、仕事中のご家族と学校保健室と警察との連絡を携帯でずっと(途中、充電が切れそうになったので簡易充電池を病院内のコンビニで購入)。
 病院にご家族がご到着なさった頃には、治療・検査が一通り終了。フロントガラス大破の衝突で無傷(とまではいきませんが)に近かったのは奇跡だと思う。走馬灯は見えなかった、なんて発言で余裕かましてる場合じゃないぞ某。

 本人が予定通り模試を受験したいというので、午後から学校にタクシーで同行して別室受験(途中からだと他の生徒と同じ教室は難しいし、何より顔半分の絆創膏と血のついたカッターなんて着て教室内の「英雄」になんてなったら自他の偏差値を下げるし)。その前に、昼食で焼肉を奢りました。別に謝罪のランチってわけじゃないんだけど、7月の三者面談で脱遅刻八部衆を強く強く訴えた結果が「これ」ですから、何かもう申し訳ないとしか言いようがない。遅刻すんなの指導で命を取り上げかけてどうすんだ、と。
 教員って(担任って)難しいですねぇ。

 午後は学校で試験監督の続き。をしながら、進路指導室がOB教員に送る「進学ガイド」に添える手紙の文面を考える仕事。「っぽい」俳句一句に、時候の挨拶、学校の様子を沿える毎年恒例の手紙。去年は選んだ俳句が詰まらなかったと国語科OB先生に叱られてしまったので、今年は無難なものに。

 秋本治こちら葛飾区亀有公園前派出所(190)』読了、★★★★。漫画の面白さというよりも、作者その人への敬意が頁を捲らせてる感じになってますね。
 杉基イクラナナマルサンバツ(8)』読了、★★★。目立っては動きのない巻でした。